鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

セレッソ戦レビュー

2014年11月30日 | Weblog
【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】レポート:C大阪、ホームで大敗し、J2降格圏の16位以下が確定。快勝した鹿島は最終節に優勝の可能性を残す。(14.11.30)
11月29日(土) 2014 J1リーグ戦 第33節
C大阪 1 - 4 鹿島 (14:04/ヤンマー/23,330人)
得点者:33' カイオ(鹿島)、59' 赤崎秀平(鹿島)、67' 赤崎秀平(鹿島)、69' 永井龍(C大阪)、80' 柴崎岳(鹿島)
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J1残留圏まで勝点4と後がない17位C大阪、頂点まで勝点4と、5年ぶりの王座奪還へわずかな希望を残していた4位鹿島。ともに絶対に勝利が欲しいチーム同士の一戦は、鹿島が赤崎秀平の2得点などで4-1と勝利。同日、鳥栖に引き分けた首位の浦和との差を3に縮め、最終節に優勝の可能性を持ち越すことができた。一方、ホーム最終戦で大敗を喫したC大阪は、15位清水との差を縮められず、今季のJ1において、1試合を残して、J2降格圏の16位以下が確定した。

朝方に降った雨も昼前には止み、キックオフ時からは青空も見えていたヤンマースタジアム長居。『絶対残留』を誓い、必勝を期したC大阪のだが、待っていた現実は、敗北、そして、降格の涙雨だった。試合後、「あまり言葉が見つからないですが、自分たちの目標を達成できなくて、悔しい気持ち」(杉本健勇)、「決まってしまったんだなと、頭が真っ白になったというのが、一番の感想」(永井龍)と若きイレブンもコメントするなど、来季、J1で戦えないという現実に、茫然自失の状態になっていたC大阪の選手やスタッフ、サポーターも少なくなかった。

フォルランがメンバー外、カカウがベンチスタート、前節の仙台戦と同じ先発陣で臨んだC大阪。「立ち上がりの入りは、前回の反省を活かして、悪くはなかった」と大熊裕司監督も言うように、序盤は鹿島と互角の戦いを繰り広げたC大阪。しかし、なかなかシュートまで持ち込めずにいると、33分、鹿島の連動性ある攻撃の前に対応が後手になり、先手を奪われた。0-1で迎えた後半は、カカウを前線に投入して反撃に出たが、後半開始から鹿島に2度の決定機を作られるなど、攻勢は止められず。59分には2点目を献上。すると、この試合で精彩を欠いていた若きエース、南野拓実を64分で途中でベンチに下げる強行采配で活路を見出そうとしたが、その3分後にも、オフサイドを取り損ねて3失点目。ピッチに、そして、アウェイ側ゴール裏を除いた2万3330人の大部分に、落胆の色が広がる。

それでも、3点目を取られた直後にもかかわらず、桜色の戦士は歯を食いしばって戦った。扇原貴宏が果敢にシュートを放つなど、遮二無二攻め出ると、69分、カカウを起点に仕掛け、杉本の右クロスから、最後はゴール前に詰めた永井が押し込んで、1点を返した。その瞬間、スタジアムに活気が蘇り、一気にC大阪攻勢の時間帯がやってくる。ただし、73分、75分と、2度、丸橋祐介の左クロスから永井に決定機が訪れたが、生え抜きストライカーは決めきることができず。「1-3になってからも2本チャンスがあったので、あれを決めていれば、まだ望みがつながったと思う」(永井)。

得点から5分後、柴崎岳にあっさりダメ押しとなる4失点目を流し込まれた時点で、完全に勝負は決してしまった。試合終了後、キャプテンマークを巻いていた山下は立ち上がれず。扇原、丸橋をはじめ、涙を流す選手も少なくなかった。「僕たちの力が足りなかった」(丸橋)、「今までの積み重ねがこういう結果になってしまい、すごい悔しい」(山下)、「1年間の積み重ねが今日の試合に出たというか、こういう結果になった。本当に申し訳ない思い」(酒本憲幸)、ピンクのユニフォームに袖を通した選手たちは、責任を背負いこんだ。

ただ、現場だけがこういうJ2降格という結果を招いたのではないことは、誰の目にも明らかだ。それを象徴していたのは、スタンドのサポーターのベクトルが一気に1つになった、ホーム最終戦終了後のセレモニー、岡野雅夫代表取締役社長の挨拶での、大きなブーイングが響きわたった時。「史上最攻は経営だけ 大事な強化は空回り 20年間の経験を財産にできないクラブに花は咲くのか?」。ゴール裏に広げられた痛烈なメッセージは、現状を示す1つ。事業、強化、現場といったクラブの組織が一丸となれなかったこと、確固たる指針を今季出せなかったからこそ、世界的ストライカーのフォルラン獲得など派手な花火を打ち上げた後に、大きな代償を払うことになったのではないか。

この日、対戦した鹿島は、主力の海外移籍があったり、若返りを図りながらも、一貫した強化体制でチームを作り上げ、今節もトニーニョセレーゾ監督の元で秀逸な戦いを披露。カイオ、赤崎秀平、柴崎岳といったゴールを奪った選手たちをはじめ、全体が躍動。優勝争いを最後まで繰り広げる状況を作っている。そこに、長年タイトルを取り続けているクラブと、チャンスがありながらも活かせないC大阪との差が映し出されている。試合後、鹿島のトニーニョセレーゾ監督が、「我々は数字上可能性があるといってもまず自分たちが勝って終わらないと条件は整わないので、まず自分たちのホームの試合をしっかり勝つ。それで、試合が終わった時にどのような状況になっているのかをまわりに聞いてみるしかないので、まず自分たちの試合を、謙虚さを忘れずに戦っていきたい」と現状をしっかり見極め、謙虚な姿勢を忘れていないことも、強豪クラブの歴史を感じさせるものだ。

「クラブ、チーム、選手、すべてが勝者の意識を持たなければ、サッカーにおいて、何かを成し遂げることはできない」と述べるのはカカウ。百戦錬磨の元ドイツ代表は言う。「何より大事なのは、新しいメンタリティーを作っていくということ。それがなければ、難しい戦いになる。J1に復帰するためには、チームのメンタリティーを変えることが、何より必要になる」と。抜本的に改革しなければ、容易にJ1に戻って来られないことは、2度のJ2を経験した、20周年を迎えた桜色のクラブも、十分に認識しているはず。いや、そうでなければいけない。この時点から、最終節から、今季の『おごり』のツケを払う、再生への茨の道は始まるが、相当の覚悟が必要だ。真のクラブ力は、ここから試される。セレッソ大阪というクラブが、今後もあり続けるために。

以上

2014.11.30 Reported by 前田敏勝




セレッソのJ2降格を中心に綴る前田氏のレポートである。
セレッソ番としてはセレッソのホームにてこの現実を目の当たりにし、それを伝えることに注力するのも致し方がない。
しかしながら、勝利が必要な試合にて、その為の準備と戦術とモチベーションが、どちらにあったかは結果が物語っておるように思えた。
セレッソについては、多くを語ることは出来ぬが、鹿島は高いモチベーションと、するべきことの徹底が成されておったように感じる。
それが、この大勝に繋がったのではなかろうか。
特にダヴィ負傷後に1TOPを担い続ける赤がここに来て本領を発揮し、2G1Aの活躍、ルーキーのカイオが反則助っ人級の躍動する姿は、この1試合で始まったことではない。
年間を通じて、目標に向かって走る鹿島の伝統がそうさせたと言い切れよう。
「強豪クラブの歴史を感じさせる」と言わせしめるものが鹿島にはあるのだ。
最終節も勝利にて締め、シーズンを終えようではないか。
楽しみにしておる。

セレッソ、次期指揮官候補にジョルジーニョ監督をリストアップ

2014年11月30日 | Weblog
【C大阪】新監督候補にファリアス氏!09年韓国・浦項でACL制覇
2014年11月30日9時0分 スポーツ報知

 C大阪の来季監督の有力候補に、元韓国・浦項監督で2009年アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制したブラジル人のセルジオ・ファリアス氏(47)が浮上していることが29日、複数の関係者の話で分かった。

 クラブはこれまで、OBで現浦項監督の黄善洪氏(46)や前鳥栖監督の尹晶煥氏(41)に就任を打診したが、交渉は決裂。そこで、ACL優勝など実績のあるファリアス氏が新候補として挙がった。

 今夏に韓国代表監督候補にも浮上したファリアス氏は、母国ブラジルではU―17、U―20代表監督を任されるなど育成年代の指導にも定評がある。C大阪は来季セカンドチーム発足を計画し、育成部門を充実させながら、1年でのJ1復帰を目指すだけに、理想的な人物だ。

