私たちの運命は数秒差で決まるのかもしれない。アフガニスタンから退避する人たちの話である。日本の自衛隊機は15人の人たちを退避させたという。本来なら、数百人規模での退避を目指していたのだが、1日の差が多くの希望者たちをカブールに残したままでの帰還となってしまったようだ。日本政府がチャーターしたバスがカブール市内を出発し、空港に向かっている最中に、IS戦闘員による自爆テロが起こったのだ。米兵を含む多くの人たちが犠牲になった。当然。空港への道路は封鎖され、アメリカ軍の撤退期限を迎えてしまった。日本人ばかりではない。多くの脱出希望者たちが取り残され、タリバンからの攻撃を恐れて、アフガンの地を転々としているという。「見つかれば拘束され、殺される。脱出方法をみつけてください。」英BBC放送は30日、英政府機関に協力してきたアフガン人男性の悲痛な声を伝えてきた。男性は英国から入国許可を得たが、カブール空港近くにタリバンが設置した検問所を通過できず、家族と共に居場所を転々としているという。「私たちは生き延びるために闘っている。数時間、数日の問題ではなく、数秒の問題です。」(くちなし亭、2021.09.01)
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