西野監督 ボランチ探しに奮闘…新戦力の発掘なるか
初陣の鹿島戦(26日、ホームズ)を落とした神戸の西野監督は27日、チームの核となるボランチ探しに頭を悩ませた。前日の試合は、これまでの流れから日本代表MF伊野波を先発で使ったが、後半途中からセンターバックへとコンバート。「今年はずっとあのポジションをやっているけど、適性があるかどうかはクエスチョンがあった」と今後の起用法に含みを持たせた。
また途中からボランチに移動させたMF野沢についても「拮抗(きっこう)した展開でのディフェンスがどうか」と守備力の不安を口にした。この日はステップアップリーグの京都戦を視察した新指揮官。新戦力の発掘を含め、試行錯誤の時期が続きそうだ。
[ 2012年5月28日 06:00 ]
西野監督からボランチの適正に疑問を持たれる神戸の伊野波である。
プロキャリアをスタートさせたFC東京に於いてはMF登録であり、ボランチとしての出場を果たしておった伊野波であるが、鹿島に於いてはボランチでの先発はきわめて少ない。
満男と中田コが負傷し、中後が移籍した2009年でさえ復帰間もない本山をコンバートしてまで起用しながらも、伊野波を一度も試しておらぬのである。
オリヴェイラ監督としては、伊野波をボランチとしては見なしておらなんだと考えて良かろう。
その伊野波をボランチとして起用しておった神戸に問題があったと考えて良いのではなかろうか。
それとも、神戸の前監督としては伊野波のCBとしての才能に疑問を持っておったのやも知れぬ。
鹿島としても、伊野波がレギュラーとして優勝を果たしながらも、イ・ジョンスを補強した過去がある。
この辺りに完全なる信頼を得ていなかったように、今は思える。
結局、伊野波の能力に疑問の余地はないが、帯に短し襷に長しといったところと言って良かろう。
今後の神戸での起用法に注目したいと思う。
また、試合の途中からボランチに下げた野沢については、ボランチとしての守備力に問題があると評されておる。
さすがに、長らく在籍した鹿島でも試そうという話題さえなかった野沢のコンバートは論外であろう。
逆に野沢をボランチとして開眼させられたとしたら、その手腕は永久に語り告げられるものではなかろうか。
神戸の選手起用を追っていきたいと思う。