鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

本山・新井場欠場

2009年10月31日 | Weblog
内田が全快宣言!2週間ぶり公式戦出場へ
 鹿島のDF内田が、全快宣言だ。31日の天皇杯3回戦のJ2福岡戦は先発出場が決定的。24日の千葉戦は出場停止だったため、公式戦出場は17日の磐田戦以来、2週間ぶりとなる。

 今季は過密日程で疲労性胃炎などに苦しんできたが、出場停止で1試合休養したことで「やっと普通に走れるようになった」。DF新井場とMF本山が足の違和感を訴えて欠場が濃厚なだけに、手薄となったサイドで復活をアピールする。

7 新井場徹(あらいば・とおる)DF
鹿島 生年月日:1979/7/12 出身:大阪 身長:182 体重:74

2 内田篤人(うちだ・あつと)DF
鹿島 生年月日:1988/3/27 出身:静岡 身長:176 体重:62

[ 2009年10月31日 ]

逆転リーグ制覇へ天皇杯は主力温存…鹿島
 天皇杯3回戦が31日、各地で行われる。カシマスタジアムでJ2福岡と対戦する鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督(58)が30日、左太もも裏痛のDF新井場徹(30)、足の付け根を痛めているMF本山雅志(30)の主力2人を欠場させることを決断。ともに出場可能な軽傷だが、Jリーグ逆転優勝を目指すため、万全の状態に戻すことを優先させた。また、前回優勝のG大阪は福岡大と対戦する。

 鹿島のオリヴェイラ監督がリーグ逆転優勝へ向け、万全策を敷いた。DF新井場、MF本山はともに出場可能な軽傷だが、リーグ・山形戦(11月8日・カシマ)をにらみ、天皇杯福岡戦の出場を見送ることを決定。現在、リーグ戦では首位川崎と勝ち点1差につけるが、直接対決がなく自力優勝の可能性はない。残り4試合全勝が望まれることから、2人にベストコンディションに戻す時間を与えた。

 ただ、ここ2年天皇杯ではJ1勢以外の格下には大苦戦している。福岡戦を前にDF内田は「J2や大学生とやるのは天皇杯ならでは。難しいけど、そこで受けて立ってはいけない。こういう試合は気持ちが大事」と気持ちを引き締めた。

(2009年10月31日06時02分 スポーツ報知)

本山と新井場が大事を取って欠場とのこと。
これには危機感を覚える。
とはいえ、誰が出ても勝利以外無い。
そんな中で篤人が出場停止明けで戻ってくる。
この休養で全快したとのコメントには勇気付けられる。
久しぶりの篤人の躍動に期待したい。

準備は怠らず

2009年10月30日 | Weblog
4戦全勝も“油断”なし!鹿島が福岡戦に向け調整
 鹿島は30日、31日の天皇杯3回戦J2福岡戦(カシマ)に向けてセットプレーの確認など約1時間半の練習を行った。

 過去の天皇杯では福岡と4度対戦して全勝しているが、練習の最後には選手全員がPK練習を行うなど入念に調整。今年は下のカテゴリーのチームに苦戦するJクラブが目立つが、DF岩政は「やりづらいことはない。いい準備をして臨みたい」と番狂わせは起こさせないつもりだ。

[ 2009年10月30日 15:48 ]

福岡は守備に特徴を持つチームである。
そこをどう崩すかが明日の試合の鍵となろう。
崩しきれねば、Pk戦が待っておる。
今季のPk戦といえばFCソウル戦の悪夢が思い起こされる。
しかしながら、練習もし準備は怠っておらぬ。
どのような形であれ、最後に笑えばよいのである。
格下のように報じられておるが、相手をリスペクトし、謙虚な気持ちで挑まねばなるまい。
我等は常にチャレンジャーなのである。

笑顔の二人

2009年10月30日 | Weblog
2009年 10月 30日(金)

天皇杯3回戦vsアビスパ福岡を明日に控え、チームは9時から最終調整を行いました。練習の最後には選手全員でPK練習を行い、万全の状態で明日の試合を迎えます。

良い笑顔のマルキーニョスと當間である。
特に今季もっとも成長したとオリヴェイラ監督も太鼓判を押す當間は来季の期待の星である。
来年はワールドカップイヤー故、篤人が不在となることも多かろう。
その穴を埋めておるのは右に回った新井場であるが、やはり左に比べると不満も残る。
来季こそ當間にトップデビューを果たして欲しいと願うところ。
出世背番号の24番を曇らせぬためにも、そろそろ一発でかい仕事をやり遂げて欲しい。
チームの底上げが来季に向けたテーマである。

福岡戦プレビュー

2009年10月30日 | Weblog
【第89回天皇杯3回戦 鹿島 vs 福岡】プレビュー:3年ぶりの対戦。勢いをつけたい鹿島に、自信を植えつけたい福岡が挑む。(09.10.30)
カテゴリーが違うチーム同士の対戦が醍醐味である天皇杯で、鹿島と福岡が3年ぶりに対戦する。先々週の天皇杯2回戦につづき、先週のリーグ戦に勝利して久しぶりの連勝となった鹿島にとって、さらに勢いをつけ、リーグ3連覇・天皇杯制覇となだれ込んでいきたいところだ。選手たちもそれを自覚する。先週、サポーター待望のゴールを決めた興梠慎三は「いま狙えるタイトルはJ(リーグ)と天皇杯だけですし、どっちとも1回負けたら無理だと思う。このまま全勝していきたいですね」と意気込みを語った。今シーズンも残りわずか。すべての試合を勝っていくつもりでなければタイトル獲得は厳しいだろう。

