山下「小遣いというのは難しいものです。小遣いと言う概念は家族という何人かの集団があって、その中で割り当てられるお金です。ですから、実は独身者で、自立している人は小遣いも生活費もごちゃ混ぜになり、それでもご自身で管理できれば、それでかまわないのです。そして、その延長線上にあるのが、皆さんの小遣いです。お母さんは、自分の小遣いで、お子さんの勉強道具を買ってやったりします。お父さんは、自分の小遣いで、家族を回転すし屋に連れて行ったりします。つまり、小遣いと言うのは。ご自身の楽しみのために使うお金ですから、それが何に使われようと一向にかまいません。それがそもそも小遣いと言うものです。何も趣味に使うお金だけが小遣いでは無いのです。そこで、「未来家計簿」では小遣いという項目を必ず設けなさいと薦めています。自分の判断で使えるお金が有るか無いかでは、生活感が違うからです。最近は世のお父さん方の小遣いの少なさが話題になっていますが、お母さん方の小遣いのほうが問題です。多くの方は家計の財布は握ってはいるのですが、自分の小遣いの範囲を決めていません。これでは自分の好きな洋服さえ買うことができないのです。小遣いの額を決めないことが大きなストレスとなっています。是非、家族全員の小遣いを年初に決め、予算化しましょう。一言言えば、小遣いと言うのは、そう決めても、お母さんの優しさで結局家族のために使われてしまうものです。でも、その柔軟性こそが小遣いの意味でもあるのです。」
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