行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ハクウンボクとトウダイグサの花

2020-05-21 20:00:25 | 花,植物
散歩道の管理されている緑地、
ハクウンボクが花を咲かせ始めていました。
そしてトウダイグサも花をつけていました。


ハクウンボク(白雲木)。
エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。
10年ほど前、新宿御苑ではじめて見ましたが、
その名とともに好きになった木の花です。
総状花序を出し、エゴノキの花に似た白色の花を20個ほど下向きに咲かせます。
エゴノキに比べて上品さを覚えます。


山地の落葉樹林に生育している木で、
珍しいものと思っていたのですが、
そうでもなく、公園木、庭木として、植栽もよく、利用されているようです。
花の時期、この木に出会うと少しうれしくなります。


葉は互生し、長さ10-20cm、幅6-20cmと大型で倒卵形から広倒卵形。
葉は小さなエゴノキの小さな葉とは大きく異なります。


そのハクウンボクの下にトウダイグサ(燈台草)の花がありました。
本州以南に広く分布し、
日当たりのよい荒地や畑などに生える二年草とありますが、
あまり目にすることのない草の花です。


トウダイグサ科トウダイグサ属、
花期は4月から6月、苞葉の中に黄色い花を複数咲かせます。
花の付き方、葉の付き方ともに特徴があり、
おもしろいトウダイグサです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アヤメ、カキツバタなど

2020-05-20 20:00:46 | 花,植物
「いずれアヤメかカキツバタ」
どちらもよく似て美しく、優劣をつけがたいのことの例えとして使われます。
5月初旬の散歩道に写したそのアヤメとカキツバタ、
そして、キショウブ、イチハツ、アイリスといずれもアヤメ科の花を並べて見ました。


アヤメ科アヤメ属アヤメ。
山野の草地、やや乾燥したところに生える多年草。
5月ごろ、茎先に花径5~8センチくらいの青紫色の花を1~3輪咲かせます。


内花被片と外花被片が3枚ずつあり、
外花被片が大きく、垂れ下がります。
この花びらのつけ根の部分にある網目模様が特徴、和名の由来とされています。


カキツバタ(杜若)
アヤメ科アヤメ属の多年草、
アヤメは乾燥したところを好みますが
カキツバタは湿地に群生、アヤメより少し青みが強い紫色の花を咲かせます。


カキツバタ、
内花被片が細く直立し、外花被片の中央部に
白から淡黄色の斑紋があるのが特徴です。
日本では古来より愛でられている植物、
日本最古の万葉集や伊勢物語にも詠われています。


キショウブ。
アヤメ科アヤメ属の多年草。
こちらは西アジアからヨーロッパ原産の帰化植物、
明治頃、栽培されていたものが
日本全国の水辺や湿地、水田脇に野生化して広がりました。


花も美しく、アヤメやハナショウブには黄色系の花がないため、
その貴重性から重宝されたこともあり、
いまや湖沼や河川などへの広がり過ぎが問題となっているようです。


アヤメ科アヤメ属イチハツ(一初)。
名前から在来種かと思っていましたが、これも帰化植物とのことです。
花期はアヤメより若干早く、4月下旬から5月、
花は径10cmほどで藤紫色、外花被片に濃紫色の斑点が散らばり、
基部から中央にかけて白色のとさか状の突起が特徴です。


ダッチアイリス。
オランダアヤメとも呼ばれます。
これもアヤメ科アヤメ属の多年草、
花色はいろいろあるようですが、この青色を一番よく見ます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3種ニワゼキショウ

2020-05-19 20:00:02 | 花,植物
芝より雑草の方が多くなってしまった我が家の庭に
白いニワゼキショウの花が十数本咲いていました。


アヤメ科ニワゼキショウ。
我が家の庭に毎年出てくる白花、
コロナで緊急事態宣言で外出自粛の真っ最中、
草むしりをするついでに写して見ました(5/9)。


白色と紫色の花弁のものがあり、
白花も花弁の喉の部分は濃紫色で中心付近は黄色、
アヤメ科の花、身く見ると小さいけれどきれいな花です。


そこで、紫色の花を近くの公園に探しに行って見ました。
紫色の花の方が若干多いようで、
あちらこちらにに紫色の花を見つけました。


白も紫も花弁は6枚、花弁の喉の部分は紫色が濃くなり、
中心部は黄色です。
花は一日でしぼんでしまいますが、次々に咲き続け、絶え間なく花をつけます。
花後は球形の果実となり、その中に多数の種子ができます。


芝地や道ばたなど、日当たりのよい場所に生える北アメリカ原産の多年草。
もともとは植物園で栽培されていたようですが、
逸出して、今や各地の芝地などにごく普通に見られる帰化植物です。


もう一種、オオニワゼキショウ。
しばしばニワゼキショウと混生して見られます。
花色は白色ですが、花弁に藍色の筋が入るので、淡く水色がかかったように感じます。
写真上は白色のニワゼキショウと並んでいたところ、
手前、ピントを合わせた方がオオニワゼキショウ、
頭にオオと付きますが、なぜか花はニワゼキショウより小型です。


