鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ユキ・植田・豊川、J-22選抜選出

2015年07月31日 | Weblog
明治安田生命J3リーグ J-22招集メンバー確定のお知らせ(第24節 ブラウブリッツ秋田戦)
明治安田生命J3リーグ 第24節 ブラウブリッツ戦の招集メンバー16名が確定しましたので、お知らせ致します。

  クラブ POS. No. 漢字名 英語名 生年月日 身長(cm)/体重(kg) 招集回数
1 磐田 GK 1 牲川 歩見 Ayumi NIEKAWA 1994/5/12 195/90 15
2 京都 GK 16 山田 元気 Genki YAMADA 1994/12/16 187/77 1
3 柏 DF 6 山中 亮輔 Ryosuke YAMANAKA 1993/4/20 171/65 1
4 鹿島 DF 2 伊東 幸敏 Yukitoshi ITO 1993/9/3 175/68 2
5 新潟 DF 9 川口 尚紀 Naoki KAWAGUCHI 1994/5/24 177/72 1
6 鹿島 DF 4 植田 直通 Naomichi UEDA 1994/10/24 186/77 1
7 広島 DF 15 宮原 和也 Kazuya MIYAHARA 1996/3/22 172/66 1
8 柏 DF 3 中山 雄太 Yuta NAKAYAMA 1997/2/16 180/70 7
9 神戸 MF 8 前田 凌佑 Ryosuke MAEDA 1994/4/27 172/65 1
10 広島 MF 10 野津田 岳人 Gakuto NOTSUDA 1994/6/6 175/70 1
11 柏 MF 13 秋野 央樹 Hiroki AKINO 1994/10/8 176/68 2
12 松本 MF 11 前田 直輝 Naoki MAEDA 1994/11/17 175/66 2
13 名古屋 MF 7 望月 嶺臣 Reo MOCHIZUKI 1995/1/18 167/57 8
14 新潟 MF 12 小泉 慶 Kei KOIZUMI 1995/4/19 173/69 1
15 新潟 FW 5 鈴木 武蔵 Musashi SUZUKI 1994/2/11 185/75 2
16 鹿島 FW 14 豊川 雄太 Yuta TOYOKAWA 1994/5/4 173/62 2
※招集メンバーは変更になる可能性がございます。


J-22選抜に選出されたユキ、植田、豊川である。
今回はJ1が中断期間ということもあって、リオデジャネイロ五輪を目指すU-22日本代表メンバーが数多く名を連ねた。
連携で崩し、勝利をもたらすのだ。
活躍の報を楽しみにしておる。

走れ秀平

2015年07月31日 | Weblog
午前練習


厳しい暑さに見舞われた今日、選手たちは9時からトレーニングを始め、パス練習などを行いました


練習を行う赤である。
ダヴィの復帰により、先発の座を譲ったが、途中交代でゴールを奪い存在感を示した。
決定力と動き出しなら赤と印象づけたであろう。
中断明けからは過密日程が続く。
レギュラーFWの座は誰もが安泰ということはなかろう。
赤にかかる期待は大きい。
ゴールという結果を積み重ね、世に名を知らしめるのだ。
頼もしい赤の活躍を楽しみにしておる。

16年ぶりの出来事は、鹿島の伝統の底力を問うている

2015年07月31日 | Weblog
鹿島の「16年ぶり」
功労者の解任


解任された鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督。写真は2014年撮影【時事通信社】

 7月21日、Jリーグの鹿島から報道向けリリースが届いた。「本日、今季の成績を総合的に考慮したうえでトニーニョ セレーゾ監督との契約を解除することを決定しましたのでお知らせいたします」

 今季の鹿島は低迷を続けている。2ステージ制が11年ぶりに復活した今季、第1ステージは優勝した浦和と勝ち点差19の8位に終わった。第2ステージも、第1節の新潟戦こそ後半ロスタイムに2点を奪う劇的な逆転勝利を収めたが、第2節の清水戦は0-0で引き分け、第3節は松本に0-2で完敗。解任まで、いずれも下位チームを相手にした3試合を終えて1勝1分け1敗の勝ち点4と出遅れていた。

 今季は攻守に甘さを露呈し続けていた。最終ラインの集中力が一瞬途切れるシーンが多く、攻守の切り替えも遅い。固い守備から鋭く攻め込む、往年の強さは影を潜めたままだ。

 鹿島は、Jリーグ最多の年間優勝7度を誇る屈指の強豪だ。1993年のJリーグ開始時には、後に日本代表監督も務めるブラジルの「神様」ジーコを擁して前期優勝。その後は着々と歴史を積み重ねてきた。その鹿島にとってシーズン途中の監督交代は、99年8月のゼ・マリオ監督解任以来、実に16年ぶりの事態となった。

 薄れかけていた記憶をたどった。6月のある日、運動部のサッカー担当記者だった筆者は某所でクラブ関係者と話した。「監督は、今シーズンは続投ですよね」。何気なく聞いたところ、その関係者は「結果を残せないとねえ…」と言葉を濁していた。ジーコと同じ元ブラジル代表の名選手で、最初に鹿島の監督を務めていた2000年シーズンに史上初のJ1、ナビスコ杯、天皇杯の3冠へ導いた功労者のトニーニョ・セレーゾ監督も、今季は有効な策を打てないままチームを去ることになった。

早まるサイクル


【時事通信社】

 鹿島のリーグ優勝は、09年にJリーグ初の3連覇を達成したのが最後。小笠原満男ら主力の高齢化と、世代交代が長年の課題だった。13年から2度目の指揮を執るトニーニョ・セレーゾ監督は、以前も鹿島で柳沢敦や中田浩二、小笠原ら若手を登用し、主力に育てた手腕を買われた。

 復帰後、柴崎岳を始め昌子源、土居聖真ら若手を積極的に起用。13年と14年もシーズン序盤こそ出遅れたが、最後まで優勝争いに絡み、世代交代は着実に進みつつあるかに見えた。しかし、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も戦った今季は、復調の兆しを見いだせないまま、監督解任まで至った。

 筆者が6月のある日、「続投ですよね」と聞いたのは、成績は伸び悩んでいるが、クラブは引き続き監督に若手の強化を託し続けるに違いないと思ったからだった。しかし、その「読み」は外れたことになる。

 日本代表FW武藤嘉紀が今夏、F東京からマインツ(ドイツ)へ移籍したように、Jリーグは有望な若手が次々と欧州に挑戦の舞台を求める傾向はますます強くなっている。鹿島も例外ではない。右サイドバックの主力に育った内田篤人は10年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会後、1トップとして成長著しかった大迫勇也が13年、ともにドイツへ移籍した。鹿島の中盤の要に成長し、日本代表に定着しつつある柴崎岳も、昨オフは欧州への移籍を模索していた。

