鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

南の国のテクニシャン、興梠慎三

2010年12月30日 | Weblog
ヒーローを探せ!!

南の国のテクニシャン
見ていて楽しい選手が鵬翔高にいる。Jリーグや海外で活躍する選手に心を奪われるような、そんな感覚を与えてくれる選手こそが興梠(こうろき)である。抜群のテクニックと相手を翻弄するドリブル。自ら飛び出していって得点を奪う姿は、チームにとって頼もしい限りだろう。センス溢れるそのプレースタイルに魅了されたのはプロチームも同じ。獲得に数チームが乗り出したとされるが、興梠は9月の終わりには鹿島アントラーズに入団することを発表した。それもすべては選手権に集中するためだろう。今秋、全日本ユースでベスト4入りしたことで周囲が騒がしくなった。興梠自身も注目選手として世間を賑わしている。しかし、そこで浮かれてはいられない。鵬翔高は選手権の1回戦と相性が悪い。過去8回中5回は緒戦敗退。昨年の出場もやはり1回戦で敗れている。目標の国立にたどり着くには、興梠の活躍は絶対だ。さて、矢板中央高との緒戦で興梠はどんなイマジネーションを見せるのか。勢いに乗るためにも気合の入った一戦がますます楽しみになった。


2004年度高校サッカー選手権の記事である。
若き興梠慎三がクローズアップされておる。
この大会で興梠慎三率いる鵬翔高校は準々決勝で敗れてしまったが、慎三の名は天下に轟いた。
「南海のテクニシャン」という異名をもらい、ピッチを縦横無尽に駆け抜けたものである。
懐かしい話と言えよう。
時を経て、慎三は更なる進化を遂げておる。
南海から板東の武者へ。
得点力も研ぎ澄まされ、ポジション上げた。
FWとしての能力は天下一品である。
若き日の想い出を糧にもう一つステップアップして欲しい。
頼もしい男である。

FC調布戦レビュー

2010年12月30日 | Weblog
【第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京】鹿島側レポート:本山投入で流れを引き寄せた鹿島がラストワンプレーで劇的な逆転勝利!3大会ぶりの決勝進出を果たす。(10.12.30)
12月29日(水) 第90回天皇杯準決勝
鹿島 2 - 1 F東京 (15:00/国立/25,120人)
得点者:39' 平山相太(F東京)、67' 大迫勇也(鹿島)、120'+1 興梠慎三(鹿島)


その瞬間、10番には少し先の未来が見えていたのかもしれない。パスを受けてゴールを向いたとき、目の前には相手のディフェンスを背負った新井場徹がいた。しかし、その背後を、大迫勇也が猛然とゴール前に走り込んでいるのが視界に飛び込んでくる。
「シュートを打とうかと思ってボールを持ちだしたら、サコが良い動きをしていた。通るかなあ、と思ったんだけど」
途中出場してから流れを一変させていた本山雅志は、最後のワンプレーを大迫に託す。すると、大迫もゴール前にパスを折り返すことを選択する。待っていたのはフリーの興梠慎三。右足のボレーで合わせると、120分が過ぎたなかで行われたパス交換は、劇的な逆転ゴールとなって結実した。

試合前日、軽めの全体練習が終わった後、先発する11人の選手たちは思い思いにシュート練習を行っていた。オリヴェイラ監督はそこにもう一人の選手を加える。それが本山だった。
「先発以外の選手と練習してたら、すぐに監督が『あっちでやれ』って言ってきて。もし、明日出たらガツガツ行きますよ」
監督の中では、ジョーカーとして本山を使うプランがすでに頭の中にあったのかもしれない。試合展開はまさにその通りのものとなった。

前半から鹿島は苦戦を強いられた。名古屋戦のように興梠・大迫の2トップがスピードを生かしてパスを受けに走ってもフリーになることができず、今野泰幸、森重真人がピタリと背後に付いてくる。序盤に野沢拓也や興梠が迎えたチャンスがあったものの、それを権田修一に弾かれてしまうと苦しい時間帯が続くようになってしまった。そして39分に、平山相太の豪快な一発で先制を許してしまう。

