鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

名古屋戦レビュー

2010年12月26日 | Weblog
【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】レポート:引退する大岩のために結束を強める鹿島。名古屋との3度目の対戦も制し準決勝進出を決める(10.12.26)
12月25日(土) 第90回天皇杯準々決勝
鹿島 2 - 1 名古屋 (13:00/カシマ/14,564人)
得点者:7' 興梠 慎三(鹿島)、76' 小川 佳純(名古屋)、78' 大迫 勇也(鹿島)


12月の空は青く澄み渡り、とても高く、冷たい風が肌を刺した。しかし、ピッチに立つ鹿島のイレブンには半袖姿の選手が3人いた。
「みんなでやろうと言ってたんですけどね」
岩政大樹が少し恥ずかしそうに振り返る。冬でも半袖のユニフォームに手袋をつけてピッチに立つのは大岩剛のトレードマーク。試合後に引退セレモニーが控えていたこともあり、特に思い入れの深い岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹の3人は、大岩への思いを込めて半袖で試合に臨んでいた。

ただ、半袖を着用していなくとも、試合に勝ってセレモニーを迎えたいというのは、鹿島の全ての選手に共通した思いだったに違いない。試合開始直後、こぼれ球にいち早く反応した小笠原満男が思い切りの良いシュートを見舞うと、5分には中田浩二が相手陣をドリブルで切り裂いてミドルシュートを放つ。この試合にかける意気込みの強さがうかがわれた。

それが結果となって表れるのも早かった。7分に、ハーフウェイラインより自陣側でボールを受けた野沢拓也が、名古屋のDF陣の裏にスルーパスを通す。これに興梠慎三が快足を飛ばす。増川隆洋の背後から一気に抜き去り、飛び出してきた高木義成をワンタッチでかわすと、体を捻りながら無人のゴールに先制点を流し込んだ。
ケネディや玉田圭司、ダニルソン、田中マルクス闘莉王といった中心選手がおらず、戦ったことのない布陣を強いられた名古屋はペースを掴めない。そこを見逃さずに一気に襲いかかる見事な先制点だった。その後も、鹿島はハイペースでボールを追いかける。ピンチを招いても全員の帰陣が早く、チーム全体でゴールを守っていた。
対する名古屋はFWに入った金崎夢生が少しポジションを下げてボールタッチ数を増やす。すると、パスの回りも良くなり、徐々に互角の展開に持ち込んでいった。

25分、鹿島をアクシデントが襲う。岩政大樹が足の裏の筋肉を痛めてしまい退場。大岩剛が急遽出場することとなった。「まさかの」と本人も笑う突然の出場ながら、そこは大ベテラン。急な出番にもまったく慌てることなく試合に入り、危ない場面を作らなかった。
ただし、後半に入ると流れが変わる。ストイコビッチ監督は、左サイドで積極的に仕掛けていた橋本晃司を下げて、前線に巻祐樹を入れて高さの勝負に出た。するとこれに鹿島が苦戦。最終ラインを下げられてしまうと、中盤の運動量が落ちたこともあり、なかなかラインを元の位置まで戻せなくなってしまう。ただ、守備の集中力は落ちず決定的な形をつくらせなかった。

そこで名古屋はさらに攻撃に出る。61分、それまで激しい守備を見せていたボランチの吉村圭司が警告を受けたこともあり、花井聖と交代させる。それに伴い、小川佳純がポジションを1列下げるも、攻撃的な選手の枚数が増えた。これが奏功する。76分、巻がヘディングで折り返し、そこに飛び込んだのは小川。名古屋が同点に追いついた。
しかし、小川が高いポジションを取ったことで守備のバランスも崩れる。78分、鋭い反転で相手のセンターバックと正対することに成功した大迫勇也が、ステップでマークをはずし左足で振り抜くと、ゴール右隅へ。これが決勝点となり、鹿島が今季3度目の対戦も制し、準決勝進出を決めた。

試合終了後には、大岩剛の引退セレモニーが行われ、ほとんどの観客が席を立たずに見守った。
「あそこまでたくさんの人が残ってくれるとは思っていなかったので、すごくうれしかったですし、僕の中では引退のさみしさよりもうれしいと言ったら変ですけど、みんなにあのように送り出してもらえる喜びを感じてます」
誰からも尊敬を集め、慕われていた大岩らしい引退セレモニーだったと言えるだろう。ただ、あと2試合残っている。
「グランドでは1月1日までと言いましたけど、その前に29日に勝たないといけないですから、しっかりリカバリーして、次の試合に全力で臨めるように準備したいです」
29日のF東京戦も、大岩剛の出番がありそうだ。


以上
2010.12.26 Reported by 田中滋


開始早々の満男のミドルも、ユダの豪快なドリブルからのシュートも、この試合に掛ける思いの表れであったであろう。
結果的には押し込まれる時間帯に追いつかれはしたものの、勝ち越し弾を決め要理を掴み取った。
2TOPが揃い踏みし攻撃的MF二人がアシストした現実を見るに、準備した戦術が正しかったと言って良かろう。
準決勝も岩政抜きという緊急事態を踏まえ、準備して挑みたい。

田代・誓志、鹿島へ帰参

2010年12月26日 | Weblog
田代 有三選手の復帰について 2010/12/26
モンテディオ山形に期限付き移籍していた田代 有三選手が、移籍期間(2010年2月~2011年1月)満了につき、復帰することとなりましたので、お知らせいたします。

<選手プロフィール>
■選手名:
田代 有三(たしろ・ゆうぞう)
■生まれ:
1982年7月22日、福岡県福岡市出身
■ポジション:
FW
■サイズ:
181センチ、77キロ
■経 歴:カッコ内は加入年
石丸FC-福岡市立下山門中学校-福岡大学附属大濠高校 -福岡大学-鹿島アントラーズ(2005)-モンテディオ山形(2010)
・2003大分トリニータ強化指定選手
・2004サガン鳥栖強化指定選手
■公式戦成績:
J1リーグ通算 122試合29得点(鹿島で92試合19得点)
ナビスコカップ通算 26試合9得点(鹿島で20試合6得点)
天皇杯通算 17試合8得点(鹿島で13試合5得点)
AFCチャンピオンズリーグ 11試合5得点(すべて鹿島)
ゼロックススーパーカップ 2試合0得点(すべて鹿島)
J2リーグ10試合1得点
■代表歴等:
国際Aマッチ3試合0得点(2008東アジア選手権代表)
2003ユニバーシアード金メダル

<田代選手コメント>
また鹿島でサッカーができることを嬉しく思っています。鹿島を離れ、1年間山形で学んだことを活かし、チームの力となれるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

増田 誓志選手の復帰について 2010/12/26
モンテディオ山形に期限付き移籍していた増田 誓志選手が、移籍期間(2010年2月~2011年1月)満了につき、復帰することとなりましたので、お知らせいたします。

<選手プロフィール>
■選手名:
増田 誓志(ますだ・ちかし)
■生まれ:
1985年6月19日、宮崎県宮崎市出身
■ポジション:
MF
■サイズ:
179センチ、75キロ
■経 歴:カッコ内は加入年
木花少年団-宮崎市立木花中学校-鵬翔高校-鹿島アントラーズ(2004)-モンテディオ山形(2010)
■公式戦成績:
J1リーグ通算 135試合8得点(鹿島で109試合7得点)
ナビスコカップ通算 35試合5得点(鹿島で30試合4得点)
天皇杯通算 15試合6得点(鹿島で11試合4得点)
AFCチャンピオンズリーグ 9試合0得点(すべて鹿島)
ゼロックススーパーカップ 1試合0得点(すべて鹿島)
■代表歴等:
2003-04 U-18、U-19日本代表
2006-07 U-21、U-22日本代表(北京五輪アジア予選代表)

<増田選手コメント>

 1年ぶりに鹿島でプレーすることになりました。山形で成長したところを発揮して、チームが優勝できるように力になりたいと思います。

山形へレンタルで移籍しておった田代と誓志が鹿島に帰する。
以前から報道はされておったが、こうして公式発表に至り、本人のコメントを聞くと感慨深い。
二人とも山形で成長し、学んだことを鹿島で活かして欲しい。
そして、残留争いから、優勝争いへ、戦いの場を移すことに気持ちを切り替え、来季の主力として戦うのだ。
頼もしい戦力が還ってきた。

