カクレマショウ

やっぴBLOG

ボビー・コールドウェルに酔いしれた夜。

2015-08-02 | ■私の好きな歌

大学生の頃のシモキタの古びたアパートのとある蒸し暑い夏の夜。向かいの部屋に住む明大生のサイトウくんが、「ヤスユキくん、これ聴いてみなよ~」と言って貸してくれた1枚のレコードが、ボビー・コールドウェルでした。

AORなんて言葉も知らない頃。でも私はそのソウルフルなボーカルにすっかり参ってしまい、すぐカセットテープにタビングして、毎晩のように、ボビー・コールドウェルの世界に浸るようになりました。背伸びして、ジンなんぞを飲みながら。

邦題が「イヴニング・スキャンダル」という、いかにも、というそのデビューアルバムは、まさにAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)の王道といっていいような名盤。私が特に好きだった曲は、"Take Me Back To Then"、"My Flame"、"Come To Me" あたり。どちらかというと、「メロウ」な曲がお気に入りでした。

そんなボビーが、7月25日に開催された「南郷サマージャズフェスティバル2015」に登場! 初めて見る実物のボビーは、正直言ってずいぶん年取ったなぁという印象でした。なんせもうとっくに還暦過ぎているのです。あの頃のトレードマークだったハットもかぶってないし(・・;)。

ところが、一曲目のスペシャル・トゥ・ミーを歌い出した途端、その迫力ある歌声にガツンと心はワシづかみ。あのボビー・コールドウェルが、目の前で、あの声で歌っているのです! 久しぶりに鳥肌立ちました。そのあとも、ステイ・ウィズ・ミー、ハート・オブ・マイン、オール・オア・ナッシング・アット・オールと、さすがにツボを心得たラインナップ。そして、「風のシルエット」で盛り上がりは最高潮に達したのでありました! 

ボビーは一時ジャズに走った時期があって、全編スタンダードのジャズアルバムも出しているくらいだし、今回はジャズフェスなので、ジャズ風のアレンジで歌うのかなあと思っていたのですが、どの曲もほとんどオリジナルと同じだったのはうれしかったです。最近ボビーがお気に入りらしい、アンドリュー・ニューのサックスもとてもよかった。やっぱり、AORに、泣きのサックスは欠かせないよね。

極めて曖昧ですが、今回のセットリストです。(この他に、1940年代?の曲とかで古いジャズナンバーも1曲歌っていたような…)

Special To Me
Stay With Me
Heart Of Mine
All Or Nothing At All
What You Won't Do For Love(風のシルエット)
I Only Have Eyes For Love
Coming Down From Love
Let It Be Me
Marcy

ちょっと強行軍でしたが、ほんと、行ってよかったです。また一つ気持ちをリセットできました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