鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

2007年を振り替えって

2007年12月31日 | Weblog
まだ天皇杯決勝戦が残っているが、大晦日として振り替えってみたい。
やはりPSM水戸戦での野沢の負傷を語らずにはいられない。
しかしながら、この事件があったからこそ奇跡の優勝があったのやも知らぬ。
またダニーロがフィットせずシーズンが終了したことも悪しき記憶として留めたい。
ファボンは怪我で印象が浅い。
アウェイ神戸戦の弾丸FKくらいか…
逆にマルキーニョスは献身的な動きてなくてはならぬ存在となった。
彼は大きな怪我もなく、正に助っ人として獅子奮迅の働きであった。
夏の小笠原満男復帰は懐疑的であったが、蓋を開けてみればフィジカル以上にメンタル面での成長が著しく、大きな戦力補強となった。
その甲斐あってJ記録の9連勝も5年ぶりとなる天皇杯決勝戦進出もなし得ているのである。
原動力は選手であるが手綱を引き締める監督の手腕に疑いの余地は無い。
我等に最も必要な補強は監督であったと証明されたのである。
そして念願の10冠をリーグ優勝で飾ることが出来たことは至福である。
しかも代表0は世に一石を投じたのでは無かろうか。
今季は明日まで続く。
まずは常勝への下作りは出来た。
それが2007年であったと後に思い起こせるのでは無かろうか。

さらば山拓

2007年12月30日 | Weblog
山本拓弥選手がガイナーレ鳥取に完全移籍
標記の通り、山本拓弥選手(2007年シーズンはザスパ草津に期限付き移籍)が、ガイナーレ鳥取に完全移籍することが決定しましたのでお知らせ致します。
■山本拓弥(やまもと・たくや)
<生まれ>
1986年6月22日、茨城県出身
<経歴>
鹿島アントラーズジュニア―鹿島アントラーズジュニアユース―鹿島アントラーズユース―鹿島アントラーズ(2005)―ザスパ草津(2007=期限付き移籍)
2002 U-16日本代表(AFC U-17選手権大会出場)
2003、2004茨城県国体選抜
<成績>
J1・J2ともに出場歴なし。ナビスコカップ通算2試合0得点、天皇杯通算1試合0得点(すべて鹿島アントラーズ)
<ポジション>
ミッドフィルダー
<サイズ>
170センチ、67キロ


ソックスをクルクルと丸める足とミッキーマウスの声まねで名を馳せた山拓の移籍先が決定した。
鳥取からJを目指すのも悪くない。
我等は待っておる。
次は敵として立ちはだかる日を。

京都、悪の誘い

2007年12月30日 | Weblog

鹿島FW柳沢争奪戦は京都有利

川崎F対鹿島 前半、柳沢(右から2人目)はベンチから試合を見つめる
 鹿島FW柳沢敦(30)の獲得争奪戦で京都が有利な情勢であることが29日、分かった。移籍志願した柳沢に対し、現在までに京都と東京Vからオファー。京都は移籍志願が表面化する前から獲得を打診し、親会社の全面バックアップを受けて好条件を提示している。今季限りで引退したDF秋田が鹿島OBということもあり、サポート体制も整っている。この日、天皇杯の鹿島戦を視察した加藤監督は「(直接交渉は)天皇杯が終わってからになると思う」と話した。

 対する東京Vは直接交渉を目指して柱谷監督、ラモス・エグゼクティブディレクターがこれまでに電話で柳沢と数度会談。だがクラブ幹部は「29日に交渉? 会えなくなった。ラモスが電話をしても会ってもらえないということは、うまくいっていないということ」と難航していることを明かした。
[2007年12月30日9時7分 紙面から]

京都・加藤監督が柳沢を視察
 鹿島FW柳沢敦(30)の獲得を目指す京都・加藤久監督(51)が29日、鹿島―川崎戦を観戦。柳沢に先発の座を用意して直接交渉する考えを明かした。

 加藤監督は「ずば抜けた得点能力とポジショニング。まだまだやれるし、当然戦力としてとらえている。先発? もちろんそのつもりです」と明言した。天皇杯終了後に交渉に出馬する考えで「昇格したばかりだけど、これから上を目指していくチーム。若手にもいい刺激になる。ウチに来てほしい」とラブコール。
(2007年12月30日06時02分  スポーツ報知)

緑虫ばかりが報道されておったが、京都も虎視眈々と狙っているとのこと。
ここで京都の怖さは加藤監督の意向ではなくコーチに就任した秋田の存在であろう。
あの男に出馬されるのはとても恐ろしい。
が、そこには気付かず先発レギュラー保証などで口説こうとしている模様。
そこだけに問題があって移籍志願しているわけでは無いのは外部の人間にもわかる。
だが視野の狭い人間には、その程度に思えるのであろう。来季の補強が現有戦力の維持になりつつあるのは寂しい。
しかしながら、補強ポイントである右サイドバックの控えとCBは目処が立っておる。
彼等が普通にチームに合流出来れば、柳沢主将の意向だけで十分と言えよう。
派手な補強が勝利の近道ではないのである。
一つ一つ層を厚くして行くことが、最終的な強者へとなりうるであろう。
それが我等の歩む道である。


川崎戦報道

2007年12月30日 | Weblog

決勝は鹿島vs広島/天皇杯

前半、競り合う川崎F森(左)と鹿島・本山(共同)
<天皇杯>◇準決勝◇29日◇国立ほか◇2試合
 今季J1優勝の鹿島と、来季J2に降格する広島が勝って来年1月1日の決勝(国立)に進んだ。

 鹿島はMF本山のゴールで川崎Fを1-0で下し、5大会ぶり5度目の決勝進出で2冠を目指す。広島は3-1でG大阪に勝ち、8大会ぶり13度目の決勝進出。前身の東洋工業以来、38年ぶりの日本一を目指す。両チームの決勝での対戦は初めて。
[2007年12月29日18時22分]

鹿島MF本山が11冠王手弾/天皇杯

川崎F対鹿島 後半27分、技ありのキックで決勝ゴールを決めた鹿島MF本山
<天皇杯:鹿島1-0川崎F>◇準決勝◇29日◇国立
 鹿島MF本山雅志(28)が、11冠へ王手をかける決勝弾を決めた。川崎F戦の後半27分、鮮やかな右足ボレーシュートを決め、チームを1―0の勝利に導いた。今季Jのベストイレブンにも選出されなかったが、チーム内では「事実上のMVP」の呼び声高い大黒柱が、5年ぶりの決勝進出に貢献。今季2冠にあと1勝に迫った。

 仲間を信じて、本山はゴール前に走った。後半27分。自陣ゴール前からのロングボールをFW田代が競り勝ち、さらにFWマルキーニョスが相手DF箕輪にプレッシャーをかけ、中途半端なクリアを誘う。弧を描いたボールに対し、本山が直接右足ボレーで振り抜くとゴール右上隅へ。「有三(田代)が競った時点でサポートしに行くつもりだった。前半から、ものすごくシュートを外していたから決めてやろうと」。この日5本目のシュートが決勝弾となって実った。