 C大阪は当初、大熊裕司監督(45)の兄で前大宮監督の大熊清氏(50)を来季監督候補としたが、大宮での解任がネックとなって具体化せず清氏は来季、C大阪の強化部長就任に内定。すでにブラジル入りしている。勝矢寿延強化部長(53)は今季限りで解任となる。

 別の候補として、同じブラジル人で柏監督のネルシーニョ氏(64)や元鹿島監督のジョルジーニョ氏(50)らもリスト入りしているが、関係者の話を総合すると、ファリアス氏が現在、最上位。大熊監督続投も最終手段としては残すが、ファリアス氏との交渉を急ぐ。

 ◆セルジオ・ファリアス 1967年6月9日、ブラジル生まれ。47歳。93年に指導者となり、サントスFCのU―17、U―17やU―20ブラジル代表など主に育成年代の監督を務める。05年浦項監督就任。07年Kリーグプレーオフ、08年韓国FAカップ、09年ACLでいずれも優勝。09年クラブW杯3位。その後、アル・アハリ(サウジアラビア)やアル・ワスル(UAE)、広州富力(中国)の監督を歴任した。




ジョルジーニョを次期監督候補にリストアップしたセレッソである。
これは驚きの報。
第一候補ではないようであるが、就任の可能性は否定できぬ。
大物助っ人と、日本代表クラスを数多く揃えながらJ2降格の憂き目に遭ったセレッソを率いるのは誰になるのであろうか。
注目したい。

セレッソ戦報道

2014年11月30日 | Weblog
鹿島赤崎2発で逆転V望み!C大阪に引導

C大阪対鹿島 後半、頭でゴールを決める鹿島FW赤崎(撮影・田崎高広)

<J1:C大阪1-4鹿島>◇第33節◇29日◇ヤンマー

 鹿島がC大阪に快勝し、12月6日の最終節に逆転優勝の望みをつないだ。

 勝利の立役者となったのは、FW赤崎秀平だ。1点リードで迎えた後半14分、ヘッドで押し込み貴重な2点目。同22分にも3点目を決めて試合を決定づけた。

 アウエーでC大阪にJ2降格の引導も渡した赤崎は「(自身1点目は)いいボールだったのでさわるだけだった。(2点目も)ナビスコでも同じようなケースがあったので、いいボールを蹴ってきてくれると思って自信を持って走り込んだ」とチームメートに感謝した。

 今節を終えて、1位G大阪が勝ち点62、2位浦和も同62となり、3位鹿島は勝ち点2差で追いかける。運命の12月6日、鹿島はホームで鳥栖を破り、有終フィナーレを飾るつもりだ。
 [2014年11月29日16時46分]

鹿島赤崎プロ初2ゴールで逆転Vへ「集中」

C大阪対鹿島 後半、チーム2点目のゴールを決め笑顔を見せる鹿島FW赤崎(中央)(撮影・田崎高広)

 <J1:C大阪1-4鹿島>◇第33節◇29日◇ヤンマー

 鹿島の大卒ルーキーFW赤崎秀平(23=筑波大)が、プロ初の1試合2ゴールで勝利に貢献した。

 1-0の後半14分にMFカイオの左クロスを頭で押し込むと、同22分にはDF植田の縦パスで最終ラインの裏へ抜け、追加点をたたき込んだ。相手GKの位置を見極めて冷静に右足を振り抜き「ナビスコ杯でもナオ(植田)から同じようなパスをもらったし、得意な動きなので狙っていた」。前節22日の川崎F戦に続く2戦連発で、チームを優勝争いに踏みとどまらせた。

 3位のままながら、首位G大阪と勝ち点2差まで接近。赤崎は「あと1試合、勝つことだけ集中したい」と自然体を強調していた。
 [2014年11月29日20時41分]

鹿島8度目V残った!世代交代で4発快勝

チーム2点目のゴールを決め笑顔を見せる鹿島FW赤崎(中央)(撮影・田崎高広)

<J1:C大阪1-4鹿島>◇第33節◇29日◇ヤンマー

 3位鹿島が、5年ぶり8度目の優勝へ望みをつないだ。最大勝ち点差「11」をひっくり返した「奇跡の逆転V」の07年と同じ、残り2戦を首位と4差で迎えた一戦。負ければJ2降格と背水のC大阪を一蹴し、引導を渡した。

 前半33分の先制で波に乗った。FW赤崎秀平(23)の右クロスをフリーで受けたMFカイオ(20)が右足でゴール右に突き刺した。後半14分にはカイオの浮き球パスを赤崎が「人生2度目」のヘッドで沈め、その8分後にはDFの裏へ抜けて、右足でプロ初の1試合2発を達成した。高卒新人の20歳カイオが1得点1アシスト、大卒ルーキーの23歳赤崎が2得点1アシスト。22歳のMF柴崎が4点目でダメを押した。

 今季の世代交代を象徴する勝利だが、若くても落ち着き払っている。ロッカールームで「まだ(可能性は)ある」と浦和の結果を告げられても、盛り上がらなかった。16冠王者だから優勝争いに慣れている。21歳のDF昌子は「僕らは初めてだけど重圧は全くない。佳境でも負傷を恐れず、みんなバチバチ定位置争いする。これを1年間、変わることなく続けられるのが伝統であり強み」。世代交代でベンチ外が続く35歳のDF中田が、練習では誰よりも声を出す。同期のMF小笠原主将は「試合は成長の場じゃない。快勝? もっと良くなる」と締める。ベテランから若手へ勝者のDNAが受け継がれている。

 首位G大阪と2差の最終節はホームに4位鳥栖を迎え撃つ。22歳のMF土居は「うちらは勝つ以外ない。(優勝は)勝って初めて考えたい」。7年前を知らない若手が無心でいられる。鹿島の強さだ。【木下淳】
 [2014年11月30日7時22分 紙面から]


鹿島、大卒新人の赤崎が後半2ゴールと躍動

C大阪-鹿島 後半、チーム2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島・赤崎(右)=ヤンマー

 J1第33節(29日、C大阪1-4鹿島、ヤンマー)鹿島の大卒新人FW赤崎が2得点と躍動した。1-0の後半14分、MFカイオの折り返しを頭で押し込むと、同22分にはDF植田のロングボールで裏に抜け出し、GKとの1対1を冷静に決めた。「後半にチャンスを外していたけど、また決定的なパスが来ると信じて、それを決めようと思っていた」と喜んだ。

 10月にFWダビが全治8カ月の大けがを負い、1トップでの出番が回ってきた。国内最多16冠の伝統あるチームでは常に結果が求められるため、「鹿島で先発で出るということにプレッシャーを感じていました」というが、今季は14試合出場と限られた時間の中でもこれで5得点だ。

 世代交代を図る鹿島からまた1人、有望株が出現。最終節・鳥栖戦(ホーム)では逆転優勝を信じて勝利を目指す。

鹿島、逆転Vへ4発!後半2得点の赤崎「誰もあきらめていない」

ゴールを決め、力強いガッツポーズの赤崎 (撮影・永田直也)

 J1第33節(29日、C大阪1-4鹿島、ヤンマー)J1最高の得点力を誇る鹿島が、逆転優勝へ望みをつないだ。C大阪から4点を奪い、J2降格の引導を渡す大勝。FW赤崎は「誰も優勝をあきらめていない。それがこのスコアにつながった」と胸を張った。

 前半33分にMFカイオが先制し、後半に赤崎が2得点。日本代表MF柴崎がダメ押しの4点目を奪った。セレーゾ監督は「相手が前に出て空いたスペースを使えた」とご満悦だった。

 2007年は最終節で浦和をかわし、逆転優勝。その際、浦和が敗れたのはJ2降格が決まっていた横浜FCだった。今季も、首位に立ったG大阪の次戦は降格する徳島が相手。日本代表DF昌子は「同じようなことが起こるかも。優勝という形でみんなで喜んで終われたら最高」。最終節の鳥栖戦(ホーム)に勝利し、朗報を待つ。 (伊藤昇)


C大阪-鹿島 後半、チーム2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島・赤崎(右)=ヤンマー


前半、先制のゴールを決め、鹿島・西大伍に祝福されるカイオ(左)=ヤンマースタジアム長居(撮影・永田直也)


(紙面から)


鹿島、底力4発!優勝戦線残った 新人・赤崎が大仕事2発
J1第33節 鹿島4―1C大阪 (11月29日 ヤンマー)


<C大阪・鹿島> 後半22分、ゴールを決め一番ポーズをあする赤崎
Photo By スポニチ


 目の前の一戦に集中した後には“ご褒美”が待っていた。鹿島は4―1でC大阪を粉砕。勝ち点3を手にした直後、首位・浦和が鳥栖に追いつかれて引き分けたという吉報が入った。上位2チームと勝ち点2差で迎える12月6日の最終節・鳥栖戦を控え、5年ぶりの優勝の可能性を残した。