対する福岡も天皇杯というタイトルにかける意気込みはもちろんのこと、鹿島アントラーズというチームと対戦する意欲は強いはずだ。特にJ2もリーグ終盤に入るなか、守備を安定させてきた。先週の東京V戦では惜しくも0-1で敗れたものの、1試合で相手に与えるチャンスの数は非常に少なく抑えることができている。その守備力がJ1チャンピオンにどこまで通じるのか、試してみたいと思うのは当然のことだろう。引いた相手を崩せず苦しみ続けていた鹿島としては、守備に特長を持つチームは嫌な相手であることは間違いない。さらに福岡のFW陣は個で得点する能力も高い。DFラインの位置をどの高さに設定するのか注目だ。

また、この試合の注目点として選手同士のマッチアップが待望されていた。しかし、残念ながら実現はできなかった。鹿島の本山雅志と福岡の宮原裕司という、東福岡で高校サッカーを席巻した当時のチームメイト同士の対決となるはずだったが、リーグ戦で宮原が一発退場。この試合は出場停止となってしまった。
「残念ですね。この間も電話して、ミツ(小笠原満男)とか浩二(中田)とかとも話したんですけど…」
チームにとっても痛い欠場だが、宮原本人も落胆の色を隠さなかった。

ただし、本山も出場辞退は微妙なところだ。今週はチームとは別メニューで調整。「午後も治療して、そこで決めたい」と、本人は試合直前まで出場に向けた努力を続けることを明かした。ドリブルで攻撃に絶妙のアクセントを加えている本山の欠場は、鹿島にとって痛い。しかし、そこで密かに燃える選手がいる。ベンチの登録メンバーは18人であるにも関わらず、ここのところずっと”19人目”として試合開始直前まで他のメンバーと一緒にアップをしている佐々木竜太だ。試合前日の練習では、全員で行ったPK練習をただひとりダフってしまい、「さすが!」と他の選手からからかわれていたが、「こういう試合はオレみたいな選手が決めるかもよ」と虎視眈々とチャンスを狙っていた。

シーズンも終盤となり、どちらのチームにも怪我人が多くベンチのやりくりも難しさが増している。そうしたなか、佐々木のように普段出ていない選手が活躍すれば一発勝負のトーナメント戦はなにが起こるかわからない。


以上

2009.10.30 Reported by 田中滋


[ 鹿島:試合前日練習の模様 ]

福岡戦前日の練習で、得意のヘディングシュートを見せていた岩政大樹選手。試合が硬直したとき、フリーキックやコーナーキックでの得点に期待です。

[ 鹿島:試合前日練習の模様 ]

髪型が元に戻った青木剛選手。前回の試合からスタメンを外れていますが、必死に練習する姿はいつもと変わりありません。

[ 鹿島:試合前日練習の模様 ]

チームは、鳥かごなどボールを使った練習をしたあと、セットプレーを入念に行い、最後はPK練習で終えました。今日の鹿島は日差しが強く、選手は汗だくになっていました。

本山の出場が微妙とJ'sGOALの報。
またもや危機である。
攻撃にアクセントを付け、守備のバランスがとれる本山が不在となった場合、中盤が機能不全に陥る可能性を否定しきれない。
ここで燃えるのはダニーロか誓志かと思いきや、意外な人物が現れた。
フィジカル・ライティことよよである。
出場機会に飢えるこのストライカーが試合を決めると豪語しておる。
まさに頼もしい。
先週は田代の復活弾をスタジアムで見たことであろう。
もし、あの場によよ自身がおればと自問自答したのでは無かろうか。
そろそろチャンスを与えたい。
大迫と田代を押しのけてピッチへ立つのだ。
得意のフィジカルでゴリゴリと押し進むのだ。
ゴールは遠くない。

結果を残せ

2009年10月30日 | Weblog
小笠原が同郷雄星にエール「結果残せば」
 鹿島MF小笠原満男(30)が29日、プロ野球西武にドラフト1位で指名された花巻東高の菊池雄星投手にエールを送った。大きな注目を浴びる同郷の岩手県出身の左腕について、「とにかく頑張ってほしいですね」と話した。叔父の小笠原正一さんは71年にドラフト9位で日通盛岡から阪神入りした元プロ野球選手だけに、野球界と縁もある。自身は高校卒業後に鹿島で実績を積み上げ、2度のW杯に出場し、06年にセリエAメッシーナに期限付き移籍。将来的なメジャー挑戦を目指す菊池に「結果を残せば、メジャーのチャンスもあると思う」と期待を込めた。
 [2009年10月30日9時27分 紙面から]

プロ野球への道を一歩踏み出した同郷人へエールを送る小笠原主将である。
満男と同郷の菊池投手はメジャーを志望するも、プロ野球界というドメスティックな壁に阻まれ断念した経緯がある。
本人の才能が劣るならまだしも、取り巻く環境で挑戦出来ぬことは遺憾に思う。
とはいえ、本人も気持ちを切り替えている様子。
ここは満男のエールがごとくチャンスを待つ時であろう。
まだ若き選手である。
一つ一つ実績を積み重ね、いずれメジャーで活躍してくれればよいと思われる。