 鹿島の別のある関係者は、「他のクラブも同じだと思うけど」と前置きした上で、「これまでは若手を育てて、主力になって、また新しい若手を育てて、というサイクルは5年だった。それが、今は3年になっている」と説明する。世代交代のサイクルが早まることを余儀なくされているジレンマを抱える中で、クラブが下した決断は監督の途中解任だった。

熱血漢との別れ


2011年、富士ゼロックススーパーカップで名古屋との試合前、ベンチに座る鹿島のオズワルド・オリベイラ監督(神奈川・日産スタジアム)。2007~09年にJ1初の3連覇を遂げた【時事通信社】

 鹿島はほぼ一貫してブラジル出身監督の路線を継続してきた。余談になるが、筆者は鹿島戦の試合後の監督会見に出席するのが好きだった。筆者が取材したオズワルド・オリベイラ監督、ジョルジーニョ監督、トニーニョ・セレーゾ監督の記者会見に共通するのは、鹿島の伝統と誇りを強調し、選手をけなさず、判定へ注文を忘れない。会見は、他のクラブのように会見の冒頭は監督の総評から入るのではなく、いきなり質疑応答が行われる。なので、出席する記者はあらかじめ質問事項を頭の中で整理しなければ、コメントを手に入れることはできない。

 中でも厳しかったのは、11年シーズンまで指揮を執ったオズワルド・オリベイラ監督だった。長いコメントの中に、「記者の皆さんもサッカーをよく知ってほしい」と織り交ぜてくる。ある記者の質問に、「その質問には先ほど答えました」とだけ返すこともあった。ブラジルの名指導者に、どう質問をぶつけるか。試合終了から会見開始までは、10分足らず。緊張感が、楽しくもあった。

 トニーニョ・セレーゾ監督の会見も味わい深かった。声の大きさ、熱血漢ぶりが際立っていた。快勝すれば、「イバラーキ!(茨城)」とこぶしを高々と掲げながら満面の笑みで会見場に登場。14年には、同じブラジルのDFアウベス(バルセロナ)が客席からバナナを投げ入れられる差別行為への抗議の意味を込めてバナナを食べたことにならい、会見後にバナナを食べ始めたこともある。

 また、トニーニョ・セレーゾ監督はなぜか横浜Mには強い対抗心を燃やしていた。最初に鹿島を率いた当時、2年連続で年間優勝した相手へのライバル意識なのだろうか。いつも「マリノスとの戦いはダービーだ」と言っていた。そんな熱血漢との別れは、寂しい気持ちもある。

問われる伝統


2001年Jリーグ1部(J1)後期で優勝し、記念撮影をする鹿島イレブン。前期11位から巻き返し、チャンピオンシップでも磐田を破って2年連続年間優勝を果たした。【時事通信社】

 解任決定時の第2ステージ第3節終了時点で、鹿島の年間順位は8位。第2ステージに限っても、残り14試合で首位広島との勝ち点差は5。他の中堅クラブなら監督解任を決断する数字ではない。それでも、あえて監督交代に踏み切ったのは、タイトル獲得への決意の表れにも映る。

 14年、鹿島は優勝の可能性をわずかに残して最終第34節に臨んだが、ホームで鳥栖に完敗。優勝はならなかった。試合後、鹿島の強化に長年携わってきた鈴木満常務は悔しさをあらわにしながらも、「若い選手たちが『タイトルを取れなければ意味がない』と言うようになった」と、若手の成長への手ごたえを口にしていた。

 一方で、鈴木常務は「負けて強くなることはない」とも言った。勝つことで選手が育ち、育った選手でタイトルを取る-。鹿島が20年以上かけて培ってきた伝統を端的に表現している。裏返せば、惜しいところまで行っても強くはなれない、強豪復活にはタイトルをもぎ取らなくては、と言っているように聞こえる。

 14年限りで現役を引退した鹿島OBの中田浩二氏は、鹿島がJリーグ3連覇を遂げた09年、ベテランとしてチームを引っ張ったシーズンを振り返って「(かつては)秋田(豊)さんや本田(泰人)さんが一生懸命やってくれた。強さは同じ」と語ったことがある。Jリーグ開始の93年に活躍した秋田や本田らを見て育った中田、小笠原らから、どう次の世代へ強さを受け継ぐのか。

 後任監督の石井正忠氏も、93年に活躍した鹿島OBだ。鹿島は00年の前期は8位、01年の前期も11位と低迷しながら、ともに後期は優勝し、チャンピオンシップを制して2年連続年間優勝を果たしたように、後期に強いと言われる。監督解任後、鹿島は2連勝。若手たちがどう奮起するか。16年ぶりの出来事は、鹿島の伝統の底力を問うている。

(時事ドットコム編集部 舟木隆典)


監督解任について記す時事ドットコムの舟木氏である。
「あえて監督交代に踏み切ったのは、タイトル獲得への決意の表れにも映る」と述べる。
鹿島の目標はタイトルである。
まだまだ三冠の可能性を持っておる。
石井監督へのしかかる責任は重い。
とはいえ、圧倒的不利な状況にて戦った93年を知るものとして、この責務を果たすに十分な人物であろう。
16年ぶりに行った英断で、伝統を復活させたい。

鳥栖戦報道

2015年07月30日 | Weblog
鹿島、終了間際3発快勝 柴崎2ゴール/鳥-鹿5節
[2015年7月29日21時5分]


前半終了間際に左足で強烈なシュートを放つ鹿島MF柴崎

<J1:鳥栖0-3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ

 鹿島は日本代表MF柴崎岳(23)からのパスで何度もチャンスをつくった。

 柴崎は自らミドルで狙うなど序盤から飛ばした。一方、鳥栖は何度もカウンターで襲いかかった。だが前半はお互い決め手を欠き0-0で折り返した。

 後半もお互いカウンターなどで勝機を見いだしたがかみ合わない。だが鹿島が後半の猛攻で勝利した。同42分、柴崎が先制弾。同44分にFW赤崎秀平(23)が加点した。終了間際にも柴崎が加点。3-0で鳥栖に快勝した。

鹿島柴崎、後半42分から2発「決められて良かった」
[2015年7月29日22時58分]


前半、ヘディングする鹿島MF柴崎岳(撮影・菊川光一)

<J1:鳥栖0-3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ

 日本代表MF柴崎岳(23)が2戦連発の2得点で鹿島の2連勝に貢献した。

 0-0で迎えた後半42分。MFカイオのバックパスに走り込み弾丸シュートで先制。同ロスタイム5分にダメ押しの3点目を決めた。後半44分のFW赤崎秀平(23)のゴールも柴崎のパスが起点だった。

 3得点にからむ大活躍に「自分の力で2点を決められて良かった」。東アジア杯(中国・武漢)へ、「しっかり調整し、北朝鮮や韓国に勝っていきたい」と意気込んだ。

鹿島柴崎今度は2発「多少興奮している」
[2015年7月30日6時54分 紙面から]


