年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

雨宿り

2004-08-17 00:00:00 | Weblog
2004/8/17 (Tue) 雨宿り

 ここ最近雨がよく降る。といっても日中は窓のない閉め切った部屋の中にいるので外の様子はまったくわからない。このような生活を経験するのははじめてである。いくら外がかんかん照りであろうと大風が吹こうとまったく分らない光景というのもなんだか異次元の世界にいるようで変な気分である。雨が降ったことは夕方帰途に着く時にわかるくらい。で、電車を下りたとき、強い雨が降ってきた。傘がない、どうしようか、家に電話して迎えに来てもらおうかそれとも傘だけを持ってきてもらおうかと思案していると後の電車から白髪のSさんが降りてきた。しばらく顔を見たことがなかったのでベンチに座り雨宿りを兼ねてお互いの近況報告をすることになった。銀行マンのSさんは昨年度までは系列会社出向の身でいつも夜の12時近くまで仕事をしていられたので疲れ切った顔を見せるのが日常であったが今日はいつもと比べ明るくニコニコとしている、しかも夕方こんなに早い時間である。どうしたのか尋ねると部署が変わって早く退社できるようになり,しかも身体が楽になったと喜んでいられた。自分達の年齢になると殆どの銀行就職組は元の銀行の名刺を持ってないことが先日開かれたクラブの会に出席した九州・関西・中国方面の人達からもわかった。Sさんも辞めたい辞めたいと登山中に愚痴を聞かされているので仕事の種類に違いこそあれ何かと戦っている同志のような気がする。やがて雨が上がり二人で自転車に乗って帰った。