足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

インバウンド関連人気の広がり

2015-06-20 06:48:26 | 投資戦略
ユーロ圏ではギリシア問題がくすぶる。米連銀のFOMCをはさんで反発したNY株だが3連騰で終わった。ギリシアの債務返済については週明けに最終的な結論が出る。
昨日の東京市場では訪日外国人によるインバウンド需要関連が気を吐いた。日経新聞にとり上げられた寿スピリッツ、マンダムのほか三越伊勢丹、資生堂、マンダム、日本ビユーホテル、西武ホールディングス、日本ビユーホテル、4℃ホールディングス、日本空港ビルディングスなどが人気化。
先行き業績面で注目されるのは長い間、人気の圏外に置かれてきた百貨店、ホテルである。
西武ホールディングスは企業再生時に大株主になった外資系の大株主の手持ち株の流動化があり、一時的には株価を圧迫しているが、1980年代に注目されたホテルや沿線の施設に再評価人気が集まる。息の長い上昇相場のはじまりである。
J・フロントは東京駅内にある百貨店、伊勢丹三越は銀座の拠点と恵まれた地の利を生かし業績の急回復、4℃ホールディングスは手頃な価格のジュエリーと材料が並ぶ。
本命は日本空港ビルディングで来日の玄関口の空港、銀座での免税店の開設という好材料が目白押しである。いずれもいままで経験しなかった好材料が株価の人気材料が出現した。

政府観光局の集計による5月の来日外人は前年比で50%増になり年間で2000万人も視界にはいってきた。アベノミクスには思わぬ追い風が現れ、市場でも久しぶりの大きな人気テーマが確立した。物色銘柄の幅は一段と高まるだろう。