足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新しい年を求めて

2016-01-01 08:14:15 | 投資戦略
新年おめでとうございます。
東京市場は休場だが、海外は大晦日も取引が行われた。ただ市場参加者はすくなく、この日の相場の動きに関心を持つ向きは少ない。
2015年のNYダウ、S&P500は年間では小幅安に終わった。一方、ナスダック指数は+5.5%とプラス。年間では米国のハイテクの代表選手アマゾン(AMZN)とネットフリックス(NFLX)がそれれ+115%、アルファベット(GOOGL)+45%,フエィスブック(FB)+34%がナスダックをリードした。ITブームのときと大きく異なるのは、同じハイテクのなかでも大きな格差が出たことだ。アルファベットとフエィスブックはいずれも2000年のITブームが去った過程で出現してきた新興企業である。
アマゾン・コムなどはITブームの末期には手元の資金繰りがいつ燃え尽きるかとメディアが計算式を掲載した記憶がある。倒産の時期が一人歩きした時期があった。

われわれは成長株に関心が深く、ここにあげた2銘柄のうちアルファベットは公開後(公開時には海外投資家は投資できず)、フエィスブックは公開当日に買いつけた。投資家になると成長株の足跡が鮮明に頭にはいるし、ウォール街にはこの種の投資で成功できる銘柄のあることを身をもって体験できた。

ダウ平均、S&P500は久しぶりの年間でのマイナスで6年ぶりである。
振り返ると中国、ユーロ圏、ギリシア、ISIS問題、原油下落、米連銀の政策転換という懸念材料を年間にわたって経験してきた。
いずれの問題も峠を越すか、山を越えてきたというのが現状である。
このようななかで新年はアジアとヨーロッパに目を向けようという見方が出てきている。
2015年の相場が不振であったことを問題にする必要はない。どこをみても過熱している市場はない。
新しい投資のアイディアを生かすチャンスと前向きに考えたい。