鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

「決戦へ」

2006年10月31日 | Weblog
悲願10冠へ鹿島がサポーター非公開練習

 悲願の10冠へ鹿島がおきて破りのカーテンをひく。31日からナビスコ杯決勝・千葉戦(11月3日)の前日までの3日間、カシマサッカースタジアムでの最終調整を一般サポーター非公開にすることが30日、決まった。地域密着を掲げて練習公開を基本理念としてきた同クラブが、練習を2日以上非公開にするのは初めて。集中できる環境で、リーグ戦4連敗の低迷ムードを振り払い、戦闘モードを高める。チームはこの日、決戦へ向けて始動した。
 節目のタイトルへ、鹿島が沈滞した空気を変える。「雰囲気を変える。集中させてやりたい」。4連敗を喫した29日の大分戦後、アウトゥオリ監督が鈴木満強化部長にナビスコ杯決勝まで3日間連続となる非公開練習の実施を要請した。報道陣には公開されるが一般サポーターはシャットアウト。決戦へ研ぎ澄まされた雰囲気をつくり出す。
 「練習公開」は長年のポリシーだった。「練習場をサッカーを通じて地元の人が集う情報発信基地として考えている」(鈴木強化部長)。ジーコ前日本代表監督が活躍した、J開幕時から続いていた慣例だった。だが昨年10月にサポーターのネットへの練習内容書き込みが問題になり、クラブ史上初めて非公開練習を敢行。今年も何度かカーテンをひいたが、3日間連続という状況は初めてとなる。
 選手にも伝統を曲げてでも、栄冠を勝ち取りたい気持ちが強い。MF本山は「ここ何年間で1番大事な試合」と話す。MF増田は「千葉はマンマークで来ると思うし、攻撃の決め手となる作戦をつくるために非公開にするのかな」と監督の狙いを感じていた。
 練習前には選手同士で約20分間のミーティング。MF本田主将がFW柳沢から前日試合後にメールで要請された。「(話し合いを)仕切ってもらえませんか、ということだった。試合に出ない若手にも『鹿島の一員としてタイトル欲しいよな?』と聞いた」。9冠を経験したベテランの言葉が選手の胸に刻み込まれた。鹿島が10冠をしゃにむに奪いに行く。【広重竜太郎】
[2006年10月31日8時19分 紙面から]

鹿島、4連敗ドロ沼脱出し「10冠」へ!3日連続の非公開練習
 11月3日にナビスコ杯決勝戦・鹿島-千葉が行われる。J1リーグ戦で4連敗中の鹿島は30日、クラブ史上初となる3日間連続の非公開練習を、31日からカシマスタジアムで敢行することを決定した。一方、千葉は本拠地グラウンドを使用解禁し、こちらもリーグ戦連敗の流れを変える。
 冷たい秋風が吹き荒れた鹿島の練習後。クラブハウスのロッカー室に、31日からナビスコ杯前日までの予定表が張られた。付け加えられていたのは、サポーターに対する『見学不可』の文字だった。
 「雰囲気を変えて集中したいので、非公開練習をやってほしい」。29日の大分戦で99年以来の4連敗を喫し、アウトゥオリ監督が異例の要望をクラブ幹部に出した。かつて『常勝軍団』と呼ばれたチームは“開放主義”を貫いており、非公開練習は昨年10月が初めて。もちろん、3日間連続はクラブ史上初だ。
 前人未到の10冠制覇への挑戦を目前に、リーグ戦では5試合を残してV逸が決定。深刻なチーム状態の改善へ、この日の練習前には主将のMF本田を中心に、選手だけのミーティングで士気を高めあった。その一方で、昨年の世界クラブ選手権を南米代表のサンパウロ(ブラジル)で制した名将は、ピッチに姿を見せずにVTR室で千葉の分析を重ねた。
 「今のウチはリラックスするより、緊張感を持って練習から入った方がいい。あとは監督を信じて、ついていくしかない」とDF新井場。“厳戒態勢”の3日間で、どん底から一気に頂点を目指す。
(佐久間賢治)

鹿島初の3日連続の非公開練習
 鹿島はリーグ戦4連敗の危機的な状況にMF本田主将が中心となって練習前に20分間、選手だけの緊急ミーティングが行われた。「戦術、技術よりも気持ち。1人1人がチームのために何ができるのか」と主将の訴えにチームがまとまった。アウトゥオリ監督は、グラウンドに姿を現さず、分析に時間を費やした。31日から3日間は練習場をカシマスタジアムに移して一般非公開にする。3日間連続の非公開はクラブ史上初めてだ。
[ 2006年10月31日付 紙面記事 ]

