ロシアは17日にウクライナ産の穀物輸出合意の停止発表した。これはトルコが主導して行われた協定で、最近のトルコ政府の西側寄りの姿勢への意趣返しの意味もあったのではないかと推測している。だから、さっそく、トルコのエルドアン大統領は慌ててスウェーデンを批判をし、簡単にはNATO加入を認めないぞという姿勢を示したのである。さて、そのウクライナの穀物の輸出先だが、巷間言われているように大部分は貧国国にと言うのは間違いである。アフリカの貧困国への輸出はその数%に過ぎないのである。例えば中国へはほぼ25%が輸出されている。だから、ロシア政府の発表に、すぐに反応したのが中国政府で、その行動に懸念を表明したのであった。その他、大半はヨーロッパとか、富裕国に輸出されているのである。もちろん、富裕国はこれによって足りない穀物が生まれれば、他から補給するので、しわ寄せは貧困国に向かうはずで、結局のところロシアの行為は貧困国を苦しめることになる。(くちなし亭、2023.07.21)
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