 今季公式戦47戦出場で7得点。突出した数字ではないが、欠場はわずか1試合と安定して試合に出続けた。以前は代名詞だった得意のドリブルは、今や本山の武器の一部にしかすぎない。戦況を把握し、守備に奔走する泥臭さ、献身的な姿勢が加わった。ベストイレブンに選出されなくても「優勝しただけで十分」と涼しい顔だったが、唯一選ばれた岩政は「モト(本山)さんが選ばれるべき」と力説する。MVP級の働きをしたことは、チーム内の誰もが認めている。

 FW柳沢の後を受けて、来季の選手会長に就任することが決定。副選手会長などの人事を指名できるが、岡田ジャパンの代表候補選手を外す気遣いを見せている。「オフの日に集まりとかあるので、代表選手にとっては負担になる。自分が代表選手だったころの経験もあるので、なるべくサポートしてあげたい」とチーム全体のことを考える

 今季2冠目、通算11冠目のタイトルに王手をかけた。「最近は毎年、元日に自分たちがどうしてできないのか、テレビを見ながら思っていた」と5年ぶりの決勝戦を素直に喜んだ。もちろん舞台に立つだけで満足はできない。「最近サポーターに『元日、行こうね!』と言われたから『元日は勝とうね!』と返しておきました」。07年度最後の戦いも勝利で締めくくる。【広重竜太郎】
[2007年12月30日9時18分 紙面から]

背番号10が輝いた!本山の芸術弾で鹿島が今季2冠に王手!


後半27分、本山がスーパーゴール。川崎GK川島が飛びつくも、及ばず(撮影・塩浦孝明)
 天皇杯準決勝(29日、川崎0-1鹿島、国立競技場)リーグ王者・鹿島は、MF本山雅志(28)=写真=の決勝弾で川崎に1-0勝利。5大会ぶり5度目の決勝進出で、今季2冠に王手をかけた。

 国立に今季初登場の鹿島。日本サッカーの聖地で、背番号10が輝いた。

 本山だ。0-0の後半27分、GK曽ケ端の自陣からのFKを日本代表候補FW田代が頭でつなぎ、相手DFが浮かしたクリアボールを右足でたたき込んだ。ボールが一度も地面に触れることなく決まったスーパーゴールに2万2457人の観衆がどよめいた。
 「守備ができなかったので後ろの人に負担をかけていた。ボールが田代に入った時点でサポートにいこうと思っていたし、前半かなり外していたから今度は決めてやろうという気持ちで打ちました」
 93年のチャンピオンシップ、ジーコ(現フェネルバチェ監督)の“つば吐き事件”の舞台となった因縁のピッチで、本山の、そして鹿島イレブンの笑顔が弾けた。

 昨年8月、左ふくらはぎを肉離れ。人生初の経験に、食生活への意識を変えた。自宅ではほうれん草やひじきなどを積極的に食べ、不足しがちな鉄分を摂取。シーズンを通して戦える体を作った。今季はチームでただ1人、リーグ全34試合に先発。歴史的な逆転優勝の原動力となった

 悲願の10冠を達成し、新たな挑戦も見据えている。長年の夢だったスペインリーグ移籍だ。

 「今年で契約が切れるし、来年が最後のチャンスだと思っている」クラブには、オファーが届いた場合の移籍許可を求めている。「まだオファーはきていないが、本人から話は聞いている」とクラブ幹部。現時点で具体的な進展はないが、夢への気持ちは揺らがない。
 「決勝で負けたら2位というだけで何も残らない。2日しかないけど、しっかり調整して決勝に臨みたい」
 5大会ぶりの決勝進出。結果を出し続けることが夢につながると信じている。08年を希望に輝く年にするためにも、立ち止まれない。目指すは今季2個目、通算11個目のチームタイトルだ。
(千葉友寛)

◆闘志あふれるプレーで勝利に貢献した鹿島MF小笠原
 「リーグの優勝パーティーとかがあって気持ちがフワッとしたけど、勝ったことでまたいい雰囲気になった」

■データBox
 ●…鹿島はJリーグ創設後、最多となる5度目の決勝進出。これまでの決勝成績は2勝2敗。
 ●…来季、J2に降格する広島が決勝進出。J2降格決定チームの決勝進出は2001年度のC大阪以来2チーム目。C大阪は決勝で清水に2-3でVゴール負けした。
 ●…広島の決勝進出は1999年度大会以来、8大会ぶり、Jリーグ創設後4度目。過去3度の決勝はいずれも敗れている。前身の東洋工業時代に66年度、68年度、69年度と3度優勝している。
 ●…決勝での鹿島-広島の対戦は初めて。今季、両チームはリーグ、ナビスコ杯で4度対戦し、鹿島の3勝1敗(うちリーグ戦は鹿島の2勝)。

◆天皇杯を視察した日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン
 「きょうはU-15の試合(準決勝前に行われた全日本ユース選手権決勝)が印象深かった。あんなハイレベルなプレーが15歳でできるのかと思った。たくましく育ってくれれば楽しみ。そういう試合を見た後だけに、大人はしっかりしてほしいね。鹿島は勝負どころをよく知っている。攻撃のスピード感は1枚上手だった。ただ(決勝で)広島は柏木が(累積警告で)出られないのが残念。ひのき舞台で活躍してほしかったので」

本山芸術ボレー!鹿島11冠王手

<川崎F・鹿島>後半27分、決勝点となる豪快ボレーを決めた鹿島・本山
 【鹿島1―0川崎F】鹿島MF本山が“らしい”芸術弾で5年ぶり5度目の決勝に導いた。後半27分だ。GKからのフィードに鋭く反応。FW田代が相手DFと競りに行った時、本山は田代を抜いてゴール前に躍り出た。こぼれたボールはいったんDFに当たって軌道が変わったが、左後方からの難しい球を右足ダイレクトでシュートする。右隅に突き刺さった強烈な先制点は、そのまま決勝点となった。

 「軽く打つとふかしちゃうので、しっかりミートすることと、振り抜くことを心掛けた。打った瞬間、入ったと思った」。逆転Vを決めた1日の清水戦に続く殊勲の芸術弾。自然と笑みがこぼれた本山の、今季の変ぼうぶりが集約されたゴールだった。

 昨季までは守備をするタイプではなかったが、今季は開幕から守備にも積極的に参加するようになった。リーグ優勝をたぐり寄せる劇的な勝利を飾った11月24日の浦和戦では、退場者が出た後、人生初のサイドバックも務めた。「ようやくチームのためにやるということが分かってきた」。プロ10年目。高い才能を評価され続けた本山が、あらためて「今はサッカーがものすごく面白い」と話すほどだった。

 今季2冠にあと1勝。鈴木満取締役強化部長は「リーグのタイトルを獲ったことでプライドを取り戻し、また優勝を味わいたいという欲が出てきた。これがジーコのいう、勝者のメンタリティー」と話す。海外移籍をクラブに要望した本山も「決勝にいっても、負けたら2位で何も残らない。しっかり調整して、絶対に11冠を達成したい」と意気込みを語った。これこそが、勝者のメンタリティー。今季の鹿島は、10冠で終わるつもりはない。
[ 2007年12月30日付 紙面記事 ]

