とある県の事業の報告会に行ってきました。2年間にわたる事業の成果を報告し、今後の展望を…という性格の催しなんだろうと思いますが、「成果」はともかく、「今後の展望」があまり見えない報告会でした。
事業としては、いくつかの先進的な「モデル的な研究実践」を実施して、その成果を県内各地に普及させる…というお決まりのパターンです。この種の事業は、いかに「県内各地に普及」させるかという部分が一番の「肝」だと思うのですが、今回の報告会では、その部分があまりにも薄く、各モデル実践の文字通りの「報告」に終始したような感じがあります。それぞれの実践がとても工夫が凝らされていて、この事業が終わってもぜひ継続させたいという「やる気」が感じられる…ものばかりだったらまだいい。ところが、そのモデルの報告もまるで金太郎飴。同じような目標を掲げ、似たり寄ったりの取組をし、「成果」や「課題」も、聞かなくても分かる、という感じ。だからどうなの?これからどうするの?というところがほとんど見えてこない。
百歩譲って、「課題」をあぶり出すのがモデル実践というもの、という見方をしたとしても、課題はこうでした、で終わってしまっては何にもならない。肝心なのは、その「課題」に対して、どういう解決策を講じたのか、あるいはこれから講じようとしているのか、ではないのでしょうか。そこがあって、初めてモデル実践の意味があるのだと私は思います。
もちろん、各モデルの成果を集約して、一般化して県民に「見せる」ことは事業主体としての県の役割には違いない。しかし、今回のモデル実践報告のあとに行われた「シンポジウム」では、前向きな話がほとんど聞こえてこなかった。2年間のモデル実践をやって、成果もそれなりにあって、課題もそれ以上にたくさん挙げられている。じゃ、これからそれをどう生かしていくの?県は次のステップに向けて何をやるの?という方向性を、少なくともあの場で示すべきではないのか。
250人もの関係者を集めての「報告会」にしては、あまりにも内容がスカスカ。このご時世に、こんな「報告会」はいらない、とこれは自戒を込めて。
事業としては、いくつかの先進的な「モデル的な研究実践」を実施して、その成果を県内各地に普及させる…というお決まりのパターンです。この種の事業は、いかに「県内各地に普及」させるかという部分が一番の「肝」だと思うのですが、今回の報告会では、その部分があまりにも薄く、各モデル実践の文字通りの「報告」に終始したような感じがあります。それぞれの実践がとても工夫が凝らされていて、この事業が終わってもぜひ継続させたいという「やる気」が感じられる…ものばかりだったらまだいい。ところが、そのモデルの報告もまるで金太郎飴。同じような目標を掲げ、似たり寄ったりの取組をし、「成果」や「課題」も、聞かなくても分かる、という感じ。だからどうなの?これからどうするの?というところがほとんど見えてこない。
百歩譲って、「課題」をあぶり出すのがモデル実践というもの、という見方をしたとしても、課題はこうでした、で終わってしまっては何にもならない。肝心なのは、その「課題」に対して、どういう解決策を講じたのか、あるいはこれから講じようとしているのか、ではないのでしょうか。そこがあって、初めてモデル実践の意味があるのだと私は思います。
もちろん、各モデルの成果を集約して、一般化して県民に「見せる」ことは事業主体としての県の役割には違いない。しかし、今回のモデル実践報告のあとに行われた「シンポジウム」では、前向きな話がほとんど聞こえてこなかった。2年間のモデル実践をやって、成果もそれなりにあって、課題もそれ以上にたくさん挙げられている。じゃ、これからそれをどう生かしていくの?県は次のステップに向けて何をやるの?という方向性を、少なくともあの場で示すべきではないのか。
250人もの関係者を集めての「報告会」にしては、あまりにも内容がスカスカ。このご時世に、こんな「報告会」はいらない、とこれは自戒を込めて。
そもそも県の事業は、何年も同じ内容でやるわけにはいかないところがあるのですが、それでも本当に教育的な効果があるのなら、継続していい事業もあると思います。
ナイルの風さんのような方が取り組んでいらっしゃる地域に根を下ろした教育活動と、県の事業とがうまくかみ合ってくれれば一番いいのですけどね。
今回はほんとに申し訳ないという気持ちと残念な気持ちと両方でした。