行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

アヤメ、カキツバタなど

2020-05-20 20:00:46 | 花,植物
「いずれアヤメかカキツバタ」
どちらもよく似て美しく、優劣をつけがたいのことの例えとして使われます。
5月初旬の散歩道に写したそのアヤメとカキツバタ、
そして、キショウブ、イチハツ、アイリスといずれもアヤメ科の花を並べて見ました。


アヤメ科アヤメ属アヤメ。
山野の草地、やや乾燥したところに生える多年草。
5月ごろ、茎先に花径5~8センチくらいの青紫色の花を1~3輪咲かせます。


内花被片と外花被片が3枚ずつあり、
外花被片が大きく、垂れ下がります。
この花びらのつけ根の部分にある網目模様が特徴、和名の由来とされています。


カキツバタ(杜若)
アヤメ科アヤメ属の多年草、
アヤメは乾燥したところを好みますが
カキツバタは湿地に群生、アヤメより少し青みが強い紫色の花を咲かせます。


カキツバタ、
内花被片が細く直立し、外花被片の中央部に
白から淡黄色の斑紋があるのが特徴です。
日本では古来より愛でられている植物、
日本最古の万葉集や伊勢物語にも詠われています。


キショウブ。
アヤメ科アヤメ属の多年草。
こちらは西アジアからヨーロッパ原産の帰化植物、
明治頃、栽培されていたものが
日本全国の水辺や湿地、水田脇に野生化して広がりました。


花も美しく、アヤメやハナショウブには黄色系の花がないため、
その貴重性から重宝されたこともあり、
いまや湖沼や河川などへの広がり過ぎが問題となっているようです。


アヤメ科アヤメ属イチハツ(一初)。
名前から在来種かと思っていましたが、これも帰化植物とのことです。
花期はアヤメより若干早く、4月下旬から5月、
花は径10cmほどで藤紫色、外花被片に濃紫色の斑点が散らばり、
基部から中央にかけて白色のとさか状の突起が特徴です。


ダッチアイリス。
オランダアヤメとも呼ばれます。
これもアヤメ科アヤメ属の多年草、
花色はいろいろあるようですが、この青色を一番よく見ます。



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