そこでオリヴェイラ監督は、思い切った一手を打つ。後半頭から大岩剛に代えて青木剛を投入し、中田浩二を最終ラインに下げたのだ。これにより、鹿島の守備は安定し、攻撃についてもじっくりとパスを回しながら組み立てていくことが可能になる。ただ、それでも相手のゴール前に侵入する回数が少ない。すると、61分にピッチ脇でアップのペースを上げさせていた本山を入れるカードを切る。この采配がずばり当たった。
ポジション的には本山はトップ下の位置に入り、大迫が左に開く4-2-3-1のような形となり、センターバックとボランチの間でパスを受けるのが上手い本山の特長を最大限に生かす布陣に変更したのである。
これで一気にF東京のゴールを脅かす回数が増える。そして、67分に左サイドを崩すと宮崎智彦のクロスに大迫が頭で飛び込み同点に追い付く。
「FWにタイトについてたけど、そのせいでタクとかモトがフリーだった。モトとかタクをうまく使いながら攻めようと思っていた」
本山が入ったことで、小笠原満男も積極的にゴール前に顔を出すようになる。パートナーが青木剛に変わり、さらに背後にはバランスを取ってくれる中田浩二が控えている。攻撃はぶ厚かった。

ただ、そこからF東京も粘りを見せる。72分に、相手の切り札である石川直宏をピッチに送り、形勢逆転を狙ってきた。しかし、この日の鹿島は全員が同じ思いを共有しながら戦っていた。
小笠原は言う。
「慌ててつっかけてカウンターを受けるのが一番嫌だったので、落ち着いて回せたと思う」
F東京が勢いに乗るのは、石川を起点にしたカウンターの形となった時が多い。そこを防ぐため、じっくりとパスを回して攻めることで、相手の得意な形をつくらせなかった。
そのせいで、逆転ゴールを生むまでに時間がかかってしまったのは誤算だったが、一体感が生まれたのは何よりだ。今季の鹿島は、ACLにせよ、ナビスコ杯にせよ、リーグ戦にせよ、ベンチやゴール裏を含めた一体感が生まれた試合は少なく、あっけない幕切れで戦いを終えていた。それだけに、一丸となって戦い抜き、勝利という結果を手にしたことは、何ものにも代えがたい。勝利と同時に、ベンチから全員がピッチに飛び出し、ゴール裏が歓喜で飛び跳ねる光景は本当に久々のものだった。

試合後、「疲れたね」と疲労の色を隠さない選手も多かった。ただし、次も勝たなければACLに出場することはできなくなり、今季は無冠で終わってしまう。引退する大岩剛のためにという思いはもちろんだが、今は自分のために戦っている選手が多いと感じられる。「天皇杯を取りたい」「ACLには絶対に出たい」という熱が再びチームに生まれ、一体感を生んでいる。そんな後輩たちに、大岩は「僕が支えなければいけないのに、逆にみんなに支えられた」と、目を細めていた。

輝く星の数を増やすまであと1つ。鹿島が激闘を制し、3大会ぶりの決勝に進出した。


以上
2010.12.30 Reported by 田中滋


本山の活躍はプラン通りであったとのこと。
まさに総力戦と言えよう。
今季の公式戦は残り一つ。
勝利で終え、アジアに挑みたい。

FC調布戦報道

2010年12月30日 | Weblog
大迫“2点”で鹿島3年ぶり決勝/天皇杯

後半22分、鹿島FW大迫(左)は同点ゴールを決め両手を広げ喜ぶ

<天皇杯:鹿島2-1東京>◇準決勝◇29日◇国立

 鹿島がFW大迫勇也(20)の1得点1アシストの活躍で、東京に2-1で逆転勝ちし、3年ぶりの決勝進出を決めた。08年度の全国高校選手権で10得点を挙げて歴代最多記録をつくった国立競技場で、25日の準々決勝名古屋戦に続く2戦連発。来季のエース候補に名乗りを上げた。来年1月1日の決勝戦(国立)で、4度目の日本一を目指す。

