あんなこと こんなこと 京からの独り言

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年間の特許出願は97%が企業からの出願です

2022年10月15日 | うんちく・小ネタ



直近の健康診断で、身近な人が相次いで「血液ドロドロ」とのジャッジを受けたのです。
その全員が納豆嫌いだったので、ミツカンの「におわなっとう」を勧めておきました。
納豆の血液サラサラ成分は、コスト面を含めて最高の特効薬。
さらに、苦手な納豆臭もほとんどありません。

私自身、ミツカンのおかげであまり好きではなかった納豆を克服し、最近では
なくてはならない存在で、「毎日完食納豆大好き」の日々となっています。





ちょっと変な顔のアイドルタレントに少しずつ引き込まれ、気がつけばその変なところが
好きになっているというファン心理みたいに…。

納豆臭の原因物質は、今から25年ほど前に朝日食品という納豆メーカーによって
「単鎖分岐鎖脂肪酸」だと解明されました。
ただ、この企業は単鎖分岐鎖脂肪酸を作らない納豆菌を所有していません。
これに目を付けたミツカンが1997年に朝日食品を買収。





酢酸発酵で培ったノウハウで1999年ににおわない納豆菌を発見し、2000年に商品化。
現在113億円の売上だそうです。

この「におわなっとう」、ミツカン社内報奨制度適用第1号の商品らしく、マーケティングと
開発担当者に報奨当時の売上の0.1%である400万円が支払われたとか。
私の納豆嫌い克服が報奨金の一部につながったと考えると、何となくうれしいですね。





こういう観点で見渡すとほかにもありました。
盆暮れの大掃除でお世話になっている花王「クイックルワイパー」の開発チームは
500万円の報奨金を手にし、タカラは、開発者の甥っ子の誕生日プレゼントに贈った
という「ベイブレード」のヒットで総額1億円を全社員に還元しているのです。
社会にとって有用な商品を作り、結果として報奨金をいただけるのであれば言うことなし。

報奨金の支払いが、実は特許所有権訴訟対策という裏事情など……どうでもいい…。





こんな妄想とともに、韓国の焼酎「眞露(JINRO)」を飲み干しました。
配合されている人工甘味料「アスパルテーム」の発明者が、会社に対して訴訟を起こし、
1億5千万円の報奨金が支払われたというネタとともに。