隣は何をする人ぞ

山下「一般的な家庭では将来のお子さんの学費とか急な出費に備えて、貯蓄をします。しかも、その貯蓄額は幾らが妥当であるかという見地よりも、幾らできるのかという考えから、額は決定されています。だから、貯蓄のある方は貯蓄自体に魅力を感じて、増やす方法に神経を研ぎ澄ますのです。一方、無い方は無い方で、安易な借金生活にはまっている方も多いわけです。それはあなたの世代、世代で、いくら必要なのかという基礎的なプランができていないからです。生活をそれに合わせるということができていないからです。これまでの多くの方の貯蓄額の目安は隣の人でした。本当の隣人もいれば、会社の同僚、友人知人といった人たちです。けれど、現在の隣の人たちはあなたとは全く違った生活をしているのです。お子さんの数も違えば、同じ職場でも給料に差がでています。お父さんやお母さんを養っている人もいれば、毎年、海外に行くことを楽しみにしている人がいるように趣味も違うのです。それに、多くの方がマンション住まいなどでも分かるように、隣の人が何をしているのか。何で生計を立てているのかも分からなくなっている時代なのです。ですから、今は、隣の人とは違う人生設計を立てなければならないのです。」

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