足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

世界の相場は一休み

2015-06-09 06:45:35 | 投資戦略
NYダウ平均は下落し昨年末の17,823.07ドルを下回った。
S&P500、ナスダック指数は前年比ではわずかプラス圏にある。
本日の相場は金曜日の好調な雇用統計をマイナスに受け止め、連銀の9月の利上げ説が有力になってきたことを織り込みはじめた。
世界の株価でプラスであったのは上海市場だけ。これまで世界の株価のリード役であった日本、ドイツの市場も下落に転じた。

ソロスとともにヘッジファンド業界の発展に貢献したレオン・クーパーマン(オメガ・ファンド)はTVに出演し「相場はバブルない」と現状分析をした。
①相場はリセッションを予見していない。
②投資家は楽観論に傾きはじめていた。
③地政学リスクを織り込みはじめた。
④連銀の利上げで相場の過熱感が圧さられる。
以上の4点からバブルでないと強調した。現在バブルがあるとすれば債券相場の高水準であることを指摘した。仮に9月に利上げが実現すれば、市場は金利正常化の道を歩み始めたとみて2009年3月にはじまった上昇相場は継続し堅調な足取りをたどるとみる。
これまでの相場の習性から連銀の第1回目の利上げは相場にプラスに働き政策転換後には10%上昇していることを強調した。


以上がクーパーマンの現状分析だがこれまでの数々の難関を乗り越えてきた運用者だけに注目される。
最近のNY株のもたつきを横目に見て上昇を続けてきた日独の株価の動向は目先、気になるところである。
NY株の堅調に支えられた世界の株価も一休みする段階にはいった。