戦争の危険。

世界が老人化していることは逆に言えば、戦争の危険から遠のいているということです。一部に北朝鮮のように、資本主義経済を排除している体制があります。昔から、戦争の主な原因のひとつは豊かさへの羨望です。彼我の差が大きければ大きいほどに、突発的な危険性は高いといえます。実は資本主義経済は格差を広げるという側面を持っていますから、この体制が主流であればあるほどに、アンチテーゼとしての共産主義とか、民族主義とかが芽を吹きます。それが正義と言う形で、吹き荒れると誰もが反対することのできない雰囲気が生まれます。次に飢餓です。限られた土地に爆発的に人口が増え、土地が人々を養うことができなくなると、その人たちは外へ外へと膨張を始めます。当然、その膨張と接する人たちとは戦争状態に入ります。でも、最初に申し上げましたように、世界は老人化しています。その分、幸せなことに戦争は遠くなっているのです。でも、一部の低開発国では医療制度が完備していませんから、老人達が相対的に短命です。その分、それらの国は好戦的ではあります。

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