しっかり勝とう

2009年10月29日 | Weblog
鹿島が天皇杯福岡戦に向け紅白戦
 鹿島は29日、茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで31日の天皇杯3回戦のJ2福岡戦に向けて紅白戦を行った。24日の千葉戦で快勝し、リーグ戦の未勝利も6戦でストップ。不調脱出の光明が見えてきた。11月8日にはリーグ戦の次戦のホーム山形戦も控えるだけに、天皇杯の福岡戦も勢いを保つ上で大事な一戦となる。体調面を考慮して主力選手の温存もありうる状況だが、DF伊野波雅彦は「しっかり目の前の試合を勝つだけ」と気持ちを引き締めていた。
 [2009年10月29日18時43分]

天皇杯の相手は福岡である。
三年前に対戦した際は初黒星を付けられるなど良い思い出がない。
ここは気を引き締めねばなるまい。
今季、我等に残されたタイトルは二つとなり、その一つがこの天皇杯である。
トーナメント故、負けることは許されぬ。
しっかり目の前の試合に勝っていくのだ。
我等も聖地へ集まろうではないか。

革靴盗難事件

2009年10月29日 | Weblog
197センチGKが昇格…鹿島
 身長197センチの鹿島ユースGK八木直生が、来季からトップに昇格することを通達された。やはり180センチ近い長身の母とともにクラブハウスを訪れ、強化部と会談。プロ入りが決まった後は通学する高校で31センチの革靴が盗まれたほか、早くも取材要請が来るなどJリーグ最長身選手への注目度も急上昇。近いうちに仮契約を結ぶ予定だ。
(2009年10月29日06時01分 スポーツ報知)

10月23日に報じられたいまいちくんの続報である。
プロ入りのご利益が欲しかったためか革靴が盗まれる騒ぎが起こっておる。
さすがに31センチは大きい。
特別注文の靴を盗まれた八木くんには不幸であるが、これほどの靴であれば欲しくなるのも頷ける。
そして八木くんにDNAを受け渡した母も180センチ近いとは驚きである。
やはり血が重要ということなのであろうか。
是非とも八木くんには鹿島で活躍してもらい、更に血を濃くして欲しいと願う。
来季唯一の新人として大きく羽ばたくのだ。

川島、全治6ヶ月

2009年10月28日 | Weblog
川島選手の負傷について
川島大地選手が10月27日、都内の病院にて、以下の通り手術を受けましたのでお知らせします。

1.受傷名:
 左ヒザ前十字靭帯損傷

2.術式:
 前十字靭帯再建術

3.全治等:
 復帰まで約6カ月

4.負傷状況:
 10月5日の練習中に負傷


10月15日に情報のあった川島の負傷であるが、本人のコメント通り左ヒザ前十字靭帯損傷であり、手術を受けたとのこと。
復帰まで6ヶ月は長く辛いであろう。
しかしながら、ここは耐えて乗り切って欲しいと願う。
身体的にはリハビリの続く毎日となるであろうが、ここは気持ちを切り替え精神的な成長を遂げて欲しい。
人間、辛いこと苦しいことを体験すると、大きく成長するものである。
今季、川島はプレイすることは出来ないが、心は我等と共にある。
来季には川島のプレイを観ることが叶うであろう。
左足が繰り出すトリッキーなプレイで相手を翻弄する川島に期待しておる。

79年組中盤続行へ

2009年10月28日 | Weblog
鹿島逆転Vへ“黄金の中盤”連係強化を
 鹿島は残り4試合での逆転優勝に向けて、“黄金の中盤”の熟成に入る。24日の千葉戦では97年入団の小笠原、中田、本山が今季初めて採用した布陣ながら存在感を示して、7試合ぶりのリーグ戦勝利に貢献。31日の天皇杯3回戦のJ2福岡戦(カシマ)は、その新布陣の連係を深める絶好の機会となる。

 中田は「(先発は)監督がどう判断するかわからない」としながらも「福岡、(11月8日の)山形戦とうまく戦えればもっと良くなる」と連係向上に自信を見せていた。

40 小笠原満男(おがさわら・みつお)MF
鹿島 生年月日:1979/4/5 出身:岩手 身長:173 体重:72

6 中田浩二(なかた・こうじ)MF
鹿島 生年月日:1979/7/9 出身:滋賀 身長:182 体重:74

10 本山雅志(もとやま・まさし)MF
鹿島 生年月日:1979/6/20 出身:福岡 身長:175 体重:66

[ 2009年10月28日 ]

青木に替えてユダで組んだ新布陣が功を奏し快勝したJEF戦に続き、中盤はこの79年組を中心とした布陣が続くようである。
ユダについては運動量では青木に適わぬが、中盤の底に構えてパスを出すプレイスタイルにより満男が思い切りよく前へ飛び出してゆけるようになった。
引かれてスペースの無い相手には効果的であると言えよう。
天皇杯・福岡戦、リーグ戦・山形戦でより連携を深めて行きたい。
メディアこそ“黄金の中盤”と囃し立てておるが、過去の栄光を知る我等にとってはまだまだである。
より熟成された中盤で一つ一つ勝利を掴み取るのだ。
今季、残りリーグ戦4試合と天皇杯全てに勝利するために我等に出来ることは声を出していくことである。
聖地に集まろう。
我等の後押しで、チームはより結束する。
全ては勝利のためにあるのである。

