足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米連銀FOMCでQE3は見送り、相場の基調に変化なし

2012-06-21 07:45:49 | 株式

注目の連銀FOMCでは現在のオぺレーション・ツイストの延長が決まった。

201212月末まで2670億ドルの国債の売買を行う。短期債を売り、長期債を買うという政策である。

市場が望んでいたQE3の発動は温存された。バーナンキ議長は「必要になれば実施する」と量的緩和について、記者会見で言及した。しかし市場では「市場に必要な時には動かず、期待感に移ったときに動く」と失望感が広がった。長期金利は前日の1.58%から1.64%に上昇した。今月初めには1.47%まで下落していた。この余波でドルが上昇し、円は下落した。

NY株のこの日の下落は4日間の連騰のあとだけに、相場の下落は限定的だ。今月4日にNYダウが12101ドルで底入れし+6%上昇していたトレンドには変化はない。今回の上昇相場の主役である金融株は堅調で、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン、シティ・グループなどは上昇した。市場のセンチメントには変化はない。

今回のNY株の反騰局面では東京市場もほぼ足並みをそろえて反騰局面にはいった。日経平均の今月4日からの上昇率は+5.5%。

上昇相場に乗ったのは信越化学、コマツ、日立、マキタ、TDK,ニコン、キャノン、東京エレクトロン、商船三井などの輸出関連。

一方、内需関連では三井住友、みずほ、大和証券、野村H,三井不動産、住友不動産、ソフトバンクである。

円相場の上昇が一服すれば引き続きここにあげた業種の銘柄が相場のリード役を続けるだろう。