前半終了間際に左足で強烈なシュートを放つ鹿島MF柴崎

<J1:鳥栖0-3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ

 日本代表MF柴崎岳(23)が、2戦連発となる2得点で鹿島の2連勝に貢献した。0-0で迎えた後半42分。「集中して1本狙っていた」と、MFカイオのバックパスに走り込み弾丸シュートで先制。2点目も鳥栖の前がかりでできたスペースを突いた柴崎のパスが起点になった。そして同ロスタイム5分にダメ押しの3点目を決めた。

 3得点に絡む大活躍に「(リーグ戦)1試合2ゴールは初めてだと思う。多少興奮している。自分の力で2点を決められて良かった」。左足第5中足骨を痛めた影響で先月20日の横浜戦を最後に長期離脱したが5戦ぶりに復帰した25日の東京戦で1得点1アシストと活躍し、勢いがあった。

 鳥栖戦は「この2試合でコンディションを上げていくプランだった」という。今日30日に出発する東アジア杯(中国・武漢)へ、「まだ運動量が足りない」と話したが気合十分だ。「代表として集中して取り組みたい。プレーの質が上がれば、ゴールやアシストはついてくる」。快勝に導き弾みをつけた。【菊川光一】

鹿島・柴崎、2戦連発で2連勝「監督解任が起爆剤に」

後半、自身2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島・柴崎=ベアスタ

 明治安田J1第2ステージ第5節(29日、鳥栖0-3鹿島、ベアスタ)引き分けが濃厚だった空気を一撃で変えた。後半42分、日本代表MF柴崎が右足ミドルで先制。1点を追加後のロスタイムには自身この日2点目を奪い、故障から復帰して2戦連発で存在感を示した。チームもセレーゾ前監督を解任後に2連勝。柴崎は「監督解任が起爆剤になっているのは間違いない。これを最低ラインにしないと」と表情を引き締めた。


前半、ゴールを狙う鹿島・ダビ。GK赤星=ベアスタ


鳥栖に快勝し喜ぶ柴崎(20)ら鹿島イレブン=ベアスタ


(紙面から)

全得点絡んだ!柴崎 2戦3発と代表合流前に“完全復活”
J1第2S第5節 鹿島3―0鳥栖 (7月29日 ベアスタ)


<鳥栖・鹿島>後半ロスタイム、ゴールを決めた鹿島・柴崎は赤崎(左)と笑顔でハイタッチ
Photo By スポニチ


 完全復調だ。鹿島のMF柴崎は2得点に加え、後半44分の赤崎のゴールも縦パスで起点となり、またしても全得点に絡んだ。「前線の選手の良さを出せた。この2試合でコンデションを上げていくプランだったので良かった」。2戦3発の活躍を冷静に振り返った。

 左足第5中足骨を痛め、前節25日のFC東京戦で5試合ぶりに先発出場。この日が復帰2戦目だった。復帰前の21日にはトニーニョ・セレーゾ前監督が解任。チームはそこから2連勝だ。「監督解任が一つの起爆剤となったのは間違いない」。前節から中3日での試合だったが、後半ロスタイムの2点目のゴールは前線のMFカイオを追い越す動きから生まれたもの。終盤でも運動量は落ちなかった。「東アジアではしっかり勝って結果を出したい」と代表の中心選手としての自覚をにじませた。
[ 2015年7月30日 05:30 ]

【鹿島】柴崎、プロ入り後初マルチ「興奮した」
2015年7月30日6時0分 スポーツ報知


後半50分、自身2点目のゴールを決める鹿島・柴崎(左)

 ◆J1第2ステージ第5節 鳥栖0―3鹿島(29日・ベストアメニティスタジアム)

 この場面が来るのを確信していた。後半42分、鹿島MF柴崎は、エリア内の左でMFカイオのバックパスに反応。ダイレクトで右足を振り抜くとゴール右に突き刺さる決勝点。「スペースがあったので(攻撃の)質と精度を出すことで、簡単にチャンスを作ることは可能だと思っていた。その1本を狙っていた」。サポーター席の近くに走り寄り、笑いながら拳を握った。

 後半ロスタイムにも2得点目を記録し、プロ入り5年目で初のマルチゴール。「記憶が正しければ初めて。多少は興奮した」。これで左第5中足骨の痛みから復帰したF東京戦(25日・カシマ)に続く2試合連続の3ゴールだ。「運動量とか試合を通しての出来としてはまだまだ」と言うが、気温28・5度、湿度71%の環境下で、最後に「違い」を見せた。

 30日には、日本代表の一員として東アジア杯に出発する。「(自分の)クオリティーと精度を出せれば、ゴールやアシストはついてくると思う。東アジア杯の中でも、さらに調整しながらしっかりとやっていきたい」。鹿島を今季初の2連勝に導いた柴崎が、日本の軸として東アジア制覇に貢献する。(内田 知宏)


岳一色の各紙である。
自身初のドッピエッタでチームの完封勝利に貢献した。
また、赤のゴールも岳の縦パスから産まれており、まさに攻撃の核と言い切れよう。
1試合2得点はリーグ戦初で、「記憶が正しければ初めて。多少は興奮した」と述べる。
冷静な岳も、興奮する結果であった。
これを継続し、勝利を積み重ねて行くのだ。
期待しておる。

サッカーダイジェスト 鳥栖戦寸評

2015年07月30日 | Weblog
【J1採点&寸評】鳥栖×鹿島|赤星の負傷退場により、試合は急展開
増山直樹(サッカーダイジェスト)
2015年07月29日


試合巧者らしさを見せつけ、鹿島が終盤に怒涛の3ゴール。


【警告】鳥栖=谷口(52分) 鹿島=昌子(78分)
【退場】鳥栖=なし 鹿島=なし
【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(鹿島)


【試合内容】
 真夏の連戦という厳しい環境のなか、前半はスローペースとなる。ゆっくりと後方でパスを回す鹿島に対して、鳥栖はそれほど前からプレスを掛けず。柴崎のミドルパスから鹿島が何度かチャンスを作るも、スコアは動かなかった。

 迎えた後半も、展開はほぼ変わらない。それでも85分、いくつかの好セーブを見せていた赤星がキム・ミンヒョクと交錯してピッチを退くと、鹿島はその隙を見逃さなかった。

 87分、金崎の右からのクロスをカイオが折り返すと、走り込んだのは柴崎。鋭いミドルを叩き込むと、その2分後には柴崎のスルーパスから遠藤、赤とつないで追加点を奪う。さらにロスタイムには柴崎のこの日2点目でダメを押すなど、終盤に試合巧者らしさを見せつけた鹿島が、鳥栖に引導を渡した。

