政治が経済に揺さぶられている

政治が経済に揺さぶられるのか。経済が政治に振り回されるのか。政治と経済とが調和を持って、進む時代では、今はないように思える。ヨーロッパは明らかに経済によって、政治がおたおたと危機を迎えている。日本と中国の関係はまさに、逆で、政治に経済がもがいている。アメリカも、調和が取れていると思えない。政治の介入を必要としているのである。だから、ヨーロッパでは経済学者が国のトップリーダーになっている。ギリシャの前パパデモス首相はボストン連銀のエコノミストであった。イタリアのモンティ首相はノーベル経済学者トービン教授と師弟関係にある。だが、彼らの目指すものは明らかに、政治的である。緊縮財政の必要性を訴えながら、片方で成長戦略の可能性も捜す。そこが純粋な政治家ドイツのメルケル首相とは違うところである。さて、日本はどうか。最近の日本の首相は財務省主動型の政治家である。民主党も自民党も代表や総裁選を迎えているが、財務省に振りまわされている国情を正すのは、明らかに、政治主導型の政治家である。

Y-FP Office Japan