
“MOON”
2009年/英/97分
【監督】 ダンカン・ジョーンズ
【脚本】 ネイサン・パーカー
【出演】 サム・ロックウェル/サム・ベル ドミニク・マケリゴット/テス・ベル (声の出演)ケヴィン・スペイシー/ガーティ
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契約期間:3年
赴任地:月
労働人数:1人
このミッションは何か、おかしい。
というキャッチコピー、私としては非常に気になる。「月に囚われた男」という邦題もすごく気になる。
月って、一番近い天体ですが、何かとてつもない秘密が隠されていそうですよね。この映画を見て、ますますそういう思いを強くしました。
そういえば、先日の新聞によれば、NASAが太陽系以外に1200個の惑星があると発表したという。このうち、水がありそうな星はたった54個しかないそうです。水がなければヒトはおろか、ほとんどの生物は生息できないので、そう考えると地球ってすごい星。月には水がないので本来生物は棲めないはずなのですが、人間は科学の力でそこに人間を送り込み、人工的な環境ではありますが、人間が長期間生活さえできるようにした。
登場人物は、サム・ベルという男、ほぼ1人。「ルナ産業」という会社からエネルギー採掘のために3年間月の基地にたった一人で派遣されている。通信衛星が故障中で、地球とは直接交信できないため、本社の上司や妻とのコミュニケーションももっぱら録画データでのやりとりに限られている。

だって、このへんからなんかアヤしい。たった一人で月面に暮らしていて、地球と直接交信ができないなんて、実にアヤしい。誰かの意志が働いているのでは…と思う。それから、そういう異常な状態でも、サム自身はそれほど不安に思っていないようなところも気になる。ま、コンピュータのガーティが話し相手になってくれるから、気が紛れていたのかもしれませんが。
ガーティ(声はケヴィン・スペイシー。これがまさにうってつけのキャスティングでした)。「彼」を見ていると、「2001年宇宙の旅」の「HAL」を思い出さずにいられないわけで、その印象もあって、ガーティが黒幕か!?と思ってしまうのですが、さにあらず。ガーティ、とってもいいやつなのでした。ゴメン、ガーティ。疑ったりして。
ではいったい、真の黒幕は…。それはモチロン、見てのお楽しみ。
それにしても、手の込んだことをするものですな。何体ものクローンがずらりと収められた地下室には、さすがに戦慄を覚えました。使い物にならなくなったら、ハイお次、ってなもんで。たとえ死んでしまっても、大丈夫。いくらでも替えはあるんだから。
そう遠くない未来、科学技術の進歩によって、人間の生と死はこれほど軽く扱われるようになるのか。そうだとすれば、いったい科学の進歩っていったい何なのだろう。歴史を振り返ってみても、科学の進歩の先にあるのは良いことだけとは限らない。優れた科学技術を生み出すのも使うのも人間だから、悪用しようと思えばいくらでも悪いことに使えるのです。

それにしても、この映画に出てくる月面のセットのちゃっちいことときたら。採掘用の月面車がとことこ走っているシーンなんて、まるで一昔前のサンダーバードの世界です。「アバター」あたりで最先端のCG見せられているから、こういうのってなんかとてもほっとします。そういえば、この映画もサンダーバードと同じ英国の映画なのでした。英国の映画って、ことごとくいい感じ。肩の力がひょいと抜けてる感じがとても好きです。
2009年/英/97分
【監督】 ダンカン・ジョーンズ
【脚本】 ネイサン・パーカー
【出演】 サム・ロックウェル/サム・ベル ドミニク・マケリゴット/テス・ベル (声の出演)ケヴィン・スペイシー/ガーティ
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契約期間:3年
赴任地:月
労働人数:1人
このミッションは何か、おかしい。
というキャッチコピー、私としては非常に気になる。「月に囚われた男」という邦題もすごく気になる。
月って、一番近い天体ですが、何かとてつもない秘密が隠されていそうですよね。この映画を見て、ますますそういう思いを強くしました。
そういえば、先日の新聞によれば、NASAが太陽系以外に1200個の惑星があると発表したという。このうち、水がありそうな星はたった54個しかないそうです。水がなければヒトはおろか、ほとんどの生物は生息できないので、そう考えると地球ってすごい星。月には水がないので本来生物は棲めないはずなのですが、人間は科学の力でそこに人間を送り込み、人工的な環境ではありますが、人間が長期間生活さえできるようにした。
登場人物は、サム・ベルという男、ほぼ1人。「ルナ産業」という会社からエネルギー採掘のために3年間月の基地にたった一人で派遣されている。通信衛星が故障中で、地球とは直接交信できないため、本社の上司や妻とのコミュニケーションももっぱら録画データでのやりとりに限られている。

だって、このへんからなんかアヤしい。たった一人で月面に暮らしていて、地球と直接交信ができないなんて、実にアヤしい。誰かの意志が働いているのでは…と思う。それから、そういう異常な状態でも、サム自身はそれほど不安に思っていないようなところも気になる。ま、コンピュータのガーティが話し相手になってくれるから、気が紛れていたのかもしれませんが。
ガーティ(声はケヴィン・スペイシー。これがまさにうってつけのキャスティングでした)。「彼」を見ていると、「2001年宇宙の旅」の「HAL」を思い出さずにいられないわけで、その印象もあって、ガーティが黒幕か!?と思ってしまうのですが、さにあらず。ガーティ、とってもいいやつなのでした。ゴメン、ガーティ。疑ったりして。
ではいったい、真の黒幕は…。それはモチロン、見てのお楽しみ。
それにしても、手の込んだことをするものですな。何体ものクローンがずらりと収められた地下室には、さすがに戦慄を覚えました。使い物にならなくなったら、ハイお次、ってなもんで。たとえ死んでしまっても、大丈夫。いくらでも替えはあるんだから。
そう遠くない未来、科学技術の進歩によって、人間の生と死はこれほど軽く扱われるようになるのか。そうだとすれば、いったい科学の進歩っていったい何なのだろう。歴史を振り返ってみても、科学の進歩の先にあるのは良いことだけとは限らない。優れた科学技術を生み出すのも使うのも人間だから、悪用しようと思えばいくらでも悪いことに使えるのです。

それにしても、この映画に出てくる月面のセットのちゃっちいことときたら。採掘用の月面車がとことこ走っているシーンなんて、まるで一昔前のサンダーバードの世界です。「アバター」あたりで最先端のCG見せられているから、こういうのってなんかとてもほっとします。そういえば、この映画もサンダーバードと同じ英国の映画なのでした。英国の映画って、ことごとくいい感じ。肩の力がひょいと抜けてる感じがとても好きです。
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