引き続き、よしだたくろう「Live'73」について。
8 雨が空から降れば
詩人別役実の詩に小室等が曲をつけた名曲。小室氏とは、曲の傾向も生き方も全く異なるのですが、拓郎は彼をとても尊敬しているようです。小室氏へのそんな思いが伝わってきます。ところで、これも大学生の頃の話ですが、、北海道ひとり旅の途上、釧路の近くのドライブインで小室等さんと出くわしたことがありました。話しかけると笑顔でとても気さくに答えてくれました。持っていた北海道地図にしっかりサインしてもらいました。本当にいい方です。
9 こうき心'73
「青春の詩」で弾き語りをしていた「こうき心」。ここではアレンジをまったく変えています。ただこの曲は、弾き語りの方が味わい深く聴けます。
「話をしてみよう/今話してるその人たちが/やさしく心を打ち明けた/愛すべき人たちだったとしても/話をしてみよう/知らない人の中で」。
拓郎自身が感じていたのであろう、何となく満ち足りない思い。だけど、何とかしてみようよ…。あの頃は、そんな問いかけに心を震わせていたのです。「好奇心」を持ち続けることは、いつだって大切。
10野の仏
岡本おさみののんびりとした雰囲気の歌詞にのどかなメロディ。南こうせつ氏が歌詞に登場します。
11晩餐
「僕らは夕食時だった/つけっぱなしのテレビだったから/岡山で戦車が運ばれるとニュースで伝えていたけれど/僕らは食べる時間だったから」。岡本おさみ作詞。井上陽水の「傘がない」の歌詞と共通するものがあります。一番に大切なことは、目の前の「雨」であり、「夕食」なのです。
12ひらひら
この歌詞も印象的です。このアルバムは、豪快でクリアな「音」の部分が評価されがちですが、忘れてはならないのが、岡本おさみ氏の詞です。拓郎と岡本氏とのコンビによる多くの作品群の中でも、質量とも最も充実しているのがこのアルバムだと思います。「ひらひら」。この曲には痛烈な社会批評が込められています。「おいらもひらひら/お前もひらひら/あいつもひらひら/日本中ひらひら」。
13望みを捨てろ
「人間なんて」、「イメージの詩」にも通じるメッセージ色の濃い曲。単純なメロディの繰り返しなのですが、「拓郎節」が冴えわたっています。
「結婚しようよ」、「旅の宿」の大ヒットで、一躍「フォークのプリンス」ともてはやされるようになったと思ったら、「金沢事件」でこてんぱんにマスコミに叩かれた吉田拓郎。このライブアルバムには、そんな社会の荒波に揉まれた拓郎の、新しい境地を切り拓こうという熱い魂が込められています。
拓郎は昔も今も、常に前向きなのです。
8 雨が空から降れば
詩人別役実の詩に小室等が曲をつけた名曲。小室氏とは、曲の傾向も生き方も全く異なるのですが、拓郎は彼をとても尊敬しているようです。小室氏へのそんな思いが伝わってきます。ところで、これも大学生の頃の話ですが、、北海道ひとり旅の途上、釧路の近くのドライブインで小室等さんと出くわしたことがありました。話しかけると笑顔でとても気さくに答えてくれました。持っていた北海道地図にしっかりサインしてもらいました。本当にいい方です。
9 こうき心'73
「青春の詩」で弾き語りをしていた「こうき心」。ここではアレンジをまったく変えています。ただこの曲は、弾き語りの方が味わい深く聴けます。
「話をしてみよう/今話してるその人たちが/やさしく心を打ち明けた/愛すべき人たちだったとしても/話をしてみよう/知らない人の中で」。
拓郎自身が感じていたのであろう、何となく満ち足りない思い。だけど、何とかしてみようよ…。あの頃は、そんな問いかけに心を震わせていたのです。「好奇心」を持ち続けることは、いつだって大切。
10野の仏
岡本おさみののんびりとした雰囲気の歌詞にのどかなメロディ。南こうせつ氏が歌詞に登場します。
11晩餐
「僕らは夕食時だった/つけっぱなしのテレビだったから/岡山で戦車が運ばれるとニュースで伝えていたけれど/僕らは食べる時間だったから」。岡本おさみ作詞。井上陽水の「傘がない」の歌詞と共通するものがあります。一番に大切なことは、目の前の「雨」であり、「夕食」なのです。
12ひらひら
この歌詞も印象的です。このアルバムは、豪快でクリアな「音」の部分が評価されがちですが、忘れてはならないのが、岡本おさみ氏の詞です。拓郎と岡本氏とのコンビによる多くの作品群の中でも、質量とも最も充実しているのがこのアルバムだと思います。「ひらひら」。この曲には痛烈な社会批評が込められています。「おいらもひらひら/お前もひらひら/あいつもひらひら/日本中ひらひら」。
13望みを捨てろ
「人間なんて」、「イメージの詩」にも通じるメッセージ色の濃い曲。単純なメロディの繰り返しなのですが、「拓郎節」が冴えわたっています。
「結婚しようよ」、「旅の宿」の大ヒットで、一躍「フォークのプリンス」ともてはやされるようになったと思ったら、「金沢事件」でこてんぱんにマスコミに叩かれた吉田拓郎。このライブアルバムには、そんな社会の荒波に揉まれた拓郎の、新しい境地を切り拓こうという熱い魂が込められています。
拓郎は昔も今も、常に前向きなのです。
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