カクレマショウ

やっぴBLOG

日本史+世界史+地域

2015-08-27 | ■世界史

中教審の次期学習指導要領の素案によると、高校では新たに「歴史総合(仮称)」という科目が必修になりそうです。「歴史総合」とは、近現代史を中心として、日本史と世界史を関連付けて学ぶ科目。他国を見ても、世界の歴史と自国史を一体的に教えているパターンがほとんどなので、「歴史総合」の必修は当然の流れだと思います。

日本史と世界史の融合。ずっと期待していたのですが、ようやく実現するのですね。感無量です。そもそも、歴史を「日本史・世界史」で区分することが「当たり前」になりすぎていました。高校で日本史を選択したから世界史は全然分からないって、本当のところヘンな話ですよね。ここまでは日本史で、ここからは世界史という明確な線って、誰も引けるものではない。両者はどこかでクロスしているし、重なっているものです。だって、人間の歴史って、太古から交易を通して横のつながりがあったわけだし、特に近代になると「国家」という枠組みの中で結び付かざるを得なかったわけですから。世界の中で、日本という国、日本人がどういう位置付けにあったのかを学ぶって、これからの時代、本当に大事なことですよね。

あと、これから必要なのは、さらに一歩進めて、「自分の住む地域」と「日本史・世界史」との関わりを学ぶことではないかと考えています。たとえば、青森県の場合、三内丸山遺跡の縄文文化や白神のブナの原生林を世界史の中に位置付けてみるとか、中世の「安東水軍」の日本史的な意味とか、イエス・キリストの墓が新郷村にある意味(笑)とか、郷土の地域資源が、世界や日本全体の歴史とどう関わっているのかを学ぶこと。最近よく言われる「グローカル」な視点って、まさにそういう学びから培われるものじゃないかなと思うのです。

青森と世界をつなぐ教材(副読本)を作れないかな…というのは、私のこれからの夢の一つでもあります!(^^)!


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