山形・田代、シーズンオフ

2010年12月26日 | Weblog
田代、山形に惜別弾…鹿島復帰へ/天皇杯
2010.12.26 10:47


ゴール前のセンタリングをクリアする山形・田代(手前中央)。この試合がモンテディオでのラストゲームになるのか…

 サッカー第90回天皇杯準々決勝(25日、清水1-1山形=PK5-4、アウスタ)J1モンテディオ山形が清水にPK戦の末に惜敗し、初の天皇杯ベスト4進出を逃した。2人目に蹴ったMF佐藤健太郎(26)が、清水のGKに止められて4-5で敗退。延長後半2分に左足で先制ゴールを決めたFW田代有三(28)は、来季の鹿島復帰がほぼ決定的で、1年在籍した山形への“惜別弾”となった。

 PK戦5人目のFW岡崎に決められて敗戦の決まった瞬間、モンテ戦士はたった1人だけ得点できなかったMF佐藤を励ましながら、1年の激闘をねぎらい合った。

 「いいゲームができましたが、本当は勝ちたかったです…」

 FW田代が惜敗に唇をかみしめた。0-0で前後半を終え、15分ハーフの延長後半2分にMF宮崎のアシストで先制弾。そのわずか2分後、DFボスナーに頭で1-1の同点弾を決められた。準々決勝はPK戦にもつれ、4-5で敗れ去った。

 PK戦の先攻は山形。2人目のMF佐藤が止められ、あとの両チーム9人がすべて成功。田代は5人目で決めたが、勝利に結びつかなかった。

 MF増田とともに昨年まで5年在籍していた鹿島へ、2シーズンぶりに復帰することが決定的な状況。この日の一撃は1年在籍した山形での“惜別弾”となった。

 リーグ戦29戦10発、ナビスコ杯と天皇杯では3発ずつ放ち、計16得点をたたき出したエースストライカー。昨年の15位を上回るリーグ戦13位はもちろん、11年ぶり2度目の天皇杯ベスト8進出にも大きく貢献した。

 リーグ戦2戦で、いずれも0-3と大敗した清水に大善戦。小林伸二監督は「いい経験をした。自分たちの色を出せて点を取れた。プレーの質を上げて、前へ進んでいくようにしたい」と今年最後の試合で、就任3年目を迎える来季への手応えと課題を挙げた。

 あと一歩で初の天皇杯ベスト4進出を逃した山形。選手はつかの間のオフに疲労を癒やし、J1で3年目の2011年シーズンに備える。
(山口泰弘)

田代“惜別弾”も4強逃す…山形

延長後半2分、山形・田代(手前)が先制ゴール

 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準々決勝 山形1―1(PK4―5)清水(25日、アウスタ日本平) 歴史の扉は開かなかった。モンテディオ山形が清水にPK戦の末、惜敗。クラブ史上初の4強入りを逃した。延長後半2分、鹿島復帰が確実なFW田代有三(28)のゴールで均衡を破ったが、2分後に同点弾を許した。同点のまま突入したPK戦では2番手のMF佐藤健太郎(26)が失敗。4―5で敗れた。それでも、今季リーグ戦2戦とも0―3で敗れた苦手・清水と堂々の戦いを演じ、J1、2年目の成長を実感させる内容となった。

 1本のPKが勝敗を分け、山形の野望はアウスタのピッチで砕け散った。「勝ちと負けは全く違う。PKまで行ったから、なおさら悔しさがある」と主将の宮沢。逃した白星の重さを実感した。

 今季3戦で6失点を喫した清水を無失点に抑え、延長戦に突入。延長後半2分には、MF宮崎が落とした左クロスに田代が反応。DFラインの裏に抜け出し、豪快に左足でたたき込んだ。エースの今季公式戦16点目。勝負ありに思えたが、わずか2分後、清水・ボスナーに左CKをねじ込まれた。「あの1点が決勝点になれば…。決勝ゴール10点、公式戦20点という目標にも届かなかった」と田代。今季10度目の決勝点は幻に―。来季、鹿島に復帰する男の“惜別弾”は空砲に終わった。

 この試合までの1週間は騒々しかった。田代と増田の鹿島復帰が明らかになり、この日も長島ヘッドの退団、F東京入りが報じられた。「いろんな情報があったけど、このチームで長くやりたかった」と宮沢。21日には選手が焼き肉で決起集会を開いた。小林監督は参加しなかったが、ポケットマネーを提供。一体感を最高に高めた上で負ければシーズンが終わる試合に臨んだ。

 優勝すれば、賞金2000万円。プロとして形に残る結果にこだわっていたが、現実は非情だった。それでも、昨年は3回戦で明大に0―3の大敗。J1クラブが史上初めて大学生に負ける失態からたった1年で、天皇杯の頂きが見えるところまで来た。「今年の集大成として、チームの色が出て良かった」と小林監督。悔しさの中に、どこか満足感もにじませた。3月6日のリーグ開幕から44試合。チームの成長を実感して、モンテの長い1年が終わった。

(2010年12月26日10時36分 スポーツ報知)

豪快なゴールを決めた田代である。
レンタル先の山形で結果を残し、来季は主力として鹿島で活躍してくれるであろう。
とはいえ、ライバルとなる慎三も大迫も結果を出しておる。
来季は日本人FWの競争が激化と言えよう。
期待しておる。

名古屋戦報道

2010年12月26日 | Weblog
引退鹿島大岩花束受けて号泣/天皇杯

引退セレモニー後、サポーターに囲まれる鹿島DF大岩(中央)

<天皇杯:鹿島2-1名古屋>◇準々決勝◇25日◇カシマ

 鹿島は今季J1王者の名古屋を撃破。今季限りで引退する38歳のDF大岩剛が、現役最後のホームゲームを勝利で飾った。DF岩政の故障で前半25分から途中出場。安定したプレーで名古屋撃破に貢献した。試合後のセレモニーではMF小笠原やDF新井場から花束を受け取り号泣。29日には準決勝東京戦が控えるが「最後にタイトルを取りたい。そのために全身全霊でチームを支えたい」と話し、天皇杯制覇への意欲を示した。
 [2010年12月26日8時40分 紙面から]

【鹿島】大迫が千金決勝弾/天皇杯

決勝弾の大迫は小笠原(左)から手荒い祝福を受ける(撮影・下田雄一)

<天皇杯:鹿島2-1名古屋>◇準々決勝◇25日◇カシマ

 鹿島が2年目のFW大迫勇也(20)の決勝点でリーグ覇者名古屋を下し、準決勝進出を決めた。1-1で迎えた後半33分、MFフェリペガブリエルのパスを受けた大迫が反転してペナルティーエリア内に侵入。左足で冷静にゴールを奪った。前半7分にFW興梠慎三のゴールで先制し、後半31分に同点に追いつかれたが、大迫の一発で逃げ切った。殊勲の大迫は「落ち着いて決められたと思います。フェリペがいいパスをくれた」と笑顔で話していた。
 [2010年12月25日18時24分]


鹿島対名古屋 後半33分、決勝ゴールを決めた鹿島FW大迫(右)


決勝弾の大迫は小笠原(左)から手荒い祝福を受ける(撮影・下田雄一)


引退式で、内田篤人から花束をもらいする鹿島DF大岩(撮影・狩俣裕三)


大迫弾!鹿島がJ王者名古屋を撃破/天皇杯
2010.12.26 05:01


決勝点を決め、ガッツポーズの大迫(中)(撮影・川口良介)

 サッカー第90回天皇杯準々決勝(25日、鹿島2-1名古屋、カシマ)鹿島(J1)は12年ロンドン五輪を目指すFW大迫勇也(20)が決勝点を決めJ1覇者の名古屋に2-1勝利。3連覇を狙うG大阪と清水のJ1勢も4強入りし、29日の準決勝は鹿島-FC東京、清水-G大阪の顔合わせとなった。

 力強く、拳を握りしめた。1-1に追いつかれた直後の後半33分、大迫がゴール前でDF2人を振り切り決勝弾。来年のロンドン五輪予選を戦うU-22日本代表・関塚隆監督(50)の前で、20歳のストライカーが猛アピールだ。

 「最後のチャンスだと思って臨んでいた。ここでしっかり評価されれば来年につながるから」

 鹿児島城西高3年時の08年度高校選手権では、大会最多得点記録を塗り替える11ゴールの得点王でヒーローになった。09年の鹿島入団後も公式戦初先発で初得点を挙げるなど派手なスタートを切ったが、今季はJで先発10試合と控えに回った。