 「上は関係ない。僕らはあと1試合きっちり勝つだけ。やれることをやるだけだから」。MF小笠原主将は自然体を強調した。言葉通り前半33分にMFカイオが先制点を挙げ、FW赤崎も2得点と両新人が活躍。「経験がないからこそいいという部分もあるし、それはチームバランス」と主将が分析したように、優勝争いのプレッシャーを知らない若手が躍動した。

 16冠を誇る常勝軍団の伝統が、力を引き出している部分も大きい。優勝争いの最中でも負荷をかけた練習を日々敢行。紅白戦から本気で、赤崎も「優勝争いの重圧よりも鹿島で先発で出る方が重圧」と笑う。そんな雰囲気がここ一番での強さにつながっている。

 「最後に優勝して皆で喜んで終われればいい」とDF昌子。残り一戦、無心を貫き、吉報が転がり込んでくるのを待つ。
[ 2014年11月30日 05:30 ]

【鹿島】赤崎2発で2差、逆転Vへ最終節・鳥栖に勝つ!
2014年11月30日6時0分 スポーツ報知

 ◆J1第33節 C大阪1―4鹿島(29日・ヤンマースタジアム長居)

 鹿島のルーキーFW赤崎が1トップの重責を果たした。逆転優勝には勝つしかないC大阪戦で、リーグ戦自身初の複数ゴール。後半14分にゴール前でスペースを見つけ頭で押し込み、同22分には相手GKとの1対1を落ち着いて決めた。「周りに助けられての得点。自分の力じゃない」。謙遜したが、間違いなくチームを勢いに乗せた。

 首位・G大阪との勝ち点差を2に詰め、最終節の鳥栖戦(12月6日・カシマ)を迎える。鳥栖に2点差以上で勝てばG大阪と浦和が引き分けでも逆転V。MF小笠原主将は「上は関係ない。あと1試合きっちり勝って終わる」と意気込み、赤崎も「できることは勝つこと」と必勝を誓った。

鹿島読みズバリ快勝 Vの可能性残した
2014年11月30日


 前半、C大阪・南野(右)と競り合う鹿島・柴崎(撮影・飯室逸平)

 「J1、C大阪1-4鹿島」(29日、ヤンマー)

 鹿島は逆転優勝へわずかに望みをつないだ。セレーゾ監督は「(相手の)セレッソは勝たなければならない。どこかのタイミングで必ず出てくる。おびき出し、スペースを突く。セオリーに従ったまで」と涼しい顔だった。

 最終節、鳥栖に勝てばG大阪、浦和の結果次第で5年ぶりの頂点に立てる。可能性は大きくはないが、監督は「数字上はありうる」と表情を引き締めた。

鹿島、戦力充実3連勝 セ大阪降格 鹿島4―1セ大阪 サッカーJ1
2014年11月30日05時00分


後半14分、ヘディングでチーム2点目を挙げる鹿島FW赤崎(18)

 ◇ヤンマー 23,330人

1勝1敗

鹿島アントラーズ 4―1 セレッソ大阪

(1―0、3―1)

前33分[鹿島]カイオ(8)

後14分[鹿島]赤崎(4)

後22分[鹿島]赤崎(5)

後24分[セ大阪]永井(3)

後35分[鹿島]柴崎(6)

     *

 鹿島の攻撃は多彩だった。土居が中央からドリブルで仕掛け、右、左とパスで揺さぶってカイオが先制点。2点目は、小笠原のサイドチェンジをカイオ、赤崎が頭でつないで決めた。3、4点目は速攻。球を奪いに出て来ないセ大阪は、なすすべもなかった。

 2得点の赤崎は新人。エースFWダビが10月に負傷した後、先発を任され、当初は不振にあえいだ。ここに来て「裏に抜ければパスが来る」と自らの役割に徹し、若き攻撃陣がかみ合い始めた。結果、3連勝だ。

 勝ってガ大阪、浦和の取りこぼしを待つしかない最終節。土居の決意は「目の前の試合に勝つ。すべてはそこから」。シーズンが深まるほど自らの試合のみに集中できるのは、優勝7度の伝統がもたらす強み。頂点に立つ可能性は低くても、チームは充実の時を迎えている。(中川文如)

     *

 セ大阪の大熊監督はJ2降格が決まった試合を総括した。「決定力がもっと必要だった」

 前半3分、ゴール前でフリーに近かった永井がトラップに手間取って動きを阻まれた。前半終了前にもシュート直前に止められた。「自分が決めていれば」と永井。相手に先制され、取り返そうと守備が薄くなったところをカウンターで仕留められた。4失点。今季の敗戦の典型だ。

 ただ決定力不足は今に始まったわけではない。鳴り物入りで加入したフォルランは期待通りには機能しなかった。昨季リーグ21得点の柿谷のスイス移籍を夏に許したのも痛かった。昨季同時期で48だった得点は36に。「史上最攻」のキャッチフレーズが泣いた。

 タレントがいたのに、最後は永井、杉本という実績の乏しい若手FWに命運を託さざるをえなかった。今季スタート時の強化の失敗と言わざるを得ない。(岡田健)

 ○カイオ(鹿) 先制ゴールの殊勲者。最終節は出場停止。「チームはいい流れにある。他の選手が頑張ってくれるはず」

 ●山下(セ) ゲーム主将は試合終了直後、ピッチで涙。「すごく悔しい。今季はいい準備をしても、試合になると変な空気が流れた」

■鹿島     ■セ大阪

曽ケ端 GK  金鎮鉉

西       染谷

植田      丸橋

昌子      酒本

山本      山下

柴崎      扇原

小笠原     長谷川

遠藤      楠神

カイオ     杉本

土居      永井

赤崎      南野

(4・5・1) (4・4・2)

16 シュート 11

交代[セ大阪]カカウ(後1分、楠神)、金聖ジュン(後19分、南野)[鹿島]豊川(後18分、カイオ)、ルイスアルベルト(後27分、土居)、杉本(後38分、赤崎)▽警告[セ大阪]酒本、扇原、カカウ[鹿島]カイオ

鹿島、逆転Vに弾み=Jリーグ

 鹿島が逆転優勝に望みをつなげた。前半33分、フリーでパスを受けたカイオがきっちり決めて先制すると、後半には赤崎が2ゴールを挙げるなど、積極的な攻めで3点を追加。トニーニョ・セレーゾ監督は「うまく相手DFを誘い出し、スペースをつくって攻められた」と振り返った。
 上位のG大阪、浦和の勝ち点はともに62。3位の鹿島は勝ち点60で、最終節で勝つしか優勝の道はない。DF昌子は「可能性がある限り誰も諦めない。いいムードで次戦にいける」。快勝に弾みをつけた様子だった。(2014/11/29-19:28)

J1鹿島、奇跡へ4発
最終節決戦

J1第33節(29日・ヤンマースタジアム長居ほか=9試合)鹿島は4-1でC大阪に快勝し3連勝を飾った。通算成績は18勝6分け9敗、勝ち点60の3位。最終節を残して優勝争いは勝ち点62の首位G大阪、同62の2位浦和との三つどもえになった。

鹿島は前半33分、カイオのゴールで先制。後半14分、22分に赤崎が連続ゴールを決めて突き放した。直後に1点を返されたが、35分に柴崎が加点しダメ押しした。

最終節は12月6日に各地で9試合が行われ、鹿島はカシマスタジアムで鳥栖と対戦する。

G大阪は宇佐美の2得点などで神戸を3-1で下し、得失点差で首位に浮上した。浦和は終了間際の失点で鳥栖と1-1で引き分け、2位に後退。最終節はG大阪が徳島、浦和が名古屋と対戦する。

17位のC大阪は来季のJ2降格が決定。残留を争う15位清水は柏に敗れ勝ち点35、同32の16位大宮も名古屋に敗れた。仙台は徳島を下し、残留を決めた。横浜Mは新潟に勝ち、川崎-広島と甲府-FC東京は引き分けた。




逆転優勝について報じる各紙である。
2007年の再現をと多くの民が望んでおる。
その中で、2G1Aの赤がスポットを浴びておる。
ルーキーがここに来て2試合連続ゴールで調子を上げてきた。
赤がフィットした部分も大きいが、それ以上に周囲が赤のタイミングを理解してきた部分も大きい。
その見識を見せた指揮官の手腕も認めざるを得ないところ。
今季も残り1試合。
攻撃力を魅せてシーズンを締めたい。
楽しみにしておる。