本山が決勝ゴール…天皇杯準決勝

川崎―鹿島 後半27分、決勝点を決め、田代(左)と喜ぶ鹿島・本山
 ◆第87回天皇杯準決勝 鹿島1―0川崎(29日・国立競技場) 鹿島は、後半27分GK曽ケ端のロングキックを田代が頭で競り合い、相手DFがクリアしきれなかった浮き球を、本山が豪快にボレー。ドライブがかかった鮮やかなシュートはゴール右上隅へ突き刺さった。「こぼれ球がいい形で落ちてきた。ボールをよく見て打てば簡単だった」と本山は嬉しそうに話した。

 GK曽ケ端を中心に川崎の攻撃を完封し5大会ぶりに決勝に進んだ。

 10月10日のナビスコ杯準決勝第1戦で敗れて以来、すべての試合で勝ち続けている鹿島。2000年度に3冠を独占して以来となる1シーズン2つのタイトル獲得が見えてきた。
(2007年12月29日22時48分  スポーツ報知)

当然と言えば当然であるが、本山一色である。
ただ一つ言わせて貰えれば、圧倒的な攻撃力を誇る川崎を完封したDF陣、決定的ピンチをセーブした曽ケ端へももっとスポットを当てて欲しかった。

袖のヤタガラスが金色になるまで残り一つ、改めて気を引き締めたい。


川崎戦コメント・レビュー

2007年12月29日 | Weblog

鹿島アントラーズ  :監督  <試合終了>
ミスはあったが、総合的に見ていい内容だったと思う。勝負強さというか、練習でも試合でも自信に満ちあふれているように思う。私も信頼して送り出すことができる。これは昨日今日に生まれたものではなく、2月の宮崎キャンプから、序盤の勝てない時期でも、しっかりと取り組んできた成果だと思う。あと1つで優勝できるので、力を出し切れるように準備したい。

【第87回天皇杯準決勝 川崎F vs 鹿島】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
12月29日(土) 第87回天皇杯準決勝
川崎F 0 - 1 鹿島 (15:00/国立/22,457人)
得点者:72' 本山雅志(鹿島)
----------

●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
※会見は質疑応答から始まりました。
Q:守備面での指示について
「基本的には、川崎Fが攻撃的なチームなので、守備の意識は持たなくてはいけないと選手達には話をしました。当然ながら(川崎Fには)優秀な選手もいますし、ジュニーニョはJリーグの得点王でもあります。またその他の選手も優秀な選手、攻撃の能力が高いわけですから、ジュニーニョと鄭大世とマギヌンのトライアングルの入れ替わりも想定されることでしたし、またこれに絡んでくる両ウイングバックであったり、また中央でボールをさばいたりラストパスを出す選手がいます。ですので、まずそういったところをおさえるということです。特にジュニーニョをフリーにさせれば危険な選手であるし危険な状況を作り出す選手なので、そこをまずおさえるということでした。

また、そこの部分をおさえていけば、どこかで攻撃的なチームというのは、どこかで守備のウィークさ(弱点)が当然あるわけですから、(相手が攻撃的に)来たいなら来るようにという形で、できたスペースで今度は我々攻撃陣のスピードとテクニックを考えれば、それを打開できる場面は出てくるわけですから。

そういったことを考えながらやることができればと思っていましたし、そういった部分でマンマークでおさえる所をおさえていく。完璧にできたかと言われればそれは嘘になるが、人間がやる以上多少のミスはある。ただ全体的に評価した時には、我々が狙いにしていた部分は機能していた。守備でのアグレッシブさというこのチームの一つの持ち味が試合の中で出せたのではないかなと思います」
Q:ぜひお聞きしたいのは勝負強さについて。ツキ以外の要素で勝負強さの要因があれば教えてください。
「(遠いのでどうしても練習へ見に行けなくてゴメンナサイ。と言った質問者に対して)できれば今度昼食に招待しますので、そこでお話するのはどうですか?(笑)
その勝負強さというのは、正直ここ最近の試合でも僕自身もあなたと同じように感じている部分があります。練習だったり試合にあたっての表情を見ていると、本当に自信に満ちあふれている姿・顔だちですし、僕自身すごく彼らを信頼して送り出しますし、心強さという部分では、彼らから逆にもらう部分もあるのではないかと思います。

当然ながら、試合で見せた勝ための執着心、ボール一つを追いかける執着心という部分もあります。正直言うと、こういったものは昨日今日で培ったものではなくて宮崎のキャンプから、僕がどういう指導者でどうようにやっていくのかという話から始まって、毎日やることに対してやることに対して納得してもらって意欲的に取り組んでもらうということを言い続けてきました。例えば、『高いポテンシャルを持っている選手達がそろっていると思う。その能力を出し切らずにサッカー人生を終わらせてしまうのか』という話をしたり、自信を少しづつ取り戻すこと、まず個の自信を取り戻すことで、自分が何ができるのか、何をやならくてはいけないかを整理できるようになったと思います。
それによって、練習の内容や質が変わってきますし、そうするとチームとしての結果が出てくる。今シーズンの序盤で結果が伴わなかった時も、おそらくこれでいいのかという気持ちがあったかもしれない。だが僕は『これでいいし、僕についてきて欲しい』ということをずっと言い続けて、彼らがついてきたことがこのチームの成熟、勝負強さにつながっているのではないかと思います。昨日今日に培ったものではなくて、積み重ねによってできたのではないかと思います。

(また質問者に対して)ただ、お昼ならいつでも・・・(会場笑)」
Q:ハーフタイムでの指示とダニーロ選手投入について
「まず前半のところで、相手が3バックなので両ウイングバックが攻撃に出てくるので、当然その背後はボールを奪った時、起点を作れる位置になる。その部分の使い方だったり、そこからの飛び出しというところが、ハーフタイムでの大まかな指示です。
後半の途中にダニーロを入れましたが、一つは相手の右サイド(こちらの左サイド)の攻撃的な部分(をケアしたい)があったので前半から守備の負担が大きかった。そしてダニーロを入れる前に4番の井川選手を入れて相手が攻撃的にやろうという意図を感じたのでダニーロ選手を入れておさえるという狙いがありました。うちも19番の森選手が攻撃的に出てくるので、必然的にその背後を狙っていた。僕自身はグラウンドが傾いているのではないかと思うくらいにお互いに一つのサイドしか使っていなかったので、グラウンド全体をワイドに使った方がいいという話をしました」
Q:広島との決勝へ向けた準備について。どういった戦い方をするのか?
「シーズンの終盤に中2日で試合することはなかなかない。肉体的な疲労だけではなくてメンタルな疲労もある。おそらく、貯蔵したエネルギーを今日おそらく使い切ったのではないかと思います。それぐらい厳しい試合でしたので、まず回復させることが大事な作業になりますし、少しでもエネルギーを蓄えられればと思います。急にシーズンの終盤で新しいことをやるということはありません。『グラウンド外の練習』が多くなるのではないかと思います。栄養、休養というところも含まれてきます」
以上