田代、福岡を語る

2009年10月27日 | Weblog
鹿島 福岡対策バッチリ!田代「勝利に直結するゴールを」
 鹿島は27日、天皇杯3回戦のJ2福岡戦(31日、カシマ)に向けて屋外での練習を再開した。練習前のミーティングでは福岡のビデオを見て研究。「福岡の試合はよく見てる」という福岡県出身のFW田代は、オフには福岡の試合を観戦したこともあり「最近は安定してきたと思う」と分析した。24日の千葉戦では今季初ゴールを決めるなど上り調子なだけに「次は勝利に直結するゴールを決めたい」と公式戦2戦連発へ意気込んでいた。

9 田代有三(たしろ・ゆうぞう)FW
鹿島 生年月日:1982/7/22 出身:福岡 身長:181 体重:77

[ 2009年10月27日 13:48 ]

福岡出身の田代がアビスパ福岡に蜂の一刺しを宣言である。
今はサブに甘んじておる田代であるが、大いなるゴールを決め、再びレギュラーポジションを奪い取りたい心境であろう。
再試合川崎戦でもジュビロ戦でもあと少しのところまで迫り、JEF戦では復活の狼煙を上げた。
こうなっては誰も田代を止めることは出来まい。
天高く田代跳ねる秋である。

練習試合中止

2009年10月26日 | Weblog
2009年 10月 26日(月)

天候不良のため、予定されていた練習試合は中止となり、トップ、サテライトともに室内でトレーニングを行いました。写真はトレーニングで空かせたお腹を完熟王で満たす佐々木選手。

バナナを食すよよである。
トレーニングで汗を流した後のエネルギー補給には一番と言えよう。
フルーツのパワーを得、よよは更なるフィジカルを手に入れるであろう。
先日のJEF戦はFW祭となり、興梠、マルキーニョス、田代がゴールを決めた。
にもかかわらず、よよはベンチ入りすら叶わぬ状況である。
さぞかし歯がゆい思いをしておろう。
しかしながら、ここは耐えるところ。
いずれチャンスは来る。
その時まで、牙を研ぎ澄ませておくのだ。
獲物に襲いかかる野獣がごとく、ゴールへ向かう姿を期待しておる。

JEF戦報道

2009年10月25日 | Weblog
鹿島2カ月ぶり勝って3連覇へ復活/J1

クロスに飛び込み、豪快なヘディングシュートを放つ鹿島FW興梠
<J1:鹿島3-0千葉>◇第30節◇24日◇カシマ
 不振に苦しんだ鹿島が千葉に3-0で快勝し、2カ月ぶりのリーグ戦白星で暫定ながら首位に返り咲いた。FW興梠慎三(23)が前半8分に公式戦では111日ぶりとなるゴールを決めて先制。後半32分にはFW田代有三(27)がダメ押し点となる1年ぶりのゴールで突き放した。8月23日の東京戦以来の勝利で、史上初の3連覇へ向けて息を吹き返した。

 待ちに待った一撃だった。前半8分、MF小笠原のシュートのこぼれ球に反応した興梠が冷静に右足で先制点を流し込んだ。7月5日の川崎F戦以来、111日ぶりの得点。「久しぶりのゴールだったんで喜び方を忘れちゃってました」と照れ笑いを浮かべた。

 6戦勝ちなし、5敗1分けのチーム同様に苦しみ抜いた。定位置をつかんだ08年以降では最長のスランプ。速さと積極性が持ち味のプレースタイルは影を潜め「もっと自分らしく勝負していかなければ」と焦りもあった。春先に経験した先発落ちを再び味わう恐怖にも直面した。だからこそ「我慢して使ってくれたオリベイラ監督に恩返ししたかった」と指揮官を立てた。

 中盤の底で2カ月ぶりのリーグ戦勝利に貢献したのは、やはり苦労を味わったMF中田だった。小笠原をいかすため守備に走りながら、パスを左右に散らしてリズムをつくった。小笠原、本山との「黄金世代の中盤」でけん引し、「オレにとってはチャンスだった。結果が出たのは自分にも、チームにも大きい」と安堵(あんど)感を表した。

 まさにどん底だった2カ月間。紅白戦の雰囲気は悪く、オリベイラ監督が激怒したこともあった。MF野沢も「サッカーをやるのが怖くなった」と振り返ったほど。フロントもチームワーストの8連敗を記録した99年以来となる選手とのシーズン中の面接を実施。ただ、鈴木満強化部長が「99年と比べると、今回は面接でも前向きな選手が多かった」と話したように、王者の魂を捨てなかった選手の思いが白星につながった。

 だが、まだ暫定首位。3連覇へ向け、厳しい4試合が残る。小笠原は「まだ1勝。これからですよ」と気を引き締め、オリベイラ監督は「過去2年、鹿島は大詰めで伝統の力を出してきた」と言った。苦悩を乗り越え勝利をつかんだ鹿島が、史上初の偉業達成へ再加速する。
【菅家大輔】
 [2009年10月25日7時57分 紙面から]


