ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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社会人27年生

2016-05-11 23:44:45 | 主張
ゴールデンウイークに入る少し前、東京市ヶ谷にて基礎研修中の28年度新採君から、我が課宛てに手紙が届いた。
「これまでの学生生活から一転し、東京での集団生活にもまだ慣れない中、国家公務員・財務局職員としての基礎知識を吸収すべく頑張っています。」とのこと。

4月1日、我が近畿財務局にも21名(男性14名、女性7名)の精鋭達が入省し、現在、東京市ヶ谷での研修期間中であるが、5月末には研修を終えて、それぞれの配属部署に戻ってくる。毎年の風物詩とはいえ、我が課にも1名の新規採用者が配属されることから、その時がとても待ち遠しい気持ちである。

すでに「社会人27年生」にもなってしまった小生が、「社会人1年生」の若手と噛み合う話も少ないかと落ち込みもするが、そうは言っても、第一声は何の話題で盛り上がろうかと、今から思案している。

やはりここは無難に、(ある程度の情報は把握しているが敢えて)
「○○くん、ところで君、何年生まれやねん?」
「はいっ。平成○年生まれです。」
「ふぇ~。わしなんか、君が生まれる前から、この職場で働いとったで~。」

毎年、どこかで交わされているこの定例句であるが、よくよく考えると、20数年経っても変わらずこの職場が存続しているからこそ、笑い話として成り立つ会話であり、仮に20数年後、今年度の新採君が20数年後の新規採用者に対して、「ふぇ~。僕なんか、君が生まれる前から働いとったけど、あの頃は、地方にまだ「財務局」という組織があってなぁ~。」となると、それはとても悲しいことである。

今後、「国の地方支分部局の見直し」議論が再燃し、「財務局」組織がその議論の中に加えられることも否定できない。そうならないためにも、我々は当事者として、地方における財務局組織の必要性をしっかりと国民にアピールするとともに、労働組合としても、財務局組織の維持・拡大に向けて、取り組んでいくことが重要となる。

「社会人27年生」の私自身、この組織の維持・拡大に、これまでどれだけ貢献できたかどうかは不明であるが、先輩から引き継いだものを、さらに良いものにしていくため、まだまだ出来ることがあるような気がする。そして、その思いをこれからの後輩にも、しっかり伝えていく必要がある。

新採君には、「自らが採用された組織である以上、その組織を自らの手で良くしていき、そして、それを君たちの後輩にも、きちんとつなげていってほしい。」と、伝えることとしたい。

KNK.G