【第87回天皇杯準決勝 川崎F vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●本山雅志選手(鹿島)
「ゴールシーンはFWがいい形で競ってくれた。ボールを拾おうという気持ちで真ん中に入ったら、すごくいい形で落ちてきた。前半からシュートを外してて、決めてやろうと思っていた。勝因は勝ちたいという気持ちが強かったからだと思う。毎年元日に試合をやっているチームがあるのに、自分たちは何をやってるんだとうとここ数年思っていた。来年はそれができるからうれしい。広島はいいチーム。ケアをしないといけない選手がいっぱいいる。いい状態で戦えるように調整したい。
今日は守備的な部分では納得いかない部分がたくさんある。攻撃面も前半から何本もシュートを打っていたので、何とか決めたいと思っていた。シュートに関しては、軽く打つとふかすし、しっかりミートして振り抜くことを考えて蹴った。タク(野沢)が走りこんできていたんで、タクに出すことも考えていたけど、それまで自分が外していたから自分で行こうと。ボールをよく見て打てば簡単だと思いますよ。タシ(田代)が競る時はいい確率で勝ってくれるし、セカンドボールも拾ってつなげることが自分の役目。あの場面は前にゴールしかなかったし、思い切っていった。
負けていい試合はない。リーグ優勝して成長できたし、まだチャンスもあるから次もしっかり戦おうと思っている。僕とかミツ(小笠原)とかヤナギさん(柳沢)とか3冠を知っている選手もいるけど、そうじゃない選手も多い。そういう選手たちの力が上がってきたからこそ勝ち続けられている」

●内田篤人選手(鹿島)
「あと1試合しかないし、自分たちが点を取って勝てればいいと思う。対面する選手にはいつも勝ちたいと思っている。今日は最初、運動量が少なかったし、相手のFWが速くて厳しい時もあった。でも川崎Fはいつもああいう戦いをしてくる。そんなに普段と違うとは思わなかった。向こうがいいペースでサッカーをしてきても、粘れれば勝てる。それは2年間やってきてよく分かっていること。まずは失点しなければいいと90分間ずっと思っていた。
モトさん(本山)はいいシュートを持ってるし、点を取った後もみんなで守りきった。あと1試合やったらタイトルを獲れる。これはJリーグで9連勝することを考えたらかなりラク。2日間いい調整をして勝ちたい」

●曽ヶ端準選手(鹿島)
「落ち着いてゲームに臨めた。川崎Fはガンガン来るという特徴のチーム。ボールの取られ方が悪くて、向こうに勢いよく攻められる部分もあったけど、球際のところをしっかり行く意識はあったし、チーム全体として落ち着いて対応できていたと思う。数多くの決定機を止められたのは、最後のところで守備陣もコースを寄せてくれる意識があった。相手も厳しいところというより、比較的いいポジションで打ってくれたんで、落ち着いて反応できた。僕自身はいつもいい準備をしてゲームに臨んでいる。今日がたまたまよかったみたいなことはない。今日は0で抑えたことが大きい。中盤で球回しされる時間帯もあったし、中盤の攻防がかなり激しかった。難しい中、しっかり点を取れて、守りきれたことがよかった。ここで勝っても1日に負けたら意味がない。次も勝って優勝したい」
●小笠原満男選手(鹿島)
「(高校の恩師の)斉藤先生が来ていたが、もう1回勝って喜んでもらえたらさらにうれしい。昨年、自分がイタリアで苦しんでいる時、いいニュースをもらってすごく励まされたんで。3年間お世話になって父親がわりだと思っているし、なかなか先生も全国でいい結果を残せなかったんで、去年の全国優勝のニュースはうれしかった。自分が鹿島で頑張ることが恩返しになると思う。
11冠目まであと1つなんで、いい休みにするためにも勝てればいい。ここ2試合苦しんだ後の快勝だが、僕らはいつも5-0で勝てるとは思っていない。カテゴリー下の相手といっても難しさのある試合だし、そういう中で勝てたからこそ、今日につながった。J1優勝した後、ここまで来られたことはみんなの力。サッカーは戦術、技術に加えて、気持ちの部分が大きく左右する。11人全員がピッチの上で同じように思っていないと勝てない。リーグ戦の最後の方になって、すごくいい感じできていて、その後パーティーなんかがあってふわっとした面もあったけど、またモチベーションが上がっている。いい雰囲気で次にもいけると思う」

●青木剛選手(鹿島)
「今日の守備のベースはマンツーマンと言われていたけど、9月の対戦の時とは違って臨機応変にやっていた。相手の攻撃のキーマンである鄭、ジュニーニョ、マギヌン、中村憲剛を入れ替わりながら見るという感じだった。マンツーマンがベースで、受け渡す時はしっかりやろうという約束だった。9月の時とは多少やり方は違った。自分自身、前半はちょっと戸惑う部分があったけど、前半途中からハッキリしてきた。中村憲剛がかなり高い位置に来るんで、そこで(小笠原)満男さんがピッタリ付いてしまうとマギヌンがフリーになっていたりする。そこを注意しながらやった。ソガさん(曽ヶ端)が止めたことも大きかったと思う。川崎Fは攻撃的なチームなんで、ゼロに抑えたことが大きい。みんな自信になったと思う」
●岩政大樹選手(鹿島)
「フロンターレと戦ってゼロに抑えたことがほとんどないので、気分がいい。監督の指示は9月に戦った時のようにマンツーマンで行けということだったけど、あの時はマンツーマンという言葉に反応しすぎた。今回は流動的にやったつもり。ある程度、自分たちのやり方があったし、相手の前の4人には必ず誰かが行くようにしてしっかり守った。全体として押し込まれるイメージはなかった。フロンターレとは攻め合いになると思っていたけど、それも予想通りだった。カウンターがいちばん怖い相手なんで、そこはケアした。ジュニーニョのスピードとか、鄭にも一発があるから。最後までプレッシャーをかけて外させようとした。決定機も何度か作られたけど、角度のないシュートばかりで、ソガさん(曽ヶ端)なら大丈夫だと思っていた。僕らは『シュートを打たれた』というイメージはあまりない。これで鹿島がまた『常勝』といわれる道のりへの第一歩を踏み出せたのかなという気がする」
●田代有三選手(鹿島)
「ああいう形でも点を取ってくれたモトさん(本山)に感謝しなきゃいけない。でも攻撃の形ももうちょっとやらないといけない。つなげるところをつないでいくとか。そういう苦しい中でも後ろが踏ん張ってくれて守りきれた。後ろの守備は安心して見ていられる。しっかりと守備してくれるし、信頼感がすごくある。今は試合をするごとに勝てるという気がする。点が入ればこれでいけると思うし、1点取られてももう失点しないと思えるし。だからこそ僕もしっかり点を取らないといけない。次は絶好の機会。点を取って勝ちたい。オフが短くなったけど、あと3日なら変わらない。絶対に勝つしかない。リーグ優勝してからは難しい試合もあったけど、今日は最後まで集中していた。決勝戦でも全てを出し切りたい。元日の決勝は初めてで楽しみ」