鹿島、リーグ7戦ぶり勝った!暫定首位浮上
2009.10.25 05:05

14試合ぶりのゴールを決め、笑顔が浮かぶ興梠(左)。鹿島も7試合ぶりの勝利で、暫定首位に立った(撮影・財満朝則)
 J1第30節第1日(24日、鹿島3-0千葉、カシマサッカースタジアム)鹿島が千葉に3-0で快勝。FW興梠慎三(23)が14試合ぶりのゴールを決め、7試合ぶりの白星に導いた。鹿島は勝ち点を54とし、同52の川崎を抜いて暫定首位に浮上。大分は京都と1-1で引き分け、残り4試合に全勝しても16位以下が確定し、8季ぶりのJ2降格が決まった。3位のG大阪は横浜Mと引き分け、新潟は神戸に0-1で敗れて優勝争いから一歩後退。
 長いトンネルを抜け、笑顔が弾けた。開始8分。前節の出場停止も明けてピッチに戻ったFW興梠が、MF小笠原が体制を崩しながら放ったシュートをつなぎ、右足でゴール。7月5日の川崎戦以来、14試合ぶりの待望の一発に、両手を回して歓喜を大爆発だ。この先制ゴールが、7試合ぶり勝利の口火を切った。

 「いまもすごい興奮してます」。試合後も、笑みを抑えきれなかった。「これだけ長いの(ノーゴール)は記憶にない。すごい苦しい思いをしてきた」。先月は日本代表落ちの悔しさも味わった。それよりも、「いつスタメンから外れてもおかしくなかった。使い続けてくれた監督に恩返ししたかった」と、ただ必死だった。

 昨季に並ぶ今季8点目で波に乗ると、前半18分にはFWマルキーニョスの2点目をアシスト。「(本当は)シュートだった」と笑ったが、ゴール左でマークについた相手MF中後を置き去りにして、ゴールへ足を振り抜いた。

 興梠が決めた試合は6勝1分けと不敗だ。興梠のスランプの間、クラブは史上初の5連敗も記録したが、この日は、小笠原、本山、中田の元日本代表トリオが5年ぶりにMFで同時先発。中盤でのこぼれ球も拾いまくり、ゲームを支配した。

 「攻守の切り替えも良かったし、ゼロにも抑えられた」と中田が新布陣に手応えを見せれば、興梠と交代でピッチに立った元日本代表FW田代が今季初ゴールでダメ押しだ。

 新旧がかみ合い、暫定ながらも首位に返り咲いた鹿島。残り4試合。トップを独走していた前半戦の力強さを取り戻す。
(丸山汎)


鹿島-千葉 前半8分、ゴールを決めた鹿島・興梠(左)はマルキーニョスから祝福される=カシマ

鹿島30歳MFトリオで首位浮上の7戦ぶり○!

<鹿島・千葉>、ゴールを決めて興梠(右)と抱き合うマルキーニョスを祝福する(右から2人目)はと喜ぶ(左から)小笠原、中田、本山
Photo By スポニチ

 J1第30節第1日は24日、前節2位の鹿島が千葉に3―0で快勝。7試合ぶりの白星で暫定首位に浮上した。小笠原満男、中田浩二、本山雅志の30歳トリオがそろってMFで先発出場し、本来のパスサッカーを呼び戻して強い鹿島が復活。8月23日のFC東京戦以来、約2カ月ぶりの勝利で勝ち点54とし、25日に広島との対戦を控える川崎Fを抜いて暫定ながら4節ぶりに首位に立った。

 【鹿島3―0千葉】往年のリズムがよみがえった。演出したのは30歳トリオだ。先発では初めてボランチを組んだ小笠原と中田が小気味よく前線にパスを散らせば、本山もサイドで躍動感あふれる動きを披露した。

 中田が「ミツオ(小笠原)とはいい関係でできたし、タク(野沢)を含めた4人でボールも回るし、なかなかボールも取られないので楽しかった」と振り返ったように、中盤で主導権を握ったことが7試合ぶりの勝利につながった。

 先制点は小笠原のインターセプトから生まれた。中盤で相手パスをカットしてドリブルで中央突破を図り、前線のFW興梠へ「こん身のシュートミス」と苦笑いを浮かべた“ラストパス”で7試合ぶりの先制点を演出。2点目は同じく30歳のDF新井場のインターセプトから本山、興梠とつないで最後はFWマルキーニョスがゴール。FW田代のダメ押し点も本山のパスからだった。試合前に前節までに挙げた全39ゴールのDVDを全員で観賞してゴールへの意識を高めた結果、全員のイメージがつながって生まれた3得点だった。

 敗れればクラブ史上初のホーム4連敗となるピンチ。救ったのは勝ち方を知り尽くしたベテランの経験だった。中田が「今までは急ぎすぎるところがあったので中盤でパスをさばいた」と話せば、本山も「ドリブルを増やすことを意識した」と言う。試合の流れを読んで緩急をつけたことで鹿島らしいスキのないサッカーが復活した。

 小笠原は「1つ勝っただけ。また勝っていけるようにしたい」と淡々と話したが、在籍したシーズンで7つのタイトルを獲得してきた“黄金世代”が中心となって勝ち取った勝ち点3の意味は大きい。

40 小笠原満男(おがさわら・みつお)MF
鹿島 生年月日:1979/4/5 出身:岩手 身長:173 体重:72

6 中田浩二(なかた・こうじ)MF
鹿島 生年月日:1979/7/9 出身:滋賀 身長:182 体重:74

18 マルキーニョス(マルコス・ゴメス・デ・アラウージョ)FW
鹿島 生年月日:1976/3/23 出身:ブラジル 身長:174 体重:76

10 本山雅志(もとやま・まさし)MF
鹿島 生年月日:1979/6/20 出身:福岡 身長:175 体重:66

[ 2009年10月25日 ]


