カクレマショウ

やっぴBLOG

→Pia-no-jaC←

2011-11-20 | ■私の好きな歌



→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)。ピアノ弾きのHAYATOとカホンのHIROの2人組みユニット。このユニット名、なかなかよくできてますよね。PianoとCajonへのこだわりが感じられます。名づけて、「ハイブリッド・インストゥルメンタル」。確かにハイブリットだわ~。

こういう日本人のインストゥルメンタルは、私なんかは、かつての「フュージョン」の延長線上で聴いてしまう。ギターやサックスではないけれど。でも、ピアノ(電子ピアノ)と、それに激しく寄り添うカホンの響きというのは、これまでになかったパターンですよね。初めて聴いた(見た)時から、ビビッと惹きつけられるものがありました。カホンの人が時折上げる掛け声というか、雄叫び?は、ファンの間でも気になる人はいるらしいけれど、私にはごく自然に感じられ、これもこのバンドの持ち味なんだろうと思いました。私にとって、ピアニストといえば、神様はキース・ジャレットですが、彼もピアノ弾きながら、感極まって声出します。

キースもすごいけど、→Pia-no-jaC←の「超絶」ピアノもすごいぞ。ピアノ弾けない人(私)から見たら、ほんとに「超絶」としか言いようがない。

一方の「カホン」って、初めて聞く楽器なのですが、ペルー発祥なんだって。”Cajon”というのは、スペイン語で「箱、タンス(小さい物入れ)」という意味だそうで、その名のとおり、木製の箱型のパーカッション。これにまたがって、側面を掌で叩いて演奏します。アンプラグドなので、ストリートでもよく使われてるらしい。ドラムほど仰々しくなく、でも、それなりに迫力ある音が出るんですね。

→Pia-no-jaC←は、2005年デビュー以来、地道なライブ活動でじわじわと人気上昇、今ではチケット即完売なんだとか。確かに、youtubeで見ると、ライブで見たくなるパフォーマンスですもんね。先日の青森市でのライブに行った人からこのバンドのことを初めて教えてもらった次第。

クラシックのコピー、というか、もう完全に原曲をある意味超えちゃってます。あえて意図的戦略的に、なのかもしれませんが、静かな曲は激しく、激しい曲は静かに、と全く曲調を変えてアレンジしているところも面白い。ワーグナーの「ワルキューレの騎行」なんか、オリジナルとこうも違うものか。ていうか、こりゃまったく別の曲だと言ってもいいくらい。「美しく青きドナウ」のPVなど見ても、クラシックで若者がこんなに飛んだり跳ねたりできるんだーと、すごく楽しい。(みんなハジけてるんだけど、特に、中盤以降に登場するメガネをかけた女の子のハジけっぷりに注目!)




もちろん、オリジナルナンバーも、一度聴いたら忘れられないメロディラインと独特のリズム。新鮮です。「台風」とか「組曲『 』(くみきょく)」とか、つい何度もリピート。

けど、CDで純粋に音を楽しむのは当然としても、やっぱり→Pia-no-jaC←の魅力は、ステージでのパフォーマンスにあるのだろうと思います。ライブハウスやショッピングセンターのモールなど、いろんな場所でのステージをyoutubeで見ましたが、二人のコミカルな掛け合いがあったり、観客とのやり取りがあったり、曲がいつのまにか別の曲に変わっていたりと、CDにはない楽しさが!

今度青森に来たら、ぜひライブに行きたいもんです。

このバンド、コピーする人がとても多いみたいですね。何やらコピバン大会まであるみたいで。別に「バンド」を結成していなくても、ピアノ弾きが一人いて、もう一人がカホンを叩けたら、「→Pia-no-jaC←」できあがり…という簡単なノリでは真似できないレベルの高さだと思うのですが、果敢な挑戦者はけっこういるんだねー。親子で→Pia-no-jaC←(父がカホン、娘がピアノ)という組み合わせもあったりして、なかなかよろしいようで。

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