 「冬の国立」で大迫が再び輝いた。0-1で迎えた後半22分、DF宮崎の左サイドからのクロスに頭で合わせて試合を振り出しに戻した。そしてPK戦突入目前の延長後半ロスタイム、MF本山からのパスをFW興梠に合わせて、決勝アシストを決めた。「1点目はいいボールを上げてくれた。決勝点はトラップが足元に入りすぎたので、シュートじゃなく興梠さんへのパスに切り替えた」と冷静に振り返った。

 準々決勝の名古屋戦に続くゴールは、来季のエース再挑戦への布石だった。エース背番号9を背負った今季は、7月に興梠の故障欠場で8試合先発出場したものの、安定感を欠いてレギュラーに定着できなかった。しかし、腐らずに練習前後に黙々と体幹強化トレに励んだ。「あいつが裏で努力しているのは知っている」(伊野波)。秋以降、ポストプレーに安定感が出てきた。

 国立競技場では2年前の全国高校選手権で10得点を挙げて、東京FW平山が02年にマークした9得点を上回る歴代最多得点を記録した。その平山に国立対決で前半にオーバーヘッドで先制点を決められた。負けられなかった。「(平山のことは)意識はしてなかったけど、(国立は)やっぱり、いいっすね」

 FWマルキーニョスの退団により来季は外国人FWの補強は確実。期限付き移籍していた山形で今季10得点を挙げたFW田代も復帰する。定位置争いがし烈になる来季に向へ、大舞台で成長を見せつけた。【塩谷正人】
 [2010年12月30日9時6分 紙面から]



鹿島対東京 延長後半ロスタイム、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島FW興梠

鹿島・大迫“国立男”対決勝った/天皇杯
2010.12.30 05:05


オレが国立男。後半22分、金英権(左)のマークを振り切って大迫がヘディングで同点弾。延長後半ロスタイムには興梠の決勝ゴールもアシストした

 サッカー第90回天皇杯準決勝(29日、鹿島2-1FC東京、国立)J1勢による準決勝2試合を行い、4度目の優勝を目指す鹿島と2度目の制覇を狙う清水が来年1月1日の決勝(国立競技場)に進んだ。鹿島は後半、FW大迫勇也(20)のヘディング弾で追いつき、延長後半ロスタイムに大迫のアシストでFW興梠(こうろき)慎三(24)が決勝ゴール。FC東京を2-1で振り切った。

 サッカーの聖地・国立競技場の冷たい風が、怪物にエネルギーを与えるのか。FW大迫が1ゴール1アシスト。全2得点を呼び込み、鹿島をファイナルへと導いた。

 「最後は足元に入りすぎたのでパスを出した。慎三さん(興梠)が決めてくれてよかった。ゴール? いいパスが来たので、決めるだけだった」

 自身は淡々と振り返ったが、真っ赤に染まった鹿島サポーター席を狂喜乱舞させる躍動だった。0-1の後半22分、DF宮崎の左クロスを頭でねじ込む同点ゴール。そして延長後半、1-1でPK戦突入寸前のラストプレーでは、DFに囲まれながら右サイドからFW興梠へつないで、劇的決勝弾をおぜん立てした。

 国立は鹿児島城西高時代に出場した08年度高校選手権の準決勝と決勝で連続ゴールを決め、1大会10得点の新記録を樹立した舞台。それまで9得点で記録を保持していたのが国見高(長崎)出身のFC東京FW平山だった。この準決勝はその平山との“直接対決”。平山が先に派手なオーバーヘッド弾で決めたが、「そんなこと考えていられなかった」と大迫。09年2月のゼロックス杯で数分の途中出場はあったが、プロ入り後では国立初先発。平山から“国立の主役”を奪い取った。

 興梠と2試合連続のアベック弾。長く鹿島をけん引したエースFWマルキーニョスの退団で得点力低下が懸念されたが、感じさせない両ストライカーの爆発だ。リーグ4位で逃した来季ACL出場権も、天皇杯で優勝すれば手にできる。

 「スタメンで出られるチャンスが今なので、しっかりモノにして信頼を得たい。勝たなければACLに出られないし、タイトルをとりたい」

 高3時は決勝で広島皆実に惜敗して準V。「力不足。常に点の取れるFWになりたい」と涙を流した。2011年元日。今度は、自身の結果とチームの頂点を同時につかみ取る。(須田雅弘)


延長後半、決勝ゴールを決めた鹿島・興梠慎三=29日、東京・国立競技場(撮影・川口良介)


延長後半、決勝ゴールを決めた鹿島・興梠慎三=29日、東京・国立競技場(撮影・川口良介)


後半、同点ゴールを決めて喜ぶ鹿島・大迫勇也=29日、東京・国立競技場(撮影・川口良介)


鹿島、最後の最後で興梠弾!ACLに王手!

