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中国、「台湾は中国領」というけど、外国並みの関税

2024-04-27 09:18:10 | 日記
『中国政府「国内産業に損害」 台湾から輸入の「ポリカーボネート」に反ダンピング関税 頼清徳新政権発足前にけん制か』という記事が出ていた。若しも、台湾が中国領だというのなら、何故同じ国内に関税を掛けるのか、理解に苦しむ。例えば、沖縄県は日本の領土であるから、税金に関しては国内扱いだ。若しも、沖縄県に特別な関税を掛けていたらどうなるのか。台湾が中国の領土だと主張している今の中国政府は一体どのような考え方をもっているのだろうか。同じ国内の領土に海外と同じような関税を掛けること自体おかしくないか。


中国という国、中国共産党の考え方は矛盾だらけである。この国には国家という概念がないのではないか。共産党が国を支配している、共産党が国家の中心である、共産党が最も優れている、共産党が一番偉い、といった、共産党を中心とした国家である。共産党を崇拝し、共産党のトップである習近平主席を崇拝しているのが中国なのである。中国においては共産党が全ての中心となっている。共産党を中心として司法、行政、立法が成り立っている。その共産党に君臨しているのが現在のトップにいる習近平主席である。


よく、中国の報道で台湾問題は中国の核心である、という。中国は過去に様々な領土問題を起している。チベット、ウイグル、外モンゴル、という地域において起きていた。これらの地域は現在、中国領となっているが、過去には様々な問題が起きていたのである。どうしてかというと、これらの地域は全て人種と言語が異なっている。複数の宗教が存在している。漢民族とは異なる異民族なのである。そもそも、中国大陸には20以上の異民族が住んでいる。最も大きな集団は当然ながら漢民族なのだ。比較的大きな集団は、チベット族、ウイグル族、朝鮮族、モンゴル族である。その他にも少数民族といわれている集団も中国南部に多く住んでいる。


台湾は、固有の少数民族もいるが、多くは大陸から渡ってきた中華民族といわれている集団である。以上のような民族集団を一つの国として纏めることは非常に難しいとこであるが、共産党という一つのグループが強引にまとめているのだ現在の中国なのである。異なった民族、異なった言語である集団を一つにまとめるのは難しいが、現在の中国はこれを共産主義という思想のもとに取り纏めようとしている。当然、異なる考え方が出てきてもおかしくないが、それを強引に纏めているのが現在の中国の姿なのだ。従って、何時紛争が起きてもおかしくないくらい不安定なため治安を維持するためには様々な方法を用いているのが現状だ。


中国が台湾をことさらに欲しているのは言うまでもなく、太平洋への出口なのである。太平洋を取り巻く国家の中で、出入り口が非常に少ないのが中国大陸だ。日本、台湾、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、ペルー、中南米諸国、メキシコ、アメリカ合衆国、カナダ、ロシアなどが太平洋を取り囲んでいる。中国は一見、太平洋に面しているように見えるが、そうではない。そのような意味でも、中国が台湾を欲していることがよく解る。そのような位置関係からも、台湾を中国領に取り入れたい、というのが中国の本心でもある。


そんな事情の中で、台湾に関税を掛けるという矛盾に中国は公然と発表する所がおかしい。中国のトップの中には内心では「台湾は外国だ」と思っている人がいるのかもしれない。つい、本音が出てしまったのか。国内といわれている台湾に関税を掛けてしまう中国の考え方は出鱈目もいいとこだ。まあ、中国が出鱈目な国だということは別に目新しいことでもないのだが。

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