オオニワゼキショウ。
頭にオオがつくのは、草丈がニワゼキショウより高くなるところから。
そのせいで、茎が倒れて、ニワゼキショウほど見栄えがしません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キツネアザミとノアザミ

2020-05-18 20:00:48 | 花,植物
GW中の散歩道に写した野の花、
キツネアザミ、ノアザミ、マンテマ、コバンソウを載せます。


キツネアザミ(狐薊)。
道ばたや空き地、畔などに生えるキク科キツネアザミ属の2年生雑草。
名は、花がアザミに似ているが、
アザミではないので、キツネに化かされたように感じた?。


高さ60~80cmほどに茎を真っ直ぐに伸ばし、
4月~6月、枝の先端に薄いピンク色の頭花を多数つけます。
頭花は筒状花、完全には開きません。
アザミと違って刺はありません。
いっしょに咲いている黄色の花はオニノゲシ。


ノアザミ(野薊)が早くも花をつけていました。
キク科アザミ属の多年草、
日当たりのよい山野に初夏から夏に花を咲かせます。


ノアザミ、
花期は初夏から夏(5 - 8月)で、アザミ属の中では春(初夏)に咲くのはこのアザミだけです。
秋によく似たアザミが咲きますが、これはノハラアザミで種が異なります。
花の色はふつう紅紫色。


マンテマ。
ナデシコ科マンテマ属に属するヨーロッパ原産の一年草、
日本には江戸時代に観賞用に持ちこまれたそうですが、
逸出し、野生化し、いまは本州中部以南の河川敷、市街地、海岸などにも見られます。


コバンソウ(小判草)。
ヨーロッパ原産、果実の形が面白いので、
これも観賞用に持持ち込まれたそうです。
5月ごろ小穂を出しはじめ、夏には小判のような形状、色となります。
これを俵に見立ててタワラムギ(俵麦)とも呼ばれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GWの散歩道にて

2020-05-17 20:00:22 | 花,植物
今年のGWはSW(ステイウイーク)、
幸いというか皮肉というか、好天に恵まれました。
例年は孫たちが来て、騒がしいのですが、
今年は一人で近くの野道歩き、
珍しいものはありませんが、野花を写して見ました(5/3)。


道ばたのキク科ハハコグサにナナホシテントウムシ。
ちょうどマクロレンズをつけていました。
よく見るハハコグサの花ですがマクロで写して見るとずいぶん雰囲気が違います。


ツユクサ科トキワツユクサ。
白い花弁にたくさんの白い蕊、
小さな花ですが大きく写して見るときれいです。


垣根の横からはみ出して咲いていた紫蘭。
ラン科の花ですが丈夫で繁殖力も強く、
GWの頃になるといろいろなところで花が見られます。


空き地に群生したケシ科の帰化植物ナガミヒナゲシ、
まるで花畑のようでした。


公園の竹林、
タケノコが伸びていました。
一日で驚くほど、丈が伸びます。


タンポポにヤブキリ幼虫。
幼虫は花によく集まるヤブキリです。


草むらの中にオオアマナの花、
キジカクシ科の多年草です。
ヨーロッパ原産の帰化植物、
園芸用が逸出して野生化していて、よく見られるようになりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミツバウツギとエビネラン

2020-05-16 20:00:37 | 花,植物
ゴールデンウイークの最中、
コロナでステイホームが原則ですが、
ちょっと長池公園まで外出、
当然、公共交通機関の利用は避け、車で向かいました。
しかし、駐車場は封鎖されていました。
幸い妻が近くで買い物があるとのことで同乗していたので、
車はそちらに駐車させ、1時間半ほど公園を歩きました。
駐車場が閉まっているので、公園も人が少ない。


公園のあちらこちらに
ミツバウツギの花が咲き始めていました。


ミツバウツギ科ミツバウツギ属の落葉広葉低木、
ウツギの名がつく樹の一つです。
花びらもガクも白色、このように半開で咲いた状態です。


キイロスズメバチが吸蜜に来ました。
この時期なので女王バチです。
葉は複葉で3枚の小葉に分かれることから、
ミツバウツギの名があります。


5月から6月にかけて5弁の白い花をつけますが、
果実は先端が2つに分かれた袋状の面白い形、
中に5mmほどの種子ができます。


公園の道沿いにエビネ(海老根)がたくさん、
どれもたくさん花をつけていました。
ラン科エビネ属の多年草、地上性のランです。


もともとは自生種ですが
園芸用にもたくさん出回っており、
変異、変種が多く、
見たこともない色もありますが、
赤褐色、褐色、黄褐色、緑褐色、緑などの萼片、側弁花が存在するようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニホンカワトンボとカルガモの翼鏡

2020-05-15 20:00:11 | 昆虫
上谷戸親水公園の小さな流れ、
4月末から5月上旬、
毎年、ここに発生するニホンカワトンボを見るのが年中行事となっていました。
周辺がここ数年開発されたことによるのか、昨年秋の洪水の影響なのか、
それともコロナ感染の休校で毎日多くの親子連れが訪れており、
網を片手に魚、ザリガニ、昆虫などを追いかけているせいなのか、
ニホンカワトンボ、今年はわずか2個体数を確認しただけでした。
来年以後はここから消えてしまうかもしれません。


ニホンカワトンボ。
カワトンボ科カワトンボ属の中型のトンボの一種 。
美しいトンボの一つです。
別名、オオカワトンボ。


この個体、尻尾が少し曲がっていました。
いずれにしても、翅色が褐色に染まっているのはどれも雄、
雄の中にも無色透明なものがいますが、
雌はすべて基本的に翅色は透明になります。


雄の体色は金緑色、
成熟するにつれて腹全体に白い粉を吹くようになります。


筆者が参考にしている昆虫探検図鑑1600(川邊透著)の
ニホンカワトンボを見ると写真撮影の場所は東京都稲城市、
多分ここの場所です。
何しろ小さな短い流れ、
ここからニホンカワトンボが消えてしまわないように願います。


カワトンボがとれなかったので小さな流れにいたカルガモにレンズを向けました。
ちょうど翼鏡を見せてくれました。
カルガモの翼鏡は濃青色と思っていましたが
ここでは緑色に写っています。


こちらは別の場面でのカルガモ。
翼鏡が濃い水色に写っています。
カメラのWBなどの条件はほぼ同じです。
カワセミもそうですが、鳥の青い色が構造色ということが分かります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チョウゲンボウの巣づくり

2020-05-14 20:00:15 | 
稲城上谷戸大橋、
毎年、ゴールデンウイークになると、
橋の下の親水公園にはたくさんの鯉幟が爽やかな5月の風に泳ぎます。
しかし、今年は、コロナにより鯉幟も自粛、
そんな上谷戸大橋の下に、今年もチョウゲンボウが巣作り、
駐車車が閉鎖された中でも、何人かの鳥撮りのカメラマンが集まっていました。


橋の下に入り、見上げてみると、
橋下の構造物にチョウゲンボウが2羽、
ソーシャルディスタンスを保つかのように離れて見つめあっていました。
お見合い、それとも喧嘩中、
左が雌、右が雄です。


話し合い不成立か、雄が飛び立ちました。


橋の下を通過した瞬間、ちょうど真上で羽音、
さっきと同じカップルかどうかはわかりませんが交尾中です。
あわててレンズを向けましたが、
撮影位置が悪い。これ以上、雌雄が写る場所がありません。


羽を広げた雄。
胸の黒斑は雌雄で異なります。


雌。あまり機嫌がよくないようです。


全身が写る場所にとまったチョウゲンボウ、
若い雄に見えます。


チョウゲンボウ雄の飛翔姿。
望遠レンズ、ファインダーに収まらないことが多く、
いつもなかなかうまく撮れません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チゴユリとフデリンドウ

2020-05-13 20:00:19 | 花,植物
4月下旬の中央公園、
キンランと一緒にチゴユリも写しました。


イヌサフラン科チゴユリ。


明るい林の下などにしばしば群生して見られる小さな花です。


普通、花は下向き、うつむき加減に咲きます。


草丈は10~20cmほど、小さくて可愛らしいことから
「稚児ユリ」と呼ばれます。


花被片は長さ1.5cmほど、
6個が広鐘形に開き、雄しべは6個あります。


チゴユリだけでは物足りないので、
まだ咲いていたフデリンドウの花を最後に。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キンランとムサシノアブミ

2020-05-12 20:00:55 | 花,植物
今年はゆっくりと楽しむことができませんでしたが、
今年も、中央公園の山斜面にキンランが美しく花を咲かせました(4/26)。


キンラン。
山や丘陵の林の中に生える地上性のラン。
日本の代表的な野生蘭の一つです。


和名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来します。
同じような環境に生えるギンランは白い花をつけます。


花が美しいので盗掘もされ、
里山の減少、自生環境の減少もあり、
数を減らしているそうです。
環境省レッドリストで1997年に絶滅危惧II類 (VU)となっています。


林下や林道沿いにぽつんぽつんと生えるので、
背景がいい場所を探しながら、
葉もきれいなものを選び、ファインダーをのぞいて構図を決めます。


花は黄色の直径1cm程度、総状にいくつかつきます。
全開せず、半開き状態で咲いています。
花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起が見られます。


キンランを探していて、
ムサシアブミ(武蔵鐙)を見つけました。
サトイモ科テンナンショウ属の多年草、
花(仏炎苞)の形が良質で知られる鐙に似ていること。

鐙とは、 馬具の一種。鞍 (くら) の両側に吊下げて,乗る人が足を掛けるもの。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする