山下「さて、幸子さんはインテリアコーデイネーターの会社を設立するために、「未来家計簿(キャシュフロー表)」を作るわけです。ですから、はっきりした希望があります。その希望を実現するための必要経費を表にして見ましょう。希望する設立年月日は5年後、まあ、切の良いところで、12月退職し、8ヶ月間の準備期間をおいて、9月1日設立を目指すことにしたらいかがでしょう。8ヶ月間の準備期間をおいたのは、もちろん、それだけの期間は必要と言うこともありますが、幸子さんのような自己都合退職者は一般的に失業保険の給付は申請から4ヵ月後で、給付期間は3ヶ月分だからです。失業保険を受け取ることも立派な権利なのです。幸子さんは設立準備金は1000万円と仮定していますが、もう少し、詳しく分析していきましょう。最初は事務所を借りる費用です。幸子さんのご希望は駅の近くのマンションの一室でしょうか。また、幸子さんはご自身のお住まいをどのようにしたいとお考えでしょうか。幸子さんは女性ですから、できれば、職場と住まいは分けたほうがベターですよね。事務所の広さにもよりますが、設備機器や椅子や机などの什器備品、それらにかかるランニングコスト。さらに、計画書によれば事務の方を一人雇うことになっています。でも、これらを一遍に実現するには1000万円ではとても足りそうにありませんから、時期をづらして実行していくとか、検討されたらいかがでしょうか。それをまとめたものが希望表です。」
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