２０２３年も半分が過ぎた。私の最大の関心はインフレである。日本では世界のインフレが他人事のように感じていた時代が長く続いた。しかし、コロナ禍が去り、急に株価が上がり、世界の潮流が日本に流れ込み始めた。インフレである。民間調査会社の帝国データバンクは３０日、７月に値上げ予定の飲食料品は３５６６品目に上ると発表した。政府による輸入小麦の価格引き上げを受けて、パンや小麦粉を中心に、前年７月の１・５倍の品目が値上げする。電気やガス料金の値上げがすべての商品の値上げの根底にある。一時期、大幅に値上げされていた原油価格がこのところ、１バーレル７０ドル前後に落ち着いてきたにもかかわらずである。インフレは年金に頼る高齢者には脅威である。インフレの状況によっては、生涯の生活設計、キャッシュフローを見直さなければならなくなるのである。見直して、対策を立てなければならなくなるのである。生活が急激に窮屈になるのである。（くちなし亭、2023.07.01）
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