セレッソ戦コメント

2014年11月29日 | Weblog
2014Jリーグ ディビジョン1 第33節




鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・試合に入る前に置かれる心理状況というのは、C大阪はどうしても勝たなければいけないというもの。例え、立ち上がりでは消極的だったとしても、試合のどこかのタイミングで相手は前へ出てこなければならない。そういう心理状況を把握したうえで試合に臨む必要があった。昔からC大阪は攻撃陣に能力の高い選手がいる。2トップや両サイドハーフ、今年は両ボランチも能力が高い。そういう選手を揃えて攻撃に絡んでいって、攻撃時は最低でも6人がそこに絡んでくる。それだけ人数をかければ、当然ながら空いたスペースが存在する。そこを使わなければならない。相手をおびき出す形をとれば、当然その背後にはスペースが出てくる。そこにできたスペースをサイドチェンジで使って、特に逆サイドのサイドハーフを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらった。
・最終節で3チームに優勝の可能性があるというのは、Jリーグにとっては非常に良いことだし、3会場でハラハラドキドキするスペクタクルを見ることができるのは喜ばしい。次の対戦相手が首位の浦和との試合を引き分けに持ち込んだチーム(鳥栖)であるということで、非常に力があるということ。数字上(優勝の)可能性があるとはいっても、まずは自分たちが勝って終わらなければ条件は整わない。まず自分たちのホームゲームにしっかりと勝つ。そのうえで試合が終わった時にどのようになっているかを周りに聞くしかない。謙虚さを忘れずに、自分たちの試合を戦っていきたい。





【カイオ】
(先制点は)パスをもらってGKと1対1だったので決めるだけだった。GKの右しか空いてなかったが悩まずにトラップしてすぐに打った。0-0の時間が長いとプレッシャーがかかってくるけど、点が入って楽になったと思う。

【赤崎 秀平】
前半に聖真のパスから決定機を2回外していたので、後半は必ず入れるというメンタルでプレーしていた。裏に抜けるのは得意なプレーだが、中盤に良い選手がいるし、ナビスコカップでもナオから同じ様なボールが出ていた。2ゴール1アシストは自分の力だとは思っていない。周りに助けられた結果。一つの目標に向って団結しているのがスコアに現れている。

【豊川 雄太】
守備をしっかりしろという指示で入った。とは言え、あの時間でシュート1本だったのは少なすぎる。これからもっと成長するためには、きっちり決める事が大事になる。(柴崎選手へのアシストシーンは)フリーだったのでドリブルで入っていった。最終節も勝ちたいが、自分たちのやる事は変わらない。

2014年11月29日(土)


本日行われたJ1第33節C大阪戦は4-1で勝利しました。

【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.11.29)
11月29日(土) 2014 J1リーグ戦 第33節
C大阪 1 - 4 鹿島 (14:04/ヤンマー/23,330人)
得点者:33' カイオ(鹿島)、59' 赤崎秀平(鹿島)、67' 赤崎秀平(鹿島)、69' 永井龍(C大阪)、80' 柴崎岳(鹿島)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:サイドチェンジなどでスペースをうまく使い得点を重ねていきました。その辺は狙いだったのでしょうか?
「まず試合に入る前に置かれる心理状況というのは、セレッソさんはどうしても試合に勝たない状況に追い込まれていました。例え、立ち上がりを積極的ではなく消極的にやったとしても、どこかのタイミングで相手は出てこなければいけない。そういう心理状況を把握した上で試合に臨まなければいけませんでした。昔からセレッソさんというのは攻撃面では非常に能力の高い選手がいて、それは2トップにしても両SH、今年に関しては両ボランチも能力が高い選手を揃えて攻撃に絡んでいくということをしてます。要は、攻撃時は最低でも6枚が攻撃に絡んでいく。2トップと両SHとダブルボランチも高い位置にいく。当然ながら、それだけの人数を攻撃にかければ空いたスペースが存在するわけであって、そのスペースを突くべきです。彼らを攻撃に来させる、おびき出す、という形にすれば背後のスペースがあるので。できたギャップというのをサイドチェンジで、特に逆サイドのSHを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらったことになります」

Q:今日、首位の浦和が引き分けて最終節に優勝の可能性を残しました。最終節への意気込みをお願いします。
「3チームが最終節で優勝できる可能性があるというのはJリーグにとっても非常に良いことですし、3会場でハラハラドキドキのスペクタクルを見ることができるというのは非常に喜ばしいことだと思います。また対戦相手がレッズさんを引き分けまでに持ち込んだチームであるということは、非常に力のあるチームだと思いますし、我々は数字上可能性があるといっても、まず自分たちが勝って終わらないと条件は整わないので、まず自分たちのホームの試合をしっかり勝つ。それで、試合が終わったときにどのような状況になっているのかをまわりに聞いてみるしかないので、まず自分たちの試合を、謙虚さを忘れずに戦っていきたいと思います」

以上

【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(14.11.29)
●赤崎秀平選手(鹿島)
Q:特に2点目が相手を突き放す得点になりましたが?
「後半の入りで、(土居)聖真のパスを2本くらい、決定的なものを外していたので、『必ずチャンスが来るからそれを決めよう』、という気持ちで入れたのがゴールに繋がったと思います」

Q:CBからも良いボールが来た?
「ヤマザキナビスコ(カップ)でもあったんで。ナオ(植田直通)はあそこに蹴ると思ってました。試合前も、CBとSBの間にボールをくれ、ということを要求していたので。うまくはまりました」

Q:優勝争いが見えてきた中でメンタル面でプレッシャーを感じることは?
「優勝争いどうのこうのというよりは、アントラーズで試合に出るということで自分自身がプレッシャーを感じてる部分が、ここ最近じゃなくて、ダヴィが怪我したときからそういうプレッシャーを感じてました。それを自分のなかでうまく処理できてから、ここ数試合の得点に繋がってるのかな、と思います」

Q:2得点1アシストという結果を残したことについては?
「周りの選手に助けられての得点やアシストだと思うので、あんまり自分の力だとは思わないです」

Q:最後、満員のカシマスタジアムで優勝を賭けた試合になると思うが?
「勝てば優勝が決まるという試合でも無いと思うし、他力になると思うけど、自分たちにできるのは勝ってプレッシャーをかけること。今日のような試合をやっていれば負けることはないと思います」

Q:そういう意味で、いまはチーム全体が良い感じでまわっていますか?
「そうですね。やっぱり一つの目標に向かってみんなが団結してると思いますし、それがこのスコアに表れたのかな、と思います」

●カイオ選手(鹿島)
Q:先制点は良いシュートでしたが?
「(赤崎)秀平からパスをもらってGKと1対1になって決めるだけでした。良かったです」

Q:先制点でチームとしても楽になりました?
「0-0のときはチームはちょっとテンションが…。プレッシャーもかかっていた。点を決めたあとはもっと楽になった。そこから0-0のときと同じように続けていこうと思った」

Q:優勝争いのプレッシャーを感じてないように見えますが?
「プレッシャーは無いと思いますが、チームは良い形になっています。自分たちのことをやって、他のチームのことは考えない。1試合1試合勝って優勝を目指す。そういうことです」

Q;次の試合は出られませんが?
「鹿島アントラーズは良い選手がいる。俺のところに入る選手は、チームの約束を守るから大丈夫だと思います。(出られないのは残念?)残念です。悲しい。最初のファウルだからカードをもらわないと思ったんだけど……」

Q;ルーキーイヤーで8点というのは?
「1年目で8点取ってすごく嬉しいです。良いトレーニングをやっているから、試合の時、結果が出てすごく嬉しいです」

Q:新人王も獲れそうでは?
「わからないですね。最初から狙っていました。獲ったらメッチャ嬉しいですね」

[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]


優勝するためには絶対落とせない鹿島は33分、カイオ(写真)のゴールで先制に成功する。カイオは今季8点目のゴールとなった。

[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]


前半を1-0で折り返した鹿島は59分、カイオのヘディングでの折り返しを赤崎秀平(写真)が頭で合わせC大阪を引き離した。さらに赤崎は67分にも追加点を決めてスコアを3-0とした。

ホーム最終戦で鹿島に4失点惨敗のC大阪 来季のJ2降格が決まる
14/11/29 15:55

[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]

 J1は29日、第33節を各地で行い、17位のセレッソ大阪はホーム最終戦で3位の鹿島アントラーズと対戦した。J1残留のためには、残り2節で最低でも勝ち点4が必要なC大阪だったが、1-4で完敗。開幕前に2010年南アフリカW杯の得点王に輝いたウルグアイ代表FWフォルランを獲得し、初タイトルも期待されたC大阪だったが、最終節を前に通算3度目となるJ2降格が決まっている。一方、勝利した鹿島は勝ち点を60に伸ばし、来季のACL出場権獲得に前進している。

 C大阪はスタメン、ベンチ入りメンバーともに前節の仙台戦(3-3)と同じ顔触れでホーム最終戦に臨んだ。対する鹿島は前節の川崎F戦(2-1)から一人を変更。出場停止が明けたDF植田直通が先発に復帰している。

 ホームゲームで勝ち点3の欲しいC大阪は、序盤からボールを保持するものの良い形でアタッキングサードに入ることができない。対する鹿島は前半10分、MFカイオから横パスを受けたMF土居聖真がミドルシュートを放ったが、わずかに左に逸れた。同17分にはC大阪もFW南野拓実からのパスを受けたFW永井龍がシュートを放ったが、DFにブロックされて得点を挙げることはできなかった。