 悩める日々に、サテライトでも全力を尽くす後ろ姿を見て学んだのがベテランDF大岩。今季限りで引退する先輩のラストマッチを延ばし「剛さんのためにも決められてよかった」と笑った。残り2試合は思い出深い国立。ロンドンのエースを目指す大迫が聖地で再び輝きを放つ。(佐藤ハルカ)

鹿島・大岩、最後のホームで途中出場/天皇杯
2010.12.26 05:00

 サッカー第90回天皇杯準々決勝(25日、鹿島2-1名古屋、カシマ)今季限りで引退を決めた鹿島の元日本代表DF大岩が、負傷のDF岩政に代わり前半25分から途中出場。ホームでの“ラストマッチ”で勝利に貢献した。名古屋を経て磐田、鹿島の黄金期を作ったセンターバックは「ここ数年、若い選手から学ぶこともたくさんあり、自分の選手生活の最後を見てもらいたいという思いに至った」としみじみ。29日の準決勝は先発出場が濃厚。「元日のピッチでみんなと笑顔で最後の道を飾りたい」と誓った。


先制ゴールを決め、喜ぶ鹿島・興梠慎三(右端)らイレブン(撮影・川口良介)


得点を決め、ガッツポーズの鹿島・大迫勇也。右は鹿島・興梠慎三(撮影・川口良介)


得点を決める鹿島・大迫勇也(右端)(撮影・川口良介)

ファンに胴上げされる鹿島・大岩剛(撮影・川口良介)


引退セレモニーで新井場徹から花束を受け取り感極まる鹿島・大岩剛(右端)


肩車で場内一周する鹿島・大岩剛


鹿島・大岩剛を見つめるシャルケ・内田篤人(右端)


負傷交代し、担架で運ばれる鹿島・岩政大樹(撮影・川口良介)


鹿島リーグV逸雪辱…大迫が“エース襲名弾”

<鹿島・名古屋>後半33分、2点目のゴールを決めてチームメートと喜び合う鹿島・大迫(右)(撮影・尾崎 有希)
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 【鹿島2―1名古屋】鹿島の将来を担うエース候補が決勝ゴールを決めた。1―1の後半33分、ペナルティーエリア内でフェリペ・ガブリエルのパスを受けた大迫が巧みにDFをかわし、左足で右隅へ突き刺さした。

 「失点してからすぐに決められたのがよかった。ただ2点目をもっと早い時間帯に決められれば…。次(準決勝)につながったので、次はもっといいプレーをしたい」。マルキーニョスの退団で回ってきた先発。「マルキ頼みって言われていた。日本人でも(興梠)慎三さんとコンビで点を取れたのはよかった」と大迫は日本人FWがともに得点したことを喜んだ。

 引退する大岩のカシマスタジアムで最後の試合だった。大迫は「(大岩)剛さんのために取りたい」と気合を入れていた。控え組で練習しているときに元気付けてくれた先輩に贈る一発だった。

 来季は新外国人が加入し、田代(山形)が復帰することが確実で、大迫は再び激しいポジション争いを強いられる。「ここで結果を出せば、また(試合に)出られる。来年につながる」。タイトルに貢献することで、大迫はスタメンの座をつかみ取る。
[ 2010年12月26日 ]

引退・大岩「このメンバーでもう1度タイトル」

<鹿島・名古屋>現役最後のホームゲームを終えた大岩は、サポーターから胴上げされる
Photo By スポニチ


 【鹿島2―1名古屋】今季限りでの引退を表明している鹿島のDF大岩の引退セレモニーが行われた。試合前日には「まだ試合が残っているし、泣かないよ」と話していたが、涙ぐむ小笠原の顔を見ると男泣き。「寂しさより、たくさんの人が残ってくれたのがうれしくて、いい涙だった」と引退会見では笑顔を見せた。

 試合でも岩政の負傷で急きょ出場し、29日の準決勝でも先発が濃厚。「このチーム、このメンバーでもう一度タイトルが獲りたい」と自ら花道を飾ることを誓った。
[ 2010年12月26日 ]


鹿島―名古屋 後半33分、決勝ゴールを決めた大迫(右端)を祝福する鹿島イレブン
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マルキーニョス抜きも興梠&大迫弾…鹿島
 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準々決勝 鹿島2―1名古屋(25日・カシマサッカースタジアム) 鹿島はFW興梠、大迫のゴールで3年ぶりの4強入りを決めた。4年間、チーム得点王だったマルキーニョスが契約満了で退団し、エース抜きでの試合。決勝点を挙げた大迫は「マルキ頼みだと言われていたけど、(興梠)慎三さんと2人で、日本人でもできるということを見せたかった」と胸を張り、興梠も「久しぶりのゴールでうれしかった」と笑みを浮かべた。
(2010年12月26日06時01分 スポーツ報知)

大岩男泣き!引退セレモニー…鹿島
 鹿島・名古屋戦後、DF大岩剛(38)=鹿島=の引退セレモニーが25日、行われた。家族から花束を渡され、試合観客のほぼ全員が見守る中、男泣き。「たくさんの方が残ってくれて、選手みょうりに尽きる」。プロ16年の後半はトレーニング用にマンション1室を借り努力した。今後は鹿島のDFコーチ就任を検討している。

(2010年12月26日06時01分 スポーツ報知)

大岩のセレモニーと大迫の決勝弾である。
やはり大迫はモノが違ったと言えよう。
ゴールも素晴らしかったが、そこに至るまでのプレイの質が一つ一つ高かった。
素早い動きだし、ボールを貰う動き、ポストプレイ、ボール捌き、ドリブルと、判断も良かった。
まさに次世代を担う逸材である。
残り二試合でも結果を残し、来季へ繋げて欲しい。
楽しみである。

岩政、古傷を痛める

2010年12月26日 | Weblog
鹿島・岩政が負傷交代、精密検査へ
2010.12.26 05:00

 鹿島の日本代表DF岩政大樹(28)が25日の天皇杯準々決勝・名古屋戦(カシマ)で右足を負傷し、前半25分に途中退場。右足底筋腱損傷と診断された。今後精密検査を受けて、天皇杯準決勝以降や来年1月のアジア杯出場の可否を判断する。


負傷交代し、担架で運ばれる鹿島・岩政大樹(撮影・川口良介)

岩政が負傷交代…準決勝は欠場へ
 【鹿島2―1名古屋】鹿島の日本代表DF岩政が右足足底筋腱の損傷で途中退場した。前半25分に右足をかばってピッチに尻もちをつくと、そのまま大岩と交代。試合後、埼玉県内の病院でMRI(磁気共鳴装置)検査を受けた。

 「前から痛かったところ。決勝を目標にすることになる」と岩政は29日の準決勝を欠場することを明言した。日本代表のメディカルスタッフと連絡をとった鹿島の関ドクターは「決勝も厳しいんじゃないか。(アジア杯出場は)経過を見てから判断する」と話した。
[ 2010年12月26日 ]

岩政、右足負傷でア杯辞退も…鹿島

前半25分、右足を負傷し途中交代する鹿島・岩政

 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準々決勝 鹿島2―1名古屋(25日・カシマサッカースタジアム) 日本代表DF岩政大樹(28)=鹿島=がアジア杯を辞退する可能性が出てきた。25日の名古屋戦で右足裏を負傷し、前半25分に途中交代。鹿島の関純チームドクターによれば、右足足底筋の腱(けん)を損傷し、回復まで時間がかかるという。アジア杯参加については精密検査の結果を待って、鹿島と代表で協議することになった。

 センターバック(CB)で主力とみられていたDF中沢、栗原、闘莉王が負傷辞退。代役として招集された岩政までも辞退となれば、代表から空中戦に強いCBが消えることになる。DF吉田は189センチと長身だが、空中戦ではじき返すタイプではなく、経験も少ない。ほかにも岩政の代役は見当たらず、ザック・ジャパンの最終ラインがピンチだ。

 岩政は今春から、右足裏に痛みを抱えたままプレーを続けていたが、それが悪化した形。本人は「僕の場合は、全治の半分で治る伝説もある。全治1か月とかならなければ、アジア杯まで少し時間があるし、自分としては出るつもり」と話した。

(2010年12月26日06時02分 スポーツ報知)

岩政の負傷は想像以上に重かった様子。
今季の天皇杯残り二試合を欠場の可能性も出てきた。
これは痛い。
しかしながら、ここは気持ちを切り替え、大岩と共に日本一を目指して戦って行こうではないか。
引退を決意したとはいえ、実績・能力共に十分である。
昨日も名古屋の攻撃を弾き返し続けた。
強い気持ちで元日を目指したい。

大岩剛、コメント

2010年12月26日 | Weblog
12/25 大岩剛 引退会見 コメント全文 2010/12/26
12月25日(土)に行われた天皇杯準々決勝(2-1で名古屋に勝利)後、カシマスタジアム記者会見室で今季限りで現役を引退する大岩選手の会見がありました。ここにそのコメント全文を掲載いたします。



大岩:

試合の後でしばらく時間が経ってしまいましたが、たくさんの報道陣の方に集まっていただきましてありがとうございます。よろしくお願いします。

Q、引退を発表されてから少し時間が経って、今日、そういう中で試合も出て勝って、ああいうセレモニーもやりましたけど、改めて今、率直にどういう気持ちでいらっしゃるんですか?

