年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

塀の中の採用面接会

2018-12-18 00:00:00 | Weblog
 今年も押し迫る12月、相も変わらず釈放前の受刑者の事業主面接をやっている。週1のペースでどこかの会社に来ていただき受刑者の面接を企てている。受刑者には施設に入所した当初から就労支援のことは知らせている。これが私どもへの入口のご案内。それで希望する者は願セン出して許可を得たうえで私どものところにやってくる。書類上では釈放見込1年以上前からマークしながら受刑者の規律違反動向を観察し、出所予定をおおよその見当をつけた上でキャリアカウンセリングを開始する例が多い。刑期が身柄によって異なること、さらに処遇生活態度により規律違反があれば当然仮釈放が取り消される例もあること、仮釈放日が地方更生委員会によって決定されるので出所日が最後まで決まりにくい。常にゴールポストが動く特徴がある。よって当所においては、釈放日が決定する身柄について、少なくとも出所予定日の1ヶ月前くらいに事業主さんに飛行機の距離であろうともご足労頂き所内面接をやることにしている。出所者は衣食住については期限付きではあるが最低限保証されている、とはいえ金銭的余裕のある受刑者はほとんどいない。つまり出所してから会社に面接に行きなさい・・などと悠長に構えることをヨシとしない。経済的な自立をするには仕事をする以外にはない。よって本日も本州から大橋を渡って車で4時間かかりました・・と云われた会社の社長さんと専務さんが来られて採用面接を願った。
  電気工事関係の会社である。今日は会社側も受刑者もよく喋っておった。面接時間の65分が終わったところで終了となる。私もついつい、じゃぁ社長さん、採用と云うことでよろしいですね・・と念を押すと・・ハイそのようにします。・・・で終わった。

 私の役目は、受刑者の就労に対する考えや技能レベルの引き出し。会社側からの仕事の内容や従業員の仕事ぶりなどをお互いに聞きたいことを代って私が質問することが多い。
 そこまでは良いんだろうが・・すぐに辞める出所者が多いので、全国の矯正施設の就労支援担当者が困っている。
 今日来所いただいた事業所さんに、外国人を雇っていられるか、お聞きしたところ、雇ってないと云われたが将来的には考えないといけないなぁ・・と社長さんと専務さんが同じように話していられた。