 前半29分にC大阪は、MF杉本健勇からのパスがPA内に走り込んだMF扇原貴宏に通るが、中央に絞ったDF西大伍にカットされてフィニッシュに持ち込めない。鹿島も31分、MF小笠原満男からMF遠藤康にロングボールが出るが、PA内を飛び出したGKキム・ジンヒョンにカットされてシュートまでいけなかった。

 試合が動いたのは33分だった。右サイドでボールを持った赤崎から、PA内左サイドでフリーになっていたカイオへパスが出る。カイオは余裕を持って右足でシュート。これが決まってアウェーの鹿島が1点をリードした。

 鹿島は35分にも決定機をつくる。左サイドを突破したカイオからのパスが遠藤を経由してFW赤崎秀平に入る。右サイドを西がオーバーラップしたが、赤崎はシュートを選択。しかし、これはクロスバーを越えて行き、得点にはならなかった。

 ビハインドを背負ったC大阪は、前半39分に中央に侵入した杉本が距離のある位置からシュートを放つが、力なくGK曽ヶ端準に抑えられた。前半アディショナルタイムには中盤でボールを奪ったMF長谷川アーリアジャスールがパスを出す。これを永井が受けたがシュートを打たずに南野に預ける。これは鹿島の守備に読まれてしまい、C大阪は1点を追う状態で後半を迎えることになった。

 C大阪は後半から楠神を下げて、FWカカウを投入する。しかし、後半も先にチャンスを得たのは鹿島だった。後半開始から1分も経たずにPA内でボールを受けた赤崎がシュートを放ったが、ゴール左に外れて行った。鹿島は同10分にも土居からの縦パスを受けた赤崎がDFを外して、GKキム・ジンヒョンを引き付けてシュートを打ったが、ゴール前に戻った丸橋にクリアーされた。その後も攻勢の鹿島は14分、小笠原のロングボールをカイオが折り返すと、赤崎がヘディングでゴールに押し込み、リードを2点に広げた。

 後半19分にC大阪の大熊裕司監督は、MF南野拓実をベンチに下げて、MFキム・ソンジュンを投入した。しかし、試合の流れは変わらない。同22分に鹿島は最終ラインからのスルーパスを赤崎に通すと、赤崎がGKキム・ジンヒョンとの1対1を制して3点差とした。

 意地を見せたいC大阪は、後半25分に永井が右サイドから杉本が折り返したボールをゴールに決めて、1点を返す。同28分にも丸橋のクロスから再び永井が決定機を得たが、ヘディングシュートはクロスバーを越えて行った。同30分にもC大阪は、左サイドから丸橋が入れたクロスに永井が合わせたが、GK曽ヶ端にキャッチされる。逆に鹿島は後半36分、赤崎のスルーパスを受けたMF柴崎岳がダメ押しとなるゴールを決めて、再び3点差とした。

 声援を送り続けるサポーターにゴールを送りたいC大阪だったが、アディショナルタイムにキム・ソンジュンが放ったシュートもクロスバーに嫌われ、カカウの強烈なシュートもGK曽ヶ端に阻まれた。結局、C大阪は最後まで2点目を挙げることはできずに、最終節を前にホームのヤンマースタジアム長居でJ2降格が決まった。対する鹿島は、同時刻に行われた浦和と鳥栖が引き分けたため、最終節に優勝の可能性を残すこととなった。
(取材・文 河合拓)

逆転優勝に望みも、ブレない鹿島MF小笠原「あと1試合、勝って終わるだけ」
14/11/29 17:49

[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]

 逆転優勝への望みを、最終節までつないだ。鹿島アントラーズは29日のセレッソ大阪戦に4-1で勝利。同時刻に行われた浦和と鳥栖の一戦が1-1で引き分けたことにより、最終節に逆転優勝の望みをつなげることとなった。

 仮に浦和が勝利していた場合、鹿島は自分たちの結果に関わらず、逆転優勝は不可能になっていた。しかし、MF小笠原満男は他会場の結果を喜びもせず「僕らはあと1試合、勝って終わるだけです」と、最終節の鳥栖戦に闘志を燃やした。

 C大阪戦では、FW赤崎秀平が2ゴールの活躍を見せた。FWダヴィが負傷してから定位置を確保した若手FWの活躍については、「点を取ればいいっていうわけではない」と前置きをして「プロは点も大事だけど、チームのために守備も頑張っているし、一生懸命に良くしようと頑張っている。ただ、もっともっとできる選手だと思うし、みんながそれぞれそういう気持ちでやればいい。伸びしろのあるチームなので、僕らはそれを引き出してあげられたらと思います」と、続けた。

 若手の力を引き出すことを、自身の役割と語る小笠原だが、若手に対して厳しさも見せる。この日、2ゴール1アシストの活躍を見せた赤崎に加え、最終ラインに入るDF昌子源、DF上田直通ら、若手の活躍が目立つ鹿島だが、「若いとかは関係ない」とピシャリ。さらに「鹿島のユニフォームを着て、試合に出たら勝たないといけない。試合っていうのは、成長の場じゃない。真剣勝負の場だし、勝つためにやらないといけない。年齢は関係ないと思います」と言い切った。

 逆転優勝に向けて、周囲の期待は高まっている。だが、鹿島は周囲に流されることなく、一貫した姿勢を保ち続ける闘将を中心に、ただ目の前の勝利だけを追う。
(取材・文 河合拓)

4得点快勝の鹿島、優勝の望みつなぐ


鹿島は、FW赤崎 秀平選手(#18)の2ゴールなど4得点を挙げ、4-1でC大阪を破り、最終節に優勝の可能性を残した。敗れたC大阪は今季の16位以下が決定した。




謙虚なコメントを話す赤である。
これもジーコの教えを実践しておる証拠。
2G1Aは大いなる結果である。
しかしながら、ここで天狗になることなく更なる精進を積み重ねてくれるであろう。
赤の更なる成長を楽しみにしておる。

ヤス、他のチームのことよりもまずは自分たちのことをやろう

2014年11月29日 | Weblog
鹿島が誇るJ屈指のレフティ遠藤康。日々のシュート練習が生んだ初の2桁得点。逆転Vへ「まずは自分たち」
鹿島アントラーズはリーグ1位の得点数を記録している。柴崎岳、土居聖真、小笠原満男らどの選手も不可欠な選手だが、遠藤康の存在も忘れてはならない。高い技術に加え今シーズンは新しい武器を手にした。

2014年11月28日(金)13時05分配信
text by 青木務 photo Getty Images


「ブンデスのCLのためのテストに利用」

 32節の川崎フロンターレ戦、前半終了間際に鹿島アントラーズが試合を動かした。


鹿島が誇るJ屈指のレフティ遠藤康。日々のシュート練習が生んだ初の2桁得点。逆転Vへ「まずは自分たち」
遠藤康【写真:Getty Images】


 遠藤康の左足から放たれたボールが、美しい放物線を描きながらゴールへと吸い込まれる。GKを嘲笑うかのように頭上を越す一発だった。

「トラップした瞬間にいいところにボールを置けたので、シュートのイメージが浮かんだ」

 完璧と呼べるゴールは、自身にとってキャリアハイとなるシーズン10点目。怪我で離脱しているダヴィに並び、チーム得点王である。

「(2桁には)届かないんだろうなとは思っていた」と本人は冗談交じりに話していたが、こう続けた。「ああいう形でチームの勝利に貢献できるゴールで良かったかなと思います」

 168cmと小柄だが、腰回りが強くがっちりとした体躯はどんな相手もブロックできる。この川崎戦で決めたゴールもそうだ。柴崎岳の縦パスを受ける時、ボールと相手の間に体を入れた。遠藤の軸は全くぶれず、相手ディフェンダーはバランスを崩した。

 スピードに恵まれたタイプではないが、彼のドリブルを止めるのは容易ではない。巧みに相手の逆を取りながらスルスルと前進していく。間合いの取り方が絶妙だから相手もチェックにいくタイミングを掴めない。

 2006年、将来のエース候補という期待を受けて鹿島に入団。2007年から2009年でJリーグ3連覇を果たしたチームにあって、数年間は出場機会が限定された。それでも2010年から試合に絡み始めると、次第に欠かせない存在へと成長していった。

セレーゾ監督に植えつけられたシュートへの意識

 1988年生まれ、今年で26歳になった。


鹿島が誇るJ屈指のレフティ遠藤康。日々のシュート練習が生んだ初の2桁得点。逆転Vへ「まずは自分たち」
トニーニョ・セレーゾ監督【写真:Getty Images】


 近年の鹿島は中堅がレギュラーに定着できないと言われてきた。黄金世代を筆頭とした経験豊富な選手たちの高い壁を、なかなか越えることができなかった。下を見れば大迫勇也(現ケルン)ら若手の台頭もあり、なかなか飛躍のきっかけを掴めない中堅世代もいた。