【チーム採点・寸評】
鳥栖 5
局面では戦えていたが、最後の最後で集中を欠いて3失点。枠内シュートは打てず、攻撃面では大きな物足りなさが残る。

鹿島 6
終盤のチャンスを逃さず、守備にも穴は見せず。決して焦れずに消耗戦を勝ち抜いた、まさに鹿島らしい勝点3。

【鳥栖|採点・寸評】
GK
1 赤星 拓 6.5
ダヴィとの2度の1対1を止めるなど、出色の出来だった。キム・ミンヒョクと激突し、その後は微動だにできず交代。

DF
5 キム・ミンヒョク 5
フィードが安定せず、安易にGKへボールを戻すなど後方からリズムを作れず。対人の対応でもフィットネスを欠いていた。

36 菊地直哉 5.5
ポジショニングの良さを見せ、シュートコースに上手く入り込んでブロック。最後の大崩れだけが悔やまれる結果に。

29 谷口博之 5
決して悪い内容ではないが、得意の空中戦でインパクトを欠いた。終盤は前線にポジションを上げたが、見せ場はなし。

MF
28 高橋義希 5.5
序盤から運動量豊富に動き回り、攻守で顔を出す。ただ、ボールを持ってからのプレー精度に課題が残った。

14 藤田直之 5.5
押し込まれながらも、我慢して中盤をコントロール。不発に終わったが、チーム最多の2本のミドルも放つ。

23 吉田 豊 5.5
アグレッシブな球際と、エネルギッシュな上下動。クロスの質が高まれば、相当な脅威を与えられるのだが……。

8 水沼宏太 5
献身性は健在だったが、惜しいFKを放った以外は特筆すべきシーンがない。細かいパスが乱れる場面も散見された。

24 鎌田大地 5
良い形でボールが受けられず、パスセンスは影を潜める。守備でも人に寄せ切れないケースが多く、課題が多く見つかったか。

10 キム・ミヌ 5
サボらずにしっかりと帰陣するなど、最低限のタスクはこなしていた。一方、前への突進力はいつもに比べて低かった。

FW
25 早坂良太 5
ボールを収めようと身体を張って奮闘したが、上手くいかず。シャドーとの連係も低調で、シュート0本に終わる。

交代出場
MF
20 菅沼 実 -
守備に追われる時間が長く、前線での仕事が少ない。練習ではキレのある動きを見せていたが、試合では披露できなかった。

GK
21 藤嶋栄介 -
スクランブル出場というエクスキューズはあるが、立て続けに3ゴールを許す。授業料としては高くついてしまった。

FW
19 山凌吾 -
リーグ戦初出場を果たす。ターゲットとしてのサイズ感は魅力だが、上手く試合に入れずに、プレーでは精彩を欠いていた。

監督
森下 仁志 5.5
赤星の負傷交代は痛恨だったが、我慢比べに敗れた格好。前線の交代カードは乏しく、やれることが限られていた。

全得点に絡んだ柴崎。圧巻のプレーはMOMに相応しい。


コースを射抜くようなシュートで2点を挙げ、チーム2点目の起点にとなる縦パスも通す。柴崎は圧巻の輝きを放ち、チームの勝利に大きく貢献。(C)J.LEAGUE PHOTOS

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
枠内シュートが1本も飛んでこなかったため、余裕のある一日に。減点要素も加点要素もなく、採点は平均の6。

DF
24 伊東幸敏 6
中村との連係から惜しいクロスを上げるなど、機を見た攻め上がりで貢献。守備では多少のミスがあったが、致命傷にはならず。

14 ファン・ソッコ 6
早坂に自由を与えないマーキングを徹底。最後まで集中を切らさず、周囲への声掛けもできていた。

3 昌子 源 6
審判への抗議でつまらないカードを貰ったが、相手のロングボールを落ち着いて弾き返すなど陸空ともにしっかり対応。

16 山本脩斗 6
吉田の馬力に手を焼きながらも、攻守でそつなくプレー。CKに合わせ、惜しいヘディングシュートも放った。

MF
20 柴崎 岳 7
全得点に絡む圧巻のプレー。長短のパスでゲームを支配しながら、タイミング良く前線に飛び出して2ゴールを奪う。

40 小笠原満男 6
終始リスクをかけずに、チームに落ち着きをプラス。3点を奪った後に最終ラインへ声を掛けたシーンに、“らしさ”を感じた。

33 金崎夢生 6
サイドから切り崩すドリブル、局面で身体を投げ出す守備。コンディションが良く、アグレッシブなプレーを実現。

13 中村充孝 6
ボールを引き出し、SBのオーバーラップを上手く使う。金崎とは違った武器で、サイドに起点を作っていた。

10 本山雅志 5.5
今季初の先発出場。ボールを持てばシンプルなプレーでリズムを生んだが、後半は存在感が薄れて途中交代に。

FW
11 ダヴィ 5
裏へ抜け出すタイミングは秀逸だったが、肝心なシュートをGKに当てる。身体が少し重そうだった。

交代出場
FW
11 赤秀平 6
相手のプレッシャーに苦しむ姿が目立ったが、機を逃さずに1ゴール。結果を残し、指揮官の期待に応えてみせた。

MF
7 カイオ 5.5
ファーストタッチでミスをするなどプレーのキレはそれほどでもなかったが、カウンターの際はそのスピードで脅威に。

MF
25 遠藤 康 -
柴崎のスルーパスから完璧なクロスを送り、赤のゴールをお膳立て。仕事人としての役割を完璧にこなした。

監督
石井正忠 6.5
決して圧倒的ではないが、しぶとく勝てるチームに戻しつつある手腕を評価したい。選手交代も見事に的中した。

取材・文:増山直樹(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


サッカーダイジェストの増山氏による鳥栖戦の寸評である。
大勝に総じて評価が高い。
その中でもMOMにも選ばれた岳に最高評価が与えられておる。
全得点に絡みチームを牽引した。
また、石井監督との評価も高い。
しぶとく勝てるチームに戻しつつあると評する。
鹿島らしいチームと言い換えることも出来よう。
また、途中交代のヤスがこれまた途中交代の赤のゴールを演出したこと、岳のゴールへのアシストは二つともカイオであったことは偶然ではあるまい。
采配も冴え渡り、苦手の鳥栖に勝利した。
中断期間には更に戦術を熟成させ、チーム力を向上させるのだ。
期待しておる。

鳥栖戦トラッキングデータ

2015年07月30日 | Weblog
2ndステージ 第5節
2015年7月29日(水)19:04KO ベアスタ



Jリーグ公式に掲載された鳥栖戦のトラッキングデータである。
真夏の連戦の影響か、走行距離は少なめに感じる。
鳥栖のゴール前が堅く、入り込むスペースが少なかったことも関係しておろう。
その中で、31分間の出場で4.20キロの赤は特筆すべきであろう。
「裏を突いていけ」との指示を忠実に守り、DFラインを下げさせた。
鹿島の軸となっていく選手と感じる。
そしてスプリント回数である。
上記の赤の31分間で9回は驚異である。
また、夢生とアツが中盤でよく走ったこともデータに表れておる。
ユキも右サイドを突いた。
このチャンスを逃すまいと高いモチベーションでプレイしておることが伝わってくる。
暑い夏を走りきり、勝利を掴んでいこうではないか。

