鹿島、国内最大3億円アカデミー設立で金の卵発掘!
鹿島のアカデミー施設の完成予想図
鹿島が茨城県つくば市内に小、中学生を育成するためのアカデミー施設を設立することが27日、分かった。10月1日に着工し、来春から開校する。総工費は約3億円。クラブハウス、人工芝のピッチ1面、フットサルコート3面を備え、総面積は20万平方メートル。日本のプロチームの育成施設としては金額、面積ともに国内最大。金の卵を発掘、育成し、最終的にはトップチームへ人材を供給するための施設になる。
アカデミー施設は、つくばエクスプレス(TX)みどりの駅から徒歩圏内にある再開発地域に建てられる。すでに周辺住人への説明会を終え、理解を得られたことで、10月1日の着工が決まり、来年4月にピッチ、同5月にはクラブハウスが完成する予定。最大で小、中学生約1000人を受け入れられる規模。プロチームの育成施設としては国内最大となる。
プロ顔負けの施設になる。クラブハウスには事務室、トレーニングルーム、ミーティングルーム、シャワー室などを備える。J1でもクラブハウスを持つことができないクラブがある中で、小中学生のためにクラブハウスを建設するのはJ初。関係者は「鹿嶋市は地域的に育成するのは難しい。でも、自分たちで育てていかないと、強さを維持できなくなる」と明かした。
これまでも鹿嶋市、日立市、つくば市などを拠点に育成に努めてきたが、ジュニア(小学4~6年)、ジュニアユース(中学生)の受け入れ人数は1地域100人が限界だった。さらに人口の少なさなどで、人材の絶対数も少なく、プロ選手への育成が難しかった。今回の施設は東京都、埼玉県、千葉県からも通うことができ、すべての弱点を克服できる。
少年団、中学サッカー部よりも、Jクラブの下部組織へ人材が流れる時代。その下部組織に入った選手のうち、将来プロ選手として活躍できるのは1000人に1人と言われる。欧州のビッグクラブがそうであるように、下部組織を充実させてこそ、長い期間常勝クラブであり続けられる。鹿島が3億円の巨額を先行投資し、常勝クラブの礎を建設する。
◆育成施設 鹿島以外のJクラブは、ジュニア、ジュニアユースの練習施設は持っていない。普段は地方自治体のスポーツ施設などを間借りし、練習するのが一般的。鹿島もつくば市に下部組織を持っていたが、駅から離れたテニスコートで練習していたため、送迎や受け入れ人数の問題があった。海外ではマンチェスターUなど、欧州ビッグクラブは専用のアカデミー施設を所有している。
(2010年9月28日06時03分 スポーツ報知)
鹿島FC、つくばに小中選手育成拠点 来春完成
サッカー・Jリーグ1部の鹿島フットボールクラブ(鹿島FC)は、つくば市を中心とした県南地区で小中学生選手を育成する下部組織の強化に乗り出した。将来の人口増加が見込まれるつくばエクスプレス(TX)沿線に総工費約3億円を掛け専用のクラブハウスとグラウンドを建設。選手も増やして来年度から活動を始める。鹿島関係者は「ポテンシャルの高いつくばに自前の拠点を整備し、選手育成につなげたい」と意気込む。
Jリーグで下部組織のために本格的な施設を整備するのは初め
てといい、同市下萱丸のTXみどりの駅に近い2万平方メートルの敷地に、クラブハウスと人工芝グラウンド1面、フットサルコート3面を建設する。10月に着工し、グラウンドは来年4月、クラブハウスは5月に完成する予定。
ジュニア(小学4~6年)、ジュニアユース(中学1~3年)、クリニックコース(幼稚園~小学6年)などが練習する専用施設で、整備に伴い下部組織の総人数も現在の約400人から将来は約1000人に拡大する。
鹿島FCの下部組織は現在、鹿嶋、日立、つくばの3カ所にある。つくばジュニアは2007年に活動が始まり、昨年から今年にかけて県内の大会で優勝や準優勝するなど短期間で成果を挙げてきた。鹿島FCの井畑滋社長は「つくばは育成の重点強化地域」と注目する。
つくばに自前の育成拠点をつくる構想は、TXが開通した2005年から浮上した。鹿島のホームタウンである鹿嶋、神栖、潮来、鉾田、行方市の5市を合わせた人口は約28万人。つくば市は約22万人で、クラブにはTX沿線開発により人口増が見込まれる県南地区で優秀な選手を発掘しようとの狙いがある。
井畑社長は「将来に向けてメード・イン茨城の選手を育てていきたい」と話し、広く県内からトップチームへ選手を送り出そうと目標を掲げる。来年創設20周年を迎える鹿島FCにとって、本格的な練習施設を備えたつくばの下部組織は大きな期待を担っている。
つくば育成施設の新設について
標記の通り、茨城県つくば市下萱丸に育成施設を新設することになりましたのでお知らせします。つくばエクスプレス(TX)みどりの駅徒歩8分に立地し、クリニックコース(未就学児~小学生)、鹿島アントラーズつくばジュニアチーム(小学生チーム)、同ジュニアユースチーム(中学生)の指導・練習拠点となります。また、フットサルコートの一般開放を行うほか、コーチによる幼稚園巡回など普及事業の拠点となります。
所在地:
つくば市萱丸一体型特定土地区画整理事業地内B-43街区①街地
面積:
20,000m2
施設内容:
人工芝サッカーピッチ1面(105×68m)
人工芝フットサルコート(39×19m)3面、
クラブハウス(事務所含む)350m2、照明施設(100ルクス)
着工:
2010年10月
竣工:
サッカー場2011年4月、クラブハウス同5月
用途:
クリニック(未就学児~小学生向けサッカースクール)最大900名
ジュニアチーム、ジュニアユースチーム(各40名程度)
一般開放(フットサル)
鹿島がつくばにアカデミーを作るとのこと。
これはビッグ・ニュースである。
ホームタウンの人口に恵まれておらぬ鹿島としては、次の一手を打ったと言えよう。
筑波周辺の茨城県南部だけでなく、TX沿線の千葉県北部、東京都の民も迎え入れ、若き戦士を育成していくのだ。
若い世代への投資がどのような効果を生むかは、近年のFCバルセロナを見るだけで理解することが出来よう。
世界に名を馳せるメッシだけでなく、シャビ、イニエスタ、ブスケス、ピケ、プジョル、ボージャン、ペドロと下部組織出身の選手を数え上げても枚挙に暇がない。
特に外から選手を獲ることの少ない鹿島は、下部カテゴリーの選手を育成し、戦力としていく必要が有ろう。
このアカデミー出身者がチームの主力となり、日本を、アジアを、そして世界を席巻するのだ。
我等の将来は明るく、強い。