大岩:
今はもう疲労感でいっぱいです(笑)。まあ大樹がああいう状態になってしまって、まさかの(笑)。まあ、準備はしていますけど。グラウンドでも言いましたけれど、たくさんの人が見守ってくれて、すごく思ってもみなかったと言うか、そこまでたくさんの方が残ってくれてると思ってなかったので、すごく嬉しかったですし、すごく僕の中では引退の寂しさよりも嬉しいといったら変ですけども、あのように送り出してもらえるという喜びをすごく感じています。

Q、日々、取材をしていますが、泣いたのがすごく印象的で、どこら辺できちゃったんだろうって(笑)。

大岩:
いや、もう相当我慢しててね。トーレスがビデオレターくれたっていうのもすごく嬉しかったですし。なんか満男がちょっと涙ぐんでいてね、そこでちょっともらい泣きをしたのが始まりで、ちょっと止まらなかったですね。でも、さっきも言いましたけど、すごく嬉しくて、良い涙だったんじゃないかなと思います。

Q、16年間やられて、歳とともにチーム内での立場っていうのはだんだん変わってきたと思うんですけど、そういう中でちょっとご自身の口から言いづらいと思うんですが、自分がどういう風に成長してきたというか、いい年の取り方をしてきたというか、どういう風にお感じになっていますか?

大岩:
グラウンドでの挨拶でも言いましたが、3チームでプレーしましたけど、行くチーム行くチームでそのクラブにとって、すごく大きな存在の先輩たちが、そういう人たちはやっぱり入団した時にいて、やっぱり月日が流れれば、もちろん世代交代であったり、入ってくる選手出ていく選手がいるなかで、そういうのを見本にするのもひとつですし、アントラーズに入ってからは選手だけでなく、アントラーズはクラブ自体がすごくレベルが高いクラブのひとつになっていると感じて、そういうのを選手が敏感に感じるもので、そこでいい加減な振る舞いはできないと思ったりだとか、若い選手も責任感を持てたりとか、そういう側面もあります。一概に基本になる選手だけでなく、クラブ自体がそういう雰囲気、空気があることがすごくあります。特にジュビロ、アントラーズを渡り歩いてきて、強いチームはそういう空気があるんだなぁとすごく感じていますし、そういうのが人としての成長も助けてくれたんじゃないかなと感じています。

Q、清商時代からすごいスター選手がいる中で、高校時代はどちらかというと地味な存在だったと思うんですけど、結果的にリーグの中で日本人として長い間プレーをやれた秘訣や心掛けていたことは?

大岩:
やっぱり、プレイヤーである以上は日々の練習が非常に大事で、それは1人でのトレーニングではなく、サッカーというものはチームスポーツなので、チームとしてのトレーニングはすごく大事で、それはやっぱりケガをしていたら出来ないですし、コンディションが悪かったら出来ないですし、常に毎日のトレーニングに対して100パーセントで出来る力、疲労が溜まった時に疲労を抜くトレーニング方法をいつも模索しながら、そういうことをいつも考えながら毎日のトレーニングが出来るために毎日準備して、1週間をみて自分の体作りをしたりとか、長いスパンで考えるように、次の日の練習に向けていい準備で臨むことを心がけてやってきましたし、そういう風にトレーニングをしてきたつもりです。

Q、今日勝利したことで、現役生活が少し延びました。残りの現役生活をどう過ごしたかということと、来年以降の生活についてはどういう思いがありますか?

大岩:
まず、準決勝に勝ち上がれて凄く嬉しいですし、準決勝まで時間もないので、しっかりとリカバリーすることに集中したい。グラウンドでは、1月1日までと言っていましたけど、その前に29日に試合があるので、そこに向けてしっかりと良い準備をすることです。選手である以上は、次のことを考えずにプレーすることが義務であると思っていますのでそこに集中したいと思います。来年はウチのチームからはトップチームのコーチとしてのオファーがきているので、前向きに考えています。ただ、契約交渉はまだなので何日か後か、決勝が終わってから、前向きにクラブのために力になりたいと思います。

Q、鹿島在籍時で思い出に残っている試合と印象的なことはありますか?

大岩:
試合で言えば、2007年の大逆転で優勝した瞬間は今でも鮮明に覚えていますし、僕のいくつか獲ったタイトルの中でも、あんな優勝はなかったですし、それまでの過程も含めてすごく印象に残っている試合であり、優勝でもあります。僕はチームの中では38歳という、だいぶ年の離れた年長者で、新井場とか満男とかがある意味でイジってくれたことでチームの中で、選手みんなとコミュニケーションをとりやすくしてくれたし気を遣ってくれました。そういうことが凄くうれしかったですし、情がうつるというか…。ここ数年は練習なり紅白戦なりで、彼らと対戦して色々と話す中で僕自身が学ぶことがたくさんありましたし、彼らに自分の選手生活の最後を見てもらいたいなという感情はいつからか思うようになりました。

Q、あと2試合ですが、自分が現役選手としてピッチに立つう上で、チームにどういうものを残したいかということと、そして自分でどういう結果を残したいのかを教えてください。

大岩:
結果としてはもちろん優勝をしたいです。このチームこのメンバー、今まで一緒にやってきたメンバーでもう1度タイトルを獲るということ、ただ単純にそこになります。そして、残りの試合で彼らに何かを残せるとは思っていないですけど、今までやってきたことを含めて、チームメイトのためにも全力でサポートしていきたいと思っています。

Q、今日の試合では新井場選手が半袖、手袋姿で、セレモニーの間もコートを着ないでいたと思うのですが、花束を渡されて抱き合ったときはどんな心境でしたか?

大岩:
ただ単純に彼とは仲が良くて、いつもイジってくれたり、そういう仲でいて、彼なりの愛情表現だと思うのですが、素直に嬉しかったですし、大樹も含めて僕の中では特別な存在であったここ何年かだったので、すごく嬉しかったです。だから、イバがあんなに泣いたのを見たことがないですし、本当に泣いてくれるというのは選手冥利に尽きるというのは変ですけど、そうやって思われている何かが、僕の今までのプレイヤーとしての何かがあったのならすごく嬉しいです。

Q、これまで、引退を決意するときは90分間出来なくなったと感じた時だとおっしゃっていたのですが、出来なくなるように感じていった時に、どのように自分を納得させたのかを教えてください。

大岩:
90分っていうのは1試合だけではなく、シーズンはすぐに次の試合が来ますし、1試合2試合3試合だけではないです。センターバックというポジションがらもそうですが、やっぱり少しだけ余力を残していかなければ、いつあるかもしれない最大のピンチに対応できないと思いますし、もちろん全力ではやりますが、どこかで最後のひと仕事が出来る力を残しておかなければういけません。でも、やっぱり自分の中でそういうものがなくなっているのを感じてきて、これだというものはないのですが、自分の中で、日々の練習試合もそうですし、もちろん公式戦でも、自分の厳しいなと思うところがここ数年出てきて、ここ2年くらいは年間を通して数試合しか出てないし、そういう中でいい仕事が出来ても、チームの中でもっともっと力にならなければ、選手としてやっていく存在価値は薄れていってしまうと思います。大樹とかイノとかが怪我したり疲れている時に、監督が僕を選べていたら、もしかしたら4連覇という今とは違うシーズンを残せていたのではないかという気持ちが生まれてきてたので、そういうところでそろそろ気持ちを決めないといけないのではないかと感じていました。