鳥栖戦コメント

2015年07月30日 | Weblog
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第5節




鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半は良い形で試合を運べなかったが、DFが前線の選手を信頼して、慌てずに対応してくれた。前半は自分たちらしいサッカーを見せることができなかった。後半は、相手を押し込む形を作れて、交代選手によって前線に動きが出てきたので、アグレッシブなサッカーを見せられたと思っている。前半の守備の部分があまり良くなかったのは、ボールを取りに行く形やタイミングを自分がうまく示せなかったことが要因だと思う。そこを反省して、次の試合に進みたい。





【柴崎 岳】
自信になる勝ち方だと思う。最終的には3ゴールが決まったが、全員が集中して守備をしたことが結果につながったと思う。終盤はスペースが空いてきていたので、クオリティと精度の高さを見せることで、試合を決められると思っていた。この2連勝で満足してはいけない。

【赤崎 秀平】
ハーフタイムに「準備をしておけ」と言われていた。良い感じで試合に入れたと思う。どうしても勝ちたかった。個人的にもなかなかゴールがなかったので、決めることができて良かった。ゴールを決め続けないと試合に出られない。精一杯、やっていきたい。

【小笠原 満男】
もっと楽に勝たなければいけない。まだ2連勝しただけ。これから勝ち続けられるように頑張る。

J1 2nd 第5節 鳥栖戦


本日行われたJ1 2nd 第5節 鳥栖戦は3-0で勝利しました。

柴崎岳、J1初の1試合2発に「多少興奮している」
15/7/29 22:01



[7.29 J1第2ステージ第5節 鳥栖0-3鹿島 ベアスタ]

 鹿島アントラーズはアウェーでサガン鳥栖と対戦し、後半42分からの3ゴールで3-0と快勝した。これで石井正忠監督就任後、2連勝。一方の鳥栖は3試合ぶりの黒星で5試合勝ちなし(3分2敗)となった。

 鹿島は前半1分、復帰2戦目のMF柴崎岳がいきなり右足でミドルシュートを狙うが、ゴール左へ。同13分には今季初先発となったFWダヴィが柴崎のスルーパスに反応。ゴール前に抜け出し、左足でシュートを打ったが、GK赤星拓の好セーブに阻まれた。

 前半終了間際には立て続けにセットプレーからチャンスをつくる。前半40分、柴崎の左CKにDF山本脩斗が頭で合わせるが、ゴールライン上でDFがクリア。同41分にもMF小笠原満男の右CKから再び山本がヘディングシュートを放つが、またもDF菊地直哉がゴールライン上でクリアした。

 決定機をつくりながら1点が遠い鹿島。後半も試合の主導権を握り、立ち上がりから攻め込むが、後半2分、ダヴィのバイシクルシュートはGKの正面を突いた。劣勢の展開ながら粘り強く耐えていた鳥栖だが、後半40分、GKの赤星が負傷交代となるアクシデント。急きょGK藤嶋栄介がゴールマウスを守るが、その直後だった。

 鹿島は後半42分、MFカイオがマイナスに戻したボールを柴崎が右足ミドルでゴールに叩き込み、待望の先制点。同44分にはCKのセカンドボールを拾った柴崎の絶妙なスルーパスに抜け出したMF遠藤康がゴール前に折り返し、FW赤崎秀平が右足で押し込んだ。

 終了間際の連続ゴールで勝利をたぐり寄せた鹿島。さらに後半アディショナルタイム、カイオからパスを受けた柴崎が自身2得点目となるダメ押しゴールを決め、終わってみれば3-0の完勝をおさめた。

 2得点の柴崎は試合後のインタビューで「記憶が正しければ初めてのことなので、多少興奮しているけど、チームのみんなの力があったからだと思う」とコメント。12年11月3日のナビスコ杯決勝では2ゴールを決め、チームを優勝に導いている柴崎だが、リーグ戦での1試合2得点は初めてだった。

 監督交代後の2連勝について「前にも増して一体感があると思うし、みんなが鹿島のためにというスピリットでやれていると思う」と手応えを深める柴崎は自身もケガから復帰後2戦連発と調子を上げている。明日30日には日本代表の一員として東アジア杯に出場するため中国へ出発する。「この2試合、ケガから明けて、いい調整ができたと思うので、日本代表でも自分の力を国のために使いたいと思う」と意気込んでいた。

2ndステージ 第5節
2015年7月29日(水)19:04KO ベアスタ

[ 石井 正忠監督 ]
前半、良い形で試合を運べなかったんですけど、DFがじれずに前線の選手を信頼して、慌てることなく対応してくれた。前半はうちらしいサッカーを見せられなかったと思うんですけど、後半は相手を押し込む形、あとは交代メンバーによって前の動きというものが非常に出てきた。それから少しアグレッシブなサッカーを見せられたのではないかなと思っています。前半の守備の点であまり良くなかった部分は、私自身が(ボールを)取りに行く形、スタートの形をうまく示せなかったというところが要因にあると思うので、そこは反省して次につなげたいと思います。

2ndステージ 第5節
2015年7月29日(水)19:04KO ベアスタ

[ 赤 秀平 ]
--試合を振り返っていただけますか?
ハーフタイムの時に監督から「準備しておくように」と言われていたので、自分なりに良い感じで試合に入ることができたんじゃないかなと思います。

--今日の試合で意識したことは?
鳥栖のディフェンスラインが結構、疲れてきていたし、高めのライン設定になっていたので「どんどん裏を突いていけ」という指示だった。どうしても勝ちたかったので、誰でもいいからゴールを、という感じで試合をやっていました。

--監督交代後、2連勝になったが?
みんな試合に出たいわけだから、出られない選手もチームのためにできることを精いっぱい、何かしらやるということが今はできている。そういうのが試合中にも出てきているんじゃないかなと思います。

[ 柴崎 岳 ]
--我慢した末に試合を決めたという展開だったが?
自信になる勝ち方かなと思いますし、我慢してチーム全体で一生懸命に相手の攻撃を抑えることができた。守備(で頑張ったこと)が狙ったゲームになったかなと。3得点は良かったですけど、全員が集中して守備をこなしていたことがこの結果につながったかなと思います。

--集中した守備というのは石井監督のやり方なのか、選手の意識の変化なのか?
監督解任というのが起爆剤になっているのは間違いないと思います。(その刺激は)クラブ側が与えたものなのかなと思っていますし、それが今は良い方向になっているとは思います。


「前にも増して一体感があると思うし、みんなが鹿島のためにというスピリットでやれていると思う」と語った岳である。
監督解任が起爆剤となってチームは一体感を増した様子。
そして岳も石井監督も守備について言及しておる。
守備が耐えて頑張ったことが勝利に繋がった。
守り切る鹿島の伝統が復活しつつある。
この完封勝利で勢いを増していこうではないか。
楽しみである。