<鹿島・FC東京>延長後半ロスタイム、鹿島・興梠(左)が決勝ゴールを決める
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 【天皇杯準決勝 鹿島2-1FC東京】鹿島が“サヨナラ”ゴールで王手をかけた。FC東京のFW平山相太(25)に先制点を許したものの、延長後半ロスタイムの最後のプレーでFW興梠慎三(24)が逆転ゴールを決め、2―1で07年度大会以来、3年ぶりに決勝に進出した。また、清水は今季限りでチームを去るメンバーが奮闘し、3連覇を狙ったG大阪に3―0で完勝。決勝戦は新年1月1日に国立競技場で行われる。

 ゴールのにおいがした。中央でボールを持ったMF本山が右を走るFW大迫に浮き球のパスを出した瞬間、興梠はゴール前に走り込んでいた。予感通りに大迫からラストパスが来る。右足でゴールに流し込むと、この一発を待っていたかのように終了のホイッスルが響き渡った。

 「延長になって絶対にワンチャンスがあると思っていた。それが最後の最後に来た。いいところに来たからラッキー。きっちり決められて良かった」。ロスタイムのゴールは過去リーグで2試合あるが、得点とともに試合の終わる“サヨナラ”ゴールは初。120分間の死闘に決着をつけたヒーローは声を弾ませた。

 チームを去ったエースからの言葉を胸に戦った。07年からのリーグ3連覇に貢献したFWマルキーニョスだが、今季限りでの退団は実は1年前から決めていた。「ベストパートナーは慎三」と公言していたマルキーニョスは「俺は2010年が最後になる。その後はおまえがエースだ」と興梠本人に鹿島の未来を託していた。

 興梠はリーグ戦では10月24日の横浜戦を最後に、終盤の6試合は無得点。「自分が決めていれば…」とACL圏外の4位に終わった責任を痛感していた。だが、マルキーニョス不在の中、天皇杯は準々決勝の名古屋戦に続いて2試合連続ゴールで期待に応えてみせた。

 北京五輪、そして、W杯南アフリカ大会と候補に名を連ねながら代表から落選した。そして、ザックジャパン初の公式大会、アジア杯のメンバーにも選ばれなかった。代表合宿は既に始まっているが、14年のW杯に向け、鹿島で活躍することが代表入りへの近道と信じている。

 「ACLに出るためにも天皇杯で優勝したい。剛さんにはお世話になったし、優勝で送り出したい」。今季で引退する功労者のDF大岩を送り出すためにも鹿島にとって意味のある天皇杯。14個目のタイトルを獲って新エースの実力を証明する。
[ 2010年12月30日 ]

大迫、再び国立で輝き!同点弾&決勝弾演出

<鹿島・FC東京>後半22分、鹿島・大迫(奥)は同点ゴールを決めガッツポーズ
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 【天皇杯準決勝 鹿島2-1FC東京】来季のレギュラー奪取へ鹿島のFW大迫が1ゴール1アシストと活躍した。

 後半22分に左からのクロスに合わせて同点ゴールを決めると、興梠の決勝点もアシストした。大迫にとって国立は思い出の地。鹿児島城西3年時の09年の高校選手権では平山(国見)の9得点を上回る史上最多の10得点を記録し、鳴り物入りで鹿島に入団した。今季は控えに甘んじ不本意なシーズンを送ったが、国立で再び存在感を示した。マルキーニョス退団でめぐってきたチャンスに「まだ1試合しか結果を出していない。信頼を得たい」と力強く語った。
[ 2010年12月30日 ]