【第87回天皇杯準決勝 川崎F vs 鹿島】レポート:本山の際立った決定力と、しぶとい守りで川崎Fを撃破。今季2冠へ王手をかけた鹿島 [ J's GOAL ]
12月29日(土) 第87回天皇杯準決勝
川崎F 0 - 1 鹿島 (15:00/国立/22,457人)
得点者:72' 本山雅志(鹿島)
----------
左アウトサイド・村上和弘がディフェンスライン裏に抜け出してGK曽ヶ端準と1対1になった前半11分のビッグチャンスを皮切りに、90分間で4~5回の得点機を作り出した川崎フロンターレ。クラブ初タイトルを目指す彼らの決定機は鹿島アントラーズより確実に多かっただろう。だが、彼らは何を持ってしても、岩政大樹や曽ヶ端ら鹿島守備陣の分厚い壁を崩しきれなかった。
ジュニーニョと鄭大世の強力2トップ、トップ下のマギヌン、そしてゲームメーカーの中村憲剛の4人を消すために、鹿島オズワルド オリヴェイラ監督が採った策は「マンツーマンディフェンス」だった。が、そのやり方は9月1日のJ1第24節(鹿島ホーム)の時とは微妙に違っていた。前回は青木剛をジュニーニョにつけて密着マークさせたのだが、今回は岩政、大岩、青木、小笠原満男が流動的にマークを受け渡しながら守ったのだ。このやり方が見事なまでに機能。川崎Fは攻め手を失っていった。さらに背後に陣取る守護神・曽ヶ端がスーパーセーブを連発。どこまで行っても決して失点を許さなかった。
そんな堅守に後押しされた切り込み隊長・本山雅志が後半27分、ワンチャンスを確実にモノにする。田代有三が競ったボールが前線にこぼれ、DFがクリアしようとしたところに飛び込んだ背番号10が豪快に右足シュートを叩き込む。長い間「常勝軍団」と呼ばれたチームらしい老獪なサッカーで、鹿島は今季2冠達成へ王手をかけた。

2007年も残すところあと3日。29日の東京・国立競技場は前夜からの雨が止み、キックオフ時には気温が13.3度まで上がるなど、まずまずのコンディションに恵まれた。
今季はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)初参戦ながら決勝トーナメント進出の快挙を果たした川崎F。だが結局、ACLは準々決勝で敗退。J1は5位、Jヤマザキナビスコカップも準優勝と無冠のまま来てしまった。それだけに、天皇杯にかける意気込みは凄まじいものがあった。この日は10月末から左太もも負傷で長期離脱していたマギヌンが復帰。谷口博之の出場停止は痛かったが、それでも爆発的な攻撃力は健在だ。鹿島の方はJ1終盤戦の連勝を演出してきた最強イレブンが先発。2試合連続決勝ゴールを決めている柳沢敦はベンチスタートとなった。

川崎Fは立ち上がりからジュニーニョの速さ、鄭の力強さを前面に押し出してきた。マギヌンも小気味いい動きでリズムを作り、中村も鋭いパスワークを見せ付ける。右サイドの森勇介が果敢に勝負を挑み、左サイドの村上も裏に抜け出すなど、川崎Fらしい超攻撃的サッカーが早い時間から見られた。11分の村上の決定機に続き、22分にも村上が同じような形からシュートを狙う。前半の早い時間帯は彼らが主導権を握っていた。
10月10日のJリーグヤマザキナビスコカップ準決勝・ガンバ大阪戦(アウェー)以降、2ヶ月以上も勝ち続けている鹿島だけに、そんな川崎Fに対しても、普段通りのサッカーで応戦すると見られた。しかしオズワルド オリヴェイラ監督は相手の長所を警戒。それを徹底的に消す必要があると考えたのだろう。攻撃のキーマン4人にマンマーク気味に行ってフリーにさせないようにしたのだ。川崎Fのカウンターには何度かヒヤリとさせられたが、危ない場面は全て断ち切った。鹿島は予定通り、無失点で前半を折り返した。
後半も立ち上がりの時間帯が勝負どころと位置づけた関塚隆監督は、再び怒涛の攻めを指示した。2分にはペナルティエリア内で小笠原からボールを奪った中村がドリブルから強引にシュート。これはわずかに枠を外れてしまう。今度は16分、ジュニーニョがドリブルで内田篤人をかわしてゴール前でフリーになるが、肝心のシュートがクロスバーの上。どうしても得点に結びつかない。18分の鄭の決定機も曽ヶ端のスーパーセーブに止められた。中村も「決めるべきところで決めておかないとこういう試合には勝ちきれない」と悔しがるしかなかった。

鹿島の方はこういう展開を待っていたに違いない。後半27分、川崎Fが一瞬集中を切らしたところでついに均衡を破る。GK曽ヶ端からのロングボールを田代が競って落としたのが始まりだった。これが相手DFに当たって中央にこぼれ、飛び込んだ本山が強引に右足を振りぬいた。川崎の守護神・川島永嗣も両手を伸ばしたが届かず、次の瞬間、鹿島に値千金の1点が転がり込んでいた。
堅守で相手を焦らし、数少ない決定機をモノにする…。鹿島が「常勝軍団」といわれた頃はいつもそんな戦い方で勝っていた。この伝統は今、チームに蘇りつつある。オズワルド オリヴェイラ監督も「最近の練習や試合で選手たちを見ていると、本当に自信に満ち溢れている。シーズン当初から積み重ねてきたことで何をすべきかしっかり整理ができているし、結果もついてきている。私の方が心強さをもらっているくらいだ」と、選手たちの勝負強さを賞賛していた。
もちろん、川崎Fも最後まで1点を追い続けた。関塚監督は井川祐輔、久木野聡らを投入。基本布陣を3-5-2から4-4-2、最終的には4-3-3の攻撃的布陣にして1点を取りに行った。が、結局、無得点のままタイムアップの笛。初タイトルを狙った川崎Fの悲願達成は来季へと持ち越しとなった。キャプテン・伊藤宏樹は「タイトルを獲ると公言してきたけど、結果的にできなかった。それでも今季の川崎Fはいろんな経験をして、確実に力をつけている」と強調していた。肝心なところで勝ち切る強さをどう身につけるか。それが来季の課題になってくるだろう。
J1王者の意地を見せつけた鹿島は今季2冠へあと1勝と迫った。ファイナルの相手・広島とは今季3勝1敗。戦績も悪くない。9冠から10冠までは5年も足踏みした彼らだが、2008年元日に11冠目を達成している可能性は大いにありそうだ。
以上
2007.12.29 Reported by 元川悦子

