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某日、フィギアスケートNHK杯のエキシビションで、アイスダンス2位のイタリア代表の演技が始まった瞬間、この曲だ!と感動しました。
曲名を知りたくてずっと気になっていた曲が演技曲として使われたのです。
それは、南アフリカの黒人女性歌手ミリアム・マケバの「パタパタ」。
1967年に米国でヒットし(全米チャート12位)、国内では社団法人フォークダンス連盟の推薦盤としてシングル発売されたので、運動会でよく使われていたようです。
記憶の封印が解かれ、すっきり感と昔日の郷愁をたっぷり浴びつつも、反アパルトヘイトを歌に込めたミリアム・マケバの思いなど微塵も感じず浮かれていたことをちょっと恥じていました。
フォークダンスの曲としては、なかなか奥が深い選曲と言えそうです。
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ネイティブアメリカンを意味する「オクラホマ」をタイトルに冠した名曲「オクラホマミキサー」。
小林亜星先生がサントリーオールドのCMソング「夜が来る」を作曲する際にモチーフとした「ワシントン広場の夜は更けて」。
どちらも名曲ですが、「ワシントン広場…」の方が社会主義国家風の暗さをEマイナーで表現していて味があるように感じます。
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そして、亜星先生はCマイナーを使って、ウィスキーが飲みたくなる切ないメロディーを完成させたのです。
「ダンダンディダン シュビダディン オデーエーオエーオー」
この暗さがたまりません。まさに昭和のCMソング。
最近のCMは元気で明るくてさわやかすぎる曲ばかり(?!)です。
くしくも、宗教学者の山折哲夫先生が「茶の間からマイナーコードが消えて、いじめが増えた」と語っていました。マイナーコードの暗い曲を聴くことで弱者の気持ちがわかり、助け合う心が生まれるというのです。
明るい曲は強者の曲、弱いものを思いやる気持ちは生まれないのだとか。
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ならば、中学校で必須となったダンスの授業では、明るいヒップポップではなく、暗いフォークダンスを踊ろうではないですか。
「パタパタでいじめ撲滅!」
反アパルトヘイトに負けないムーブメントを期待してしまうのです。
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