【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】試合終了後の各選手コメント(10.12.25)
●大岩剛選手(鹿島):
「今日の試合のあとで、しばらく時間が経ってしまいましたけど、たくさんの報道陣の方々に集まっていただきありがとうございます。よろしくお願いします」

Q:引退を発表されてから少し時間が経ち、今日の試合にも出場して勝利するという引退セレモニーになりましたけど、いまの率直な気持ちをお聞かせ下さい。
「いまは疲労感でいっぱいです。まさかの(笑)。大樹がああいうことになって、準備はしてますけど、ほんとうに、スタジアムというかグラウンドでも言いましたけど、たくさんの人が残ってくれて、すごく思っても見なかったというか、あそこまでたくさんの人が残ってくれるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったですし、僕の中では引退のさみしさよりも嬉しいと言ったら変ですけど、みんなにあのように送り出してもらえる喜びを感じてます」

Q:日々、取材している身としては剛さんが泣いたのがすごく。。。どこらへんで来た感じですか?
「そうとう我慢していて。トーレスがああやってビデオレターをくれたのも嬉しかったし、満男がちょっと涙ぐんでいたので、そこでもらい泣きしたのが始まりで、ちょっと止まらなかったですね。さっきも言いましたけど、すごく嬉しくて、良い涙だったんじゃないかなと思います」

Q:16年間やって、歳と共にチーム内の立場が変わってきたと思いますけど、自分がどのように成長してきたかについて、どう感じていますか?
「グラウンド内での挨拶でも言いましたけど、3チームでプレーしましたけど、行くチーム行くチームでこのクラブにとってすごく大きな存在の先輩たちがいて、そういう人たちを加入したときに見て。月日が流れれば世代交代もあるし、入って来る選手、出ていく選手がいます。そういう選手を見本にするのもひとつですし、アントラーズに入ってからは選手だけでなく、アントラーズというクラブ自体がレベルが高いというか、ひとつになっているというのを感じたりしました。そういうものを選手は敏感に感じるもので、いい加減な振る舞いができなかったりだとか、若い選手も責任感を持っていたりとかします。そういう側面からも、一概に見本になる選手だけでなく、強いクラブ、チーム自体にはそういう雰囲気・空気があるとは感じました。また、人としての成長も助けてくれるんじゃないかと感じています」

Q:高校時代からスター選手がいるなかで、高校時代は地味な存在だったと思うんですけど、結果的には結構な歳まで現役でやれたというのが大岩選手だと思うんですが、秘訣というか心がけていたものはどんなものでしたか?
「そうですね。やっぱりプレーヤーである以上は、日々の練習、毎日の練習ががとても大事で、それはひとりのトレーニングではなく、サッカーはチームスポーツですから、チームとしてのトレーニングがすごく大事だと思っていました。それは怪我をしていたらできないですし、常に毎日のトレーニングに対して全力というか100%でできる体が重要です。疲労が溜まったときに疲労を抜くトレーニング方法など、そういうのをずっと模索しながら、もっといいものがあるんじゃないかな、もっと違うものがあるんじゃないかなと、いつも考えながらやっていました。毎日のトレーニングをできるために、次の日から準備を始めるだとか、次の1日だけのトレーニングじゃなく、1週間を見て自分の体づくりをしたり、1ヶ月、1年、2年という風に考えていました。1日ができれば次というように、長いスパンで考えるよりも、最初は次の日の練習のために準備をしたりだとか、日々の練習に対していつも良い状態で臨むということを心がけてやってましたし、自分でトレーニングをしてきたつもりです」

Q:もう少し残っている現役選手としての時間をどう使いたいかと、それから来年以降新しい人生というか生活に入るわけですが、その生活に入るにあたりどのようなスタンスで臨むかという心境をお願いします。
「準決勝に勝ち上がれてすごく嬉しいですし、準決勝まであまり日にちがないのでしっかりリカバリーすること。本当に、その1試合に集中して、グラウンドでは1月1日までと言いましたけど、その前に29日に勝たないといけないですから、しっかりリカバリーして、次の試合に全力で臨めるように準備したいです。選手である以上、最後まで次のことを考えずにやることが義務であると感じていますので、まずはそこに集中すること。あと来年は、チームから選手ではなくトップチームのコーチとしてオファーが来ているので、前向きに考えてはいます。ただ、契約交渉がまだなので、何日か経ってからそういう話しになると思いますし、決勝が終わってからかもしれません。でも自分は前向きに、クラブのために力になりたいな、と思っています」

Q:鹿島アントラーズが剛さんにとっていちばん過ごした時間が長いクラブになりましたけど、印象に残っている試合とか、思い出深い出来事があったら教えて下さい。
「試合で言えば、やっぱり2007年の大逆転で優勝した瞬間はいまでも鮮明に覚えていますし、僕のいくつかとったタイトルのなかでも、あんな優勝はなかったですし、それまでの過程も含めてすごく印象に残っている試合であり、優勝だったと思っています。あとは、僕がチームの中では38歳というだいぶ年が離れた年長者だったので、よく言われる新井場とか満男とかが、すごく、ある意味いじってくれて、すごくチームの中で選手のみんなとコミュニケーションを取りやすくしてくれた。気を遣っていたとは思うんですけど、そういうことがすごく嬉しかったですし、情が移るというか、彼らだけでなく、若い選手ともここ数年は練習なり、練習試合で過ごす時間がすごく増えて、彼らといろいろ話しをするなかで、僕自身が学ぶこともたくさんありました。満男たちを含めて彼らに自分の選手生活としての最後を見てもらいたいなと、いつからか思うようになりました」

Q:あと2試合ですが、自分が現役選手としてピッチに立つ上で、チームにどういうものを残したいかということと、そして自分でどういう結果を残したいのかを教えてください。
「結果としてはもちろん優勝をしたいです。このチームこのメンバー、今まで一緒にやってきたメンバーでもう1度タイトルを獲るということ、ただ単純にそこになります。そして、残りの試合で彼らに何かを残せるとは思っていないですけど、今までやってきたことを含めて、チームメイトのためにも全力でサポートしていきたいと思っています」

Q:今日の試合では新井場選手が半袖、手袋姿で、セレモニーの間もコートを着ないでいたと思うのですが、花束を渡されて抱き合ったときはどんな心境でしたか?
「ただ単純に彼とは仲が良くて、いつもイジってくれたり、そういう仲でいて、彼なりの愛情表現だと思うのですが、素直に嬉しかったですし、大樹も含めて僕の中では特別な存在であったここ何年かだったので、すごく嬉しかったです。だから、イバがあんなに泣いたのを見たことがないですし、本当に泣いてくれるというのは選手冥利に尽きるというのは変ですけど、そうやって思われている何かが、僕の今までのプレーヤーとしての何かがあったのならすごく嬉しいです」

Q:これまで、引退を決意するときは90分間出来なくなったと感じた時だとおっしゃっていたのですが、出来なくなるように感じていった時に、どのように自分を納得させたのかを教えてください。
「90分っていうのは1試合だけではなく、シーズンはすぐに次の試合が来ますし、1試合2試合3試合だけではないです。センターバックというポジション柄もそうですが、やっぱり少しだけ余力を残していかなければ、いつあるかもしれない最大のピンチに対応できないと思いますし、もちろん全力ではやりますが、どこかで最後のひと仕事が出来る力を残しておかなければいけません。でも、やっぱり自分の中でそういうものがなくなっているのを感じてきて、これだというものはないのですが、自分の中で、日々の練習試合もそうですし、もちろん公式戦でも、自分の厳しいなと思うところがここ数年出てきて、ここ2年くらいは年間を通して数試合しか出てないし、そういう中でいい仕事が出来ても、チームの中でもっともっと力にならなければ、選手としてやっていく存在価値は薄れていってしまうと思います。大樹とかイノとかが怪我したり疲れている時に、監督が僕を選べていたら、もしかしたら4連覇という今とは違うシーズンの成績を残せていたのではないかという気持ちが生まれてきていたので、そういう所でそろそろ気持ちを決めないといけないのではないかと感じていました」


引退を決意した大岩のコメントに重みがある。
準々決勝で燃え尽きず、残り二試合を勝利で終えたい。
そこで改めてコメントを考えたいと思う。
まだ、大岩剛の選手時代は終わっていない。

