足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日本株に底入れ観

2013-05-31 07:47:32 | 株式

GDPの確報値が事前の予想(+2.5%)をわずか下回ったが、株価は反発した。日本株の暴落はウォール街でも話題になったが、急騰のあとの調整と割り切る向が多い。相場の下値抵抗感を感じさせる。

東京市場ではテクニカル指標の改善がみられる。日経平均の25日線との乖離率が-5.74%、騰落指数(25日移動平均)は97.36%に鎮静化してきた。一時は乖離率が+10%、騰落指数が152%まで上昇していた。

過熱かどうかの均衡点は乖離率が7.0%、騰落指数が125%だ。最近の株価の暴落(高値から-13%)でテクニカル指標が落ち着いてきた。

NY株高、シカゴ先物(日経平均)の急反発を受けて本日の東京市場も上昇するだろう。個々の銘柄もテクニカル面で“買いシグナル”を出しており金融・証券、不動産、自動車などに妙味が出てきた。

ウォール街でも自動車の復活に賭ける向きが増えてきた。バフェットがGMを買い増しているし、フォードも人気がある。特に注目されるのは官民あげて支援してきた電気自動車のテスラ社(TSLA)の株価の人気である。投資家は新時代の到来を描く。ガソリンから電気に燃料が替るのは人類にとっては画期的なことで自動車の誕生期にも匹敵する出来事だ。

バフェットが自動車株に注目したのも分かる。

ソニーの平井社長がロスアンゼルスのカンファレンスで講演した。復活戦略として携帯電話とゲーム機の新製品に力点を置いた。またヘッジファンドダン・ローブのエンターテイメント部門の一部分割の提案は取締役会での検討事項にしたことを正式に表明した。モルガン・スタンレーとシティ・グループに分析を委ねた。戦略として本格的に検討を始めたことは注目点だ。