FRBの目標金利の利上げベースが早まった。

FRB（米連邦準備理事会）は１３日まで開いたFOMC（連邦公開市場委員会）でFF（フェデラルファンド）金利の誘導目標を２５bp引き上げ、１．７５─２．００％に引き上げることを決定した。パウエル議長はさらに今年さらに利上げを２回行い、これまでの年３回予定よりも１回増やして、年４回として、利上げのペースを上げると示唆した。このペースが続けば、来年には金利の中立的な状況から景気の引き締め型にまで踏み込むことになる。アメリカの中央銀行がこのような決断をした背景には、トランプ大統領の政策によるインフレ加速があるとされる。インフレ率が２％に迫っているのだ。いづれにしても、アメリカ金利が上がれば、アメリカの債券は上がり、株価は下がる。この発表で、NY株式市場は値下がりした。アメリカドルは他国通貨に対して高くなる。新興国の通貨は安くなり、資本は新興国からアメリカへと戻り、世界経済を不安定化させるかもしれない。パウエル議長と言う人はトランプ大統領と一緒で、アメリカフアースト主義である。新興国の経済がどうなろうと今は考えない。不安定になったら、その時に考えようというタイプのようだ。(2018.06.14)

Y-FP Office Japan