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大型連休中のニュース - ビンラディン容疑者殺害に思うこと

2011-05-02 21:13:15 | 日記

 大型連休中の本日2日、国際的に大きなニュースが飛び込んできました。

 米国のオバマ大統領は1日夜(日本時間2日午後)、テレビで緊急演説し、2001年9月の米同時多発テロ事件の首謀者として手配していた国際テロ組織アルカイダの最高指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者(54)を殺害し、遺体を収容したと発表したというものです。オバマ大統領は「正義は達成された」と強調し、米国は約10年にわたる「テロとの戦い」の最大目標を達成したことになるとのことですが、ビンラディン容疑者は既に活動の一線から離れて「神格化」されており、アルカイダの弱体化には否定的な見方が多いとのことです。

 9・11テロで3000名近くの方が犠牲になっており、テロ行為自体許されるべきものではなく、自らの主義主張を暴力で達成しようとすることは論外です。ただ、一連のテロ以降、アフガニスタン紛争やイラク戦争などが起こり、国際平和、真の意味での解決という観点では疑問を感じざるを得ません。重大なテロの首謀者であるが故、暗殺という行為も正当化されるのかもしれませんが、武力対武力の構図には何ら変わりはなく、理想論過ぎるかもしれませんが、本当の意味での平和的解決にはなっていないと思います。今一度、平和というものについて考えさせられる機会であると感じます。

 労働組合も平和活動に取り組んでいますが、私たちが安心して暮らせる社会の実現の中には、こうした平和な社会に暮らせるということが大前提にあるからです。世界には宗教的、あるいは人種的な面も含め、複雑な対立と紛争が数多く存在します。一朝一夕では解決困難な問題を含んでいると思いますが、人類の英知を結集して、平和的な解決、国際的平和の実現をめざす機運が高まることを期待したいと思います。

 東日本大震災においては、正に世界的な思いが一致して、世界各国の善意が日本の被災者に寄せられています。こうした思いと平和の思いはある意味同じではないかと感じます。今でも、不自由な生活を送る被災者に思いをはせつつ、この国際的ニュースで平和について、あらためて考える機会となりました。【谷】


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