勝ちたい気持ちの強さで勝ちきったと本山の弁。
それも頷ける素晴らしいパフォーマンスを彼は魅せてくれた。
ゴールシーン以外も随所に顔を出しキレの良さを見せつけておった。
そしてハーフタイムには篤姫のCMがオーロラビジョンに映し出された。
これは来年もこの路線で行けとの指示と受け取ったことになろう。


高さで挑め

2007年12月29日 | Weblog

鹿島田代が川崎F人間山脈越え誓う

強烈なボレーシュートを放つ鹿島FW田代(撮影・為田聡史)
 鹿島FW田代有三(25)が、今日29日の天皇杯準決勝で川崎Fと今季初対決。相手は平均身長186・3センチの3バック寺田、伊藤、箕輪の「人間山脈」がそびえるが「でかい選手が多いけど、そこで勝てば有利になる」と28日の最終調整後に自信を見せた。「相手も背が高い分、普通に競ってくる。(小さくて)いろいろやってくるDFよりも、やりやすい」。181センチのハンディは感じず、小細工なしに垂直跳び72センチ、驚異の滞空時間で勝負する。

 川崎Fには借りもある。昨年11月26日のリーグ戦でペナルティーエリア付近で相手GKに倒されたがノーホイッスル。主審に激怒して警告を受けて退場に追い込まれた。「あれで僕のシーズンが終わった(最終戦は出場停止)。嫌なイメージが残っている」。過去を清算するためにも、11冠への大きな山を乗り越える。【広重竜太郎】
[2007年12月29日9時35分 紙面から]

田代が倒されてから早13ヶ月となった。
そのことを報道するニッカンにそして広重竜太郎氏に拍手を送りたい。
今季の開幕戦も本山への肘撃ちは見逃しながらも岩政の軽いファールにカードを出すという愚行があり不安この上ない。
本日の主審は誰であろうか。
本当に心配である。
とはいえ、今季はジャッジに泣かされながらも試合には勝利し最終的に栄冠を手に入れておる。
天皇杯でもそのメンタルが生かされるとチームを信じたい。
国民よ立て!
悲しみを怒りに変えて、立てよ国民!


小笠原満男、いいところをみせたい

2007年12月29日 | Weblog

小笠原 高校恩師に定年祝いの白星を

激励に訪れた高校時代の恩師・斉藤監督(右)と談笑する小笠原
 天皇杯は、29日に準決勝の2試合が国立競技場などで行われる。リーグ覇者の鹿島は川崎Fと対戦。MF小笠原は、恩師に天皇杯制覇による今季2冠達成を誓った。大船渡高時代の恩師で、現盛岡商の斉藤重信監督(60)がこの日、練習場を訪問。その恩師が今年度で定年を迎えることもあり「定年だから、いいところを見せたい」と意欲を見せた。

 7月にイタリアから戻り、チームをJリーグの頂点へとけん引。斉藤監督も「イタリアから戻って、人間的にもひと回り大きくなったし、プレースタイルも変わった。守備で厳しく行くようになった。意識して守備をしている」とその変ぼうぶりに驚いたという。「リーグ戦の最後で見せた戦い方を見せれば、勝てる」と小笠原。実りの07年の集大成として、まずは川崎Fに勝ってチームを元日の決勝の舞台へと導くつもりだ。
[ 2007年12月29日付 紙面記事 ]

小笠原恩師にV捧げる…天皇杯準決勝

準決勝に向け軽めの調整をした(左から)柳沢、小笠原、田代ら鹿島イレブン
 天皇杯の準決勝2試合が29日、行われる。川崎と対戦する鹿島はMF小笠原満男(28)が、大船渡高時代の恩師である斎藤重信監督(60)=現盛岡商サッカー部監督=の訪問を受け、定年祝いとして天皇杯制覇をささげる決意を明かした。また、広島と対戦するG大阪は、佐野泉社長(63)が、今大会から来季の天皇杯まで全5タイトルの獲得を厳命した。

 「2つ勝つ」 親との再会シーンを映したようだった。MF小笠原は練習を終えると、スキップのような小走りで斎藤監督のもとに駆け寄った。握手と笑顔で始まった約10分間の会話。「天皇杯、しっかれやれよな」という師の言葉に、小笠原は「やっぱりいいところをみせたい。見ててください」と照れ笑いを浮かべながらも、力強く宣言した。

 「第2の父」に天皇杯をささげる。斎藤監督は大船渡高時代の監督で、才能を見いだしてくれた恩師でもある。また、当時盛岡市在住の小笠原にとって、電車で3時間もかかる大船渡市への通学は不可能。そこで斎藤監督は3年間、自宅を開放し、下宿させてくれた。公私で父親代わりになってくれたのが、斎藤監督だった。

 その斎藤監督は、今年度いっぱいで定年を迎える。現在、指揮を執る盛岡商は、岩手県予選決勝で敗退。監督として迎える最後の正月は、サッカーに携われない。「天皇杯を勝つには、謙虚な気持ちと戦う気持ちが大事。まず川崎に勝たないと決勝にはいけない。2つ勝つ」と小笠原。定年祝いは天皇杯。感謝と闘争心をまとい、準決勝のピッチに立つ。

小笠原満男が高校時代の恩師の定年に天皇杯優勝で花を添えるとのこと。
まさにスポーツ紙好みの感動話である。
とはいえ、暖まりはするがさほど心は揺り動かさるほどではない。
クララが立ち上がる程の感動を求めておるのである。


柳沢敦、勝利の伝道者

2007年12月29日 | Weblog

柳沢が全力宣言!ジーコ魂で鹿島の2冠狙う…天皇杯準決勝

控え組で前日練習する柳沢。準備に怠りはない(撮影・北野浩之)
 29日の天皇杯準決勝でJ王者・鹿島は川崎と対戦。移籍問題で揺れるFW柳沢敦(30)は28日、最後までチームのために戦うことを宣言。途中出場が濃厚だが、2戦連続決勝ゴールの好調さで決勝に導く。

 川崎戦に向けた最終調整。セットプレー練習で控え組を意味する黄色いビブスを着た柳沢がレギュラー組のゴールを脅かす。鹿島でも数少なくなった“ジーコ魂”の継承者は、自分に課された役割をゆっくりとした口調で話した。 
「まずは自分が一生懸命やること。先発に復帰したい気持ちもあるけれど、チームのために何ができるかということを忘れちゃいけない。ジーコの教え? ここで育ってきたし、体に染み付いていることだから」
 96年、誘われていたJ13クラブの中から鹿島を選んだのはジーコ氏(現フェネルバチェ監督)の存在があったから。入団後は総監督、アドバイザーとして教えを受け、エースとしてチームの黄金時代を支えた。

 主将を務めた今季は左足甲骨折などの影響もあってリーグ戦先発は12試合(出場は19試合)。それでもMF小笠原が「柳さんは出番が少なくなっているけど、一生懸命やっている。あの姿を見てみんな感じているものはあると思う」と話すように、師の教えを守り、全力で練習に取り組んできた。そんな柳沢の姿勢も、大逆転優勝を呼び込む一因だった。