ここ数試合で感じられたセットプレイの質の低さは、この決勝戦に賭ける情報遮断の一手であったか。
何の変哲もないボールを蹴り続ける野沢に不甲斐なさを感じ得ていたのは、11/3の為であったか。
そして試合までの非公開。
我等に堪え忍ぶことが強いられている。
城を開け放ち、雨風に城外で耐え、そして宇宙一の運に委ねる。
そして九つの栄冠を勝ち得た現役選手本田泰人主将の声も高らかに響いているであろう。
「黙れ、勝てるかどうかではない、
 われらが鹿島アントラーズを勝たせるのじゃ。
 皆も良く聞け!! 今回我らがすることはただ一つ。
 鹿島アントラーズを勝たせることじゃ。
 かつて、わしはジーコ様に従いついでジョルジーニョ様と共に戦い、
 負けた戦ただ一度のみ、わしが強かったからではない。
 わしが仕えた主が強かったんじゃ。
 されどのう、その主を選び仕え、縁を得たは、わしの運であろう。
 わしは運が強い!! 皆もその運を信じよ。
 此度わしは、私力を尽くして戦う。皆のもの死に物狂いで共に戦おうぞ!!」

大分戦試合前監督コメント

2006年10月28日 | Weblog
アウトゥオリ監督『我々は連敗続きであり、この試合は精神的なタフさが試されるという重要な試合であるが、一番の課題となる自分自身に対して勝たなくてはいけない。試合に対する心構えをしっかり持って、集中、注意を切らさず試合に臨みたい。』

>一番の課題となる自分自身に対して勝たなくてはいけない。
試合だけでなく人生に響く言葉である。
己に克て。
全てはそこから始まる。
ところで、三連敗中ではあるが5/7・5/14と5/17・5/21以外に連敗が続いてはいない。
通訳の間違いであろうが、日本語として正しく伝えてくれないと受け取る側が困惑してしまうことに注意して欲しい。

監督進退

2006年10月28日 | Weblog
鹿島監督の去就はナビスコ杯後に決定
 鹿島のパウロ・アウトゥオリ監督(50)が27日、ナビスコ杯決勝の千葉戦(11月3日、国立)終了後まで自身の去就問題を封印することが分かった。既にクラブ側が来季の続投を要請しているが、態度を保留。鹿島幹部は「交渉を続けているが、どうなるか分からない。ナビスコ杯が終わってから今後の方針を煮詰める」と見通しを語った。
 アウトゥオリ監督は昨季サンパウロを率いて世界クラブ選手権で優勝。今季から1年契約で鹿島監督に就任した。DF内田やMF増田ら若手を積極的に起用して世代交代を進め、Jリーグ戦でも現在5位。鹿島側は「継続した強化が必要な時期。長期的な視点で指揮してほしい」とシーズン終了を待たずに続投を要請していた。強化担当者をブラジルに派遣して補強選手のリストアップに着手しているが、指揮官はクラブ史上10個目のタイトルが懸かるナビスコ杯決勝の結果を踏まえて結論を出す考えだ。
 鹿島は明日29日にリーグ戦で大分と対戦。アウトゥオリ監督は「3連敗中の戦いで、選手がどれだけ精神的に強いか試したい」と決勝メンバーの選考を兼ねて臨む。世界一監督が、万全の準備を整えて10冠達成に集中する。
[2006年10月28日7時53分 紙面から]

ナビスコ杯の結果如何によっては来季の指揮官が替わるとのこと。
再三に渡ってメンタル面の弱さを指摘され続けている選手。
ボランチとCBの選手層に問題があることは誰の目にも明らかであるのに手を拱いているフロント。
そして、ここ一番の試合(3/11ホーム開幕Fマリノス戦、5/7第12節浦和戦、7/12首位攻防の川崎戦、8/19浦和戦)を落とし続けた今季。
まだ、シーズンは終了していない。
しかし、この閉塞感を拭うためには明るい話題が欲しい。
その為には是が非でも11月3日の勝利が必要である。
そう、全ては文化の日である。
ハロウィーンに浮かれている場合ではないのだ。
「お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ♪」

イタリア人詭弁

2006年10月27日 | Weblog
小笠原に「ベンチ外から学べ」/セリエA
 メッシーナのジョルダーノ監督が、小笠原にスタンド観戦を今後に生かすよう求めた。出場停止だったMFコルドバの復帰で、先発から押し出されたのは既定路線。だが「彼は慌てる必要はない。相手の特徴を考えた上での選択」と戦術上の理由だと強調した。ベンチを外したことについても「彼はもっとセリエAを知る必要がある。今日のような試合をスタンドで見たことは大事な経験」と前向きにとらえるように求めた。

小笠原 戦術的理由でベンチ外
 前節(21日)のエンポリ戦でセリエA初ゴールを決めたメッシーナMF小笠原が25日の首位パレルモ戦でベンチ外となり、スタンド観戦。ジョルダーノ監督は「試合が多く続けば適切な布陣を用意する必要がある」と戦術的な理由であると説明した。ビザ取得のため帰国した開幕戦もベンチから外れているが、戦術的理由では初。指揮官は「スタンドから試合を見て学ぶこともあると思う。当たりに強く、走らなければ」と得点に満足することなく、さらに力強いプレーを要求した。試合は1―2で敗れた。(パレルモ・神尾光臣通信員)

「当たりに強く、走らなければ」
つまり、『当たりに弱く、走らない』という烙印を押されたということだ。
結果を出そうが、黄色い猿には用は無い。
そういうことだ。
暗にスポンサーと放映権の買い取りを強要しているのである。
ここで屈してはならぬ。
力では負けようが知恵で勝利するのだ。
所詮、奴らは真っ先に降伏する。
時を稼げ、自分に追い風が吹く日はそう遠くない。
鶴松が亡くなり心が乱れているだけなのだ。
誰に付くべきかは、ようわこうておろうな。

家族ゲーム

2006年10月26日 | Weblog
鹿島が低迷打破へ決起集会、ブラジル料理店に集結!
 低迷打破を目指して、この日の夜に決起集会を敢行。主将のMF本田、選手会長のGK曽ケ端が音頭をとり、全選手がブラジル料理店に集結した。3連敗中のチームは29日に大分と敵地で対戦し、11月3日の千葉とのナビスコ杯決勝戦(国立)を迎える。FW柳沢は「開幕前やタイトルがかかっていたり、やばい状態のときに(食事会を)やっています。こういうときに集まるのが大事」と説明した。
(鹿嶋市)

鹿島10冠へ決起集会
 ナビスコ杯決勝・千葉戦(11月3日・国立)での国内10冠達成を見据える鹿島は25日夜、鹿嶋市内のブラジル料理店で決起集会を行った。MF本田泰人主将(37)とGK曽ケ端準選手会長(27)が中心になって呼びかけた。「シーズン前とか最後とかタイトルがかかってるときなどに開いています」とFW柳沢。現在リーグ戦も3連敗中。「決勝につながる週にしなくちゃいけない」とMF本田は気持ちを新たにしていた。
(2006年10月26日06時01分 スポーツ報知)

チームの一体感。
かつての輝かしき鹿島アントラーズも持っていた伝統である。
「鹿島はファミリー」
この言葉で強く歴史を刻んできたことは掛け替えのない事実であった。
いつしか常勝軍団と持て囃され、その心を忘れていたのではないか?
サポーターを見下す発言や選手の行動、我等にも満身があったとも思える。
厳しく圧力を掛けることも重要ではあるが、一丸となるべき時が来たのである。
『家族』で喜びを分かち合おう。
松田優作と共に横一列となり食事をしようではないか。

ナビスコ杯公式球

2006年10月24日 | Weblog

2006Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝 赤い試合球『+(プラス)チームガイストTM(新色)』を使用
Jリーグは、2006Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝において、Jリーグオフィシャルサプライヤー 株式会社モルテン(広島県広島市 民秋史也代表取締役社長)の提供を受け、公式試合球としてアディダス社の+(プラス)チームガイストTM(新色)を使用することとなりました。
今回使用が決まった「+(プラス)チームガイストTM(新色)」は、2006シーズンより使用している試合球と同一デザインですが、白と赤を基調とする新色となり、ピッチ上での視認性を高めています。
機能面では、プロペラ型のパネルシェイプにより、パネルの接合部分を最小限に抑え、滑らかな球体を実現。これによりストレートボール、カーブショットなど、選手のテクニックをそのままボールに伝達し、キックをより正確にコントロールすることを可能にしています。
 また、ボールデザインのプリント後、ボール表面に特殊加工を施すことで、表面デザインの磨耗を大幅に削減しました。
なお、+(プラス)チームガイストTM(新色)は、2007年の公式試合球として使用されることも合わせて決定しました。

ナビスコ杯決勝戦及び来季の公式球が発表された。
デザイン・カラーは我が鹿島アントラーズを意識した物と推測される。
この決勝戦で発足初の10冠を成し遂げよというJリーグの配慮であろう。
そして来季への奮起を促すものと受け取れる。
これには応えねばならぬ。
応えるために何を為すべきか、為さざるべきか。
重要な問いである。
3連勝中(JEF、マンU、清水)の国立競技場でホームのごとき声援を送るところから始めよう。
そして来季に向けては優秀なCFW獲得の為、カレンダー及び福袋の購入をクラブハウスにて行おうではないか。

イングランドダービーとクラシコ

2006年10月23日 | Weblog
マンチェスター・ユナイテッド 2-0 リバプール
先制点の流れ、
スコールズ→(左に叩いて)ギグス→(簡単に上げて)→スコールズ!!
教科書通りのパス&ゴー
何故に誓志→深井→誓志が出来ない?
本当になぞ。
それまで左サイドでチャンスメイクに絡んでいたサアが誓志が前を向いた瞬間にゴール前に動き出し左サイドのスペースを空けたこともゴールとは無縁では無かろう。
FWの差?
追加点はR・ファーデナンドの左足。
何故岩政の左足は無い?
嗚呼、残念…

レアル・マドリード 2-0 バルセロナ
昨季は圧倒的にバルセロナでレアル・マドリードサポからバルセロナにスタンディングオベーションが沸き起こった。
今季は象徴であるラウールのゴールで先制。
何故柳沢敦は開始3分でゴールしない?
そして後半開始直後の6分にバルセロナのCKからのカウンターからファンニステルローイで追加点。
セルヒオ・ラモス(センターサークル付近で切り返して)→ロビーニョ(PA右に開き柔らかいクロス)→ファンニステルローイ!!
鮮やかで切れ味抜群。
選手の能力を使い切っている。
これまでCBのレギュラーだったセルヒオ・ラモスを右SBに起用し2点全てに絡む活躍(先制点もアシスト)。
CBは構想外のエルゲラで完封。
羽田ではダメなのか?
この差はセンターFWであることは火を見るより明らかである。
ファンニステルローイとグジョンセンの差?
否!
エトオとグジョンセンの差である。
エトオとグジョンセンの格は数字ではない。
この二人の違いはゲームの数値では表現でないモノがある。
実際に観て感じてこそ理解出来るところである。
つまり、エトオの怪我がバルセロナの不調を呼び起こしているのである。
そう、言わずもがな…
FWが勝負を決める。
この事実を認めない限り前には進めない。
そこそこでは如何ともし難いのである。
申し訳ないが現実を見直そうではないか。

Fマリノス戦顛末

2006年10月22日 | Weblog
≪3連敗も指揮官「合格点」≫
 鹿島は序盤の2失点が響いて横浜に敗れ3連敗。だが、アウトゥオリ監督は「きょうの試合は合格」と選手を褒めた。リーグ戦の優勝は厳しいが、11月にナビスコ杯決勝の千葉戦を控えている。チーム史上10個目のタイトルにつなげるためにも内容を重視したいところ。ケガで戦列を離れていたDF名良橋も今季初先発でフル出場。「まだシーズンが終わったわけじゃない」と、手応えをつかんだ。

試合内容は上向きとの判断。
次節アウェイ大分はまだ一度も勝利のない邪悪なる地。
この言葉の真意が試されよう。
覚悟を決めて挑みたい。
そして、山瀬のコメント。
『日本代表に話が及ぶと「何でもオシム、オシムっていうのはどうなんでしょう」と苦笑い。』
プレイしている選手もオシム報道の異常さに気付いているようである。
選手にもサポーターにも支持されていないとしか思えない。
それも彼の持つ徳である。
この将に違和感を覚える人間が如何に多いことか考えてみるが良い。
それはそれ、我等とは無関係である。
所詮祖国を追われた異邦人。
慈悲の心で接しようではないか。

メッシーナ小笠原満男初得点

2006年10月22日 | Weblog
小笠原が移籍後初得点!/セリエA

<セリエA:メッシーナ2-2エンポリ>◇21日◇メッシーナ
 メッシーナMF小笠原満男(27)が初得点を挙げた。先発出場した小笠原は1-1の同点で迎えた後半5分、左足で2点目となるボレーシュートを決めた。試合は後半19分に同点とされ引き分けた。

小笠原初ゴール!左ボレー弾/セリエA

 【メッシーナ(イタリア)21日(日本時間22日)=西村明美通信員】メッシーナMF小笠原満男(27)が、セリエA出場3試合目で初得点を挙げた。エンポリ戦の後半5分、左足ボレーで一時は勝ち越しとなるゴール。自ら起点となって好機をつくるなど、持ち味を披露した。試合は2-2で引き分け。レギュラー2人の出場停止でめぐってきたチャンスで、存在感をアピールした。
 初得点は、小笠原の特長がたっぷり詰まっていた。1-1の後半5分。センターサークル内でボールを保持し、2人に囲まれながら右へパスを出した。縦に走ってボールを受けると、頭でつないで好機を演出。右からのセンタリングがDFにクリアされたが、落下点に走り込んで左足を振った。地をはう弾道は、ゴール左に突き刺さった。
 チームメートにのしかかられ、ほおをたたかれる荒っぽい祝福を受けた。スタンドの裏からは、花火も上がった。出場177分で、ゴールという結果を出した。日本人によるセリエAの得点は、昨年2月の中村(当時レジーナ)以来。「このゴールを誰にささげる?」という問いに「悟郎に」と、支えてくれた河野通訳の名を挙げた。

 柳沢がメッシーナに約1年半在籍しながら阻まれ続けた壁を、出場3試合目で突き破った。今季移籍前からイタリア語習得に努め、チームメートには積極的に溶け込んだ。今ではピッチ上の指示は、ほとんど分かる。先日は言葉を駆使して魚を買った。妻子を連れて、近所にサーカスを見に行った。イタリアになじみ始め、サッカーの充実につながった。
 ただし、すべてに満足しているわけではない。左ボランチで出場し、結果は引き分け。「立ち上がりはいい感じだったけど、やっているうちに相手のペースになっちゃって、自分としてもチームとしてもいい出来ではなかった。後半、自分で得点できて、その時はよかったけど、勝てなくて残念」。前半はパスミスで精彩を欠くシーンもあり、反省も忘れなかった。
 MFコッポラとコルドバの出場停止でめぐってきた先発の座。2人が戻ってくる次節は、またベンチに戻る可能性もある。初ゴールで状況が一転するほど甘くもない。「もっともっと試合に出たい。もっといいプレーをして…。今日、ゴールして大事な1歩だけど、いいプレーをして勝てるようになれれば」と小笠原。現状は、しっかり認識している。浮かれず、騒がず、言葉に力を込めた。

メッシーナ・小笠原、セリエA移籍後初ゴール!

 【ローマ22日=坂本万里雄】セリエA・メッシーナのドイツW杯日本代表MF小笠原満男(27)は、21日のエンポリ戦(ホーム)に先発フル出場。3試合目で移籍後初ゴールを決めた。セリエAでの日本選手の得点は5人目。ただ試合は2-2ドローで、地元の評価はまだまだ上がらず。これをきっかけにレギュラー奪取、そしてオシム・ジャパン入りへの飛躍が期待される。
 夕闇迫る本拠地サン・フィリポに“みちのくのファンタジスタ”の笑顔が弾けた。1-1の後半5分、ボランチで先発した小笠原は相手DFのクリアボールの落下点に走り込むと左足ボレーで勝ち越し弾。右手こぶしを掲げると、同僚たちがピッチに横になった男に、次々覆いかぶさった。
 「きょうのゴールは大事。(同僚の祝福が)うれしかった」
 普段は朴訥とした男が珍しく感激の表情を浮かべる。レギュラーMF2選手が出場停止のため得た今季2試合目の先発のチャンスに、文句なしの結果を示した。セリエAでの日本人のゴールは、94年12月のFW三浦知(当時ジェノア)から数えて5人目。昨年2月のMF中村(当時レッジーナ)以来、1年8カ月ぶりだ。セリエAに2年半、在籍した鹿島の僚友、FW柳沢が果たせなかったゴールを出場3試合目で早くも達成した。
 来年にも実現するオシム・ジャパンの欧州組初招集に向けて、確かなアピールにもなった。国内組だった鹿島時代も含めて1度も招集なし。オシム監督の口から何度も名前の出る松井(ルマン)、俊輔(セルティック)らに比べて、影は薄くなりつつあった。来年の欧州組初招集に向け、代表復帰の第一条件“レギュラー奪取”が今は重要。そのきっかけをつかんだ。
 もちろん1ゴールですべてが変わるほどセリエAは甘くない。22日付伊紙トゥット・スポルトは5.5点(10点満点)の平均点以下で、「ゴールで、これ以下の評価を免れた」。ジョルダーノ監督も「中盤のボールの動きが少ない。きょうは、とても大切な選手が2人足りなかった」とレギュラー選手の復帰を熱望した。2-2ドローの結果もあり、パスミスなど特に前半で精彩を欠いた男に、周囲の評価は厳しかった。
 「簡単なパスミスは反省点。もっと試合に出て、いいプレーをして、勝てるようにしたい」。小笠原の顔から、すでに笑顔は消えていた。屈辱のドイツW杯から4カ月。W杯優勝国を舞台に、小笠原の本当の戦いはここから始まる。
★柳沢が祝福「早くとれて良かった」
 今年2月までメッシーナに所属していた鹿島FW柳沢は、元同僚でもある小笠原のゴールを手放しで喜んだ。東京都内での茨城県の観光イベント出演前に関係者から知らされ、すぐに携帯電話で祝福のメールを送った。
 自身はセリエAで44試合に出場しながら無得点に終わっただけに「ボクは2年半で1点もとれなかったのにね。こんなに早くとれて良かった。正直、うれしいっすよ。勝てればよかったんですけどね」と満面の笑み。鹿島はリーグ戦3連敗と不振ながら、11月3日に千葉とのナビスコ杯決勝(国立)を控える。「ボクらも頑張んなくちゃいけないですね」と、刺激を受けていた。

鮮烈ボレー!小笠原 移籍初ゴール

 メッシーナMF小笠原満男(27)が21日のエンポリ戦で記念すべきセリエA初ゴールを決めた。左ボランチで2試合ぶりに先発すると、後半5分に相手DFのクリアボールを左足ボレーで叩き込んだ。セリエAでの日本人ゴールは02年9月の中村俊輔(当時レジーナ)以来5人目。2―2で引き分けたが、デビュー3戦目にして正真正銘、セリエAの小笠原となった。
 初ゴールは目の覚めるような一撃だった。後半5分。小笠原は自身のヘッドで右前方のアルバレスに展開し、そのままエリア内に進入。相手DFのクリアボールがタイミングよく頭上から下りてきた。迷わず左足を振る。次の瞬間、地をはうボレー弾が密集したDFを切り裂いた。記念すべき移籍初ゴールとなった。
 ゴールを決めると喜びのあまり、芝の上で仰向けになった。一斉にチームメートが飛びかかってきた。小笠原は「うれしかったところを(巨体の)リガノにつぶされて痛かったよ」と心地よい“重み”に襲われた。4―4―2の左ボランチで、2戦ぶりに先発。序盤は守勢に回ったが、4―3―3と中盤に厚みを加えた後半から攻勢に転じ小笠原の攻撃参加が、いきなり形として表れた。
 地元紙では、ゴール以外のプレーに辛口の評価も目立ったが、それは期待の表れ。ガゼッタ・デロ・スポルト紙は2月18日の日本代表―フィンランド戦で決めた“伝説の58メートル弾”まで紹介しながら「ゴールは正確な技術だった」と褒め称えた。
 郷に従う姿勢が移籍3戦目の得点に結実した。移籍後、こだわり続けてきた固定式のスパイクを捨てた。イタリアの硬いピッチに強い、歯が8本の取り換え式に変更。契約しているプーマにはさらに6本タイプも依頼した。日本では寡黙なイメージも、イタリアでは報道陣相手に自ら食事会を開き、新天地に溶け込んできた。
 セリエAでのゴールはカズ、中田英、名波、中村に続き5人目。偉大な先輩たちは初ゴールがいずれも空砲だったが、小笠原は貴重な勝ち点1をもたらした。「もっと試合に出ないと。勝てるチームにしたい」と小笠原。今度こそ勝利に導くゴールを決める。
 ≪柳沢も祝福メール≫今年2月までメッシーナでプレーした鹿島FW柳沢が小笠原のゴールを喜んだ。都内で行われた茨城県の観光イベントに参加し、「まだ映像は見てないけど、(小笠原に)祝福メールを送っておきました。正直、うれしい。勝てばよかったんですけどね」と喜んだ。「僕らも頑張らないと」とナビスコ杯決勝(11月3日)での10冠達成を誓っていた。

小笠原が移籍後初得点、日本人5人目…セリエA
 ◆セリエA第7節 メッシーナ2―2エンポリ(21日、サン・フィリッポ) 【メッシーナ(イタリア)22日】メッシーナMF小笠原満男(27)が、セリエAで日本人5人目となる初ゴールを決めた。21日、ホームのエンポリ戦に守備的MFとして2試合ぶりにフル出場。1―1で迎えた後半5分に左足で移籍後初得点を決めた。試合は2―2で引き分けた。
 待ちに待った瞬間に、右拳を高々と突き上げた。1―1で迎えた後半5分、DFのクリアミスでゴール前に上がった浮き球に、小笠原は誰よりも早く反応した。落下点にタイミングよく走り込むと、左足を強振。ジャストミートしたボールは飛び出したGKの足元を抜け、無人のゴール左隅に突き刺さった。
 「うれしかった。やっぱり点を取るっていうことは大事だと思う」日本人5人目、出場3戦目でついにセリエA初ゴール。貴重な勝ち越し点を挙げた背番号16の上に、祝福に駆け寄ったチームメートが次々と重なり合った。
 ゴールを決めたのが小笠原なら、起点となったたのも本人だった。センターサークル内でDF3人を引きつけてからDFゾロにパスを預けると、前線へダッシュ。FWディナポリのポストプレーからの折り返しを受けると、今度は右サイドのスペースに向かって頭でパス。走り込んだMFアルバレスのクロスが、DFのクリアミスを誘った。
 前半18、19分と連続してボールを奪われ、あわや失点という場面もあった。「自分のイージーなパスミスがあったんで、それは良くなかった」と反省した通り、22日付の「ガゼッタ・デロ・スポルト」、「コリエレ・デロ・スポルト」紙ではともに6点(10点満点)、「ガゼッタ・デル・スッド」紙では5・5点の評価にとどまった。
 先発は、あくまでMFコルドバとコッポラの出場停止で回ってきたもの。ジョルダーノ監督が「次は選手が戻ってくる」と語ったように、25日のパレルモ戦(アウエー)ではベンチスタートとなる可能性が高い。
 それでも小笠原は「これが第一歩だし、どんどんいいプレーをして、勝てるようにできればいい。もっといいものが出せると思う」と前向き。レギュラー奪取に向け、アピールを続ける。

物見遊山も結果を出したことは褒め称えよう。
ただ、勝利に結びつかないのは勝ち運の無さか?
残念である。

Vendere prego i pesci.(魚を売ってください)

2006年10月20日 | Weblog
小笠原、エンポリ戦先発濃厚
 【メッシーナ(イタリア)19日】メッシーナのMF小笠原満男(26)は、21日のエンポリ戦で2試合ぶりの先発復帰が濃厚となった。小笠原は18日、紅白戦の後半から主力組のボランチでプレー。得点には絡まなかったが、もう1人のボランチ、デベッツェとの連係で攻守のバランスをとった。
 イタリア語も徐々にマスターし、ピッチ上のコミュニケーションは問題ない。「きょうは(通訳なしで)魚を買いました!」と、笑顔で語学力をアピールした。
(2006年10月20日06時06分 スポーツ報知)

言葉も無い。
もう渡伊して二ヶ月が経とう。
それでいてやっと魚屋さんごっことは、情けのうて涙も出ぬ。
二日後には買い物くらい出来ようものぞ。
ほんにサッカー馬鹿なのか、日本でも生活が覚束無いような男であるのか、疑いを覚えてしまう。
しかし、恥ずかしげも無く記者に話したであろう小笠原満男には清々しさを感じる。
曇り無き瞳を想像し得た。
しかし、これぞ正に物見遊山。
悠々伊太利亜漫遊を決め込むのも個人の判断としては尊重せしめよう。
我等の苦痛も辛酸も全て無き異国の地、羽を伸ばすが良い。
ただ、戻る際には白装束にて申し開きの義を望む。
クビをはねられぬように機を見ること。
さすれば、とがめずに代々の地までは取り上げぬので心してかかるが良い。
大儀であったと声を掛けられるだけの仕事をして参れ。
イタリア語ではなくボランチの仕事を所望申すぞ。

内田篤人インドへ

2006年10月20日 | Weblog
U19日本代表発表、内田「V貢献を」
 右サイドバック内田篤人(18=鹿島)が初優勝を狙う。日本協会は19日、アジアユース選手権(29日~11月12日、インド)に出場するU-19(19歳以下)日本代表メンバーを発表した。内田、FW伊藤ら21人が選ばれた。内田はサッカー人生で1度も優勝経験がなく、11月3日のナビスコ杯決勝も代表招集で出場できない。「優勝に貢献したかった。でも代表でアジアを制して世界(W杯)に出たい」と意気込む。リーグ戦25試合出場はメンバー内でトップ。吉田監督から「攻撃の切り札の1つ」と期待されている。
 1次リーグC組の日本は29日に北朝鮮、31日にタジキスタン、11月2日にイランと対戦する。同組2位以内に入れば、準々決勝へ進出。上位4チームには来年カナダで開催されるU-20W杯の出場権を得る。35度目を迎える同大会で、過去30度出場の日本の優勝はない。
[2006年10月20日7時54分 紙面から]

若い世代としては久しぶりに上位を狙える選手が揃ったU-19。
低調続きの日本代表としては若手の台頭は嬉しいところであろう。
そしてアジアの頂点を決める部隊はIndea。
U-20W杯の出場資格だけでは不十分である。
リーグ戦・ナビスコ杯決勝戦を捨て向かうのであるから、当然のように優勝に導くのだ。
それが我等に向けた答えとなろう。

Champions League セルティックvs.ベンフィカ

2006年10月18日 | Weblog
髪の伸びたミッコリを迎え撃つ顔以外完璧なフットボーラー中村俊輔。
ホームのセルティックが圧倒的にボールをポゼッションするもフィニッシュまで至らないゲームは、我が鹿島アントラーズを観ているようであった。
カウンターからミッコリが抜け出し絶体絶命のピンチに陥る様もほぼ同様。

しかし、異なったのはFWの決定力(というより能力)と言わざるを得ない。
膠着した前半20分にサイドから崩しに掛かり中央に位置した俊輔へ、そして俊輔がボレー…
右へのシュートはミスキックに思えた。
が、そこにいたミラーが決めて先制。
リプレイで見直すと俊輔はシュートミスではなく強いパスを送っていることがわかる。
この差であろう。
ゴール正面でフリーになる攻撃的MFとシュート性のダイレクトパスに反応出来決めるFW。
たぶん、ゴール前に走り込むことは鹿島の選手でも可能。
だが、現在は走り込む姿を見つけられない。
決定的なパスに反応出来ない。
ここを改善することによって欧州レベルにチームを上げることが出来る。
戦術は上記のようにほぼ同じである。
野沢と俊輔に差があるようには見えない。
ただ単に反応するか否かである。

その後、俊輔はカウンターの起点で追加点、シュートを放ちこぼれ球がゴールとなった。
全ての得点に絡んだ活躍は認めるべきであろう。
例えFCコペンハーゲン戦で倒れているにも関わらずプレイを続けた『水沼的』フェアプレイに反する選手でも。

篤人不在は決定的

2006年10月17日 | Weblog
DF内田がU19攻撃の切り札

 攻撃の核はDF内田篤人(18=鹿島)だ。29日開幕のアジアユース選手権(インド)に出場する、U-19(19歳以下)日本代表は16日、新潟県内で最終合宿3日目の練習を行った。フルコートの8割を使った紅白戦では内田が右からのクロスで唯一の得点に結びつけた。Jリーグ戦25試合出場はメンバー最多。オールスター出場経験もある内田は吉田監督から「クロスは正確。攻撃の切り札の1つ」と期待されている。逆に内田も指揮官を「成長したのも吉田監督のおかげ。世界大会出場を決めて恩返ししたい」と意気込んだ。
[2006年10月17日8時19分 紙面から]

こう宣言されてしまっては、快く送り出すしかなかろう。
リーグ戦では高卒ルーキーとしては十分に見返りをくれた。
獲得時から予想されていた事態であること、ナビスコ杯は抜きで戦い、勝利を捧げるのも良いのでは無かろうか。
久しぶりに名良橋の上がりを観たいところでもあることだ。