無冠脱出へ興梠ラストプレー弾!決勝決めた…鹿島

延長後半ロスタイム、ゴール前からボレーシュートを決めた鹿島・興梠(左から2人目。左端はF東京・平山、右から徳永、佐々木)

 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準決勝 鹿島2―1F東京(29日・国立競技場) 4度目の優勝を目指す鹿島と、2度目の制覇を狙う清水が来年1月1日の決勝(国立競技場)に駒を進めた。準決勝2試合が行われ、鹿島は延長後半ロスタイム、最後の1プレーでFW興梠慎三(24)が右足で決勝弾を叩き込み、2―1でF東京に逆転勝ち。3大会ぶりの決勝進出を果たした。清水はMF藤本淳吾(26)の2アシストなどでG大阪を3―0で下し、5大会ぶりの決勝を決めた。

 ボールに気持ちが乗り移った。延長後半ロスタイム、FW大迫がゴール前に落とした所に、走り込んだFW興梠が右足を振り抜く。きれいに当たらず、ボールは不規則に大きくバウンドしながら、ゴール左隅へ転がり込んだ。延長を含めて120分間を走りきり、巡ってきたラストチャンス。言うことを聞かない右足で、強引に決勝点を叩き込んだ。

 「最後は足が痛くて走れなかったけど、いい所にボールがこぼれてきた。ラッキーですね。きっちり決められて良かった。ああいうタイミングでのゴールはなかった。試合が終わったことも分からなかった」。ベンチ前で今季限りで引退するDF大岩に駆け寄り、抱擁を交わす。ゴール直後に鳴り響いた試合終了のホイッスルは、耳に入ってこなかった。

 南アフリカW杯に出場する日本代表のメンバー選考で、最終候補まで残りながら落選。そこで一大決心をした。2014年ブラジルW杯出場を目指すにあたって、立てた目標。「ブラジルまで死ぬ気でサッカーに取り組んで、その後に選手を辞めればいい。いい年齢(28歳)でW杯を迎えられるし、それに懸けたい」。引退を懸け、4年を歩む決意だった。

 だが、その思いとは裏腹に、今季リーグ戦でチームは4位に終わり無冠のピンチ。自身も8得点と不調に終わった。来年1月、アジア杯に出場するザック・ジャパンからも落選。納得できないシーズンの最後、天皇杯だけは「優勝して、ACLの出場権を取る」と燃えていた。これで2試合連発。思いがようやく結果に表れ始めた。エースの復活で、チーム14個目のタイトル獲得に手を掛けた。
(2010年12月30日06時05分 スポーツ報知)

大迫1ゴール1アシスト「タイトルを取りたい」…鹿島
 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準決勝 鹿島2―1F東京(29日・国立競技場) 鹿島FW大迫が1得点1アシストで逆転勝利に貢献した。後半22分、DF宮崎のクロスを受け、ヘディングで同点ゴールを叩き出すと、決勝点もアシスト。「僕はしっかりチャンスをものにしていかないと、監督からの信頼を得られない。勝てたのは良かった」。優勝すれば来季のACL出場権を確保できる。「次も決めてタイトルを取りたい」と誓った。
(2010年12月30日06時01分 スポーツ報知)