名古屋戦コメント

2010年12月25日 | Weblog
天皇杯全日本サッカー選手権 準々決勝


鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
Q:マルキーニョス不在のなかで今日ゴールを決めた興梠・大迫についての評価は?
非常によかったと思う。興梠は戦う姿勢が良かったし、しっかりと結果を出すことができた。特に今日の大迫については素晴らしい戦い方をしてくれたし、新たな成長を見せてくれた。

Q:今のチームの状態は?
4日にリーグ戦が終了してから間が空き、25日に天皇杯が行われる形となったが、シーズン終盤になって25日・29日・1月1日と、なぜ短い期間で試合をこなさなければならないのか理由がわからない。終盤になれば選手たちにも疲労がたまっていくなかでリーグ戦が終わって3週間あいて再び試合を戦っていかなければならないというのはコンディション的にも難しい。もっと均等な使い方があるはずなのではないかと思う。

Q:岩政のケガの状況は?また、今シーズン名古屋に3連勝したが特別な思いはあるのか?
岩政については検査待ちのためまだわからない。名古屋戦については、今シーズン3戦3勝ではあるが、名古屋戦だからといってこれといって特別な思いはないが、ただ、名古屋との試合は良い試合が見れるし、試合の内容としても非常にいい内容であったと思う。

Q:今シーズンで引退となる大岩選手へメッセージを。
彼に対してコメントはたくさんある。そのなかでも僕自身は幸運な持ち主だと思っている。それは大岩選手のような素晴らしい選手に出会えたこと、そして彼のような素晴らしい人間性に出会えたということは本当に光栄である。もちろん寂しさはある。彼は本当に素晴らしい人格者である。いい出会いもあり、彼と一緒に過ごしてきた人たちや我々のような関係者にとっては(彼の引退は)残念であるけれども今後も彼は生き続けるわけであって、彼はとても大切な存在。選手としても人間としてもお手本になる。彼が蒔いた種に水をまき、第二世が育っていけるよう、彼の培った経験や人格を含め、しっかりと若手に伝えていって、今後彼を継ぐものが彼をお手本とし、そして僕自身もアントラーズをさらに強くしなければという強い思いを持っている。

【興梠 慎三】
久しぶりに点が取れて嬉しかったです。タクさんとは蹴る瞬間に目が合ったし、タイミングよく出してくれた。まだ残り2試合あるので頑張って優勝したい。

【曽ヶ端 準】
2トップがしっかり点をとってくれたので良かった。DFラインが途中で代わったけれど、剛さんは経験もある選手だし問題はなかったと思う。(セレモニーでは)剛さんが珍しく泣いていたし、花束を渡す役が自分だったらヤバかったです。

【フェリペ ガブリエル】
2点目はDFとDFの間に大迫選手が見えたので、そこを狙ってパスを出した。名古屋は主力がいなかったが質は落ちていなかった。難しい展開になることはわかっていたが、いい準備をしてきたので結果を残す事ができた。大岩選手はロッカーが隣なので色々とアドバイスをもらった。いいお手本だし、人として尊敬している。

【岩政 大樹】
怪我はブロックに行く前、走りだした時にやった。1年間、我慢してやってきたので、それが出てしまった。怪我は強いので検査してみないとわからないが、治りは早いと思う。半袖、手袋は皆さんが思うようにとらえてくれたらいい。

【大迫 勇也】
先制してからは落ち着いて攻めることができたが、早く2点目を取りたかった。リーグ戦が不甲斐ない結果だったので、これで波に乗れればいいと思う。同点にされてからは慎三さんと90分で決めようと話した。剛さんにはお世話になったので、まだ一緒にプレーできてよかった。得点した後はありがとうと言われた。





2010年12月25日(土)

名古屋戦は興梠選手と大迫選手のゴールで2-1と勝利しました。また、試合後には大岩選手の引退セレモニーが行われました。

【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(10.12.25)
12月25日(土) 第90回天皇杯準々決勝
鹿島 2 - 1 名古屋 (13:00/カシマ/14,564人)
得点者:7' 興梠 慎三(鹿島)、76' 小川 佳純(名古屋)、78' 大迫 勇也(鹿島)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

Q:マルキーニョス選手がいないという状況で、今日ゴールをあげた興梠選手と大迫選手の評価をお聞かせ下さい。
「非常に良かったと思います。興梠選手に関しては、今まで通り戦うという姿勢が良かったと思いますし、得点できたことはとても喜ばしいことだと思います。ただ、今日に関しては大迫選手がすばらしい試合と新たな成長を見せた試合だと思います」

Q:後半、やや名古屋の反撃を受けたように見えたのですが、後半の戦いについて評価をお願いします。
「後半も非常に良かったと思いますし、相手が出てくることは当たり前のことで驚くことではありません。それに、ゴールをつくったチャンスに関しては、特に相手のボックス内に入るチャンスは我々の方が多かったわけですから、そこをもう少しうまくやればもっと楽な試合ができたと思います」

Q:リーグ戦が終わってから、チームの状態はどう思っていらっしゃいますか?
「まず一つ、我々だけではなく他のチームにとっても同様の状況だと思うんですけど、リーグ戦が12月4日に終わって、そのあとの試合が12月25日という3週間の空きがあり、その間、公式戦をやらないというのはとても難しいことです。どういう理由なのかわかりませんが、シーズン終盤に、12月25、29日、そして1月1日と6日間で3試合をこなすという、その理由が僕にはわかりません。選手たちに疲労が溜まっている状況で、最後に連戦を強いるということ、そこで高い質のサッカーを見せてくれと要求されても、それは不可能であって、難しい部分です。去年はガンバ大阪と試合をしまして、敗退はしましたけれど12月14日にやりました。もう少し均等な12月の使い方が天皇杯に関してもできると思います」

Q:岩政選手の状態と今シーズン名古屋に3連勝したということで特別な感想をお持ちでしょうか?
「岩政選手に関しては検査の結果待ちなので、現時点で発言するのは難しいかと思います。ご了承ください。グランパスに関して3戦3勝というのは、サッカーにおいては起こりうることで、ビッグクラブ同士の対戦であれば良い試合が見られるというのが見る側にはあると思いますし、内容的にも良い内容を両チームとも見せることができたと思います。特別に3戦3勝したということへの思いはないのですが、唯一、今シーズンのJリーグチャンピオンに3回勝てたというのは誇れることではないかと思います」

Q:大岩選手が引退ということなりましたが、監督から大岩選手に寄せる言葉があればお願いします。
「言いたいことはたくさんあります。1つは、僕は幸運の持ち主かなと思います。大岩選手のような選手と出会えたことがあります。もう1つは大岩選手の人間性です。人としての出会いができたことは光栄なことだと思います。僕自身、幸運の持ち主ということを言いましたけど、恐らくサッカー界の関係者全員が良い出会いをできたのではないかと思います。彼が引退する寂しさはありますけど、彼がすばらしい人格者であることを含め、選手であることを含めて、それを感じることができた人は幸運な人々だと思います。メディアの方を含め直接関係するもの、間接的に関係するものにとっては残念なところもありますが、今後も彼は生き続けるわけであって、彼が今後、自分自身の子供も育てるのでしょうが、彼が蒔く種に水を与え、栄養を与え、2世が育つような形になればと思っております。

本当に鹿島アントラーズという1つのコミュニティのなかでとても大切な存在であり、他の関係者にとっても見本やお手本になる存在、選手以上のところで人間的なところがありました。それを今後引き継ぐものが、鹿島アントラーズというコミュニティをさらに強くできればという、強い思いと願いが僕の中にあります。まだ未発表のことですが、鹿島アントラーズの新たな試みとして、CB専門のコーチとして彼が就任することになります。彼は今日のスピーチのなかで伊野波選手と岩政選手という発言をしました。ただし、彼らを含め来年も若手のCBが入るので、恐らく日本では初めての試みをするクラブとしてその分野の専門知識、経験を持つものが就任することになります。彼が培った経験やいろんな人格的なものを含め、彼が若い選手に伝えるものがあるはずです。そういった意味で彼の息子、2世というものが育つようにできたらと考えております」


以上

【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】試合終了後の各選手コメント(10.12.25)
●岩政大樹選手(鹿島):
「半袖はみんなでやろうと言ってたんですけどね。全然いなくて恥ずかしくなっちゃいましたよ。でも、もうやらないと思います(笑)。
怪我は走ってる時に。大丈夫かと思ったんですけどね。あと残り5分とかだったらやってるんですけど、前半の早い時間だったので代わりました」