 また、そうした“働き盛り”の選手たちが移籍してしまうこともあった。内田篤人はドイツへと旅立ち、増田誓志も出場機会を求めてチームを去った。その中で遠藤は、鹿島で成長し、チームの攻撃を司るまでになった。

 今シーズンは夏場にパフォーマンスを落としたが、その時はチームの攻撃も停滞気味だった。遠藤が右サイドでタメを作り、味方を使いながら自らも果敢な仕掛けを見せる。彼が重要なアクセントになっていることは明らかだ。

 プレーの質は以前から高かった。加えて今は、ゴールへの意欲が日増しに高まっている。

「まずゴールのことを第一に考えたのが一番大きいんじゃないかなと思います」と、得点数の増加について話した。

 そして、そういうマインドを植え付けたのがトニーニョ・セレーゾ監督だ。

「普段の練習中からセレーゾが『ゴールが見えたらシュートを打て』とよく言うので、みんなもシュート意識高いです。ディフェンダー陣も含めて。シュートを打った人にしかゴールはないと思っているので、それが一番なんじゃないかなと」

逆転リーグ制覇へ“人事を尽くして天命を待つ”

 だが、意識しただけで得点数を伸ばすのは難しいだろう。得点力アップは、遠藤自身が努力を重ねた結果だ。シュート練習は長時間に及ぶという。

「すごく長いので、それに尽きる。最後立っているのも辛くなるくらいシュート練習しているので。こだわりも持っている人だなと」

 熱い指揮官に後押しされるように、ゴールに向かってボールを蹴り続けた。2桁到達は決して偶然の産物ではないのだ。

 それでも川崎F戦は悔やまれるシーンもあった。後半立ち上がり、柴崎のスルーパスに対して右から中へ走り込んだ。しかし、シュートは惜しくも枠を外れた。遠藤にとっては先制点の場面よりも自信があった。

「あれこそ入れなきゃいけないところだった。岳がよく見てくれていいパスをくれたので、本当に入れたかったですね。ディフェンダーの前に斜めに入るところ、トラップまでうまく行ったんですけどシュートが…。悔やまれるところでしたね」

 それでもチームは勝利し、リーグ制覇も虎視眈々と狙っている。もちろん、浦和レッズとガンバ大阪の方が頂点に近いところいる。だが、相手のことは関係ない。遠藤をはじめ鹿島にはそういう空気を感じる。

「他のチームのことよりもまずは自分たちのことをやろう」

 人事を尽くして天命を待つ。遠藤の言葉からはそんな気持ちが感じられた。

【了】




ヤスについて綴るフットボールチャンネルの青木氏である。
2007年の大逆転優勝時にルーキーとしてピッチに立ったヤスが、主軸としてチームを牽引しておる。
チーム得点王の10点を記録し、攻撃の要となっておる。
今となっては貴重な中堅選手として若いチームをまとめておると言えよう。
ヤスの左足、そして強靱なフィジカルでチームに勝利をもたらすのだ。
楽しみにしておる。

赤、残り2戦に勝つだけ

2014年11月29日 | Weblog
鹿島赤崎が逆転Vへラッキーボーイになる
 3位鹿島の大卒ルーキーFW赤崎秀平(23)が、逆転Vへのラッキーボーイになる。前節22日の川崎F戦(2-1)でヘディング弾を決めた。実はそのゴールが「記憶にある限り、人生で初めて頭で決めた」という。5歳で競技を始めてから中学まで中盤の選手で、ヘディング弾はなし。高校も、筑波大で関東大学リーグ新記録の通算48得点を挙げた時も足だけだった。

 川崎F戦の得点は練習のたまものだ。前エースFW大迫は同じ鹿児島出身の1歳上の先輩で「苦手だったヘッドが鹿島に入ってうまくなったと聞いた」。赤崎も毎日、セレーゾ監督の指導を受けて上達した。28日は疲労回復のためMF柴崎とともに全体練習を回避したが、C大阪戦は1トップで先発予定。首位浦和と勝ち点4差。頭で決め覚醒したストライカーは「残り2戦に勝つだけ」。その先に優勝レースの先頭がある。

 [2014年11月29日7時9分 紙面から]




前節・川崎戦のヘディングシュートが、生涯初のヘディングによるゴールであった赤である。
これまで、ヘディングでのゴールはなかったとのこと。
これも鹿島での練習の賜物。
選手育成では定評のある鹿島に入団したからこそと言って良かろう。
更なる成長でチームを勝利に導いていくのだ。
本日のセレッソ戦でもゴールが期待される。
赤の得点で歓喜の声をあげようではないか。
楽しみである。

源、耐えれば勝機はある

2014年11月29日 | Weblog
鹿島、逆転Vへチーム一丸!DF昌子「残り2節は全部勝つ」
 鹿島は28日、29日のC大阪戦(アウェー)へ最終調整。他力だが優勝の可能性を残しており、日本代表DF昌子は「誰もあきらめていない。残り2節は全部勝つ」と力を込めた。相手も残留争いで勝利がほしいだけに「攻撃的な布陣で来るはず。耐えれば勝機はある」と自信を見せた。急性胃腸炎だった主将のMF小笠原も回復。一丸で勝利を狙う。 (鹿嶋市)
(紙面から)




優勝へモチベーションの高い源である。
源だけではない、「誰もあきらめていない。残り2節は全部勝つ」と言い切る。
相手のセレッソは引き分けでも降格の憂き目を見る。
前掛かりになることが予想される。
その裏を突くのは源からのフィードとなろう。
得意の足技で攻撃の起点となるのだ。
そして、セレッソの攻撃陣を封じ込めよ。
期待しておる。

ジュビロ・伊野波、平常心で集中を保つことが大事

2014年11月29日 | Weblog
【磐田】伊野波で完封!名波監督がJ1昇格キーマンに指名
2014年11月29日6時0分 スポーツ報知

 J2磐田と山形は30日にJ1昇格プレーオフ準決勝をヤマハで迎える。磐田市内で調整した磐田の名波浩監督(42)は28日、DF伊野波雅彦(29)をキーマンに指名。元日本代表DFは「平常心」をテーマに完封を狙う。

 シーズンは磐田が4位で山形が6位のため、磐田はドロー以上で決勝進出できる。名波監督は「初戦は後ろ(最終ライン)が大事になる。ピンチは必ず来るから、そこをしのげるか」と説明。センターバックでの先発が確実な伊野波も「(場面場面で)一喜一憂せず、平常心で集中を保つことが大事」と表情を引き締めた。15日のリーグ戦ではホームで山形にサイドを崩されて2失点したが、同じ轍(てつ)を踏むつもりはない。




J1昇格のキーマンに指名されたジュビロの伊野波である。
アドバンテージのあるPOでは失点しなければ勝ち上がれる。
ここは、守備にかかる比重は大きい。
高い集中力にて守り切るのだ。
注目の一戦である。

山本脩斗、他力本願なので開き直って残り2試合を勝ちにいきたい

2014年11月28日 | Weblog
鹿島山本優勝争い初体験「雰囲気変わらない」
 鹿島DF山本脩斗(29)が、優勝争いを初めて体験している。

 今季、磐田から加入して左サイドバックのレギュラーに定着。ここまで32試合中30試合に先発出場し、首位浦和と勝ち点4差で3位につけるチームに貢献してきた。早大卒業後の08年から6シーズン所属した磐田では11年の8位が最高で「優勝争いは個人的に初めて。でも思ったより雰囲気は変わらないし、他力本願なので開き直って残り2試合を勝ちにいきたい」。29日のアウェーC大阪戦(長居)へ穏やかな表情で出発した。
 [2014年11月28日21時46分]




プロ選手として初めて優勝争いをしている山本脩斗である。
思ったより雰囲気が変わらないとのこと。
それもそのはず、鹿島はタイトル争いをしている状態が普通なのである。
脩斗も平常心にて挑み、普通に勝利を掴み取るのだ。
活躍を期待しておる。

鈴木隆行、契約満了にて水戸を退団

2014年11月28日 | Weblog
鈴木 隆行選手 契約満了のお知らせ
2014年11月28日

水戸ホーリーホックは、鈴木 隆行選手について契約満了に伴い、来季の契約を更新しないこととなりましたのでお知らせいたします。

【FW30鈴木 隆行(すずき たかゆき)選手】

■生年月日
1976年6月5日(38歳)

■身長/体重
182cm/75kg

■出身地
茨城県

■前所属
ポートランドティンバース(アメリカ)

■出場記録
≪2014シーズン≫
【J2リーグ】33試合3得点/【天皇杯】2試合0得点
≪通算≫
【J1リーグ】108試合17得点/【J2リーグ】126試合24得点
【カップ戦】18試合4得点/【天皇杯】23試合7得点