“ジーコ・スピリット”は再び宿るか

2015年07月29日 | Weblog
鹿島・石井監督の会見で起きた拍手。
“ジーコ・スピリット”は再び宿るか。

飯尾篤史 = 文
text by Atsushi Iio
2015/07/29 10:40


 カップ戦ならともかく、リーグ戦でこれほど拍手が起こるのも珍しい。

 鹿島アントラーズの新指揮官、石井正忠監督の記者会見のことだ。

 過去2年無冠に終わり、今季も中位に甘んじていたトニーニョ・セレーゾ前監督が解任され、急きょコーチから昇格することになったのは、7月21日のことだった。

 そのわずか4日後に迎えたFC東京戦。試合前にはゴール裏のサポーターが新監督を勇気づける横断幕を数多く掲げ、ゲームも鹿島が2-1でFC東京を振り切った。

 報道陣から石井監督に贈られた拍手は、デビュー戦を白星で飾ったことへの祝福であり、常勝軍団の再建というミッションを託された、クラブ史上ふたり目の日本人監督へのエールであり、人間味あふれた記者会見に対する賞賛でもあっただろう。

 目尻の下がった優しい表情と「ホッとしている」という言葉で始まった会見は、随所に本音が見え隠れして、聞いていて微笑を誘われるものだった。

「やっぱりかなりの重圧で、逃げたいというわけではないが、そういう気持ちもちょっと」

「この何日間、振り返ろうとしても、あっという間に時間が過ぎてしまった」

「時間をおいてゆっくりやりたかったなっていうところからの気持ちなんじゃないかと」

 そんな微笑ましい会見の中で、個人的に強く耳に残ったのは「ジーコから受けた影響は何か」という質問に対する答えだ。新監督はきっぱりと言った。

紅白戦であっても、勝負にこだわるジーコ・スピリット。

「勝負に対する厳しさ、戦う姿勢ですね。ミニゲームであっても、紅白戦であっても、勝負にこだわるところ。その姿勢は教わりました。そこはうちのカラーでもあるので意識しているつもりです」

 公式戦はもちろんのこと、トレーニングの一環であるミニゲームも紅白戦も、勝負と名のつくものにはすべて勝つ。絶対に負けたくない。

 選手、スタッフの一人ひとりに激しく脈打つ勝利へのこだわり、あるいは勝者のメンタリティ――。それこそが、このクラブに息づく「ジーコ・スピリット」と呼ばれる精神だろう。

何度も世代交代を乗り越え、黄金時代を築き上げた。

 そこで思い出したのは、昨季限りで現役を退いたアントラーズのOB、中田浩二さんの言葉だ。中田さんは入団当時の練習の雰囲気について、こんな風に言っていた。

「紅白戦では削られるし、怒られるし、本番さながらに言い合いやケンカが始まるし。最初はやっぱり怖かったですよ。でも、そんな厳しい環境でできたのは幸せでした。怒られることによって“なにくそ”っていう気持ちが芽生えたし、あの環境で練習できたから試合で自分のプレーが出せた。だって、公式戦よりも紅白戦のほうが激しいんだから」

 中田さんは、こうも言っていた。

「勝利へのこだわりというのは、自分で感じ取らなければいけないことだし、言われたところで自分が感じなければ意味がない。先輩たちは本当に勝利にこだわっていたし、公式戦に出られなくても黙々と練習していた。例えば、コーチから“ベテランは上がっていいぞ”っていう声が掛かったのに、先輩たちは上がらない。そういう姿を見て、僕らも学んでいったんです」

 もっとも、練習を切り上げなかった先輩たちも、それを見て学んだという後輩たちも、「ジーコ・スピリット」や「勝者のメンタリティ」を簡単に手に入れたわけではない。

 ジーコが夏に引退した'94年と翌'95年は無冠に終わり、'03年から'06年までの4シーズンも主要タイトルから見放されている。

 だが、いずれの時代も世代交代の波を乗り越え、「強い鹿島」を取り戻し、黄金時代を築き上げた。こうした成功体験こそが、クラブの財産だろう。

“セレーゾ・チルドレン”の代表格、土居聖真。

 アントラーズが現在、再び困難な時期を迎えているのは、間違いない。ここ5年で内田篤人、大岩剛、新井場徹、興梠慎三、岩政大樹、大迫勇也、中田浩二といった主力選手が次々とチームを離れ、とりわけ昨季はトニーニョ・セレーゾ前監督によって20代前半の選手たちがスタメンに抜擢されるようになった。

「常勝軍団って言われるプレッシャーは、少なからずあります」

 そう明かしたのは、“セレーゾ・チルドレン”の代表格であり、アカデミー育ちの23歳、トップ下を務める土居聖真である。だが彼は、それを打ち消すように続けた。

「でも、それを背負いながら力に変えていくしか道はないと思うし、今は苦しい時期を迎えていますけど、たくさんもがいて、乗り越えたときに初めて常勝軍団になれるんじゃないかなって。

(ジーコ・スピリットや勝者のメンタリティを)教えてくれる人は誰もいないし、教えてもらうものでもないと思う。自分で掴みとって、身につけていかなければならないもの。そのためには本当に勝つしかないと思います」

石井監督はさっそく紅白戦でのスライディングを解禁。

 土居と同じく昨季、トニーニョ・セレーゾ前監督によってセンターバックに抜擢された22歳の昌子源は、逆に「プレッシャーはない」と言った。だが、その思いには土居と通ずるものがある。

「プレッシャー自体はそんなに感じてないです。そもそも、自分たちは常勝軍団じゃないと思っていますから。16個ものタイトルを獲って黄金時代を築いたのは先輩たちであって、僕らではない。そこにすがっていてもダメだし、僕らは今恥ずかしい結果しか残せていないので、再びそこに行くために、このメンバーで何かを築きたい、何かを変えていきたいっていう気持ちがすごくあります」

 アントラーズの創設メンバーとしてジーコとともにプレーし、その哲学に間近で接した石井監督は、さっそく紅白戦でケガ防止のために禁止していたスライディングを解禁したという。そのようにして彼は、チームに今一度激しさや厳しさ、勝利への飽くなき執念を、あの手この手で植えつけていくはずだ。

 だが、鹿島の未来を担う若者たちはすでに分かっている。それは監督に教えてもらうものでなく、自分たちで気づき、身につけていくものだということを。

 柴崎岳のミドルシュートで先制し、後半に入って一度は追いつかれたFC東京戦。81分にコーナーキックから昌子が叩き込んだ決勝ゴールには、わずかではあるが「ジーコ・スピリット」が宿っていたような気がする。


石井新監督について記すNumberWebの飯尾氏である。
初采配となったFC東京戦に勝利し、良い船出となった。
トニーニョ・セレーゾ前監督が鍛え上げた若い世代が花開き、ジーコスピリットを継承することで、鹿島らしい戦いになって行くであろう。
初戦こそ勝利を掴み取ったが、石井監督の手腕はこれから問われていく。
勝利を積み重ね、名実共にジーコスピリッツを継承させるのだ。
期待しておる。

