大阪のコロナまん延を見て、吉村知事を批判する声が多い。その大半は、緊急事態宣言の解除が早すぎたのではないかと言うものである。事実、その当時から、この解除は早いという専門家もいたことは事実で、特に口うるさいのは評論家と言われる人たちだ。口で商売をしている彼らは自分の言葉がいかに正しいかを宣伝したくなるのだろう。確かに、今の悲惨な現自治を見れば、あの判断が正しかったと言える人は少ない。しかし、当時の私も、宣言解除で、ほっとした一人だった。大阪の英断に比べて、東京の締め付けばかりを言い続ける態度はなんだと憤慨していた一人だったのだ。誰もが、「もういい。」と思い始めていた時だったのである。さて、イタリアである。イタリアはまだ感染が続いている。1日当たりの死者数は依然数百人に上り、累計死者数は11万9000人を超えている。それにもかかわらず、 マリオ・ドラギ首相は26日から、バーや飲食店、映画館、コンサートホールの営業を再開した。首相は「予測されたリスク」を冒すものになると認めている。それでも新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた経済の立て直しをしなければならないほどに切迫しているのである。(くちなし亭、2021.04.27)
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