鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

大岩、準決勝に集中

2010年12月26日 | Weblog
【鹿島】大岩は天皇杯「タイトル取る」
 今季限りで引退する鹿島DF大岩剛(38)が26日、鹿島クラブハウスで天皇杯準決勝東京戦(29日、東京・国立競技場)に集中することを明かした。前日25日には現役最後のホームゲームとなった名古屋戦を勝利で飾り、試合後のセレモニーで号泣した。この日はすがすがしい表情で、「タイトルを取るために、気持ちを切り替えて準決勝に集中したい」と気合を込めた。
 [2010年12月26日20時10分]

気合いを入れる大岩である。
引退を発表し、残りわずかな選手時代を楽しんでおるようにも思える。
そして岩政の負傷で、天皇杯は大岩の活躍が必須となった。
大岩と共に元日の決勝戦を目指そうではないか。
楽しみである。

Carlãoは来るのか来ないのか

2010年12月26日 | Weblog
Falcao e Hulk: Esta dupla já leva 36 golos marcados em 2010/2011
24-12-2010 11:18

Hulk e Falcao somam e seguem, esta época, encontrando-se em disputa pelo título de melhor marcador de 2010/2011, no conjunto de todos os jogos oficiais.
O "Incrível" e "El Tigre", cada um com 18 golos marcados, somam 36 na frente de ataque de um FC Porto que, até agora, ainda não sabe o que é perder em jogos oficiais.

Hulk regista 13 golos na Liga Zon Sagres e mais 5 na Liga Europa, enquanto que o companheiro de área soma 8 na prova uefeira, 7 no campeonato, 2 na Taça de Portugal e 1 na Supertaça.

Em termos percentuais, esta dupla contabiliza mais de metade dos golos dos "dragões", com 57% dos tentos da equipa orientada por André Villas Boas.

O pódio da temporada, em Portugal, é encerrado por um avançado brasileiro que até já nem actua no nosso país. Dá pelo nome de Carlão, soma 10 golos, e trocou recentemente a U. Leiria pelos japoneses do Kashima Antlers.

Hélder Postiga (7 pelos "leões" e mais um, ao serviço da selecção portuguesa), soma 8 golos, os mesmos que Miguel Fidalgo (Académica) e Matheus (Sp. Braga). Cardozo (7) e Saviola (5), do Benfica campeão nacional, estão um pouco abaixo na tabela de "artilheiros".


ポルトガル・リーグで得点王をひた走るフッキの記事である。
記事にCarlãoのことが書かれておる。
鹿島アントラーズへ移籍するとのこと。
こう何度も記事にされると期待したくなってくる。
続報、そして公式発表を待ちたい。

名古屋戦レビュー

2010年12月26日 | Weblog
【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】レポート:引退する大岩のために結束を強める鹿島。名古屋との3度目の対戦も制し準決勝進出を決める(10.12.26)
12月25日(土) 第90回天皇杯準々決勝
鹿島 2 - 1 名古屋 (13:00/カシマ/14,564人)
得点者:7' 興梠 慎三(鹿島)、76' 小川 佳純(名古屋)、78' 大迫 勇也(鹿島)


12月の空は青く澄み渡り、とても高く、冷たい風が肌を刺した。しかし、ピッチに立つ鹿島のイレブンには半袖姿の選手が3人いた。
「みんなでやろうと言ってたんですけどね」
岩政大樹が少し恥ずかしそうに振り返る。冬でも半袖のユニフォームに手袋をつけてピッチに立つのは大岩剛のトレードマーク。試合後に引退セレモニーが控えていたこともあり、特に思い入れの深い岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹の3人は、大岩への思いを込めて半袖で試合に臨んでいた。

ただ、半袖を着用していなくとも、試合に勝ってセレモニーを迎えたいというのは、鹿島の全ての選手に共通した思いだったに違いない。試合開始直後、こぼれ球にいち早く反応した小笠原満男が思い切りの良いシュートを見舞うと、5分には中田浩二が相手陣をドリブルで切り裂いてミドルシュートを放つ。この試合にかける意気込みの強さがうかがわれた。

それが結果となって表れるのも早かった。7分に、ハーフウェイラインより自陣側でボールを受けた野沢拓也が、名古屋のDF陣の裏にスルーパスを通す。これに興梠慎三が快足を飛ばす。増川隆洋の背後から一気に抜き去り、飛び出してきた高木義成をワンタッチでかわすと、体を捻りながら無人のゴールに先制点を流し込んだ。
ケネディや玉田圭司、ダニルソン、田中マルクス闘莉王といった中心選手がおらず、戦ったことのない布陣を強いられた名古屋はペースを掴めない。そこを見逃さずに一気に襲いかかる見事な先制点だった。その後も、鹿島はハイペースでボールを追いかける。ピンチを招いても全員の帰陣が早く、チーム全体でゴールを守っていた。
対する名古屋はFWに入った金崎夢生が少しポジションを下げてボールタッチ数を増やす。すると、パスの回りも良くなり、徐々に互角の展開に持ち込んでいった。

25分、鹿島をアクシデントが襲う。岩政大樹が足の裏の筋肉を痛めてしまい退場。大岩剛が急遽出場することとなった。「まさかの」と本人も笑う突然の出場ながら、そこは大ベテラン。急な出番にもまったく慌てることなく試合に入り、危ない場面を作らなかった。
ただし、後半に入ると流れが変わる。ストイコビッチ監督は、左サイドで積極的に仕掛けていた橋本晃司を下げて、前線に巻祐樹を入れて高さの勝負に出た。するとこれに鹿島が苦戦。最終ラインを下げられてしまうと、中盤の運動量が落ちたこともあり、なかなかラインを元の位置まで戻せなくなってしまう。ただ、守備の集中力は落ちず決定的な形をつくらせなかった。

そこで名古屋はさらに攻撃に出る。61分、それまで激しい守備を見せていたボランチの吉村圭司が警告を受けたこともあり、花井聖と交代させる。それに伴い、小川佳純がポジションを1列下げるも、攻撃的な選手の枚数が増えた。これが奏功する。76分、巻がヘディングで折り返し、そこに飛び込んだのは小川。名古屋が同点に追いついた。
しかし、小川が高いポジションを取ったことで守備のバランスも崩れる。78分、鋭い反転で相手のセンターバックと正対することに成功した大迫勇也が、ステップでマークをはずし左足で振り抜くと、ゴール右隅へ。これが決勝点となり、鹿島が今季3度目の対戦も制し、準決勝進出を決めた。

試合終了後には、大岩剛の引退セレモニーが行われ、ほとんどの観客が席を立たずに見守った。
「あそこまでたくさんの人が残ってくれるとは思っていなかったので、すごくうれしかったですし、僕の中では引退のさみしさよりもうれしいと言ったら変ですけど、みんなにあのように送り出してもらえる喜びを感じてます」
誰からも尊敬を集め、慕われていた大岩らしい引退セレモニーだったと言えるだろう。ただ、あと2試合残っている。
「グランドでは1月1日までと言いましたけど、その前に29日に勝たないといけないですから、しっかりリカバリーして、次の試合に全力で臨めるように準備したいです」
29日のF東京戦も、大岩剛の出番がありそうだ。


以上
2010.12.26 Reported by 田中滋


開始早々の満男のミドルも、ユダの豪快なドリブルからのシュートも、この試合に掛ける思いの表れであったであろう。
結果的には押し込まれる時間帯に追いつかれはしたものの、勝ち越し弾を決め要理を掴み取った。
2TOPが揃い踏みし攻撃的MF二人がアシストした現実を見るに、準備した戦術が正しかったと言って良かろう。
準決勝も岩政抜きという緊急事態を踏まえ、準備して挑みたい。

田代・誓志、鹿島へ帰参

2010年12月26日 | Weblog
田代 有三選手の復帰について 2010/12/26
モンテディオ山形に期限付き移籍していた田代 有三選手が、移籍期間(2010年2月~2011年1月)満了につき、復帰することとなりましたので、お知らせいたします。

<選手プロフィール>
■選手名:
田代 有三(たしろ・ゆうぞう)
■生まれ:
1982年7月22日、福岡県福岡市出身
■ポジション:
FW
■サイズ:
181センチ、77キロ
■経 歴:カッコ内は加入年
石丸FC-福岡市立下山門中学校-福岡大学附属大濠高校 -福岡大学-鹿島アントラーズ(2005)-モンテディオ山形(2010)
・2003大分トリニータ強化指定選手
・2004サガン鳥栖強化指定選手
■公式戦成績:
J1リーグ通算 122試合29得点(鹿島で92試合19得点)
ナビスコカップ通算 26試合9得点(鹿島で20試合6得点)
天皇杯通算 17試合8得点(鹿島で13試合5得点)
AFCチャンピオンズリーグ 11試合5得点(すべて鹿島)
ゼロックススーパーカップ 2試合0得点(すべて鹿島)
J2リーグ10試合1得点
■代表歴等:
国際Aマッチ3試合0得点(2008東アジア選手権代表)
2003ユニバーシアード金メダル

<田代選手コメント>
また鹿島でサッカーができることを嬉しく思っています。鹿島を離れ、1年間山形で学んだことを活かし、チームの力となれるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

増田 誓志選手の復帰について 2010/12/26
モンテディオ山形に期限付き移籍していた増田 誓志選手が、移籍期間(2010年2月~2011年1月)満了につき、復帰することとなりましたので、お知らせいたします。

<選手プロフィール>
■選手名:
増田 誓志(ますだ・ちかし)
■生まれ:
1985年6月19日、宮崎県宮崎市出身
■ポジション:
MF
■サイズ:
179センチ、75キロ
■経 歴:カッコ内は加入年
木花少年団-宮崎市立木花中学校-鵬翔高校-鹿島アントラーズ(2004)-モンテディオ山形(2010)
■公式戦成績:
J1リーグ通算 135試合8得点(鹿島で109試合7得点)
ナビスコカップ通算 35試合5得点(鹿島で30試合4得点)
天皇杯通算 15試合6得点(鹿島で11試合4得点)
AFCチャンピオンズリーグ 9試合0得点(すべて鹿島)
ゼロックススーパーカップ 1試合0得点(すべて鹿島)
■代表歴等:
2003-04 U-18、U-19日本代表
2006-07 U-21、U-22日本代表(北京五輪アジア予選代表)

<増田選手コメント>

 1年ぶりに鹿島でプレーすることになりました。山形で成長したところを発揮して、チームが優勝できるように力になりたいと思います。

山形へレンタルで移籍しておった田代と誓志が鹿島に帰する。
以前から報道はされておったが、こうして公式発表に至り、本人のコメントを聞くと感慨深い。
二人とも山形で成長し、学んだことを鹿島で活かして欲しい。
そして、残留争いから、優勝争いへ、戦いの場を移すことに気持ちを切り替え、来季の主力として戦うのだ。
頼もしい戦力が還ってきた。

山形・田代、シーズンオフ

2010年12月26日 | Weblog
田代、山形に惜別弾…鹿島復帰へ/天皇杯
2010.12.26 10:47


ゴール前のセンタリングをクリアする山形・田代(手前中央)。この試合がモンテディオでのラストゲームになるのか…

 サッカー第90回天皇杯準々決勝(25日、清水1-1山形=PK5-4、アウスタ)J1モンテディオ山形が清水にPK戦の末に惜敗し、初の天皇杯ベスト4進出を逃した。2人目に蹴ったMF佐藤健太郎(26)が、清水のGKに止められて4-5で敗退。延長後半2分に左足で先制ゴールを決めたFW田代有三(28)は、来季の鹿島復帰がほぼ決定的で、1年在籍した山形への“惜別弾”となった。

 PK戦5人目のFW岡崎に決められて敗戦の決まった瞬間、モンテ戦士はたった1人だけ得点できなかったMF佐藤を励ましながら、1年の激闘をねぎらい合った。

 「いいゲームができましたが、本当は勝ちたかったです…」

 FW田代が惜敗に唇をかみしめた。0-0で前後半を終え、15分ハーフの延長後半2分にMF宮崎のアシストで先制弾。そのわずか2分後、DFボスナーに頭で1-1の同点弾を決められた。準々決勝はPK戦にもつれ、4-5で敗れ去った。

 PK戦の先攻は山形。2人目のMF佐藤が止められ、あとの両チーム9人がすべて成功。田代は5人目で決めたが、勝利に結びつかなかった。

 MF増田とともに昨年まで5年在籍していた鹿島へ、2シーズンぶりに復帰することが決定的な状況。この日の一撃は1年在籍した山形での“惜別弾”となった。

 リーグ戦29戦10発、ナビスコ杯と天皇杯では3発ずつ放ち、計16得点をたたき出したエースストライカー。昨年の15位を上回るリーグ戦13位はもちろん、11年ぶり2度目の天皇杯ベスト8進出にも大きく貢献した。

 リーグ戦2戦で、いずれも0-3と大敗した清水に大善戦。小林伸二監督は「いい経験をした。自分たちの色を出せて点を取れた。プレーの質を上げて、前へ進んでいくようにしたい」と今年最後の試合で、就任3年目を迎える来季への手応えと課題を挙げた。

 あと一歩で初の天皇杯ベスト4進出を逃した山形。選手はつかの間のオフに疲労を癒やし、J1で3年目の2011年シーズンに備える。
(山口泰弘)

田代“惜別弾”も4強逃す…山形

延長後半2分、山形・田代(手前)が先制ゴール

 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準々決勝 山形1―1(PK4―5)清水(25日、アウスタ日本平) 歴史の扉は開かなかった。モンテディオ山形が清水にPK戦の末、惜敗。クラブ史上初の4強入りを逃した。延長後半2分、鹿島復帰が確実なFW田代有三(28)のゴールで均衡を破ったが、2分後に同点弾を許した。同点のまま突入したPK戦では2番手のMF佐藤健太郎(26)が失敗。4―5で敗れた。それでも、今季リーグ戦2戦とも0―3で敗れた苦手・清水と堂々の戦いを演じ、J1、2年目の成長を実感させる内容となった。

 1本のPKが勝敗を分け、山形の野望はアウスタのピッチで砕け散った。「勝ちと負けは全く違う。PKまで行ったから、なおさら悔しさがある」と主将の宮沢。逃した白星の重さを実感した。

 今季3戦で6失点を喫した清水を無失点に抑え、延長戦に突入。延長後半2分には、MF宮崎が落とした左クロスに田代が反応。DFラインの裏に抜け出し、豪快に左足でたたき込んだ。エースの今季公式戦16点目。勝負ありに思えたが、わずか2分後、清水・ボスナーに左CKをねじ込まれた。「あの1点が決勝点になれば…。決勝ゴール10点、公式戦20点という目標にも届かなかった」と田代。今季10度目の決勝点は幻に―。来季、鹿島に復帰する男の“惜別弾”は空砲に終わった。

 この試合までの1週間は騒々しかった。田代と増田の鹿島復帰が明らかになり、この日も長島ヘッドの退団、F東京入りが報じられた。「いろんな情報があったけど、このチームで長くやりたかった」と宮沢。21日には選手が焼き肉で決起集会を開いた。小林監督は参加しなかったが、ポケットマネーを提供。一体感を最高に高めた上で負ければシーズンが終わる試合に臨んだ。

 優勝すれば、賞金2000万円。プロとして形に残る結果にこだわっていたが、現実は非情だった。それでも、昨年は3回戦で明大に0―3の大敗。J1クラブが史上初めて大学生に負ける失態からたった1年で、天皇杯の頂きが見えるところまで来た。「今年の集大成として、チームの色が出て良かった」と小林監督。悔しさの中に、どこか満足感もにじませた。3月6日のリーグ開幕から44試合。チームの成長を実感して、モンテの長い1年が終わった。

(2010年12月26日10時36分 スポーツ報知)

豪快なゴールを決めた田代である。
レンタル先の山形で結果を残し、来季は主力として鹿島で活躍してくれるであろう。
とはいえ、ライバルとなる慎三も大迫も結果を出しておる。
来季は日本人FWの競争が激化と言えよう。
期待しておる。

名古屋戦報道

2010年12月26日 | Weblog
引退鹿島大岩花束受けて号泣/天皇杯

引退セレモニー後、サポーターに囲まれる鹿島DF大岩(中央)

<天皇杯:鹿島2-1名古屋>◇準々決勝◇25日◇カシマ

 鹿島は今季J1王者の名古屋を撃破。今季限りで引退する38歳のDF大岩剛が、現役最後のホームゲームを勝利で飾った。DF岩政の故障で前半25分から途中出場。安定したプレーで名古屋撃破に貢献した。試合後のセレモニーではMF小笠原やDF新井場から花束を受け取り号泣。29日には準決勝東京戦が控えるが「最後にタイトルを取りたい。そのために全身全霊でチームを支えたい」と話し、天皇杯制覇への意欲を示した。
 [2010年12月26日8時40分 紙面から]

【鹿島】大迫が千金決勝弾/天皇杯

決勝弾の大迫は小笠原(左)から手荒い祝福を受ける(撮影・下田雄一)

<天皇杯:鹿島2-1名古屋>◇準々決勝◇25日◇カシマ

 鹿島が2年目のFW大迫勇也(20)の決勝点でリーグ覇者名古屋を下し、準決勝進出を決めた。1-1で迎えた後半33分、MFフェリペガブリエルのパスを受けた大迫が反転してペナルティーエリア内に侵入。左足で冷静にゴールを奪った。前半7分にFW興梠慎三のゴールで先制し、後半31分に同点に追いつかれたが、大迫の一発で逃げ切った。殊勲の大迫は「落ち着いて決められたと思います。フェリペがいいパスをくれた」と笑顔で話していた。
 [2010年12月25日18時24分]


鹿島対名古屋 後半33分、決勝ゴールを決めた鹿島FW大迫(右)


決勝弾の大迫は小笠原(左)から手荒い祝福を受ける(撮影・下田雄一)


引退式で、内田篤人から花束をもらいする鹿島DF大岩(撮影・狩俣裕三)


大迫弾!鹿島がJ王者名古屋を撃破/天皇杯
2010.12.26 05:01


決勝点を決め、ガッツポーズの大迫(中)(撮影・川口良介)

 サッカー第90回天皇杯準々決勝(25日、鹿島2-1名古屋、カシマ)鹿島(J1)は12年ロンドン五輪を目指すFW大迫勇也(20)が決勝点を決めJ1覇者の名古屋に2-1勝利。3連覇を狙うG大阪と清水のJ1勢も4強入りし、29日の準決勝は鹿島-FC東京、清水-G大阪の顔合わせとなった。

 力強く、拳を握りしめた。1-1に追いつかれた直後の後半33分、大迫がゴール前でDF2人を振り切り決勝弾。来年のロンドン五輪予選を戦うU-22日本代表・関塚隆監督(50)の前で、20歳のストライカーが猛アピールだ。

 「最後のチャンスだと思って臨んでいた。ここでしっかり評価されれば来年につながるから」

 鹿児島城西高3年時の08年度高校選手権では、大会最多得点記録を塗り替える11ゴールの得点王でヒーローになった。09年の鹿島入団後も公式戦初先発で初得点を挙げるなど派手なスタートを切ったが、今季はJで先発10試合と控えに回った。

 悩める日々に、サテライトでも全力を尽くす後ろ姿を見て学んだのがベテランDF大岩。今季限りで引退する先輩のラストマッチを延ばし「剛さんのためにも決められてよかった」と笑った。残り2試合は思い出深い国立。ロンドンのエースを目指す大迫が聖地で再び輝きを放つ。(佐藤ハルカ)

鹿島・大岩、最後のホームで途中出場/天皇杯
2010.12.26 05:00

 サッカー第90回天皇杯準々決勝(25日、鹿島2-1名古屋、カシマ)今季限りで引退を決めた鹿島の元日本代表DF大岩が、負傷のDF岩政に代わり前半25分から途中出場。ホームでの“ラストマッチ”で勝利に貢献した。名古屋を経て磐田、鹿島の黄金期を作ったセンターバックは「ここ数年、若い選手から学ぶこともたくさんあり、自分の選手生活の最後を見てもらいたいという思いに至った」としみじみ。29日の準決勝は先発出場が濃厚。「元日のピッチでみんなと笑顔で最後の道を飾りたい」と誓った。


先制ゴールを決め、喜ぶ鹿島・興梠慎三(右端)らイレブン(撮影・川口良介)


得点を決め、ガッツポーズの鹿島・大迫勇也。右は鹿島・興梠慎三(撮影・川口良介)


得点を決める鹿島・大迫勇也(右端)(撮影・川口良介)

ファンに胴上げされる鹿島・大岩剛(撮影・川口良介)


引退セレモニーで新井場徹から花束を受け取り感極まる鹿島・大岩剛(右端)


肩車で場内一周する鹿島・大岩剛


鹿島・大岩剛を見つめるシャルケ・内田篤人(右端)


負傷交代し、担架で運ばれる鹿島・岩政大樹(撮影・川口良介)


鹿島リーグV逸雪辱…大迫が“エース襲名弾”

<鹿島・名古屋>後半33分、2点目のゴールを決めてチームメートと喜び合う鹿島・大迫(右)(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ


 【鹿島2―1名古屋】鹿島の将来を担うエース候補が決勝ゴールを決めた。1―1の後半33分、ペナルティーエリア内でフェリペ・ガブリエルのパスを受けた大迫が巧みにDFをかわし、左足で右隅へ突き刺さした。

 「失点してからすぐに決められたのがよかった。ただ2点目をもっと早い時間帯に決められれば…。次(準決勝)につながったので、次はもっといいプレーをしたい」。マルキーニョスの退団で回ってきた先発。「マルキ頼みって言われていた。日本人でも(興梠)慎三さんとコンビで点を取れたのはよかった」と大迫は日本人FWがともに得点したことを喜んだ。

 引退する大岩のカシマスタジアムで最後の試合だった。大迫は「(大岩)剛さんのために取りたい」と気合を入れていた。控え組で練習しているときに元気付けてくれた先輩に贈る一発だった。

 来季は新外国人が加入し、田代(山形)が復帰することが確実で、大迫は再び激しいポジション争いを強いられる。「ここで結果を出せば、また(試合に)出られる。来年につながる」。タイトルに貢献することで、大迫はスタメンの座をつかみ取る。
[ 2010年12月26日 ]

引退・大岩「このメンバーでもう1度タイトル」

<鹿島・名古屋>現役最後のホームゲームを終えた大岩は、サポーターから胴上げされる
Photo By スポニチ


 【鹿島2―1名古屋】今季限りでの引退を表明している鹿島のDF大岩の引退セレモニーが行われた。試合前日には「まだ試合が残っているし、泣かないよ」と話していたが、涙ぐむ小笠原の顔を見ると男泣き。「寂しさより、たくさんの人が残ってくれたのがうれしくて、いい涙だった」と引退会見では笑顔を見せた。

 試合でも岩政の負傷で急きょ出場し、29日の準決勝でも先発が濃厚。「このチーム、このメンバーでもう一度タイトルが獲りたい」と自ら花道を飾ることを誓った。
[ 2010年12月26日 ]


鹿島―名古屋 後半33分、決勝ゴールを決めた大迫(右端)を祝福する鹿島イレブン
Photo By 共同


マルキーニョス抜きも興梠&大迫弾…鹿島
 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準々決勝 鹿島2―1名古屋(25日・カシマサッカースタジアム) 鹿島はFW興梠、大迫のゴールで3年ぶりの4強入りを決めた。4年間、チーム得点王だったマルキーニョスが契約満了で退団し、エース抜きでの試合。決勝点を挙げた大迫は「マルキ頼みだと言われていたけど、(興梠)慎三さんと2人で、日本人でもできるということを見せたかった」と胸を張り、興梠も「久しぶりのゴールでうれしかった」と笑みを浮かべた。
(2010年12月26日06時01分 スポーツ報知)

大岩男泣き!引退セレモニー…鹿島
 鹿島・名古屋戦後、DF大岩剛(38)=鹿島=の引退セレモニーが25日、行われた。家族から花束を渡され、試合観客のほぼ全員が見守る中、男泣き。「たくさんの方が残ってくれて、選手みょうりに尽きる」。プロ16年の後半はトレーニング用にマンション1室を借り努力した。今後は鹿島のDFコーチ就任を検討している。

(2010年12月26日06時01分 スポーツ報知)

大岩のセレモニーと大迫の決勝弾である。
やはり大迫はモノが違ったと言えよう。
ゴールも素晴らしかったが、そこに至るまでのプレイの質が一つ一つ高かった。
素早い動きだし、ボールを貰う動き、ポストプレイ、ボール捌き、ドリブルと、判断も良かった。
まさに次世代を担う逸材である。
残り二試合でも結果を残し、来季へ繋げて欲しい。
楽しみである。

岩政、古傷を痛める

2010年12月26日 | Weblog
鹿島・岩政が負傷交代、精密検査へ
2010.12.26 05:00

 鹿島の日本代表DF岩政大樹(28)が25日の天皇杯準々決勝・名古屋戦(カシマ)で右足を負傷し、前半25分に途中退場。右足底筋腱損傷と診断された。今後精密検査を受けて、天皇杯準決勝以降や来年1月のアジア杯出場の可否を判断する。


負傷交代し、担架で運ばれる鹿島・岩政大樹(撮影・川口良介)

岩政が負傷交代…準決勝は欠場へ
 【鹿島2―1名古屋】鹿島の日本代表DF岩政が右足足底筋腱の損傷で途中退場した。前半25分に右足をかばってピッチに尻もちをつくと、そのまま大岩と交代。試合後、埼玉県内の病院でMRI(磁気共鳴装置)検査を受けた。

 「前から痛かったところ。決勝を目標にすることになる」と岩政は29日の準決勝を欠場することを明言した。日本代表のメディカルスタッフと連絡をとった鹿島の関ドクターは「決勝も厳しいんじゃないか。(アジア杯出場は)経過を見てから判断する」と話した。
[ 2010年12月26日 ]

岩政、右足負傷でア杯辞退も…鹿島

前半25分、右足を負傷し途中交代する鹿島・岩政

 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準々決勝 鹿島2―1名古屋(25日・カシマサッカースタジアム) 日本代表DF岩政大樹(28)=鹿島=がアジア杯を辞退する可能性が出てきた。25日の名古屋戦で右足裏を負傷し、前半25分に途中交代。鹿島の関純チームドクターによれば、右足足底筋の腱(けん)を損傷し、回復まで時間がかかるという。アジア杯参加については精密検査の結果を待って、鹿島と代表で協議することになった。

 センターバック(CB)で主力とみられていたDF中沢、栗原、闘莉王が負傷辞退。代役として招集された岩政までも辞退となれば、代表から空中戦に強いCBが消えることになる。DF吉田は189センチと長身だが、空中戦ではじき返すタイプではなく、経験も少ない。ほかにも岩政の代役は見当たらず、ザック・ジャパンの最終ラインがピンチだ。

 岩政は今春から、右足裏に痛みを抱えたままプレーを続けていたが、それが悪化した形。本人は「僕の場合は、全治の半分で治る伝説もある。全治1か月とかならなければ、アジア杯まで少し時間があるし、自分としては出るつもり」と話した。

(2010年12月26日06時02分 スポーツ報知)

岩政の負傷は想像以上に重かった様子。
今季の天皇杯残り二試合を欠場の可能性も出てきた。
これは痛い。
しかしながら、ここは気持ちを切り替え、大岩と共に日本一を目指して戦って行こうではないか。
引退を決意したとはいえ、実績・能力共に十分である。
昨日も名古屋の攻撃を弾き返し続けた。
強い気持ちで元日を目指したい。

大岩剛、コメント

2010年12月26日 | Weblog
12/25 大岩剛 引退会見 コメント全文 2010/12/26
12月25日(土)に行われた天皇杯準々決勝(2-1で名古屋に勝利)後、カシマスタジアム記者会見室で今季限りで現役を引退する大岩選手の会見がありました。ここにそのコメント全文を掲載いたします。



大岩:

試合の後でしばらく時間が経ってしまいましたが、たくさんの報道陣の方に集まっていただきましてありがとうございます。よろしくお願いします。

Q、引退を発表されてから少し時間が経って、今日、そういう中で試合も出て勝って、ああいうセレモニーもやりましたけど、改めて今、率直にどういう気持ちでいらっしゃるんですか?

大岩:
今はもう疲労感でいっぱいです(笑)。まあ大樹がああいう状態になってしまって、まさかの(笑)。まあ、準備はしていますけど。グラウンドでも言いましたけれど、たくさんの人が見守ってくれて、すごく思ってもみなかったと言うか、そこまでたくさんの方が残ってくれてると思ってなかったので、すごく嬉しかったですし、すごく僕の中では引退の寂しさよりも嬉しいといったら変ですけども、あのように送り出してもらえるという喜びをすごく感じています。

Q、日々、取材をしていますが、泣いたのがすごく印象的で、どこら辺できちゃったんだろうって(笑)。

大岩:
いや、もう相当我慢しててね。トーレスがビデオレターくれたっていうのもすごく嬉しかったですし。なんか満男がちょっと涙ぐんでいてね、そこでちょっともらい泣きをしたのが始まりで、ちょっと止まらなかったですね。でも、さっきも言いましたけど、すごく嬉しくて、良い涙だったんじゃないかなと思います。

Q、16年間やられて、歳とともにチーム内での立場っていうのはだんだん変わってきたと思うんですけど、そういう中でちょっとご自身の口から言いづらいと思うんですが、自分がどういう風に成長してきたというか、いい年の取り方をしてきたというか、どういう風にお感じになっていますか?

大岩:
グラウンドでの挨拶でも言いましたが、3チームでプレーしましたけど、行くチーム行くチームでそのクラブにとって、すごく大きな存在の先輩たちが、そういう人たちはやっぱり入団した時にいて、やっぱり月日が流れれば、もちろん世代交代であったり、入ってくる選手出ていく選手がいるなかで、そういうのを見本にするのもひとつですし、アントラーズに入ってからは選手だけでなく、アントラーズはクラブ自体がすごくレベルが高いクラブのひとつになっていると感じて、そういうのを選手が敏感に感じるもので、そこでいい加減な振る舞いはできないと思ったりだとか、若い選手も責任感を持てたりとか、そういう側面もあります。一概に基本になる選手だけでなく、クラブ自体がそういう雰囲気、空気があることがすごくあります。特にジュビロ、アントラーズを渡り歩いてきて、強いチームはそういう空気があるんだなぁとすごく感じていますし、そういうのが人としての成長も助けてくれたんじゃないかなと感じています。

Q、清商時代からすごいスター選手がいる中で、高校時代はどちらかというと地味な存在だったと思うんですけど、結果的にリーグの中で日本人として長い間プレーをやれた秘訣や心掛けていたことは?

大岩:
やっぱり、プレイヤーである以上は日々の練習が非常に大事で、それは1人でのトレーニングではなく、サッカーというものはチームスポーツなので、チームとしてのトレーニングはすごく大事で、それはやっぱりケガをしていたら出来ないですし、コンディションが悪かったら出来ないですし、常に毎日のトレーニングに対して100パーセントで出来る力、疲労が溜まった時に疲労を抜くトレーニング方法をいつも模索しながら、そういうことをいつも考えながら毎日のトレーニングが出来るために毎日準備して、1週間をみて自分の体作りをしたりとか、長いスパンで考えるように、次の日の練習に向けていい準備で臨むことを心がけてやってきましたし、そういう風にトレーニングをしてきたつもりです。

Q、今日勝利したことで、現役生活が少し延びました。残りの現役生活をどう過ごしたかということと、来年以降の生活についてはどういう思いがありますか?

大岩:
まず、準決勝に勝ち上がれて凄く嬉しいですし、準決勝まで時間もないので、しっかりとリカバリーすることに集中したい。グラウンドでは、1月1日までと言っていましたけど、その前に29日に試合があるので、そこに向けてしっかりと良い準備をすることです。選手である以上は、次のことを考えずにプレーすることが義務であると思っていますのでそこに集中したいと思います。来年はウチのチームからはトップチームのコーチとしてのオファーがきているので、前向きに考えています。ただ、契約交渉はまだなので何日か後か、決勝が終わってから、前向きにクラブのために力になりたいと思います。

Q、鹿島在籍時で思い出に残っている試合と印象的なことはありますか?

大岩:
試合で言えば、2007年の大逆転で優勝した瞬間は今でも鮮明に覚えていますし、僕のいくつか獲ったタイトルの中でも、あんな優勝はなかったですし、それまでの過程も含めてすごく印象に残っている試合であり、優勝でもあります。僕はチームの中では38歳という、だいぶ年の離れた年長者で、新井場とか満男とかがある意味でイジってくれたことでチームの中で、選手みんなとコミュニケーションをとりやすくしてくれたし気を遣ってくれました。そういうことが凄くうれしかったですし、情がうつるというか…。ここ数年は練習なり紅白戦なりで、彼らと対戦して色々と話す中で僕自身が学ぶことがたくさんありましたし、彼らに自分の選手生活の最後を見てもらいたいなという感情はいつからか思うようになりました。

Q、あと2試合ですが、自分が現役選手としてピッチに立つう上で、チームにどういうものを残したいかということと、そして自分でどういう結果を残したいのかを教えてください。

大岩:
結果としてはもちろん優勝をしたいです。このチームこのメンバー、今まで一緒にやってきたメンバーでもう1度タイトルを獲るということ、ただ単純にそこになります。そして、残りの試合で彼らに何かを残せるとは思っていないですけど、今までやってきたことを含めて、チームメイトのためにも全力でサポートしていきたいと思っています。

Q、今日の試合では新井場選手が半袖、手袋姿で、セレモニーの間もコートを着ないでいたと思うのですが、花束を渡されて抱き合ったときはどんな心境でしたか?

大岩:
ただ単純に彼とは仲が良くて、いつもイジってくれたり、そういう仲でいて、彼なりの愛情表現だと思うのですが、素直に嬉しかったですし、大樹も含めて僕の中では特別な存在であったここ何年かだったので、すごく嬉しかったです。だから、イバがあんなに泣いたのを見たことがないですし、本当に泣いてくれるというのは選手冥利に尽きるというのは変ですけど、そうやって思われている何かが、僕の今までのプレイヤーとしての何かがあったのならすごく嬉しいです。

Q、これまで、引退を決意するときは90分間出来なくなったと感じた時だとおっしゃっていたのですが、出来なくなるように感じていった時に、どのように自分を納得させたのかを教えてください。

大岩:
90分っていうのは1試合だけではなく、シーズンはすぐに次の試合が来ますし、1試合2試合3試合だけではないです。センターバックというポジションがらもそうですが、やっぱり少しだけ余力を残していかなければ、いつあるかもしれない最大のピンチに対応できないと思いますし、もちろん全力ではやりますが、どこかで最後のひと仕事が出来る力を残しておかなければういけません。でも、やっぱり自分の中でそういうものがなくなっているのを感じてきて、これだというものはないのですが、自分の中で、日々の練習試合もそうですし、もちろん公式戦でも、自分の厳しいなと思うところがここ数年出てきて、ここ2年くらいは年間を通して数試合しか出てないし、そういう中でいい仕事が出来ても、チームの中でもっともっと力にならなければ、選手としてやっていく存在価値は薄れていってしまうと思います。大樹とかイノとかが怪我したり疲れている時に、監督が僕を選べていたら、もしかしたら4連覇という今とは違うシーズンを残せていたのではないかという気持ちが生まれてきてたので、そういうところでそろそろ気持ちを決めないといけないのではないかと感じていました。


【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】試合終了後の各選手コメント(10.12.25)
●大岩剛選手(鹿島):
「今日の試合のあとで、しばらく時間が経ってしまいましたけど、たくさんの報道陣の方々に集まっていただきありがとうございます。よろしくお願いします」

Q:引退を発表されてから少し時間が経ち、今日の試合にも出場して勝利するという引退セレモニーになりましたけど、いまの率直な気持ちをお聞かせ下さい。
「いまは疲労感でいっぱいです。まさかの(笑)。大樹がああいうことになって、準備はしてますけど、ほんとうに、スタジアムというかグラウンドでも言いましたけど、たくさんの人が残ってくれて、すごく思っても見なかったというか、あそこまでたくさんの人が残ってくれるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったですし、僕の中では引退のさみしさよりも嬉しいと言ったら変ですけど、みんなにあのように送り出してもらえる喜びを感じてます」

Q:日々、取材している身としては剛さんが泣いたのがすごく。。。どこらへんで来た感じですか?
「そうとう我慢していて。トーレスがああやってビデオレターをくれたのも嬉しかったし、満男がちょっと涙ぐんでいたので、そこでもらい泣きしたのが始まりで、ちょっと止まらなかったですね。さっきも言いましたけど、すごく嬉しくて、良い涙だったんじゃないかなと思います」

Q:16年間やって、歳と共にチーム内の立場が変わってきたと思いますけど、自分がどのように成長してきたかについて、どう感じていますか?
「グラウンド内での挨拶でも言いましたけど、3チームでプレーしましたけど、行くチーム行くチームでこのクラブにとってすごく大きな存在の先輩たちがいて、そういう人たちを加入したときに見て。月日が流れれば世代交代もあるし、入って来る選手、出ていく選手がいます。そういう選手を見本にするのもひとつですし、アントラーズに入ってからは選手だけでなく、アントラーズというクラブ自体がレベルが高いというか、ひとつになっているというのを感じたりしました。そういうものを選手は敏感に感じるもので、いい加減な振る舞いができなかったりだとか、若い選手も責任感を持っていたりとかします。そういう側面からも、一概に見本になる選手だけでなく、強いクラブ、チーム自体にはそういう雰囲気・空気があるとは感じました。また、人としての成長も助けてくれるんじゃないかと感じています」

