中国に多い薄利多売を営業戦略とする大企業が経営危機に陥つている。

中国では薄利多売を営業戦略とする大企業が多い。また儲かりそうな分野には、全く関係のない企業が山のように進出することでも有名である。その結果、どのようなことが起こるかと言うと少しでも競争相手の価格よりも安くするということが選択される。それが成功すれば、その商品をできるだけ多く生産し、販売することを目指すのである。その会社独自の新商品を開発して、高い値段でも売るという戦略ではないのである。こうして、薄利多売を営業戦略とする大企業が多く存在することになるのだが、この戦略が機能するためには条件がある。物流が滞らず、部材も安定的に供給され、商品も広く販売できる環境、平和で、為替も安定しているような状態である。だが、現在の中国の状況、世界の状況は真逆の状況である。ウクライナ戦争が起こり、資源価格が急上昇している。中国国内ではゼロコロナ政策で、各地が封鎖され、物流が停滞している。さらに不動産バブルの崩壊などで、経済が落ち込み始めている。何もかも、薄利多売を経営戦略とする企業にとってはがアゲインストの猛吹雪が吹ているのである。こうして、ある中国の薄利多売を営業戦略とする巨大な文具メーカーが倒産した。（くちなし亭、2022.04.10）

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