鹿島―千葉 後半32分、3点目のゴールを決めて喜ぶ鹿島・田代
Photo By 共同


興梠1116分ぶり弾!7戦ぶり勝利で鹿島暫定首位

前半8分、先制ゴールを決めた興梠
 ◆J1第30節 鹿島3─0千葉(24日・カシマ) 鹿島が3―0で千葉を下し、F東京戦(8月23日)以来7試合ぶりの勝利。勝ち点を54に伸ばし、暫定ながら首位に浮上した。前半8分、不調にあえいでいたFW興梠慎三(23)が先制点を挙げると、FWマルキーニョス(33)、FW田代有三(27)と加点。逆転優勝へ望みをつないだ。大分は京都と1―1で引き分け。残り4試合に全勝してもJ1残留圏内の15位に上がれないことが確定し、来季は8季ぶりにJ2へ降格する。

 鹿島が逆転Vへ踏みとどまった。前半8分。MF小笠原からのパスにFW興梠が抜け出し、背中から向かってくるボールを右足ダイレクト。ゴール左隅へ流し込んだ。「チームとともに僕も苦しんだ。ようやく取れた。久々で喜び方を忘れちゃった」。リーグ戦川崎戦(7月5日)以来、公式戦1116分ぶりの得点。ゴールパフォーマンスは笑顔だった。

 さらに同18分、左サイドの突破からFWマルキーニョスの得点をアシストした。5連敗で首位から陥落し、6試合未勝利が続く中で「チームも勝てない時期に、自分も得点できなかった。どうにかしたかった」と1得点1アシスト。DF岩政が「先に点が取れてまとまれた」と話すように、この日はパスカットから切れ味鋭いカウンターを連発。先制点がチームを前向きにさせた。

 前節17日の磐田戦(ヤマハ)後、ロッカールームで誰となくつぶやいた。「今日、外出はやめよう」。連敗は「5」で止まったものの、防戦一方のドロー。試合後泊の場合、選手は自由行動となるが、その日の夜だけはホテルにこもった。MF野沢が「サッカーをやめたくなった」と漏らすほど、取り戻せないパスサッカー。どうにかしようと必死だった。

 フロントの鈴木満取締役強化部長も主力選手、控え選手と面談を繰り返し、不調の原因を探ろうとした。ようやくつかんだ7試合ぶりの勝利。「まだ1勝。次が大事」と小笠原は厳しい表情を崩さない。07、08年は終盤の逆転で連覇を成し遂げた。オリヴェイラ監督は最後に「今年もアントラーズの伝統である終盤の強さを見せたい」と力強く言い切った。

(2009年10月25日06時01分 スポーツ報知)

鹿島7戦ぶり白星 攻守に千葉圧倒

【写真説明】
鹿島-千葉 前半22分、ゴール前に攻め込む鹿島・興梠=カシマスタジアム


先制点に二点目のアシストを記録した興梠と中盤を落ち着け完封に貢献したユダが中心である。
やはりこの二人がキーマンであったことは紛れもない事実であろう。
ところで、サッカーをしたくなくなった野沢のメンタルが復活したことも大きい。
今後の試合では序盤のように良いプレイを連発してくれるであろう。

JEF戦コメント

2009年10月24日 | Weblog
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
(今日は青木に代えて中田が入ったが?)
シーズンを通して同じメンバーで戦うことは難しいもの。波もあるし、調子がいいときもあれば悪いときもある。もちろんチーム状況もあるが、今の青木はよいパフォーマンスではない。中田は海外から帰って来てからもケガをしていたこともあってコンディションはよくなかった。チームメイトも当時と変わっていたこと等があったが、だんだんとコンディションが戻ってきたところで先発で使うタイミングが重なってきた。ただ、青木に関しては交代をしていたり外れているが、シーズンはまだ終わっていない。絶対に彼は本来のパフォーマンスが戻ってくると信じている。
(2か月ぶりの勝利について)
勝ち点3を取ることは重要なこと。我々は常に勝つことを考えて戦っている。今日の勝利はいい意味で残り4試合でチームにいい影響を与えたと思っている。今までもシーズン終盤での大詰めのなか、優勝にかかる大一番で力を発揮して勝利できていたし優勝につなげられた。過去2シーズンはそうなっていたし、今年もそうなってほしいと願っている。いろいろな圧力がかかる中でどうやるのか、その経験を残りの4試合で選手たちにはしっかり出してほしい。気持ち・努力を含め、継続してやり続けるということが大切。結果が悪くても、諦めることや気を抜いているということは選手たちからは感じなかった。彼らは上手く(継続して)やってくれたことで結果が出すことができた。今日の田代のゴールも努力を続けることの大切さが証明されたということ。彼も調子を落としてしまうことはあったが練習も含めてしっかりと努力を続けていた。与えられた状況の中でも積極的に取り組んでいたし、彼は絶対に復活できると信じていたのでこの得点によって他の選手にも彼自身にもいい影響を与えるだろうしチームにとってもいい影響をもたらすことになるだろう。


【J1:第30節 鹿島 vs 千葉】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.10.24)
10月24日(土) 2009 J1リーグ戦 第30節
鹿島 3 - 0 千葉 (16:04/カシマ/18,887人)
得点者:8' 興梠慎三(鹿島)、18' マルキーニョス(鹿島)、77' 田代有三(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