ダヴィ、どんどん狙っていきたい

2015年07月29日 | Weblog
鹿島 29日鳥栖戦で9カ月ぶりにダヴィ先発復帰へ
 鹿島FWダヴィが鳥栖戦で、左膝を負傷した昨年10月18日の柏戦以来、約9カ月ぶりに先発復帰する可能性が出てきた。

 セットプレー練習で主力組に入った。ここまで4試合に途中出場しており「日に日にコンディションは良くなっています」と、復調を感じ取っている。昨季はチーム最多タイとなる10得点を決めており、「(ゴールを)どんどん狙っていきたい」と力強かった。
[ 2015年7月29日 05:30 ]


先発復帰が予想されるダヴィである。
満を持してと言って良かろう。
ダヴィの力強いプレイは我らを熱くさせる。
また、セットプレイ時の守備も頼もしい。
高さ強さで鳥栖に対抗するのだ。
ダヴィの活躍を楽しみにしておる。

取り戻した球際の激しさを押し出し、連勝を狙う

2015年07月29日 | Weblog
【J1展望】2ndステージ・5節|鳥栖-鹿島|柴崎が復活した鹿島を、豊田を欠く鳥栖が迎え撃つ
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月28日


鳥栖――手応えを得る3バックで完封を目論む。 鹿島――取り戻した球際の激しさを押し出し、連勝を狙う。


故障者/鳥栖=林、平 鹿島=ジネイ
出場停止/鳥栖=なし 鹿島=なし


J1リーグ 2ndステージ・5節
サガン鳥栖-鹿島アントラーズ
7月29日(水)/19:00/ベストアメニティスタジアム

サガン鳥栖
2ndステージ成績(4節終了時):9位 勝点6 1勝3分1敗 6得点・6失点
年間成績(22試合終了時): 12位 勝点26 6勝8分8敗 28得点・38失点
※日程の関係上、1試合多く消化

【最新チーム事情】
●19日間で6試合の超過密日程の最終戦に臨む。
●怪我明けの豊田は状態に不安。ベンチ入りも微妙。
●3バックには指揮官、選手ともに手応えを得る。

【担当記者の視点】
 過密日程を強いられ、連戦が続くなか、今週はランニングやシュート練習など軽めの調整に終始した。筋肉系の怪我を負った豊田は、今節も先発から外れる見込み。ベンチに座れるかどうかも微妙だ。

 林や丹羽など最終ラインにもコンディション不良の選手が続出し、ここ2試合は応急処置として3バックを採用するが、急造の割には機能している。守備面だけでなく、両サイドのキム・ミヌ、吉田がスムーズに攻撃へ参加できており、ロングボールに頼らない崩しという面でも効果は表われていると言えよう。

 鹿島戦に向けて高橋は「無失点で勝ち切りたい」と、第2ステージすべての試合で先制ゴールを許している点を危惧。手応えを得つつある3バックシステムで、「6連戦の最後を勝って終わりたい」(鎌田)ところだ。


鹿島アントラーズ
2ndステージ成績(4節終了時):7位 勝点7 2勝1分1敗 5得点・5失点
年間成績(21試合終了時):7位 勝点29 8勝5分8敗 32得点・30失点

【最新チーム事情】
●石井新監督に交代し、球際の激しさが復活。
●日本代表の柴崎が前節で完全復活。
●体調不良が続いた金崎に復帰の可能性。

【担当記者の視点】
 前節のFC東京戦は、収穫の多い1勝だった。先月20日の横浜戦を最後に欠場していた柴崎が復帰し、トニーニョ・セレーゾ前監督の後を受けた石井新監督の初采配で勝点3を獲得。1ゴール・1アシストの活躍を見せた柴崎は、痛めていた左足第5中足骨に不安はなく、鳥栖戦も先発出場する予定だ。

 石井監督の就任以降、球際の激しさや攻守の切り替えの意識が格段に向上した。わずか3日間の練習だったが、前体制で禁止されていた紅白戦等でのスライディングを解禁。かつて「練習から公式戦のように激しい」と言われた黄金期の姿を取り戻させようとしている。今節で対戦する鳥栖は球際の強さを押し出すクラブであり、“激しさ”を試す格好の相手となる。

 7月19日の松本戦を体調不良で欠場し、別メニュー調整が続いていた金崎も全体練習に復帰。出場できれば、状態が上向くチームをさらに活気づけるはずだ。


故障者/鳥栖=林、平 鹿島=ジネイ
出場停止/鳥栖=なし 鹿島=なし


金崎夢生の全体練習復帰を報せるサッカーダイジェストのプレビューである。
先発予想こそ括弧であるが、先発起用の可能性が非常に高まる。
中断直前の過密日程のこの試合、幾人かの入れ替えの可能性がある。
ここで使ってくるのではなかろうか。
夢生の躍動にて鳥栖を破りたい。
楽しみである。

ユキの笑顔

2015年07月29日 | Weblog
鳥栖戦前日練習


曇り空の下、選手たちは9時からトレーニングを開始し、セットプレーの練習やレクリエーションゲームなどを実施。鳥栖戦へ向けた最終調整を終えました。


鳥栖戦に向けた前日練習を行うユキである。
先日のFC東京戦にて久しぶりに先発フル出場し、良いパフォーマンスを見せた。
アツとの連携で放った左足のシュートは、ポストに阻まれたもののユキの良さが集約しておった。
右サイドを駆け上がる姿は鹿島のSBに相応しい。
これから更に成長し、活躍するのだ。
期待しておる。

岳の躍動に期待

2015年07月28日 | Weblog
午後練習


選手たちは15時30分からミーティングをした後、パス練習や紅白戦、セットプレーの練習などを行いました。


練習する岳である。
先日のFC東京戦で完全復活を果たした。
次節・鳥栖戦でもチームの中心として躍動してくれるであろう。
岳と共に今季初の連勝を目指す。
期待しておる。

アントラーズスポーツクリニック公開

2015年07月28日 | Weblog
鹿島、カシマスタジアムの診療所公開
 サッカーJ1鹿島の本拠地である茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムに、8月開設される「アントラーズスポーツクリニック」が27日、磁気共鳴画像装置(MRI)を備えた検査室などを公開した。地域の医師不足解消に貢献する狙いもある。

 クリニックは整形外科とリハビリテーション科からなる。検査室の床や壁の一部は、サッカーのピッチの芝をイメージした緑色に塗られている。MRIの導入により細かいけがの早期発見も期待できるとしている。

 J1鹿島チーフドクターの山藤崇医師(40)は「けがの診断から復帰までを診ることができる。チームのノウハウをそのまま地域に還元したい」と意気込みを語った。(共同)

