ソニー(6758)に大手ヘッジファンドのダン・ローブ(サードポイント)が出動した。
発行株式数の6.5%を集め事実上の筆頭株主に躍り出た。ウォール街では新進のヘッジファンドとしてこのところ注目度が高い。ハイテクに強い。
アクティビストとして成功してきたが株主権をかざして会社に買い戻しの圧力をかけだけではなく、株価の再評価を求めて会社の構造改革へ提言する。
最近の事例では昨年初めにヤフーの筆頭株主になり取締役の席を占め再建に大きく貢献した。グーグルの虎の子マリサ・メイヤーをスカウトし短期間に再建の途を開いた。株価は大きく動いた。われわれの推奨株である。
彼の運用資産は129億ドル(1兆3000億円)で大手ヘッジファンドの第2グループに属する規模である。
カリフォルニアのバークレイ校を卒業した。父は法律事務所を経営、母は歴史家,祖叔母は大手玩具会社マテル社の創業者という名門の出。
ソニーの平井社長と会見し差当たり映画・音楽部門のエンターテイメント部門の分社化を提案した。
米国のエンターテイメントの大手ディズニーの時価総額12兆3400億円と比較してソニーの2兆円はあまりにも低く過ぎるとみる。
ウォール街のアナリストのなかにはソニーの企業価値を2900円と評価する向きも出てきた。
失われた20年のなかで株価が大きく下落した日本企業の再生が株価の面で本格化を始めた。