Q:高校時代からスター選手がいるなかで、高校時代は地味な存在だったと思うんですけど、結果的には結構な歳まで現役でやれたというのが大岩選手だと思うんですが、秘訣というか心がけていたものはどんなものでしたか?
「そうですね。やっぱりプレーヤーである以上は、日々の練習、毎日の練習ががとても大事で、それはひとりのトレーニングではなく、サッカーはチームスポーツですから、チームとしてのトレーニングがすごく大事だと思っていました。それは怪我をしていたらできないですし、常に毎日のトレーニングに対して全力というか100%でできる体が重要です。疲労が溜まったときに疲労を抜くトレーニング方法など、そういうのをずっと模索しながら、もっといいものがあるんじゃないかな、もっと違うものがあるんじゃないかなと、いつも考えながらやっていました。毎日のトレーニングをできるために、次の日から準備を始めるだとか、次の1日だけのトレーニングじゃなく、1週間を見て自分の体づくりをしたり、1ヶ月、1年、2年という風に考えていました。1日ができれば次というように、長いスパンで考えるよりも、最初は次の日の練習のために準備をしたりだとか、日々の練習に対していつも良い状態で臨むということを心がけてやってましたし、自分でトレーニングをしてきたつもりです」

Q:もう少し残っている現役選手としての時間をどう使いたいかと、それから来年以降新しい人生というか生活に入るわけですが、その生活に入るにあたりどのようなスタンスで臨むかという心境をお願いします。
「準決勝に勝ち上がれてすごく嬉しいですし、準決勝まであまり日にちがないのでしっかりリカバリーすること。本当に、その1試合に集中して、グラウンドでは1月1日までと言いましたけど、その前に29日に勝たないといけないですから、しっかりリカバリーして、次の試合に全力で臨めるように準備したいです。選手である以上、最後まで次のことを考えずにやることが義務であると感じていますので、まずはそこに集中すること。あと来年は、チームから選手ではなくトップチームのコーチとしてオファーが来ているので、前向きに考えてはいます。ただ、契約交渉がまだなので、何日か経ってからそういう話しになると思いますし、決勝が終わってからかもしれません。でも自分は前向きに、クラブのために力になりたいな、と思っています」

Q:鹿島アントラーズが剛さんにとっていちばん過ごした時間が長いクラブになりましたけど、印象に残っている試合とか、思い出深い出来事があったら教えて下さい。
「試合で言えば、やっぱり2007年の大逆転で優勝した瞬間はいまでも鮮明に覚えていますし、僕のいくつかとったタイトルのなかでも、あんな優勝はなかったですし、それまでの過程も含めてすごく印象に残っている試合であり、優勝だったと思っています。あとは、僕がチームの中では38歳というだいぶ年が離れた年長者だったので、よく言われる新井場とか満男とかが、すごく、ある意味いじってくれて、すごくチームの中で選手のみんなとコミュニケーションを取りやすくしてくれた。気を遣っていたとは思うんですけど、そういうことがすごく嬉しかったですし、情が移るというか、彼らだけでなく、若い選手ともここ数年は練習なり、練習試合で過ごす時間がすごく増えて、彼らといろいろ話しをするなかで、僕自身が学ぶこともたくさんありました。満男たちを含めて彼らに自分の選手生活としての最後を見てもらいたいなと、いつからか思うようになりました」

Q:あと2試合ですが、自分が現役選手としてピッチに立つ上で、チームにどういうものを残したいかということと、そして自分でどういう結果を残したいのかを教えてください。
「結果としてはもちろん優勝をしたいです。このチームこのメンバー、今まで一緒にやってきたメンバーでもう1度タイトルを獲るということ、ただ単純にそこになります。そして、残りの試合で彼らに何かを残せるとは思っていないですけど、今までやってきたことを含めて、チームメイトのためにも全力でサポートしていきたいと思っています」

Q:今日の試合では新井場選手が半袖、手袋姿で、セレモニーの間もコートを着ないでいたと思うのですが、花束を渡されて抱き合ったときはどんな心境でしたか?
「ただ単純に彼とは仲が良くて、いつもイジってくれたり、そういう仲でいて、彼なりの愛情表現だと思うのですが、素直に嬉しかったですし、大樹も含めて僕の中では特別な存在であったここ何年かだったので、すごく嬉しかったです。だから、イバがあんなに泣いたのを見たことがないですし、本当に泣いてくれるというのは選手冥利に尽きるというのは変ですけど、そうやって思われている何かが、僕の今までのプレーヤーとしての何かがあったのならすごく嬉しいです」

Q:これまで、引退を決意するときは90分間出来なくなったと感じた時だとおっしゃっていたのですが、出来なくなるように感じていった時に、どのように自分を納得させたのかを教えてください。
「90分っていうのは1試合だけではなく、シーズンはすぐに次の試合が来ますし、1試合2試合3試合だけではないです。センターバックというポジション柄もそうですが、やっぱり少しだけ余力を残していかなければ、いつあるかもしれない最大のピンチに対応できないと思いますし、もちろん全力ではやりますが、どこかで最後のひと仕事が出来る力を残しておかなければいけません。でも、やっぱり自分の中でそういうものがなくなっているのを感じてきて、これだというものはないのですが、自分の中で、日々の練習試合もそうですし、もちろん公式戦でも、自分の厳しいなと思うところがここ数年出てきて、ここ2年くらいは年間を通して数試合しか出てないし、そういう中でいい仕事が出来ても、チームの中でもっともっと力にならなければ、選手としてやっていく存在価値は薄れていってしまうと思います。大樹とかイノとかが怪我したり疲れている時に、監督が僕を選べていたら、もしかしたら4連覇という今とは違うシーズンの成績を残せていたのではないかという気持ちが生まれてきていたので、そういう所でそろそろ気持ちを決めないといけないのではないかと感じていました」


引退を決意した大岩のコメントに重みがある。
準々決勝で燃え尽きず、残り二試合を勝利で終えたい。
そこで改めてコメントを考えたいと思う。
まだ、大岩剛の選手時代は終わっていない。