NY株が1万ドル台の大台を回復した。
今週はS&P500の135社の第3四半期の決算発表がある。引け後、アップル(AAPL)が好決算を発表した。iPhoneの好調に加えてPCの伸びも目立った。第3四期の決算の見どころは売上の増加が始まったことだ。第2四半期まではコスト削減、人員整理が利益の回復を支えたが、今回は売上の増加の企業も散見されるようになってきた。アップルはその代表的な例である。かつては任天堂と並んで、景気に左右されない企業という評価を投資家がもっていたが、任天堂は製品のライフサイクルの動きを捉えるのに失敗して業績の成長がストップした。この点はアップルの経営にはスピード感がある。
半導体では第2位のテキサス・インスツルメンツ(TXN)は9月9日に増額修正していたが、さらにその数字をも上回った。ハイテク業界が動き始めた証明である。
「顧客の在庫調整が終わり、積み増しが始まった」と会社ではコメント。業界の好悪の節目を同社の動きがいつもつくるが、今回の決算はハイテクの先行きみる上ではよいサインである。今週はEベイ(EBAY)、ヤフー(YHOO)の決算が続く。先週、好決算を出したグーグル(GOOG)は戻り高値を更新中だ。
東京市場でも来週から決算発表が始まるが、ハイテクの決算には注目している。
以前、取り上げた新光電工(6967)が大きく売られたが、決算発表に注目したい。