ウォール街にとって鬼門のときである5月相場が終わった。
“Sell in May and go away”(5月に売って相場から離れよう)という経験則が今年も生きるのか?
5月はS&P500-6.3%、ナスダック-7.2%、石油-17%、スペイン株-12.3%、日経平均-10.3%、香港-11.7%、ロシア-20.3%、ユーロ-6.2%、米国債+1.0%、DXY(ドル指数)+5.1%、VIX指数+41%であった。
日経平均の下落率が2桁台に乗り、スペイン、香港、ロシアなどと肩を並べた。日本独自の問題は円相場が再び78円台に突入したことだが、4月末も78円台であったので大きな変化ではない。ただ一時は80円台に乗り円安への方向転換化と期待したが、期待外れになった。
世界の株価の不振は米国の季節要因だけでなく、ユーロ圏でのギリシア、スペインの金融不安が大きなマイナス要因であった。
今夜半にウォール街では5月の雇用統計が発表になる。回復しかけた雇用情勢に再び鈍化の兆しが出てきた。
6月はギリシアの選挙が焦点の一つだが、中旬の米連銀のFOMCでバーナンキ議長が動くかどうかが市場の関心事である。
ウォール街では昨日、フェイスブックの株価に下げ止まりの気配が見られたことが明るいニュースである。