水戸との契約満了にて退団する隆行である。
2011年に水戸の窮地を救うべく水戸に入団した隆行は、チームを牽引し鼓舞し続けた。
その甲斐あって、水戸は一回り強さを得たように思える。
その隆行も構想外となった模様。
現役は続行するのであろうか。
隆行の去就に注目である。

真の意味で若い選手たちがチームを引っ張る必要がある

2014年11月28日 | Weblog
【J1第33節の注目カード C大阪vs鹿島】崖っぷちのC大阪が3位鹿島と激突…奇跡の残留に向けて強敵撃破なるか
■セレッソ大阪 前節はJ2降格回避も依然として厳しい状況は変わらず

 J1残留を争う仙台との直接対決は3-3のドロー。白星を挙げることはできなかったが、2度のビハインドを負いながらも粘りを見せ、土壇場で引き分けに持ち込んだ。J2降格こそ回避できたものの、15位の清水も勝ち点1を積み上げたため、崖っぷちの状況は変わらず。しかも、残り2試合で4ポイント差をひっくり返さなければならず、今節の鹿島戦で敗れると、その時点でJ2降格が決定してしまう。また、勝利を収めた場合でも、清水や14位仙台が勝利してしまうと、16位以下が確定するという非常に厳しい状況にある。

 今節の対戦相手である鹿島には、昨シーズンのホーム最終戦で敗れてリーグ優勝の可能性を断たれるなど、相性はあまり良くない。2011年から2013年まではリーグ戦で6連敗を喫した。しかし、今年3月に行われた第4節では、長谷川アーリアジャスールの移籍後初得点、ディエゴ・フォルランのJ初ゴールにより2-0で勝利。近年の苦手意識は払拭できつつある。それだけに、2010年以来の本拠地でのリーグ戦白星で最終節まで望みをつなぎ、逆転でのJ1残留を達成したい。

 南野拓実を前線で起用し始めてから、練習試合や前節の仙台戦で複数得点を記録するなど、攻撃力や連動性が向上している。また、カカウが練習をフルにこなしていることに加え、前節でベンチ外となっていたフォルランも状態は上向き。彼らの起用法もカギを握りそうだ。その一方で、守備は2試合連続で3失点を献上。課題の残るディフェンス面を改善できない限り、勝利を引き寄せることはできない。守備陣をはじめ、チームとしてのディフェンスに期待したいところだ。(totoONE編集部)

■C大阪予想スタメン
4-4-2
GK
キム・ジンヒョン
DF
酒本憲幸
染谷悠太
山下達也
丸橋祐介
MF
長谷川アーリアジャスール
扇原貴宏
杉本健勇
楠神順平
FW
カカウ
南野拓実


■鹿島アントラーズ 小笠原のフィジカル面に不安、若手の奮起が求められる

 前節の結果によって首位浦和との勝ち点差が「4」に縮まり、2007年シーズンの再現となる逆転優勝も視野に入ってきた。一戦必勝、勝利を重ねていくことができれば奇跡の再現があるかもしれない。

 今節の対戦相手となるC大阪とは近年相性が良く、かつては苦手としていたはずの長居でもリーグ戦では3連勝中と結果を残している。ただ、首の皮一枚で残留の可能性を残している相手は死に物狂いでくるはず。優勝と残留、互いに目指すものは違えど勝利が必要なことに変わりはなく、激しい試合になるだろう。

 前半戦での対戦では、2-0でC大阪が勝利を収めたが、内容的には鹿島の自滅に近かった。前節の川崎戦もミスは多かったものの、コンパクトな布陣を保ったことで相手にもミスを誘発させた。さらに、遠藤康が良い時間帯に先取点を奪ったことで主導権を握ることができた。今回もコンパクトな布陣を敷くことが、勝ち点3獲得のカギとなるだろう。

 ただし、前節で急性胃腸炎により途中交代を強いられた小笠原満男の状態は気掛かり。体調不良がどこまで回復しているかが懸念される。負傷していたルイス・アルベルトは戦列に戻ってきたものの、ハードなプレーでカードをもらいやすく、復帰したばかりのため体力的な不安は拭えない。仮に小笠原の状態が万全でなければ、鹿島の大きな戦力ダウンは免れない。真の意味で若い選手たちがチームを引っ張る必要がある。(totoONE編集部)

■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
柴崎岳
小笠原満男
遠藤康
土居聖真
カイオ
FW
赤崎秀平




満男の体調不良を不安視するサッカーキングのプレビューである。
小笠原満男の状態は水曜日の非公開練習にて万全であることが確認されておる。
明日のセレッソ戦では高いパフォーマンスを魅せてくれよう。
満男からのパスで、若き鹿島攻撃陣が火を吹く。
そのような展開にて勝利を掴もうではないか。
楽しみな一戦である。

セレッソ・新井場、今さら何を言っても仕方ない

2014年11月28日 | Weblog
[C大阪]J1残留へ。瀬戸際の一戦を前に、選手・監督のコメントを一挙紹介
DF 2 扇原貴宏
勝たないと状況は変わらない。他のチームどうこうより、まずは自分たちが結果を出せるように。ホーム最終戦でもあるし、サポーターの皆さんは、今季一年間、苦しい思いをしてきたと思う。最後に勝って、何か状況が変わることを信じて戦いたい

DF 3 染谷悠太
前節も1失点した後に立て続けに失点している。90分を通して勝つためには、いい時間帯も悪い時間帯もあるから、悪い時間帯に、みんなで下を向かずに戦いたい

MF 5 長谷川アーリアジャスール
僕たちが残る可能性は勝つしかない。可能性が1%でもある限り、サポーターの皆さんも応援してくれると思うし、最後の最後まで、プロとして責任感を持って戦いたい。仙台戦は、前半の2失点後も気持ちを出して戦った結果が、ああいう風に、最後つながった。追いつけたことは、まだ何かあると思うし、自分たちを信じて最後まで戦う

DF 7 新井場徹
今さら何を言っても仕方ないし、やるしかない。あいつら(鹿島)も優勝を諦めてないと思うし、その気持ちに負けないように、こっちもやるしかない

FW 9 永井龍
自分たちを信じて戦う。1週間、いい準備はできた。自分自身の状態も、今シーズンで一番くらいの状態。それを、この一番でどう出せるか、楽しみにしたい。球際でも戦って、時間を作って、2列目の選手を生かしたいし、自分自身も点を狙っていきたい

MF 11 楠神順平
やるしかない。前節、カカウが何とかつないでくれた得点を、みんなでつなげていきたい。仙台戦も攻撃は良かった。鹿島戦もどんどん仕掛ける回数を増やしていきたい

FW 13 南野拓実
残り2試合、次がない最後の戦いになる。チーム一丸で2連勝を目指して戦う。(カカウと2トップを組めば)バランスを見ながら、カカウが下がれば自分が前に出る。逆もある。流動的に動きたいし、シュートを意識して、ゴールにつながるプレーを心掛けたい。(カカウとは)試合中は目を合わせて、お互いの動きを確認している

DF 14 丸橋祐介
キャプテン(山口)が戻って来てくれて良かった。まだ練習には入れていないけど、個人的にも嬉しい。「リハビリどうやった?」っていう話をした。明日はホーム最終戦でもあるし、残留するために、何が何でも点を取って、勝ちたい。得点は入るようになってきたので、守備で体を張って失点を防ぎたい

DF 16 安藤淳
明日は勝ちに行くだけだし、そのことだけを考えてプレーしたい。誰もまだ残留を諦めていないし、最後まで自分たちがやることをやらないといけない。自分自身、けがから復帰してコンディションは上がっているので、出場のチャンスが来れば、チームが勝てるように貢献したい

MF 17 酒本憲幸
難しい試合になるとは思うけど、すべてを出すことに集中してやりたい。自分ももっとチームに貢献せなアカン。得点は入っているので、今節も得点は入ると信じて、いい守備から試合に入りたい。前節の勝ち点1で、まだチームは生きていると思うので、何とか頑張りたい

FW 20 杉本健勇
「3連勝するしかない」と仙台戦の前に言っていて、引き分けてしまったけど、この引き分けが最後に良かったと言えるように、ポジティブに捉えたい。ホーム最終戦。サポーターも多く応援に来てくれると思うので、勝って、最終節につなげたい

GK 21 キム・ジンヒョン
今季はホームであまり勝てていないから、最後は勝って気持ち良く終わりたい。最近は自分たちのミスから失点することが多い。そういった形での失点だけは避けたい。応援してくれるサポーター一人一人のためにも、僕たちはしっかり戦わなければいけない

DF 23 山下達也
状況は変わっていないので他力な部分もあるけど、自分たちが勝たないと可能性は見えて来ない。前から行ったらやられてしまう、という怖さもあるけど、そういう怖さに打ち勝っていかないと、前節の後半のようなサッカーはできない。プレッシャーに勝って、先制点を取って、いい形で試合を運びたい