 出場機会を求めて移籍を視野に入れている柳沢には、来季J1に昇格する京都と東京Vからオファーが届いているが、「天皇杯後に答えを出したい」。胸中は揺れている。だが2戦連続決勝ゴールという結果が示すように、試合ではそれを感じさせない。与えられる時間は少なくても、柳沢はジーコ魂を体現し続ける。
(千葉友寛)

鹿島・柳沢、天皇杯で実力証明する…29日天皇杯準決勝
 鹿島のFW柳沢が天皇杯制覇で鹿島イヤーを印象づける。リーグを制しながら「まぐれとかいう人がいる。そうは思われたくないし、証明したい」。27日は準決勝川崎戦(29日)に向け、非公開練習で調整。その後、母校・富山一の練習試合を観戦した。2試合連続得点中の絶好調男は、移籍志願を封印し天皇杯優勝に全力を注ぐ。
(2007年12月28日06時02分  スポーツ報知)

報知は木曜の取材で記事を起こしたため非公開練習となっておる。
それに比べサンスポは最新の金曜に取材しセットプレイ練習の勇姿を紹介しているのは好感が持てる。
柳沢が鹿島を選んだエピソードと逆転優勝を絡めた内容も素晴らしい。
この記事を読むと柳沢主将が”ファミリー”である我等と共にあり続けてくれるのではないかと期待してしまう。
ジーコ魂を継承し伝える役目はまだ全うしきれていないと言えよう。
勝利の伝道師としての役目を。


熱血指揮官

2007年12月29日 | Weblog

鹿島オリベイラ監督が天皇杯へ向け熱弁
 鹿島が異例の3日連続ミーティングで29日の天皇杯準決勝川崎F戦に備えた。最終調整となった28日の練習前もオズワルド・オリベイラ監督(57)が約1時間にわたって熱弁を振るった。川崎Fの試合のビデオを見せつつ、メンタル面についても言及。FW柳沢は「強い気持ちを持って11冠を取りに行こうということ」と胸に刻んでいた。
[2007年12月28日20時23分]

ここまで勝ち上がってくると最後はメンタルが重要になってくる。
そこへオリヴェイラ監督の雄弁は効いて来るであろう。
いくら善戦しようと負けてしまっては歴史に名を残せぬ。
どのような手を使おうとも最後に笑うのは我等なのだ。
我等の強い気持ちで国立へ向かおうではないか。


ファボン移籍か?!

2007年12月28日 | Weblog

残留合意の鹿島DFファボン移籍!?
 来季の残留で合意していた鹿島DFファボン(31)の去就が微妙な情勢であることが27日、分かった。右足関節脱臼骨折の治療のためにブラジルに帰国中だが、名門サントスからの獲得オファーを受けたことが代理人からの連絡で判明。クラブ側が本人の意向を確認しようとしたが、返事がない状況が続いている。ファボンの急転移籍に加え、東京DF伊野波の獲得が実現しない場合は、J2C大阪にレンタル移籍延長が濃厚だったDF羽田の復帰も検討する。
[2007年12月28日8時46分 紙面から]

来季のCB構想が大きく揺らぐ大事件である。
リーグ優勝まで共にあり、今季中は完治しないとわかっていたにもかかわらず鹿島に残ったファボンであるが、クリスマス前に帰したことが失敗だったのであろうか。
とはいえ、この時期にわかったことは不幸中の幸いである。
まだ、羽田を戻すなり、ユダの復帰を早めるなり、他の選手に食指を動かすなり、何らかの手法が取れるではないか。
まだ今季は終わっておらぬ。
フロントの仕事はこれからキャンプインまでハードワークなのである。
予期せぬ出来事にも対処してこそ強いクラブへの階段を登ることとなろう。
君はまだシンデレラなのだから。


緑虫の苦悶

2007年12月28日 | Weblog

鹿島FW柳沢獲りに東京VラモスED出馬
 東京Vのラモス瑠偉エグゼクティブディレクター(50)が、鹿島FW柳沢敦(30)獲得に直接出馬することが27日分かった。同じ昇格組の京都と争奪戦を展開中。電話での交渉を続けているが、萩原会長はこの日「交渉がだいぶ難航している」と話した。

 前日26日に年末のあいさつでクラブハウスを訪れた同EDに話をすると、同EDが「柳沢は取った方がいい。オレが電話してみようか?」と自ら交渉役を買って出たという。昨オフには磐田にいた元日本代表のMF名波とMF服部を熱心に勧誘し、獲得に成功している。柱谷監督が「ラモスさんは交渉ではなく、情熱をぶつける」と言う熱い話術で、形勢不利を挽回(ばんかい)するつもりだ。
[2007年12月28日8時45分 紙面から]

相変わらずトンチンカンな対応である。
12月26日の囁きが方向違いであることにまったく気付いておらぬ。
柳沢本人の移籍しようとする意志が固いことと同様に、天皇杯優勝まで移籍を封印する意志も固いのである。
柳沢敦という人間を理解しておらぬ事が見て取れる。
もし、彼が緑虫へ移籍しても成功も成長も得られないことは周知である。
愚かなる緑虫を見るに付け他山の石とせず常に自分たちを昇華したいと思い起こすのである。


柳沢主将、勝利へのコメント

2007年12月28日 | Weblog

鹿島FW柳沢3大タイトル通算100得点だ
 鹿島FW柳沢が反骨心を胸に、3大タイトル通算100得点と11冠をチームにもたらす。明日29日の天皇杯準決勝川崎F戦を控えた27日、チームは非公開練習&取材禁止で集中モード。柳沢は練習後に鹿嶋市で合宿中の母校・富山一高の練習試合に応援に訪れた。右転筋痛で治療も必要な状態だが、恩師の長嶺監督、ロドリゲス・コーチと旧交を温め、移籍騒動に揺れる中でリフレッシュした。

 天皇杯は実力を証明する機会。前日26日には「(リーグ優勝を)奇跡、まぐれとか言う人が中にはいるけど、そうは思われたくない。やってきた結果の証しをもう1度証明したい」と熱く口にしていた。プロ入り後、リーグ80得点、ナビスコ杯9得点、天皇杯8得点と国内3冠の大会で97得点を積み重ねてきた。あと3得点に迫る通算100得点は過去に13人が達成。鹿島ではFW長谷川に続き2人目。柳沢の、そしてチームの力を頂点に立って再証明する。
[2007年12月28日8時55分 紙面から]

移籍話封印!柳沢3戦連発決める
 鹿島FW柳沢が自らのゴールでチームを天皇杯決勝へと導く。5回戦の甲府戦、準々決勝のホンダFC戦と目下2試合連続で決勝ゴールを記録。29日の準決勝・川崎F戦に向け「いいイメージでできている。同じような感じで頑張りたい」と3試合連続ゴールへの意気込みを見せた。クラブには移籍を志願し、すでに京都と東京Vが正式オファー。今季終了後に退団する可能性があるが、当面は移籍話を封印して、チームの今季2冠に集中する。
[ 2007年12月28日付 紙面記事 ]

