台東区から墨田区にかけての、スカイツリーエリアに、明治維新を駆け抜けた偉人達の銅像がある。もっとも有名なのは上野の山の西郷さんの銅像である。さすがは勝者なので、山の上から見下ろしている。それに対抗する形で、隅田川のほとりに、勝海舟と榎本武陽という幕府方の二人の銅像がある。勝海舟のそれは浅草に近い、墨田区役所の敷地内にある。それに比べて榎本武陽の銅像はさらに隅田川を遡ったところ、白髭団地付近に、隠れるようにしてある。この３者がトライアングルのような位置で、互いを見るように建っているのだが、やはり、この３者の人気度の違いというか、存在感の違いが、その立つ場所さえも決めるようである。江戸っ子の代表格、下町のヒーローである勝海舟に対する思い入れは墨田区には強いようである。
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