●興梠慎三選手(鹿島):
「(ゴールについて)嬉しいっす。(野沢選手と)蹴る瞬間に目が合った」

●野沢拓也選手(鹿島):
(センターラインの手前からのスルーパスでした)そんなに遠くからだったんだ。後ろが開いているのがわかってたので、慎三の足なら届くと思って。狙っていた。連戦なのでしっかりコンディションを調整したい。
(剛さんの引退セレモニーについては?)本当にもったいない。剛さんからはたくさんのことを教わった。グランド外でもいろいろ教わった。あれが16年やってきた経験だと思う」

●新井場徹選手(鹿島):
(セレモニーは?)感動したでしょ。(剛さんに花束を渡す時も)本当はあの間、ずっと笑っていた。下を向いて笑っていた。剛さんも出たし、試合も勝ったし。今日のことは今日で終わりにして、またすぐに試合もあるしね。
(シュートは)持ってないね。叩きつけることしか頭になかった。俺っぽいね。でも、ここからでしょ、本番は」


結果を残した慎三も大迫も彼等にアシストした野沢もガブさんもさておいて、この試合は大岩で決まりである。
この偉大なる男を聖地の勝利でセレモニーを迎えられたことを幸せに思う。
CB専任コーチとなる大岩のコメントは明日の報道を待ちたい。

ジーコに導かれしキッカ

2010年12月25日 | Weblog
鹿島アントラーズU-18監督にキッカが就任[2010.12.25]
この度キッカが鹿島アントラーズのユース・チーム監督に就任することが決まった。契約は1年間で来年2月より活動を開始する予定。
旧友でもあるキッカに対しジーコがエールを送った。



「アントラーズの下部組織を統括する高島氏からの打診を頂いたのが全ての始まり。とても魅了的な仕事だと感じた。最終的にはジーコに背中を押されたこともあり快諾させて頂いた。高島氏とは CFZで指導者をしていた時からの付き合い。ジーコサッカーセンターでサッカーキャンプや今現在までも続く日伯友好カップを通じ日本人選手とのコンタクトが始まった。自分にとって日本は常に魅力ある国だった。日本人の真面目さ、またサッカーにおける組織もしっかりしていると感じていた。長い間このチャンスを心待ちにしていたのも事実。ただし自分の人生の中でも大きな賭けというか挑戦になると思う。心配と言うより期待に応える為に重要な任務を自分なりにしっかりこなして行きたい。心の準備は出来ている」とキッカは語った。

23日、 キッカはCFZにジーコを訪ねた。「ジーコと初めて知り合ったのはフラメンゴにいた時。当時自分はユースにいた。ジーコを夢見て頑張っていたが、右膝の五度に及ぶ手術で身体は悲鳴をあげていた。そこで下した結論は“引退”。まだ23歳だった。そんな時ジーコが指導者の道を歩む様に勧めてくれた。さらに監督としての最初の仕事もわざわざ用意してくれた。そんなジーコは自分の人生に於いて終生最も大切な存在なんだ」



キッカのキャリア:本名はJoaquim Filho。1995年現役引退後、CFZのサッカー・スクールのコーチとして指導者としてスタート。後に同クラブのmirimカテゴリー監督に就任。1999年には州リーグを獲得。またinfantilカテゴリーを率いては2003年に日伯友好杯優勝の偉業を成し遂げる。
2007年、アラブ地域に挑戦。 Al-Nasr, Al-Shababでの成果を評価されサウジアラビア17歳以下代表の監督に就任、ガルフ杯を制す(2008)。翌2009年にはチュニジア杯を獲得している。


キッカU-18監督のコメントである。
ジーコに導かれまた一人、ブラジル人が鹿島アントラーズの縁者となった。
この縁を大事にしたい。
人と人との繋がりは重要である。
この先、キッカ監督に育まれた若き戦士たちが巣立つことが楽しみで仕方が無い。

CBと若き2TOP

2010年12月25日 | Weblog
鹿島・岩政&伊野波、天皇杯V宣言
2010.12.25 05:00

 日本サッカー協会は24日、来年1月のアジア杯(カタール)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。

 鹿島はDF岩政と伊野波が代表入り。中沢(横浜M)、闘莉王(名古屋)らが欠けるセンターバックでアピールの好機に、ザック政権下初選出の岩政は、「代表で最後のチャンスと思ってやるつもり」と決意を示した。25日の天皇杯準々決勝・名古屋戦(カシマ)は、今季限りで引退する元日本代表DF大岩剛のホームラスト試合。最終ラインでコンビを組んできた尊敬する先輩の花道に「特別な存在。僕には頑張らないといけない義務がある」と勝利を誓った。(鹿嶋市)

岩政 引退の“二枚岩”大岩に勝利贈る!
 天皇杯は25日に各地で準々決勝の4試合が行われるが、名古屋と対戦する鹿島のDF岩政が今季限りで現役を引退するDF大岩に贈る勝利を誓った。

 “二枚岩”としてセンターバックコンビを組んで07年にリーグ優勝を果たすなど、岩政は大岩のことを「プレースタイル、選手としての姿勢、いろんなところが似ていて、お互いに認め合っていた。特別な存在で他にはいない」と話す。大岩にとって最後のカシマスタジアムとなる名古屋戦に向けて、岩政は「僕には頑張らないといけない義務がある。最後、優勝で終われるようにしたい」と力を込めた。また、この日発表されたアジア杯日本代表に選出されたが、岩政は「自分としては代表で最後のチャンスだと思ってやるつもり」と気合を入れた。
[ 2010年12月25日 ]

大岩に有終Vを…鹿島
 天皇杯は25日、準々決勝4試合を各地で行う。名古屋と対戦する鹿島は24日、今季限りで引退するDF大岩剛(38)の花道を優勝で飾る決意を見せた。

 優勝でDF大岩を送り出す。長年コンビを組んできたDF岩政は「剛さんは、特別な存在。剛さんがいたから、僕もここまでできた部分はある。明日は勝ちたい」と意欲。2人の連係の良さ、屈強さからつけられたコンビ名は「二枚岩」。大岩はベンチスタートが濃厚だが、岩政がその名に恥じないプレーで名古屋を封じる。
(2010年12月25日06時01分 スポーツ報知)

鹿島、タイトルへ意地 きょう天皇杯準々決勝、名古屋戦
興梠、大迫2トップ


【写真説明】
マルキーニョスが退団し、エースとして活躍が期待される興梠=クラブハウスグラウンド


サッカーの第90回天皇杯全日本選手権準々決勝は25日、各地で4試合を行い、J1鹿島はカシマスタジアムでJ1名古屋と対戦する。キックオフは午後1時。残す1冠獲得に向けホームにJ1王者を迎える。退団したマルキーニョスの穴を埋める活躍が期待される興梠、大迫の2トップも「絶対に優勝したい」と気合十分だ。

4位に終わったリーグ最終節から約3週間。今季最後のタイトルとなる天皇杯までを逆算し、計画的な練習に取り組んできた。チーム全体のコンディションは申し分なく、曽ケ端は「十分な練習期間があったので、良い状態で試合に臨めると思う」と自信を見せる。

勝利には前線の興梠、大迫が鍵を握る。リーグ終盤、調子を落としていた興梠は「状態は良い。マルキが抜けた分、気持ちのこもったプレーでそれを補いたい」。リーグ4得点に終わり、目標の二桁に遠く届かなかった大迫も「最後に何とか仕事をしたい。天皇杯で点を取ることが来年にもつながる」。ともに、得点とチームの勝利を強く求めている。

相手はJ1王者の名古屋だが、状態は鹿島と対照的。リーグ戦を終えてから2週間近いオフを取り調整不足は否めない。さらに闘莉王、ケネディ、ダニルソンら半数以上の主力の欠場が決まっている。「相手はJ1を優勝したことで満足しているかもしれないが、うちは無冠で終わるわけにはいかない」と中田。万全とは程遠い名古屋に、タイトル奪取への意地を見せたい。


岩政の代表選出と引退する大岩への思いを報じるスポーツ紙である。
未来に話であるアジアカップはともかく、現実として残りわずかな大岩の選手時代に、素晴らしい餞を贈るには岩政の活躍が必須と言えよう。
完封にセットプレイと岩政の見せ場は満載であろう。
そして、茨城新聞は慎三と大迫の2TOPを報じてきた。
若きFW陣に掛かる責任は重い。
この重圧をはね除け結果を残して欲しい。
楽しみである。