Q:青木選手を先発を外したことは監督にとっては大きな決断だったと思います。彼に代えて中田選手と小笠原選手をボランチで組ませた、その理由と今日の出来についてお願いします。
「シーズンを通して同じメンバーが戦っていくことは不可能なことであって、以前も話したように人間がやる以上調子の良し悪しがあったりして、その波というのがあります。あと、在籍年数を重なることによって調子が良かったり悪かったり、当然ながら指導者が代われば新しいスタイルに順応しないといけないし、いろんな部分が加わったり条件が変わったりします。チームの状態もあるわけです。青木選手がいま、より良いパフォーマンスにはない。我慢してたんですけれども、そのなかで、ちょうど同じタイミングで中田選手が出て来ました。復帰した当初は怪我を抱えながらのプレーや練習だったので、なかなかフィットもできませんでした。また海外のサッカーと日本のサッカーというのは全く違うわけであって、テンポだったりリズムだったりスピードだったりについても慣れなくてはならないし、チームメイトも彼が在籍したときとはかなり変わった部分もあります。そうした部分でプレーもまったく違ってくるわけです。時間も要することがあったし、コンディショニングやチームの空気や雰囲気だったり、サッカーのスタイルやコンセプトといういろいろなものを理解して、コンディションが戻ってきたので、彼の能力を考えれば使うべき選手でもあります。そのいろいろなタイミングが重なり、慎重に決断しました。青木選手が外れることになりましたが、また調子を戻してくれると思いますし、シーズンは終わっていないわけです。また、本来のパフォーマンスに戻ってくれるのではないかと確信しています。それを期待しながら今日の試合を含めて、彼の必要性というのはあると思います。特にチームプレーで必要な要素が、長所として彼にはあると思います。そういったところがまたうまく活用できればと思っています」

Q:約2ヶ月ぶりの勝点3です。この終盤に来て、今日の勝点3がどういう意味を持つのか、残り試合をどう戦っていくのかを教えて下さい。
「勝点3をいつ取るのか、どこで取るのかというのは関係なく、シーズン最初でも半ばでも勝点3を取ることは非常に重要です。いつ、ということにはこだわりはないし、いつも勝つことを前提に戦っているわけであって、それを達成することが一番理想的な形になります。ただ今日の勝利が、残り4試合に良い意味での影響を与えてくれればなという願いはあります。過去2年間、大詰めになってきたときには鹿島の強さ、伝統というものが生きて、それが試合に反映されていい結果になりましたので、またそうなってくれればなと思います。当然ながら、選手たちはその圧力のなかでどうすればいいのか、過去2年間で体験しているわけです。その経験を残り4試合で生かしてくれればなと考えております」

Q:今日の選手たちは自信を取り戻したように見えましたでしょうか? また田代選手のゴールもチームに大きな影響があると思うのですが、その点については?
「チーム全体が自信を失っているということは、僕は好ましくない考えだと思います。チームというのはいろんな選手が30人前後いるわけです。彼ら全員が自信を失っていて、今日全員が自信を取り戻したかといったら、ナンセンスな次元の話ではないかと思います。要は、17人あるいは18人のメンバーのなかで、選手によっては自信を失っていたり、逆に何人かは失っていなかったり、あるいは負けや引き分けをうまく消化できる者もいればできない者もいます。また、1つの例えでいえば、打撲を受けたとしても痛みの具合はそれぞれで違うわけです。心や感じ方にもそれぞれの感じ方や感性があります。必ずしも全員が自信を失ったということは断言できないと思いすし、全員が自信を継続していたということも言えないと思います。ただし、結果が出なかったなかでも選手たちが一瞬たりとも気が抜けているとか、諦めているということは一切感じませんでしたし、例えば今日は結果が出ましたけれど、内容という点ではその他の試合の方がしっかりと得点をしゲームをコントロールすることが、うまくできたものが何度もあったと思います。連敗中で結果の出ないなかでも、常に選手たちにはなにが良くてなにが悪かったのか、例え結果がプラスにならなかったとしても内容でこういうことは出来ていたという部分で、いかにして継続していくかが大切だと思います。いかにして継続できるかというのが一番難しいことで、一時的な努力というものは恐らく大半の人でもできると思います。しかし、それを継続してやり続けるということは、それが一番難しいことであって、それをみんなでやり続けようと選手に話しをして、彼らがうまくやってくれたのではないかと思います。
田代選手が得点したということは、努力し続けることの大切さを彼が結果として証明した形になったのではないかと思います。以前も彼の話をしましたけど、一時はすごく調子がよくていい結果を出している時期もありました。そのあと、調子を落としてしまったりというところで、彼はそこを改善していこうという努力が、練習の姿勢から見受けられていました。そこをどうやってよくしてあげようかと考えてやった部分もありました。本当に大切に、彼をどうやって調子を戻すのか、どういう方法を取れば彼の手助けになるだろうかということを常に考えてやっていました。彼も与えた状況のなかで、練習のメニューを含めて積極的に取り組んでいました。だから、絶対に彼は復調するだろうという確信があったし、それは選手としてだけではなく人間としての質でもある。努力し続けるということが一番難しいことであって、心が折れそうになるときもあるわけです。ただ、それを我慢し続けて、また良くなっていこうと努力していました。僕はそういう人間的な質も評価したかったし、今日のように決定力、いちばん大切な時間や状況のなかで点を取れる、点に絡むことができる選手なわけです。戦術的な規律も守ってくれるし、狙いとしたものが彼が入ることでできるようになる部分もあります。大きく期待した部分もあるし、この得点をすることで他の選手にも良い影響が出て、さらには彼自身にも良い影響が出て、またチームの力になってくれることを期待しています」


