一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

中国高速鉄道、部品の多くを海外から調達、自国では造れない

2022-11-29 18:45:59 | 日記
中国はどの分野においても自国で材料を調達することが難しいようだ。機械工業、特に精密機械工業が遅れているということになるだろう。精密機械工業は工業製品を作るうえで基本的なものだ。精密機械工業が真面に出来なければ多くの製品を作る事はできなくなる。航空機、自動車、列車、製造工場など動力部分があるものについては基本的な部品を作れないと製品そのものが造れない。いや、例え製品が出来上がったとしても問題が多い。中国では宇宙ロケットを自国で作っているというが、果たしてどんなものが出来ているのだろうか。重要な部品が自国でできなければ、心臓部となる部分はただ外国から輸入した部品を組み立てるだけになってしまう。単なる組立工場である。


所謂、中国製と言われる製品に革新的なものが中々できにくいと言われているのは、このためではないだろうか。ジェット機のエンジンは勿論、自動車のガソリンエンジンやディーゼルエンジンさえ中国は遂に自国で独自に造ることが出来なかった。精密機械工業は基本設計から小さな部品を作り、大型機械を作り上げるのである。地道な作業をコツコツやらないと出来上がらない。それこそボルトやナット一つから作り上げないといけない。旋盤も同じ。100分の1ミリ、1000分の1ミリという単位で鋼鉄などの金属を削ることが出来なければ精密機械の基を作る事はできない。物の精密さは勿論、作業の地道なもの所謂正確さが求められる。


中国人には、このような作業が果してできるであろうか。中国の高速鉄道では、何とか列車を造ることが出来るようになったというが、多くの部品を海外から調達しないといけない状況が続いていて、それが今でも、これからも続くという。精密機械工業は見様見真似だけでできるものではない。設計という作業を一から行う必要がある。失敗に失敗を何回も重ね、時間が掛かるものだ。基本設計をしっかりとやらないと完全なものはできない。これから中国が自国で高速鉄道の部品などを製造できるようにするためには、まだまだ時間が掛かるに違いない。要は、今からでも遅くはない。国をあげて取り組まなければ何時まで経っても部品を自国で製造することはできないだろう。ジェット旅客機を自国で製造しようというが、ジェットエンジンはまだ自国独自ではできていない。タービンの製造技術がないので難しいかもしれない。

物作りにはノウハウが沢山ある。それを国民自身が自ら体の中に作り上げないとできない。努力の積み重ねである。物まねをしたり、技術を盗んだりしているだけで満足していては、これは中国だけでなく日本だって同じだ。人材育成を行わないと永遠にできないだろう。
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