鹿島・柳沢、天皇杯で実力証明する…29日天皇杯準決勝
 鹿島のFW柳沢が天皇杯制覇で鹿島イヤーを印象づける。リーグを制しながら「まぐれとかいう人がいる。そうは思われたくないし、証明したい」。この日は準決勝川崎戦(29日)に向け、非公開練習で調整。その後、母校・富山一の練習試合を観戦した。2試合連続得点中の絶好調男は、移籍志願を封印し天皇杯優勝に全力を注ぐ。
(2007年12月28日06時02分  スポーツ報知)

主将が勝利へ向けたコメントを出せば我等の志気も上がるというもの。
彼自身から出た雑音もシャットアウトで立ち向かう所存である。
敵は己の中にあり。
自分に勝ってこそ、更なる成長が望めるというもの。
タガを外してゴールを量産するのである。
アレルヤという名のタガを。


岩政、戦術予報士

2007年12月27日 | Weblog

鹿島、川崎攻略に自信…29日天皇杯準決勝
 鹿島の2人の日本代表候補が川崎攻略に自信をのぞかせた。天皇杯準決勝・川崎戦(29日・国立)に向け、FW田代「川崎のDFは高いけど、正攻法で飛んでくる。僕としてはやりやすい」と豪語すれば、DF岩政「セットプレーの守り方はそんなに良くない」。オリヴェイラ監督から「リーグ制覇が奇跡じゃないことを証明しよう」とゲキを飛ばされたチームは、強い気持ちで11冠へ狙う。
(2007年12月27日06時00分 スポーツ報知)

無理矢理代表で作られた記事。
その割に篤人のコメントは取れなかったようである。
その分、毎日のように岩政が豪語していて面白い。
自然体であったり、予言者であったり。
今度は戦術解説である。
スメラギさんのミスも見逃さぬ。
酒癖の悪いスメラギさんとは飲み仲間になるのであろうか。


増田誓志今後の成長に期待

2007年12月27日 | Weblog

増田が鹿島残留へ…移籍希望一転「一番成長できると思う」
 J1鹿島のMF増田誓志(22)が26日、来季の残留を決意、クラブ幹部との話し合いでその意思を伝えた。本職ではない右サイドバックでの練習を課されていたことから移籍を希望していた増田は「1週間前に決めろといわれたら仙台に移籍していました。来年は五輪があるからその意識が強すぎた」。だがオリヴェイラ監督らから慰留され、「冷静に考えると、これから先もサッカーは続く。鹿島にいた方が一番成長できると思った」と、今後のサッカー人生を考えての決断となった。

★岩政は代表優先…旅行は中止
 来年1月の日本代表候補合宿に招集されている鹿島DF岩政がW杯予選イヤーに向けて万全のスタートを切る。「旅行はキャンセルしました。残念ですけど、合宿も大事ですから」。コンディション作りを優先させるため、サッカー観戦なども兼ね、1月上旬に予定していたイタリア旅行を中止。1月上旬に地元・山口県で自主トレを開始し、日本代表の岡田監督から通達されている8割以上の状態で代表に合流する。

★天皇杯優勝で強さ証明
 2冠を目指す鹿島が29日の天皇杯準決勝・川崎戦(国立)に向けてミーティング。オリヴェイラ監督は「回りから鹿島の優勝は奇跡といわれているが、それは違うということを証明するためにも天皇杯で優勝しよう」とげきを飛ばした。DF新井場も「ここまできたら戦術よりも気持ちの問題。それが結果に大きく左右する」。集中力アップと情報漏えい防止を目的に27日は、今季2度目の完全非公開練習を行う。

(鹿嶋市)

複数オファーも増田が鹿島残留決断
 MF増田が鹿島に残留することになった。正式オファーの大分、J2仙台のほかにも複数のチームが獲得に興味を示していたが、オリヴェイラ監督やチームメートに慰留され「今後のサッカー人生を考えた場合、一番成長できるのは鹿島」と残留を決断した。来季はバーゼルのMF中田浩二の復帰が濃厚で、競争はよりし烈になる。「チャンスさえもらえればというのはある。心機一転、頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。
[ 2007年12月27日付 紙面記事 ]

増田残留「鹿島で成長したい」
 J2仙台移籍か、残留かで揺れていた鹿島のU―22(22歳以下)日本代表MF増田誓志(22)が26日、残留を表明した。

 当初は08年北京五輪代表への選出を目指し、出場機会を求めて移籍を模索。大分、仙台の2クラブから正式オファーを受けたが、「鹿島に残ります。来年、五輪があるからといって意識しすぎていた。五輪後のサッカー人生を考えて、どこでプレーすれば成長できるかを考えたら、鹿島にいれば成長できる」と吹っ切れた表情で明かした。「1週間前に結論を出せば、仙台だった」というほど迷い抜いた増田は「これで気持ち良く天皇杯に臨めます」と話した。
(2007年12月27日06時00分  スポーツ報知)

J1 増田、鹿島残留決める
2007/12/27(木) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
 移籍を直訴していたJリーグ1部(J1)鹿島のMF増田誓志が26日、クラブ幹部と会談し、鹿島残留を決めた。増田は出場機会を求めて移籍を希望し、J1大分、J2仙台からオファーが届いていたが、クラブ関係者だけでなくオズワルド・オリベイラ監督やチームメートからも慰留されていた。
 会談を終えた増田は、スッキリとした表情で「鹿島に残ります」と述べた。「自分で決めました。自分の中で来年は五輪があるのを意識しすぎていた。冷静に考えたら、その先もサッカーは続くし、そのためにどこでやるのがいいか考えたら、鹿島でやるのが一番成長できると思った」と理由を明かした。
 決め手の一つになったのは天皇杯のホンダFC戦前に行ったオリベイラ監督との話し合いで、来季の起用法で「中盤で使う」と明言してもらったこと。加えて、来季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)もあり、「スタメンとして出るのが一番いいが、それにこだわらなくても(ACLを)経験するのは大きい」と話した。
 「監督からも残ってくれと言われたし、チームメートにも意見を聞いていた。サポーターからも手紙をもらったりしたので、(鹿島で)頑張ってみようとなった」。具体的な契約交渉はこれからだが、「これで天皇杯に気持ちよく臨める。決めたんで鹿島のためにやっていきたい」と決意を新たにしていた。

この1週間賑わせた増田誓志移籍話題であるが、増田本人が下した結論は鹿島残留であった。
彼自身のコメント通り「鹿島が最も成長できる」と我等も思う。
即戦力で競争もないところへ移籍しても、そこで終わりなのである。
来季はユダの復帰、修人くんの加入、船山の成長でボランチ起用は考えられぬ。
ましてや右SBの紅白戦要員はあり得ない。
本来のポジションでの競争なのである。
古来より鹿島に於ける攻撃的MFは激戦区であった。
ジーコ、レオナルド、ビスマルクが務めておったポジションなのである。
彼等の後継者となりうる人材のみがピッチに立てると言えよう。
厳しい争いに身を置いてこそ大いなる成長があるのである。
増田誓志が正しい決断をしたと我等も共に感じたい。