レオナルド、インテル監督へ

2010年12月25日 | Weblog
レオ様、インテル監督就任条件はカカ獲り
2010.12.25 05:00

 インテル・ミラノを解任されたベニテス前監督の後任候補に名前が挙がっている元ブラジル代表のレオナルド氏が、監督就任の条件としてRマドリードのブラジル代表MFカカの獲得を希望していることが分かった。24日付伊紙コリエレ・デロ・スポルトが報じた。レオナルド氏は12年6月までの契約を結ぶ予定で、29日の練習から合流する見通し。また、ベニテス前監督が300万ユーロ(約3億2700万円)を補償金として受け取ることも分かった。(ローマ=坂本万里雄)

インテル監督にレオナルド氏就任が決定的に
 23日に退任したインテル・ミラノのラファエル・ベニテス監督(50)の後任に、元鹿島で前ACミラン監督のレオナルド氏(41)の就任が決定的となった。

 24日付のガゼッタ・デロ・スポルト紙は、年俸250万ユーロ(約2億7300万円)で12年までの契約に合意し、休暇明けの27日にも正式発表される見通しと伝えた。本人は「今言えるのはメリークリスマスだけ」とコメントを避けたが、主将のMFサネッティは「適任だ」と歓迎。インテル、ミランの両クラブで監督を務めるのは、日本代表ザッケローニ監督を含めて5人目となる。

[ 2010年12月25日 ]

我等がレジェンド・レオナルドがイタリア・セリエAのインテル監督に就任とのこと。
2009-2010年シーズンにインテルのライバルであるミランの監督に未経験ながら就任し、旋風を巻き起こした実績が次なる仕事も得ることとなったと言えよう。
インテルでも良い仕事をして欲しい。
CLで優勝することとなれば、来年のCWCは日本開催である。
再び、愛着のある地に来ることとなる。
我等もアジアを征圧し、相見えることを願う。
楽しみである。

大岩の視線

2010年12月24日 | Weblog
2010年12月24日(金)

明日の名古屋戦に向けて、セットプレーの確認などで最終調整を行いました。

練習する大岩である。
大岩の勇姿が拝める時間は残り僅かとなった。
元日に喜びを分かち合うため、チーム一丸となって戦いたい。
明日はその第一弾として、聖地で激しく戦うのだ。
気合いを入れてスタジアムへ向かいたい。

岩政・イノパン、アジアカップ日本代表選出

2010年12月24日 | Weblog
日本代表メンバーに岩政、伊野波選手が選出 2010/12/24
本日、AFCアジアカップ2011(1/7~29@カタール)に臨む日本代表メンバーが発表されました。

鹿島アントラーズからは、岩政大樹選手と伊野波雅彦選手が選出されました。両選手は、天皇杯終了後の代表合流となります。

【岩政選手コメント】
アジアカップは初めてなので、頑張りたい。自分としては、代表では最後のチャンスだと思ってやるつもりです。

【伊野波選手コメント】
アジアカップは前回も選ばれていますが、その時は出場機会がありませんでした。もう一度チャンスをもらったので今度は出られるように努力したいと思います。

<AFCアジアカップ2011>
日程:1月7日~29日
開催国:カタール
試合日程:グループリーグB
1月9日 vsヨルダン(ドーハ)
1月13日 vsシリア(ドーハ)
1月17日 vsサウジアラビア(アル・ラヤン)
1月21日 準々決勝(ドーハ)
1月25日 準決勝(ドーハ)
1月28日 3位決定戦(ドーハ)
1月29日 決勝(ドーハ)

詳細は日本サッカー協会公式サイトをご覧ください。


岩政とイノパンがアジアカップの日本代表に選出された。
これは素直に喜びたい。
J1最少失点の実績は伊達ではないと言えよう。
出来ることならば、コンビネーションの確立されたこの二人にレギュラーとして出場させて欲しい。
さすれば、前回は成し得なかったアジア一の称号を日本へ持ち帰るために尽力することであろう。
これで新年の楽しみが増えたと言って良い。

キッカユース監督、ジーコから伝授

2010年12月24日 | Weblog
鹿島アントラーズU-18新監督キッカにジーコがアドバイス[2010.12.24]


鹿島アントラーズU-18監督に就任したキッカが、23日にジーコサッカーセンターを訪れた。ジーコはキッカの新しい仕事が成功するようにアドバイスとエールを送った。

ジーコからアドバイスを受けるキッカである。
来季より、ユースの指導を行うこととなったキッカに、改めてジーコ・スピリットが注入されたと言って良かろう。
多くの物事を若き鹿に伝えて欲しい。
鹿島の未来を紡ぐのは、キッカ氏の手腕に掛かっておると言っても過言ではない。
期待しておる。

名古屋戦プレビュー

2010年12月24日 | Weblog
【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】プレビュー:名古屋にも在籍した大岩引退もありモチベーションの高い鹿島。名古屋から今季3度目の勝利をあげ、元日決勝を目指す!(10.12.24)
リーグ最終節を終えてからまるまる2週間が経ち、ようやく天皇杯準々決勝を迎える。この期間の過ごし方はチームによって様々だった。

「簡単に切り替えられなかった」
中田浩二がそうふり返る鹿島は、最終節の山形戦を引き分けてしまい2位から4位に転落。ACL出場資格を逃してリーグ戦を終えてしまった。まさかの結果に、試合後は呆然とする選手も多く、1年の終わり方としては喜べるものではなかった。もう一度、別のタイトルに前向きに取り組むために、気持ちとコンディションを整える時間があったことはプラス材料だ。
「切り替えるために先週、今週で取り組んできた。それを出したい」
チームの雰囲気も明るさを取り戻してきており、中田の言葉も力強さを増していた。

対する名古屋は、リーグ戦を初制覇したこともあり、リーグ戦終了後しばらくの間、チームに休養が与えられた。また、主力選手の多くが痛みを抱えながらプレーしていたこともあり、田中マルクス闘莉王、玉田圭司、ダニルソン、ケネディらが戦列を離れ、さらにマギヌンが今季限りでチームを去ることが決定(既に帰国)。ストイコビッチ監督も欧州に降った大雪の影響で来日が遅れてしまい、チームを形づくるのに時間がかかったようだ。とはいえ、これまで出場機会の少なかった選手にチャンスが巡ってきたことでモチベーションは高い。今季、鹿島との2度の対戦はいずれも敗れているだけに、リーグチャンピオンとして同じチームに3連敗することはなんとしても避けたいところだ。

ただ、迎え撃つ鹿島も契約満了したマルキーニョスとジウトンがすでに帰国。名古屋ほどではないにしろ、リーグ戦とは違う陣容を強いられる。前日練習を見る限り、チャンスを与えられるのはどうやら大迫勇也となりそうだ。

「いっぱい練習しましたからね。最後に何かをしてシーズンを終わりたいですね。得点にはだんだん近づいていると思います。明日はがんばりたいです」
練習中から鋭いシュートを連発し、調子の良さは目に見えて明らか。今季のリーグ戦では、目標としていた背番号と同じ「9」得点にはるかに及ばない「4」に留まった。それだけに、このままなにもせずにシーズンを終えてしまうことだけは避けたい、と考えている大迫。キレの良さはチーム内でも目立つ程なだけに、得点を期待したいところだ。
また、25日の試合後には大岩剛の引退セレモニーが予定されている。多くの選手が「優勝という形で送り出したい」と話しており、元旦まで戦い続けることができれば、1週間ではあるが共に過ごす時間を増やすことができる。楽しい時間もいつかは終わりを告げるが、それはまだ、もう少し先のはずだ。


以上
2010.12.24 Reported by 田中滋


帰国したマルキーニョスの代役は大迫になる模様。
ここは多大なる期待を寄せたい。
今季の大迫は、マルキーニョスの出場停止負傷慎三の負傷で多くのチャンスを得ていた。
にも関わらず、結果を残しきれなかったことが、チームの成績に大きく反映したと言って良かろう。
ゴールが少なかったことは大迫だけの責任ではない。
しかしながら、センターFWという役目は得点というわかりやすい結果が求められるものである。
ここは、天皇杯の三試合で勝利に貢献する結果を求めたいところ。
それを実現するだけの才能は持っておる。
まずは、明日、聖地最終戦でチームを引っ張り、国立へ連れて行って欲しい。
大迫に期待したい。