FW 33 カカウ
クラブにとって本当に大事な戦いが続いている。一人一人がやるべきことをやるしかない。選手全員が意識を高く持って戦うことが大事。自分自身、いい準備ができている。今節は、生きるか死ぬかの戦い。チームとしてやるべきことをやり切って、勝って、最終節へつなげたい

大熊裕司監督
絶対に負けられない状況だし、ホームでもあるので、サポーターの皆さんに勝利をプレゼントしたい。勝って勝ち点3を取れば、最終節に向けて何か状況は変わると思っている。当然(負ければ降格という)プレッシャーはあるけど、いい準備はできたと感じている。恐れることなく、スタートから自分たちの力を出せる試合にしたい。戦っている姿を、サポーターの皆さんに見てもらいたい
(C大阪担当 小田尚史)




「あいつら(鹿島)も優勝を諦めてないと思う」と語るセレッソの新井場である。
長らく在籍し、鹿島の真髄を知った男はよくわかっておる。
この程度の勝ち点差にて優勝を諦めるような鹿島ではない。
この言葉を胸に刻み、明日の試合にも、最終節にも勝利し、優勝を目指そうではないか。
新井場からの祝福をもらうために。

山形・石川、チャンスになればいい

2014年11月28日 | Weblog
[山形]プレースキック好調の石川竜也。「拮抗したゲームではもちろんカギになってくる」
 2日後に迫った磐田とのJ1昇格プレーオフ準決勝。リーグ戦での前回対戦(第41節)では2-0で勝利したが、石信弘監督は「結果的には2-0で勝てたが、今回同じような形になるとは思えない」と、難しい試合になるとの見通しを一貫して崩していない。

 そうした試合でカギになるのがセットプレー。右の宮阪政樹とともに、左の石川竜也のプレースキックも好調だ。26日に行われた天皇杯準決勝では狙いどおりのCKでキム・ボムヨンのヘディングゴールをアシスト。28日に行われたセットプレーの練習でも、高橋健二コーチが指示するゾーンへ精度の高いボールを送っていた。

「練習の感覚は試合でも結構出ることが多いので、そういうところは大事にしたい。セットプレーはいつも大事だけど、拮抗したゲームではもちろんカギになってくるので、チャンスになればいい」(石川)。抑えた口調に強い決意が込められていた。
(山形担当 佐藤円)




セットプレイが好調の山形の石川である。
明後日に迫ったJ1昇格プレイオフにて石川の左足が火を吹くのではなかろうか。
ここはジュビロを破り、勝ちあがりたいところ。
石川の活躍を期待しておる。

セレッソ戦プレビュー

2014年11月28日 | Weblog
【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】プレビュー:『絶対残留』のためにホーム最終戦勝利を誓うC大阪、『王座奪還』へ可能性を残す鹿島と対戦(14.11.28)
J1への『絶対残留』が至上命題の17位C大阪と、2009年以来となる『王座奪還』を目指す4位鹿島が、この第33節で顔を合わせる。それぞれの目標まで、残り2試合で、勝点4差。ともにこの一戦は、負ければ、そこで可能性が潰えるだけに、互いの道を最終戦までつなげるべく、まさに生き残りをかけたサバイバルマッチとなる。

開幕前の期待が大きかっただけに、本当につらい、苦しい、はがゆいシーズンとなったC大阪。昨シーズン4位、ACL出場圏獲得に貢献した主戦力をベースに、フォルランというビッグネームの獲得などで脚光を浴び、初タイトル奪取を狙ったはずが、2度の監督交代をはじめ、様々な困難にぶち当たって、気づけばJ2降格圏。前々節、甲府に1-3と完敗し、崖っぷちの状況に追い込まれた。そのなかで、約3週間の中断期間を挟んで臨んだ前節の仙台との残留争い直接対決では、3-3のドロー。前半に2点のリードを奪われながら、杉本健勇と永井龍という生え抜き攻撃陣のゴールで追い付くと、再度突き放されながらも、終了間際にカカウの起死回生同点弾で、J1残留へ、首の皮1枚、かろうじてつながった。ただ、鬼門、ユアテックスタジアム仙台でなんとかもぎとった勝点1を、最後の2試合、2連勝へのきっかけにしたいところだ。

「個人的にも、C大阪としても、今回、非常に多くの学びがあった。今回得た学びは、将来の選手たちの、将来のクラブの、発展や成長のために、J1に残ってこそつなげられると思うので。そういう意味では、僕は落としたらあかんなと思いますし、是が非でも2勝して、J1に残すことしか考えていない」というのは、今季9月、大熊裕司監督就任後から現場復帰した小菊昭雄コーチ。1998年からC大阪に携わり、育成のコーチ、スカウトを経て、レヴィー クルピ監督時代にはコーチとして、長年クラブを支え続けた名参謀は、J1に残る意味を痛感する。
「選手はいろんな苦労をしながらも、大熊監督のもとで、いろんなことを整理できたり、新たな学びを得て、日に日に成長しているなと感じています。取り組みも、すごく前向きにやっていますし、すごく活発に毎日トレーニングできています。今は厳しい状況のままですが、選手たちもいい雰囲気でトレーニングをできていますし、もちろん、危機感を持っていますが、選手たちはやってくれると思いますし、2連勝した暁には、そういういいこと(J1残留)が起こると思うので、それを信じて、この2試合、やるしかない」。
そう、C大阪は、もうやるしかない。Jリーグのトップステージでの戦いを、ここで途切れさせるわけにはいかない。その想いの強さを鹿島に、この2試合にぶつけなければ、明日はない。

ただ、鹿島としても、譲れないものがあるだろう。第27節、第28節で連敗し、その後も首位の浦和に勝ちきれず、 リーグ優勝は厳しい状況かと思われたが、ここに来て2連勝と盛り返し、再び頂点にたどりつける可能性を自ら引き寄せた。そして、07年のときのような、最終節での逆転優勝達成のためには、こちらも2連勝あるのみ。柴崎岳、赤崎秀平、昌子源、土居聖真といった若手、西大伍、遠藤康ら中堅、曽ヶ端準、小笠原満男といったチームを支え続けたベテランが一体となっている、トニーニョ セレーゾ監督率いる鹿島。開幕前は大迫勇也(現:1.FCケルン/ドイツ)が海外移籍した影響を不安視されたなか、その前評判を覆すべく、目指すは勝利、そして王座奪還。そのために、ここで引くわけにはいかない。

今季の対戦では、C大阪がアウェイで鹿島に2-0と勝利。フォルランのリーグ戦初ゴールが生まれたのも、この一戦だった。果たして、C大阪がホームでも凱歌を上げるのか。それとも、鹿島がC大阪戦アウェイ連勝を4に伸ばすのか。C大阪にとっては、これが今季ホーム最終戦。この1年で、リーグ戦でのホーム戦勝利は16戦中わずか4勝と、サポーターと喜びを分かち合うことさえ、なかなかできなかった。特に第31節甲府戦での惨敗後は、チームもサポーターもショックを隠しきれなかった。それだけに、「甲府戦のときにはホームであんな負け方をして、本当に申し訳なかったし、自分たちもむっちゃ悔しかった。しっかり最後はホームで勝って、次につなげたい」と丸橋祐介。ホームでの借りは、ホームで返す。「長居のスタジアムで、サポーターと一体となって勝ちたい」と藤本康太も言うように、C大阪ファミリーが1つになって強敵・鹿島に立ち向かっていくことが、J1残留への一筋の光となるはずだ。思えば、昨シーズンのホーム最終戦となった第33節では、同じ大阪長居スタジアム(現ヤンマースタジアム長居)にて、鹿島の前に惜敗し、初優勝の望みが完全に絶たれた。もちろん、当時と今では状況は違うものの、これまで長居の地で幾多の苦杯をなめさせられた相手に、ここでまた屈するわけにはいかないC大阪。今こそ桜色の戦士たちの意地を見せるときだ。

以上

2014.11.28 Reported by 前田敏勝




「C大阪がホームでも凱歌を上げるのか。それとも、鹿島がC大阪戦アウェイ連勝を4に伸ばすのか」と記すセレッソ番の前田氏である。
主にセレッソ視点にて綴られた文章には、セレッソのJ1残留の悲願が込められておる。
開幕前、前年の好調であったチームにビッグネームを加えたセレッソは優勝候補筆頭と謳われた。
それに対し、大迫が抜け、その穴を埋める補強をしなかった鹿島は降格も噂されるほどであった。
その対照的な2つのクラブが、このシーズン終盤に当たることに運命を感じる。
鹿島としては、優勝への僅かな可能性を目指すためにも、そしてアジアへの切符をつかむためにも勝利が必要。
強い気持ちで挑むところ。
楽しみな一戦である。