以上

【J1:第30節 鹿島 vs 千葉】試合終了後の各選手コメント(09.10.24)
●野沢拓也選手(鹿島):
「相手も負けられない状況だった。ただ、うちらもそれどころじゃない。取られたものを取り返すために戦った。いままで以上にみんなの気持ちが出て戦うことができた」

Q:なにが変わったと思うか?
「動けてないよね。今日みたいにパスが回れば。首位を奪われて恐れるものもなかったしね。こんなドラマはいらないけど(笑)。みんなでハードワークした結果だと思う。(勝てなかったときは)甘えが出てたのかな? できるのにできていなかった。勝点差で余裕が出てしまったのかもしれない」

Q:勝てない時期はどう考えていたか?
「苦しかった。いままでで一番苦しかった」

Q:これで吹っ切れそうですか?
「今日の試合を見たらね(笑)」

●中田浩二選手(鹿島):
「結果を残すことが一番。形もものすごく良い形で終われた。ちょっとここ数試合、縦に急ぎすぎているように見えた。オレとしては中盤でさばこうと思った。良いコントロールができたと思う。オレと(パク)チュホが入っただけだし、チームとして特にやり方を変えた訳じゃない。チーム全体でバランス良く戦えるかを考えていた。この結果は自分にもチームにも大きい。ゼロで抑えられたのが大きかった」

●小笠原満男選手(鹿島):
Q:1点目のアシストは?
「渾身のシュートミスです」

●興梠慎三選手(鹿島):
「僕自身は点を狙いにいっていた。チームとしても2点目、3点目を取れたことが次につながると思う。多分、(小笠原)満男さんはシュートを狙ったと思うけど、良いところにきた。また、次もホームなので頑張りたい。久しぶりだったのでゴールを決めた後の喜び方とか忘れていました。いつスタメンを外されても仕方がないと思いながらやっていた。使い続けてくれた監督には感謝したいし、また点を取りたい。長い間取れてなかったことは、僕自身は気にしていなかったんですけど、周りが『そろそろいこうか』とか言うんで、今日は狙っていました。ひとつ良いプレーをすると乗っていける。前半はよかったですね。ただ、後半はバテましたけど」

Q:良いアシストでしたね。
「僕もシュートです(笑)」

Q:目標の13ゴールは?
「まだ諦めていないけど、取り敢えず残りの試合を全勝することしか考えていない。そのなかで13ゴール決められたらいい」

●田代有三選手(鹿島):
「自分たちは勝点を落とせない。そのなかで連勝を続けていくことです。(興梠)慎三が久々に決めて刺激になったし、僕が決めたことで慎三の刺激にもなったと思う。ここのところチャンスをもらっていたけど決められなかった。僕にとっては大きいゴールだった。ボスナーがオフサイドを取ろうとしたのがわかったので、入れ替わればと思ったらモトさん(本山)が良いタイミングでパスを出してくれた。正直、今年は1点も入れてなかったし、気持ちは重かった。チームを勝たせられなかったし、少しは吹っ切れたけど、まだまだ。またチャンスをもらえたらゴールを目指したい」

●パク・チュホ選手(鹿島):
「久しぶりの90分はきつかったです。今日はこぼれを意識した。ミスしたあとの意識がすごかった。前半戦の鹿島の良いところがいっぱい出ていた。千葉もきつくやってくるから、こっちも強い気持ちで行けと監督に言われた」

●伊野波雅彦選手(鹿島):
「先に点を取られなかったことで特徴を出せた。俺の前に高い選手を持ってくるのは相手も研究してくる。そういう選手にどういう対応をするのかが、自分のいまの課題です」

●本山雅志選手(鹿島):
「巻に当てて、そのこぼれ球を拾いに来るというのを予想していた。それには絶対に負けちゃいけないと思っていた。自分も高い位置を取って、ドリブルでこねることを意識していた。ただ、2点目を取ったあとにゴール前でやりすぎて(中田)浩二に『遊んでる場面じゃない』と怒られた。コンパクトに戦えたので、今日はアントラーズらしい試合が出来た」


[ J1:第30節 鹿島 vs 千葉 ]

鹿島が7試合ぶりの勝利!8分の興梠慎三の先制点を皮切りに、マルキーニョス、田代有三が決め千葉を3-0と破った。

[ J1:第30節 鹿島 vs 千葉 ]

77分、鹿島に試合を決める3点目をもたらした田代有三を岩政大樹が抱きしめ祝福。7節ぶりの勝利を目前に、歓喜を爆発させる。

興梠の先制点もマルキーニョスの追加点もシュートミスから。
良いときは良いところにボールがこぼれてくるというもの。
これがサッカーという球技の妙であろう。
そして、絶好のシュートチャンスをパスで潰した本山はユダに説教されたとのこと。
あのチャンスはシュートで終わらせねばならなかったであろう。
ぱっくり割れた門が本山にゴールをくれと言っておった。
とはいえ、久しぶりの快勝、そして完封は素直に嬉しい。
これこそ我らが望んでおった結果である。