足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ドル高に転換・・・任天堂の新作人気

2015-06-24 06:32:06 | 投資戦略
ギリシア問題が解決の方向に向かって進み始め世界の株価は上昇トレンドを取り戻した。
最終的な決着は週内にも成立しそうで当面は落ち着くだろう。ヨーロッパ株はドイツ、フランスなどが上昇し、ギリシア株も急騰した。ドルが上昇し、ユーロ、円相場は下落し、東京市場には追い風が吹く。

今週の米バロンズ誌の任天堂(7974)の記事が口火になり同社株が急騰した。
「任天堂がスマートフォンに進出を決め株価に動意が出てきた。ADRは$20だが、2007年の高値に比べると4分の1の水準だ。今年中に50%は上がる」という思い切った書き出しの記事だ。世界の投資家が注目するメディアだけに時として影響力は大きい。

「ゲームショーE3でWiiU向けの新作ゲーム「スプラトゥーン」を出した。“いか”が登場し家族で楽しめる対戦ゲームで、5月の「ゲームショー」では競争相手の作品を圧倒した。武器の代わりに画面上の絵の具で敵の陣地を塗りつぶし陣取り合戦を行う。ゲームはピクサー風の対戦ゲームだ」と絶賛した。
ピクサーは伝説的な映画監督ルーカスが設立したコンピュータ・アニメーション映画の会社だが、現在はディズニーのグループにはいりドル箱的な存在である。
バロンズ誌は「このゲームはディズニーとアップルの合体が生んだようなもの」と評した。

「任天堂の株価はEBITDA(税引き前利益+特別損益+利息+減価償却)の39倍に買われて割高だが、さらに50%は上昇するだろう」という見方を紹介している。
またかつて家庭用ゲームの世界では後発ながら、「アタリ」「セガ」の先発組みをなぎ倒し世界一にのし上がったように、スマートフォンの世界も席巻するとみる。
米国の機関投資家の間では任天堂フアンが多い。10年間の苦闘のトンネルから抜け出すときが来たとバロンズ誌はみる。