延長後半終了間際、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・興梠。右は新井場

鹿島 無冠危機を本山救った
2010年12月30日 紙面から
◇天皇杯 準決勝 鹿島2 - 1FC東京

 4度目の優勝を目指す鹿島と2度目の制覇を狙う清水が、来年1月1日に東京・国立競技場で行われる決勝戦に進んだ。鹿島は延長後半ロスタイムにFW興梠が決勝点を挙げ、2-1でFC東京を振り切った。清水は史上初の3連覇を狙ったG大阪に、FWヨンセンの2ゴールなど3-0で快勝した。鹿島は3大会ぶり6度目、清水は5大会ぶり5度目の決勝進出。両チームの決勝対戦は第80回大会以来。
 鹿島無冠の危機を救ったのは途中出場のMF本山だった。劇的な延長後半ロスタイムの決勝ゴールを演出したのは、ベテランの経験と王者を支えてきた勝負勘にほかならない。元日決勝進出に、本山は何度も右手でガッツポーズをつくった。
 1点を先制された後半16分、オリヴェイラ監督はMFフェリペガブリエルに代えて本山を投入した。トップ下に入った本山がまず出した指示は、FW大迫に「開いてドリブルで仕掛けろ」だった。「相手はボランチが高い位置で取りにくる。そこが狙い目。間を通してもいいし、ドリブルで仕掛けてもいい」。ベンチで試合を冷静に見つめていた本山の動きで流れは一気に変わる。
 まずは大迫が後半22分に同点ゴールを挙げると延長戦も東京を圧倒。延長後半ロスタイムの興梠のゴールは「シュートを打ちにいったけど、迫(大迫)がいい走りをしていたから」という本山の狙いすましたパスから生まれたものだった。
 今季はケガに泣かされた。この試合までも約3週間、左腓骨(ひこつ)筋を痛め、ほとんどリハビリで過ごした。シーズン中もスタメンはわずか3試合。「今年はみんなに甘やかせてもらったから、これくらいはやらないと。あと1試合」。リーグ戦6回、天皇杯3回の優勝を経験した鹿島の背番号「10」が無冠のピンチを救うため、元日も国立のピッチに立つ。 (荒川敬則)

サッカー天皇杯 鹿島、清水と元日決勝 延長でFC東京下す

【写真説明】
鹿島-FC東京 後半22分、鹿島・大迫(右)がヘディングシュートを決め同点とする=国立競技場


 サッカーの第90回天皇杯全日本選手権は29日、東京・国立競技場などで準決勝2試合を行い、鹿島はFC東京を延長戦の末に下して3年ぶりの決勝進出を果たした。
 鹿島は前半39分に先取点を許したが、後半22分に大迫のヘディングシュートで同点。勝負は延長戦までもつれ、後半ロスタイム、興梠が最後の1プレーで勝ち越しゴール。劇的な逆転勝利で元日の決勝に駒を進めた。4度目の優勝を目指して清水と対戦する。

▽国立
鹿島(J1) 2-1 F東京(J1)
0-1
1-0
延長
0-0
1-0
▽得点者
【鹿】大迫(後22分)興梠(延後16分)
【F】平山(前39分)

【サッカー天皇杯】延長後半ロスタイムの劇的決着で決勝へ 鹿島
2010.12.29 20:15


 鹿島-FC東京 後半22分、ヘディングで同点ゴールを決める鹿島・大迫(左)。GK権田=国立競技場

 ドラマは延長の後半ロスタイムに待っていた。DFラインの後ろを狙った本山の浮き球を大迫がゴール前へ流し込むと、敏感に反応した興梠が右足でネットに突き刺した。タイムアップの笛が鳴り響いたのは、サポーターの前でイレブンが歓喜の輪を作っている最中のことだった。
 簡単な試合ではなかった。J2降格の悔しさを天皇杯にぶつけるFC東京の気迫に押され、「向こうのペースで先制されてばたばたしてしまった」と中田。FC東京が延長前半5分に退場者を出して以降も、一方的にボールを支配しながらゴールは遠かった。
 しかし、天皇杯にかける思いでは負けていなかった。昨季にJリーグ3連覇の偉業を達成した常勝軍団も、今季はこれまでよもやの無冠。リーグ戦は4位に沈み、天皇杯を制する以外にACLの出場権は得られない瀬戸際にいる。
 「チーム再建中」と公言するオリベイラ監督だが、勝利への執念をみせたチームを「最後まであきらめず、全身全霊をかけて戦い続けた」と絶賛。「努力を持続できればラストチャンスをものにできる」と指揮官が手応えをつかむ鹿島が、来年元日の決勝で今季の屈辱を晴らす。

(奥山次郎)

マルキーニョスの慎三へのコメントを報じるスポニチと2014年の引退を語る慎三のコメントを取った報知が秀逸である。
マルキーニョスが昨年末から退団を口にしておったことは、報知の報道にあった。
そのマルキーニョスが後継者に選んだのは慎三その人である。
足の痛みを堪え、最後の最後に決めた決勝弾はエースの後継者として名乗りを上げるに十分であろう。
その慎三は2014年に引退する決意でブラジルW杯を目指すとのこと。
死にものぐるいとなった慎三にに恐れはない。
決勝戦も、そして来季もゴールを決めてくれるであろう。
そして、本山を報じる中日スポーツも捨てがたい。
若き2TOPにボールを供給し、勝利を呼び込むのは満身創痍のベテランである。
本山と共に頂点を目指そうではないか。
楽しみである。