最先端のMRI導入 J1鹿島の整形外科 診察は予約制 来月3日開院
アントラーズスポーツクリニックに導入されるMRI=鹿嶋市神向寺アントラーズスポーツクリニックに導入されるMRI=鹿嶋市神向寺
サッカーJ1鹿島アントラーズの本拠地、県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市神向寺)敷地内に8月3日に開院する整形外科・リハビリテーション科「アントラーズスポーツクリニック」(加川瑞夫院長)が27日、報道陣に公開された。施設には最先端の磁気共鳴画像装置(MRI)やリハビリ機器が設置される。診察は鹿島アントラーズのチームドクターらが行い、プロスポーツ選手に施してきた高度な医療が地域住民に還元される。

同クリニックに導入されるMRIは最高クラスのもので、導入している病院は大学病院など中心に全国で約500台、県内では十数台程度。鮮明な画像撮影が可能で、医師は細かな情報を基に治療できる。主に脳血管の撮影に使用されており、小規模な整形外科の分野で導入している病院は少ない。

MRI室の内装はサッカーグラウンドの芝をイメージした緑色を基調としており、同クリニックの杉山城太事務長は「治療のキックオフをここからという願いを込めた」と説明した。

診察日は同スタジアムで試合のない月-土曜日で、当面は混雑を避けるため予約制を採る。詳細は28日に公開される同クリニックのホームページhttp://www.antlerssc.com(藤崎徹)


アントラーズスポーツクリニックを公開した鹿島である。
8月に開設されるこの診療所は、MRIも備えた最新施設である。
鹿島のノウハウを地域に還元するという意味合いもある。
地元密着にて進む鹿島を応援していきたい。

石井監督、切り替えと球際の意識

2015年07月27日 | Weblog
【鹿島】石井監督の初手は“スライディング解禁”。意識改革で守備をテコ入れする
五十嵐創(サッカーダイジェスト)
2015年07月26日


わずか3日間の練習で、球際の激しさは見違えるほどに。


タイトな守備で相手のSBをケアした遠藤は、「完全にできていたわけではないけど、みんなが意識できていたと思う」と守備面の手応えを語った。写真:徳原隆元

 コーチから昇格した石井監督の初陣で、鹿島が意地を見せた。

 怪我から復帰した柴崎のミドルで先制し、一度は追い付かれながらも、昌子のゴールで2-1と突き放した。「同点になっても誰も下を向かなかった」(昌子)のは、トニーニョ・セレーゾ前監督の突然の解任が、選手たちの危機感を煽ったからだろう。

 確かに、鹿島の選手たちには闘志がみなぎっていた。

「みんながチームを良くしていこうという意欲がすごくあったので、その流れのまま試合でも出せた」(土居)

 カンフル剤は間違いなく、試合内容や結果に効果をもたらしたのである。

 ただ、気持ちだけで、状況が好転したわけでもない。トニーニョ・セレーゾ前監督の戦術に微調整を加えたことで、チームに変化が生まれたのも見逃せない点だ。

 新監督就任からFC東京戦までは、わずか3日しかなかった。その間、指揮官と選手たちは綿密に話し合い、課題を洗い直したという。特に強調されたのが、切り替えと球際の意識で、この点について遠藤は以下のように明かしてくれた。

「細かいところは変わりました。ボールを取られたら、プレッシャーを早くしようと話し合っていましたし、それが良い形で出た。誰かがボールホルダーに当たりに行けていたし、セカンドボールも拾えていた。みんながボールに絡んで良い試合ができた」

 つまりは、チーム全体の運動量を上げ、局面での競り合いを制して試合を優勢に進めようとしたのだ。こうしたアプローチの変化は、試合後の石井監督の言葉からも窺い知れる。

「(トニーニョ・)セレーゾ監督が積み重ねてきたものを継続しながら、細かい部分を修正しました。守備で言えば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切る。攻撃は相手が怖がるようなアタッキングサードへの侵入を多くすることを意識させました」

粘り強く勝利に結びつけたのは、前進と捉えて良い。


石井新監督による“緩さ”の撤廃が、FC東京戦での好パフォーマンスを生んだ。これを継続できれば、チームは上昇気流に乗れるだろう。写真:徳原隆元

 では、なぜ鹿島はこうも変われたのか。その理由は、トレーニング内容の変更が大きく関係している。例えば、紅白戦での“スライディング解禁”だ。

 トニーニョ・セレーゾ前監督はここ最近、怪我防止のために紅白戦でスライディングを禁止し、接触プレーに対しても過敏に笛を吹いてプレーを止めていたという。こうした“緩さ”を撤廃することでトレーニングに激しさが生まれ、ひいては試合での好パフォーマンスにつながった。実際に、CBの昌子は好感触を得ているようで、「これまでなら行けていない部分で1、2歩が出ていた」と語っている。

 もちろん、好影響が出たのは、最終ラインだけではない。

 スタメンに抜擢された中村が「チームのためになにをすべきかを整理して入りました」と語るように、特に前半はサイドハーフの出足が鋭く、FC東京のSBにビルドアップする余裕を与えなかった。また、2ボランチは短調な縦パスを次々とインターセプトし、ロングボールに対してもバイタルエリアを埋めてセカンドボールを拾っている。

 運動量の落ちた後半は押し込まれたものの、石井監督が投じた一手でチームの意識は間違いなく変わった。一時は同点に追いつかれながらも球際で粘り強く対応し、勝利に結びつけたのも前進と受け止めて良いだろう。

 もっとも、本当に重要なのは、この戦い方を継続できるかだ。FC東京戦では危機感が良い方向に出たが、「この1勝だけでは意味がない」(土居)。

 そうした意味で言えば、次節の鳥栖戦は試金石になる。

「鳥栖は球際のチーム。向こうの長所をこっちが上回ったら優位に立てる」

 昌子がそう言うように、鳥栖は球際での激しさを試す絶好の相手。FC東京戦で掴んだキッカケを真の力に変えるためにも、絶対に落とせないゲームと言えるだろう。

取材・文●五十嵐創(サッカーダイジェスト編集部)


石井新監督の改革について記すサッカーダイジェストの五十嵐氏である。
石井監督は「セレーゾ監督が積み重ねてきたものを継続しながら、細かい部分を修正しました。守備で言えば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切る。攻撃は相手が怖がるようなアタッキングサードへの侵入を多くすることを意識させました」と述べる。
特に球際の厳しさを激しくするために変えた部分が、「紅白戦での“スライディング解禁”」とのこと。
源が「これまでなら行けていない部分で1、2歩が出ていた」と語るように効果は絶大であった。
これまで起用されても影の薄かったアツが「チームのためになにをすべきかを整理して入りました」と語り、良いプレイをしたことは単なる気持ちの問題ではなかろう。
指揮官交代のカンフル剤は大きく効果を出した。
しかしながら、継続せねば意味がない。
次節の相手・鳥栖は球際の激しさで定評がある。
ストロングポイントのぶつかり合いを制してこそと言えよう。
次なる戦いが楽しみである。