トリノ冬季オリンピックが開幕しました。
イタリアでオリンピックが開催されるのは、1960年のローマ大会以来46年ぶりです。録画で放送された開会式を見ましたが、いかにもイタリアらしいハデハデ演出が印象的でした。
それにしても、入場行進の曲が1970年代80年代のヒットメドレーだったのには驚きました。中継のアナウンサー曰く「おじさんおばさんは大喜びではないでしょうか」…。はい、そのとおりです。次から次へと出てくる懐かしい曲の方に思わず耳を奪われてしまいました。
さて、今回の舞台となる「トリノ市」ですが、その起源は、古代ローマ時代にさかのぼります。前44年、ローマ北方のガリア地方(現在のフランス)のゲルマン人に対する防備の要として、植民都市タウリノームが建設されました。「タウリノーム」が転じて「トリノ」というわけです。ルネサンスの頃には、サヴォイア公国の首都として栄えていました。18世紀初頭、スペイン継承戦争でフランス側について勝利し、シチリア島を獲得しますが、まもなくオーストリアとの間でこれをサルデーニャ島と交換することになり、以後は「サルデーニャ王国」の首都となります。
ナポレオンの支配を経て、サルデーニャ王国は、カルロ・アルベルト、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世と続く優れた国王のもとで19世紀のイタリア統一運動の中心となります。首相カヴールは巧妙な外交戦術でイタリアの統一を進め、1861年、ついにイタリア王国の誕生を見るに至ります。1865年に首都がフィレンツェに移されますが、それまでトリノはイタリア王国の首都だったのです(ローマが首都になるのは1871年)。
また、トリノといえば、思い出されるのが「トリノの聖骸布」です。キリストの遺体を包み、その痕跡が残ったとされる亜麻布です。現在はもちろんバチカン市国の所有となっているのですが、補完されているのがトリノ市の聖ヨハネ大聖堂なのです。滅多に公開されないしろものですが、最近の公開は2000年、次回の公開は2025年になると言われています。
滅多に見られないといえば、冬季五輪の競技もふだんあまり目にすることのないものが多いですね。フィギュアスケートやアイスホッケーやジャンプは別としても、スピードスケートやアルペンでさえ、オリンピック以外のテレビ中継なんてあまり見たことがありません。ましてやショートトラックや距離スキー、ボブスレー、リュージュ、スケルトン、バイアスロンといった競技は、存在することさえ知らない人も多い。ふだん見ることのできないスポーツを楽しむことができるのもオリンピックの魅力の一つなのかもしれません。
イタリアでオリンピックが開催されるのは、1960年のローマ大会以来46年ぶりです。録画で放送された開会式を見ましたが、いかにもイタリアらしいハデハデ演出が印象的でした。
それにしても、入場行進の曲が1970年代80年代のヒットメドレーだったのには驚きました。中継のアナウンサー曰く「おじさんおばさんは大喜びではないでしょうか」…。はい、そのとおりです。次から次へと出てくる懐かしい曲の方に思わず耳を奪われてしまいました。
さて、今回の舞台となる「トリノ市」ですが、その起源は、古代ローマ時代にさかのぼります。前44年、ローマ北方のガリア地方(現在のフランス)のゲルマン人に対する防備の要として、植民都市タウリノームが建設されました。「タウリノーム」が転じて「トリノ」というわけです。ルネサンスの頃には、サヴォイア公国の首都として栄えていました。18世紀初頭、スペイン継承戦争でフランス側について勝利し、シチリア島を獲得しますが、まもなくオーストリアとの間でこれをサルデーニャ島と交換することになり、以後は「サルデーニャ王国」の首都となります。
ナポレオンの支配を経て、サルデーニャ王国は、カルロ・アルベルト、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世と続く優れた国王のもとで19世紀のイタリア統一運動の中心となります。首相カヴールは巧妙な外交戦術でイタリアの統一を進め、1861年、ついにイタリア王国の誕生を見るに至ります。1865年に首都がフィレンツェに移されますが、それまでトリノはイタリア王国の首都だったのです(ローマが首都になるのは1871年)。
また、トリノといえば、思い出されるのが「トリノの聖骸布」です。キリストの遺体を包み、その痕跡が残ったとされる亜麻布です。現在はもちろんバチカン市国の所有となっているのですが、補完されているのがトリノ市の聖ヨハネ大聖堂なのです。滅多に公開されないしろものですが、最近の公開は2000年、次回の公開は2025年になると言われています。
滅多に見られないといえば、冬季五輪の競技もふだんあまり目にすることのないものが多いですね。フィギュアスケートやアイスホッケーやジャンプは別としても、スピードスケートやアルペンでさえ、オリンピック以外のテレビ中継なんてあまり見たことがありません。ましてやショートトラックや距離スキー、ボブスレー、リュージュ、スケルトン、バイアスロンといった競技は、存在することさえ知らない人も多い。ふだん見ることのできないスポーツを楽しむことができるのもオリンピックの魅力の一つなのかもしれません。
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