facebook経由で知ったネット記事、『2030年までに技術革新によって全ての仕事の50%が消滅する!! 社会の変化と「消える仕事」「新しい仕事」をまとめてみた』。
急速な技術革新で、電力業界、自動車産業、製造業といった多くの分野で「消える職業」が出てくるだろうというもの。「技術革新」というのは、ほとんどがコンピュータとかインターネットなど情報通信技術なのですが、「ロボット」という項目もあって、確かに、これから多くの仕事がロボットに任されることになるのかもしれない。漁師ロボットの登場で「漁師」という仕事がなくなる。農業ロボットで農業が、検査ロボットで検査官が、兵士ロボットで兵士が…。
「兵士」という職業が消えるというのは、なかなか素敵だろうと思う。歴史を見ると、人間が決して「やめられないもの」の一つじゃないか(残念ながら)と思うのですが、人が死ななくて済む戦争なら…。戦争は「人が死ぬ」ものという当たり前のことがそうでなくなったとしたら、これは人類史上の大転換です。ただ、そうなると、今度はロボットなら「死んでも」いいのかという新たな問題も起きるかもしれない。「PLUTO」なんかを読んでいると、死んでいいロボットなんかいない、なんて感傷的になるし。
マイクログリッドでのエネルギー供給が可能になると、発電所や電力会社は不要になる。自動車も、「自走自動車」が登場すると、運転手という職業は消えていく。製造業では、立体的なものを製造できる「3Dプリンター」技術なるものが進歩すると、「製造業」そのものがなくなる可能性だってあるという。なにしろ、「ネジでとめたり、溶接したり、塗装したりという仕事は不要」になるというんだから! 「3Dプリンター」って、原理がよくわからないのですが、とにかく、自動車だってプリンターで作れてしまうという。衣料品や日用品、建築物まであらゆる分野でこの「3Dプリンター」が応用可能だという。さらに驚くことに、「店で商品を選んで買う」という概念もなくなるという。商品はすべてネットで注文できて、自分だけの仕様で作ってもらえるようになる…。
ほんまかいな?と思いますよねー。まあ、そんなことが20年足らずのうちに可能になるとは思えませんが、100年後くらいなら、もしかしたら。
ところで、「消える仕事」の一つに、「教師」というのもありました! なになに?
これからはインターネット上にある教材で学習し、自力で勉強できるようになります。このシステムが普及すれば、これまでのような画一的な学校の授業は不要となります。体系化された学習システムを教師ではなくコンピュータから学び、専門的で複雑な問題だけを専門の教師から学ぶようになるでしょう。また、わざわざ高い授業料を払って学校に行かなくても同じ内容を低価格で学ぶことができ、自分には必要のないくだらない授業を聞かなくてもよくなります。
ふむふむ、ナルホド……
…って、そんなこと、あ・り・え・な・い!!
ネットやコンピュータはあくまでも「道具」。教育のメイン・システムには決してなり得ない。だいいち、子どもたちが「集って学ぶ」場である学校自体がなくなるとは到底思えない。「集って学ぶ」ことにこそ学校の意味があって、人間が一人で学べる存在だったら、そもそも学校なんて仕組みはできなかったはずだし。パソコンやネットを効果的に使った教育・学習方法はこれからもどんどん進化していくだろうし、それを学校で活用しない手はないとは思いますが、教育がすべてコンピュータを介して行われるなんて、あり得ないし、むしろあってはならないことです。
ただ、次の一文にはある意味同感。
未来では、これまでのように一方的に教え込むような仕事はなくなり、学習する人間をサポートする仕事が必要となります。
「学習する人間をサポートする仕事」が求められるというのは、コンピュータをメインとした教育ではなく、従来の教育のシステムの中でも言えることだと思います。「サポート」というか、「引き出してあげるお手伝い」とでもいうか。学校の先生だけでなく、いろいろな人がその子の持っている可能性を、いろんな方向から引き出してあげることって、これからものすごく大事になっていくでしょう。そういう役割を担う人たち、サポーターと呼んでも、メンターでもコーチでも、なんでもいいのですが、それこそ、「消える仕事」と対照的に、「新しい仕事」として、絶対必要ですよね。
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