民間人4人を乗せた米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の宇宙船が8日、米フロリダ州から国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。民間人のみの団体が民間の宇宙船でISSに向かうのは初めてだそうだ。民間人を乗せるのだから、当然料金を取る。8日間のISS滞在を含む料金は5500万ドル(約68億円)に上ると報じられている。金持ちでなければ、宇宙には行けない。もちろん、臆病者も宇宙には行けないのであるが、それよりも、今回の打ち上げが画期的であったのは、ウクライナ戦争によるロシアの宇宙船を利用して、ISSに人員を送り込むことが事実上不可能になってしまったからだ。欧米日とロシアの協力によって、成り立っていたISSがロシア宇宙船の老朽化などによる信頼性の悪化が深まった時に、今回の戦争が起こったのである。一気に関係は悪化し、宇宙船利用どころではなくなった。他方アメリカもスペースシャトル計画が終了し、ISSに人員を送る手段を失っていたところだ。ロシアとの関係が悪化したからと言って、すぐにスペースシャトルを現役復帰させることなどできない。まさに、計画通りとはいえ、スペースX様々と言ったところか。(くちなし亭、2022.04.09)
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