本田拓也、移籍を口にする

2010年12月30日 | Weblog
清水“さよなら”勝ち!「置き土産」Vへ一丸
 【天皇杯準決勝 清水3-0G大阪】清水を去るメンバーたちが決勝進出の原動力となった。

 前半19分、右サイドを駆け上がった藤本が、利き足と逆の右足でクロスを上げ、ヨンセンが頭で先制。28分には、藤本が左サイドから上げたクロスを相手GKがはじき、こぼれ球を兵働が左足で豪快に突き刺した。後半16分には藤本の右クロスをヨンセンが再び頭で決めた。4日のリーグ最終戦で0―3と敗れたG大阪に、逆スコアでリベンジを果たした。

 日本代表のザッケローニ監督が視察した25日の準々決勝・山形戦で藤本はミスを連発して途中交代。試合後には長谷川監督から「おまえ、調子に乗んなよ」とカミナリを落とされた。自慢の長髪を切って試合に臨み、全得点に絡んだ藤本は「そのことと髪を切ったことは関係ないが、きょうはうまくメンタルコントロールができた」と喜んだ。長谷川監督も「代表にふさわしいプレー」と目を細めた。

 6年間指揮を執った長谷川監督が今季限りで退任し、この日の出場メンバーでは戦力外通告を受けたヨンセン、伊東、市川の移籍が既に決定。また、藤本は名古屋、兵働が柏、本田も鹿島への移籍が決定的。岡崎もシュツットガルトへの移籍が秒読み段階となっている。出場メンバーのうち実に7人がチームを去る可能性が高い。

 それでも、左足首を捻挫し、決勝への出場が微妙になった主将の兵働は「別れより、この大会をいいスタートにしたいと思うようになれた」と、ここにきて結束力が深まったことを喜んだ。決勝で対戦する鹿島への移籍が決定的なMF本田は「複雑だが、決勝はこのチームの一員。清水に恩返ししたい。タイトルを獲って置き土産にしたい」と話した。清水に別れを告げる戦士が、元日に意地を見せる。

[ 2010年12月30日 ]

天皇杯決勝戦で相対することとなった清水の本田拓也である。
改めて鹿島への移籍が決定的とある。
12月25日までには結論を出すと報じられておったが、クリスマスを過ぎても続報がなかったため、不安に思っておった。
本田拓也本人のコメントからも鹿島移籍が読み取れる。
とはいえ、本田拓也に置き土産を与えるわけには行かぬ。
改めて鹿島というクラブの偉大さを思い知らせ、移籍へのモチベーションを上げさせたい。
本田拓也のためにも、元日には勝利を掴もうではないか。
気合いを入れたい。

岩政、決勝戦出場へ意欲

2010年12月30日 | Weblog
負傷欠場の鹿島・岩政、決勝へ意欲/天皇杯
2010.12.30 05:03

 サッカー第90回天皇杯準決勝(29日、鹿島2-1FC東京、国立)準々決勝の名古屋戦で左足底筋腱を損傷した日本代表DF岩政はベンチ外。視察に訪れた日本協会・原博実技術委員長はアジア杯招集の可否について、「本人と話したが結論は出ていない」とした。最終決定はザッケローニ監督らスタッフ全員が視察する元日の決勝以降という。岩政本人は「決勝に出れば、アドレナリンとサポーターの声援でやれる」と前向きに話した。

天皇杯決勝に出場意欲を見せる岩政である。
確かに昨日の試合では、岩政の不在を痛感させられた。
日本を代表するCBが欠けるとはこういうことなのであろう。
出来ることなれば、元日のピッチに立って欲しいと願う。
しかしながら、全治二週間と診断されておる以上、無理はさせられぬ。
岩政抜きでも清水の攻撃をしのげるよう、入念な準備をして決勝戦に挑みたい。